青々と茂る木々に近代的な超高層ビル群が立ち並ぶマレーシアの首都、クアラルンプール。
この記事では、KLにあるおすすめ観光スポットを厳選、それぞれのアクセス方法と観光モデルコースについて紹介します。
目次
クアラルンプール観光マップ
中心地の地図
クアラルンプール中心地にある主要観光スポットを地図にまとめてみたものがこちら。
ざっくり分類すると、
- KLCC周辺
- ブキッビンタン周辺
- KLタワー周辺
- マスジッド・ジャメ周辺
- チャイナタウン周辺
- 植物園周辺
…というエリアに分けることができます。
ペトロナスツインタワー、スリアKLCC、KLC公園、水族館などがあります。
パビリオンKLやLot10などのショッピングモールのほか、アロー通りがあります。
KLタワーがあります。
マスジッドジャメ(ジャメモスク)のほか、ムルデカ広場、スルタン・アブドゥル・サマド・ビル、クアラルンプールシティギャラリーなどがあります。
チャイナタウン(プタリンストリート)、鬼仔巷、セントラルマーケット、スリマハマリアマン寺院があります。
クアラルンプール植物園、バードパーク、バタフライパーク、イスラム美術館、国立モスクがあります。
①・②・③を繋いで形成される三角形のエリアがゴールデントライアングルと呼ばれるクアラルンプール中心地になります。
ゴールデントライアングルのなかでも、多くの観光客が宿泊先として滞在するのは、
…の2大エリアです。
歴史的な建物が立ち並ぶ観光スポットが多いのは、
…周辺になります。
郊外の地図
クアラルンプールの中心部から離れた場所および郊外にある代表的なスポットとしては…
特に人気が高いのは、バトゥ洞窟とピンクモスク。
クアラルンプール人気観光スポット
1. ペトロナスツインタワー
- 住所:Concourse Level, Lower Ground, Kuala Lumpur City Centre, 50088 Kuala Lumpur
- 最寄駅:LRT(Kelana Jaya線)のKLCC駅
クアラルンプール最大のランドマーク、ペトロナスツインタワー。
451.9mという高さを誇る88階建ての超高層ビルで、展望台からは絶景を楽むことができます。
スリアKLCC、KLCC公園、水族館、ペトロサイエンスディスカバリーセンターもあるKLCCは、クアラルンプール随一の観光スポットです。
クアラルンプールの絶景や夜景を楽しみたい時は、ペトロナスツインタワーのスカイブリッジ(41階)や展望台(86階)に足を運んでみてください。
曜日や時間帯によっては予約でいっぱいになることが多いので(特に夜景を見にくる人が多い夜間が人気です)、早めの予約をおすすめします。
2. KLタワー
- 住所:No. 2 Jalan Punchak, Off, Jalan P Ramlee, 50250 Kuala Lumpur
- 最寄駅:-
KLタワー(Menara KL)も、ペトロナスツインタワーのようにクアラルンプールの市街地を眺めることができる絶景スポットです。
その高さは421mで、展望台、スカイデッキ、スカイボックスなど、様々なアクティビティを楽しむことができます。
KLタワーは割と空いていることが多いため、現地でチケットを購入する形でも問題ないことが多いです。
ただ、事前にチケットを購入しておくと、スムーズに入場できます。
LRTやモノレールの駅からKLタワーのメインゲートまでは少し距離があるので、KLタワーへのアクセスはGrabなど車利用がおすすめです。
また、Hop-on Hop-offバスにはKLタワー前の停留所があるので、観光バスの利用も便利です。
3. パビリオンKL
- 住所:168, Jalan Bukit Bintang, Bukit Bintang, 55100 Kuala Lumpur
- 最寄駅:MRTやモノレールのBukit Bintang駅
クアラルンプール中心地にある繁華街のBukit Bintang(ブキッビンタン)。
多くのショッピングモールがあるクアラルンプール随一のお買い物スポットで、Pavilion(パビリオン)が人気です。
4. プトラモスク
- 住所:Persiaran Persekutuan, Presint 1, 62502 Putrajaya
- 最寄駅:MRTのPutrajaya Sentral駅やKLIA TransitのPutrajaya & Cyberjaya駅から車で10分
プトラジャヤにあるプトラモスク(ピンクモスク)。
クアラルンプール中心部から少し離れた場所にあるものの、観光客に非常に人気の高い観光スポットです。
5. バトゥ洞窟
- 住所:Gombak, Batu Caves, Selangor
- 最寄駅:KTMのBatu Caves駅
スランゴール州にあるバトゥ洞窟。
バトゥ洞窟もクアラルンプール中心部から離れた場所にありますが、KTMでアクセス可能です。(ただ、KTMはあまり便利ではないのでGrabで行く方が簡単です)
また、オプショナルツアーを利用して行く方法もあります。
6. ロイヤルスランゴールビジターセンター
- 住所:4, Jalan Usahawan 6, Setapak Jaya, 53300 Kuala Lumpur
- 最寄駅:LRTのWangsa Maju駅から車で10分
バトゥ洞窟から車で20分くらいの場所にあるロイヤルスランゴールビジターセンター。
展示物や工場の一部を無料で見学できる上、ビジターセンター内にあるロイヤルスランゴールのショップでお土産を購入することもできます。
7. The Exchange TRX
- 住所:Persiaran TRX, Tun Razak Exchange, Kuala Lumpur
- 最寄駅:MRTのTun Razak Exchange駅
2023年11月末にオープンしたThe Exchange TRX。
マレーシアの新しい国際金融エリアとして開発が進むTRXにできた大型ショッピングモールで、マレーシア初となる西武やアップルストアのオープンなど、話題性の高いスポットです。
パビリオンとは異なるテナントも多く、買い物が好きな人は足を運ぶことをおすすめします。
8. アロー通り
ブキッビンタンにあるアロー通り。
夜市がある場所で、多くの観光客で賑わうスポットです。
9. ムルデカ広場
- 住所:Jalan Raja, City Centre, 50050 Kuala Lumpur
- 最寄駅:Masjid Jamek駅
マレー語で「独立」という意味を持つ、Merdeka(ムルデカ)。
ムルデカ広場(独立広場)は、1957年8月31日にマラヤ連邦が独立を宣言した際にイギリスの国旗を下げ、マラヤ連邦の旗を掲揚した歴史的意義のある場所になります。
Masjid Jamek駅から徒歩で10分程度です。
ムルデカ広場のすぐ近くにあるロイヤル スランゴール クラブ。
1884年に建てられた社交クラブです。
当時、マラヤにおける英国統治社会の高等教育を受けた上流階級の人々の交流場所として作られたもので、初期メンバーのほとんどは英国人だったと言われています。
10. スルタン・アブドゥル・サマド・ビル
- 住所:Jalan Raja, City Centre, 50050 Kuala Lumpur
- 最寄駅:LRT(Kelana Jaya線・Ampang線・Sri Petaling線)のMasjid Jamek駅
上記で紹介したムルデカ広場の対面にあるスルタン・アブドゥル・サマド・ビル(Sultan Abdul Samed Building)。
スルタン・アブドゥル・サマド・ビルは英国統治時代に建てられた行政機関の建物です。
1894年に建設開始、1897年に完成しました。
11. マスジッド ジャメ
- 住所:Jalan Tun Perak, City Centre, 50050 Kuala Lumpur
- 最寄駅:Masjid Jamek駅
1909年に完成したマスジッド ジャメ(Masjid Jamek/ジャメモスク)。
クアラルンプールに建設された大型モスクの第一号で、古い歴史を持つモスクの一つとして知られています。
厳かな雰囲気が漂い、夜間は幻想的な雰囲気になります。
Masjid Jamek駅の出口からすぐの場所にモスクがあります。
クアラルンプール(Kuala Lumpur)は2つのマレー語で構成されている言葉で、Kualaは川が合流する場所・三角州、 Lumpurは泥という意味があります。
実際にKlang River(クラン川)とGombak River(ゴンバッ川)という川が交わる部分に都市が形成されたことがKuala Lumpurの語源になっていて、マスジッド ジャメはまさにその2つの川が交わる地点のすぐ側にあるモスクになります。
12. クアラルンプールシティギャラリー
- 住所:Dataran Merdeka, 27, Jalan Raja, City Centre, 50050 Kuala Lumpur
- 最寄駅:Masjid Jamek駅またはLRT(Kelana Jaya線)およびMRTのPasar Seni駅
以前、DAIGOさんと北川景子さんが写真撮影した場所としてSNSで話題になった「I❤︎KL」のオブジェ。
このオブジェがある場所がクアラルンプールシティギャラリー(Kuala Lumpur City Gallery)です。
このオブジェの前で写真撮影する観光客が後を絶たない人気スポットになっています。
Masjid Jamek駅およびPasar Seni駅から徒歩10分程度です。(Masjid Jamek駅からアクセスする方が若干近いです)
セントラルマーケットからは徒歩5分の距離になります。
13. セントラルマーケット
- 住所:Jalan Hang Kasturi, City Centre, 50050 Kuala Lumpur
- 最寄駅:LRT(Kelana Jaya線)およびMRTのPasar Seni駅
雑貨好きの人におすすめすることができるクアラルンプールのお買い物スポット、セントラルマーケット(Central Market)。
マレー系・中華系・インド系・プラナカン系など、マレーシアを形成する民族に由来するアイテムやお土産に適したものがたくさん揃っています。
Pasar Seni駅から徒歩5分程度です。
14. チャイナタウン
- 住所:Jalan Petaling, City Centre, 50000 Kuala Lumpur
- 最寄駅:LRT(Kelana Jaya線)およびMRTのPasar Seni駅
チャイナタウン自体はセントラルマーケットを含む広域なエリアを指しますが、その中心部とも言える場所がPetaling Street(プタリンストリート)。
細長い通りでたくさんのお土産や食べ物が販売されています。
昔は治安が悪い場所として有名だったチャイナタウンですが、近年は開発が進み、おしゃれなリノベカフェが増えたり、雰囲気が変わりつつある場所です。
15. 鬼仔巷
クアラルンプールのチャイナタウンエリアで近年最も注目を浴びている新観光名所の鬼仔巷(Kwai Chai Hong)。
秘密基地のような場所にストリートアートが描かれ、その周辺には続々と飲食店がオープンし、連日多くの人で賑わっています。
16. スリ マハ マリアマン寺院
チャイナタウンにはスリ マハ マリアマン寺院と關帝廟という有名なお寺や廟があります。
プタリンストリートからすぐ側の距離にあるため、チャイナタウン観光のセットとして訪問することをおすすめします。
17. クアラルンプール植物園
- 住所:Jalan Kebun Bunga, Tasik Perdana, 55100 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
- 最寄駅:MRTのMuzium Negara駅(KLセントラル駅からもアクセス可能)
緑豊かなクアラルンプールで、より身近に自然を感じたい時は、クアラルンプール植物園に足を運ぶことをおすすめします。
ジョギングやウォーキングを楽しむ人、ピクニックを楽しむ人が多い場所で、のんびりと散策を楽しむことができる場所です。
18. マレーシア国立モスク
- 住所:Jalan Perdana, Tasik Perdana, 50480 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
- 最寄駅:KTMのクアラルンプール駅やHop-on Hop-offのMasjid Negara停留所
クアラルンプール植物園のすぐ近くにあるMasjid Negara(マスジッド・ネガラ)。
マレーシアの国立モスクになります。
Masjid Jamekとは異なる美しさを持つモスクです。
最寄駅であるKTMコミューターのクアラルンプール駅は、駅としては廃れてしまっている感が否めないものの、歴史的建築物としては今でも魅力溢れる場所です。
クアラルンプール駅とその対面にあるマレー鉄道本社ビルは歴史ある建物であるため、国立モスク観光と一緒にまわってみてください。
19. イスラム美術館
- 住所:Jalan Lembah, Tasik Perdana, 50480 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
- 最寄駅:KTMのクアラルンプール駅やHop-on Hop-offのMasjid Negara停留所
国立モスクから徒歩で3分程度の距離にあるマレーシア・イスラム美術館。
イスラム世界に関わる様々な美術品が貯蔵されていて、見応えのある美術館です。
20. 天后宮
- 住所:65, Persiaran Endah, Taman Persiaran Desa, 50460 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
- 最寄駅:-(KLセントラル駅から車利用を推奨)
海や航海の神様である媽祖のほか、様々な神様が祀られている天后宮(Thean Hou Temple)。
高台にあることから、天后宮からクアラルンプールの街並みを眺めることができ、その景色は壮観です。
旧正月(春節)になると、毎年恒例のライトアップが行われ、より美しい姿を見ることができます。
クアラルンプール1日観光モデルコース【市内中心地】
クアラルンプール市内中心部の観光スポットだけに絞るのであれば、1日で色々まわることが可能です。
旅の出発時点はMasjid Jamek駅に設定した1日観光モデルコースを以下に紹介します。
午前のプラン
KLシティギャラリーは午前9時から営業しています。
»» ランチ前にKLシティギャラリーから徒歩でチャイナタウンへ »»
ランチタイムのプラン
チャイナタウンには海南チキンライスや雲呑麺、福建炒麺など昔ながらの有名店もありますが、鬼仔巷周辺にはKafeiDian、Luckbros Kopi、Malaya Gardenなどおしゃれなリノベ系のカフェ&レストランが多いので、比較的清潔感のあるところで食事がしたい時は鬼仔巷に足を運ぶことをおすすめします。
鬼仔巷で最も有名なお店は何九海南茶店で、老舗かつ超人気のコピティアムになります。(ただ、人気店のため常に激混みで、長い待ち時間が発生するお店なので、何九海南茶店に行く場合は朝イチをおすすめします)
»» 車(Grabやタクシー)や電車で植物園へ移動 »»
電車利用の場合は、MRTのPasar Seni駅から1駅先のMuzium Negara駅で下車すると、植物園に歩いて行けます。
ただし、バードパークに行きたい場合はMuzium Negara駅から距離があるので、Hop-on Hop-offバスを利用してセントラルマーケットの停留所からバードパーク前の停留所に直接アクセスすると便利です。
午後のプラン
午前の観光で疲れている時は植物園の散策をやめて、エアコンが効いたパビリオンKLやThe Exchange TRXで買い物を楽しむ形もおすすめです。
ディナースポットとしては、ブキッビンタンのアロー通りが旅行者に人気ですが、綺麗なところでディナーを楽しみたい時はスリアKLCCやパビリオンあたりをチョイスしても良いと思います。
マレーシア料理全般を楽しむことができるレストランとしては、Madam Kwan’s(マダムクワンズ)がおすすめです。
上記モデルコースはクアラルンプール市内中心部に限定したものになりますが、「バトゥ洞窟やピンクモスクにも行きたい!」というケースがあると思います。その時はチャイナタウンや植物園観光を無しにして、午後の時間をバトゥ洞窟またはピンクモスク観光に充てる形がおすすめです。
クアラルンプール4日間観光モデルコース
日本からクアラルンプールに行くことを想定した、クアラルンプール滞在3日間+機内1泊(全4日間)のモデルコースを紹介します。
ここではマレーシア航空または日本航空(JAL)利用で、成田⇄クアラルンプールのフライトをベースにしています。
1日目のプラン
2日目のプラン
3日目のプラン
4日目のプラン
(早朝)日本着
旅程にもう少し余裕がある場合は、クアラルンプールから日帰りで行けるゲンティンハイランドやキャメロンハイランドや、マラッカ日帰りツアー、またはペナン島訪問を検討してみても良いと思います。
観光に便利なバスや交通パス情報
クアラルンプール観光に便利なバスはHop-On Hop-Off。
クアラルンプール中心部の主要観光スポットを網羅している便利な観光バスです。
また、LRT、MRT、モノレールを使うことが多い場合は、KLIAエクスプレスと鉄道乗り放題(連続2日間)がセットになったKLトラベルパスを購入する方法もあります。
郊外を観光する時の注意事項
クアラルンプール中心部は公共交通機関が発達しているものの、それでも車がないと不便だと感じることが多いです。
また、郊外の観光をする場合は、車が必須となるケースが大半です。
一番のおすすめの移動手段は、料金が明確なGrab。
一方で流しのタクシーはボラれるケースが非常に多いので、おすすめしません。
まとめ:KL観光で訪れるべき観光スポットはここ!
郊外を含めたクアラルンプールおすすめ観光スポットは、
- ペトロナスツインタワー
- KLタワー
- ピンクモスク
- バトゥ洞窟
- ロイヤルスランゴールビジターセンター
- マスジッド・ジャメ&ムルデカ広場
- KLシティギャラリー
- セントラルマーケット
- 植物園
…です。
以上、おすすめクアラルンプール観光スポットとモデルコースについての紹介でした!