再開発プロジェクトにより、変化を遂げつつあるクアラルンプールのチャイナタウン。
とりわけ、2019年以降注目を集めている鬼仔巷(Kwai Chai Hong)は、ノスタルジックな雰囲気を保ちつつ、新しい創造性がエッセンスとして加えられ、
“古き”を活かし、”新しき”を創造する
…こんな言葉がしっくりくる魅力的な場所に変わりつつあります。
そんな鬼仔巷(Kwai Chai Hong)エリアにオープンしたお店の一つ、海南コピティアムのLuckin Kopi。
古き良きコピティアムスタイルをベースに、質の高いサービスを提供しつつ手頃な価格でマレーシア料理を楽しむことができる場所になっています。
この記事ではKopi Kawと呼ばれる濃厚コーヒーが看板メニューになっている同店の詳細について紹介します。
目次
海南コピティアムのLuckin Kopi

100年以上の歴史を持つ古い建物を海南スタイルのコピティアム(Kopitiam)に改装したLuckin Kopi。
2019年10月にオープンしたお店です。
縦長のショップハウスを改装したコピティアムには建物の前方(Jalan Panggong側)と後方(Lorong Panggung側)に入口があり、上記はJalan Panggong側にある入口になります。

一般的なコピティアムと比較して、おしゃれな内装になっています。
店内は中央部分にある中庭を挟み、前方と後方に飲食スペースがあるほか、2階にも広々とした座席があります。

1階にある中庭。

Lorong Panggung側にある飲食スペース。

裏口の対面には鬼仔巷(Kwai Chai Hong)のストリートアートへの入口があり、連日多くの人で賑わっています。
❤︎鬼仔巷(Kwai Chai Hong)のストリートアートの詳細はこちら↓↓↓

2階席。
大きな窓から太陽の光が差し込み、1階よりも明るい雰囲気になっています。
Luckin Kopiのメニュー

Luckin Kopiのメニュー。
マレーシアの定番料理が揃っています。

トースト系のメニュー。
定番のカヤバタートーストのほか、ピーナッツバタートースト、スプレッドのNutella(ヌテラ)を使ったヌテラバナナトースト、カレーチキントースト、そして半熟卵にパンと4種類のスプレッド&ソースがセットになったLuckin Toastなどがあります。
カヤバタートーストとピーナッツバタートーストは、パンを焼いたものまたは蒸したものから好きな方を選ぶことができます。

コーヒー(Kopi・コピ)や紅茶&ミルクティー(Teh・テー)のメニュー。

Luckin Kopiの看板メニューは、濃いめに淹れたコンデンスミルク入りコーヒーのKopi Kaw。
Kawには福建語で「濃い(直接の意味合いは「厚い」)」という意味があり、メニューに「Kaw」の文字があるものは通常よりも濃く淹れたものになります。
- Cham:Kopi(コピ)とTeh(テー)をミックスしたもの(コンデンスミルク入りのコーヒー&紅茶)
- Kopi-O:砂糖入り・ミルクなしのコーヒー
- Kopi-C Kaw:砂糖&エバミルク入りの濃いめに淹れたコーヒー
- Kopi Kaw Cincau:仙草ゼリーを加えた濃いめに淹れたコンデンスミルク入りのコーヒー
- Teh Tarik Kaw:濃いめに淹れたコンデンスミルク入りの紅茶
- Teh-O:砂糖入り・ミルクなしの紅茶
- Teh-C Kaw:砂糖&エバミルク入りの濃いめに淹れた紅茶(ミルクティー)
- Satu Malaysia:コピ+テー+ミロの3つをミックスしたもの
ちなみに、 Satu Malaysia(サトゥマレーシア)という言葉自体は、ナジブ前マレーシア首相により提唱されたマレーシアの民族統一を掲げる政治的スローガンになります。
スローガンはマレー系・中華系・インド系の3民族の融合を謳ったものになりますが、Luckin KopiのメニューではKopi(コピ)+Teh(テー)+Milo(ミロ)というマレーシアで定番の3つのドリンクが”融合”したという意味合いで使われています。
Kopi、Kopi-C、Kopi-Oなど、マレーシアでドリンクを注文する時に知っておくと便利な情報は以下の記事にまとめています。
❤︎マレーシアのドリンクの詳細はこちら↓↓↓

Luckin Kopiのフードメニュー。
Nasi Lemak、Indo Mee、Mee Siamがあり、その価格の安さから人気メニューになっています。
❤︎Mee Siamの詳細はこちら↓↓↓
セットミールにすることも可能で、サイドディッシュには、Chicken Rendang、Sambal Sotong、Sambal Petai、Curry Chickenなど、どれもマレーシア定番の料理が揃っています。

パスタや海南チキンチョップ。

オイスターソースチキンライスやスープなどのメニュー。

台湾の割包のような、饅頭(マントウ)を使ったBUNのメニューもあります。

デザートメニューにはABC(エービーシー)やCendol(チェンドル)があるほか、日替わりの糖水(スープ系デザート)もあります。
ABCは別名でAis Kacang(アイスカチャン)、小豆やコーンなどをトッピングしたかき氷になります。
また、スナック系のメニューとしては、Rojak(ロジャッ)、猪肠粉、ニョニャクエがあります。

ソーダ系のドリンク、フルーツジュースなどのメニュー。
Luckin Kopiの注文&支払い方法

メニュー表を見て欲しいものが決まったら、注文票に必要事項を記入します。
- ITEM NO.→メニュー番号を記入
- QUANTITY→数量を記入
- REMARKS→備考欄
③の備考欄は特別なリクエストをする時やドリンクのホットやコールドを指定する時などに利用します。
例えば、ホットで注文したい場合は「H」、冷たいドリンクを注文したい場合は「C」と記入します。
また、カヤバタートーストなどトーストを焼いたものまたは蒸したものから選択することができる場合は、Toast(トースト)を意味する「T」やSteam(スティーム)を意味する「S」と記入します。

注文票への記入が終わったら、用紙を店員さんに渡します。
注文が確定すると、上記のような状態にして注文票を返してくれます。
支払いする時は食後にこの紙を持ってカウンターに行きます。
Luckin Kopiで楽しむローカルドリンク&フード

看板メニューのKopi Kaw。
Kawという言葉通り、コーヒーの濃さやコクをしっかり感じることができるコーヒーになっています。
冷たいKopi(コピ)はアイスの意味を持つ福建語のPengという言葉を使って、一般的にKopi Pengと呼ばれています。

こちらはCham(チャム)。
Kopi(コピ)とTeh(テー)を混ぜたマレーシア定番の飲み物で、Chamという福建語の言葉には「ミックス」という意味があります。
Luckin KopiのChamはコーヒーの味が強めになっているところが特徴です。

カヤバタートースト。
❤︎カヤの詳細はこちら↓↓↓

Nasi Lemak Biasa。
Luckin Kopiのメニューの中でもコスパが高い人気メニューです。

マレー語のBiasa(ビアサ)には普通・ノーマルという意味があり、Nasi Lemak Biasaはベーシックのココナッツライスになります。
❤︎Nasi Lemakの詳細はこちら↓↓↓

Petai Pasta。
価格はRM20.90。

Petaiは英語でStinky Bean(臭い豆)と呼ばれている豆で、マレーシアではSambal Udang Petaiとしてサンバルソースと海老を使って調理する形が一般的です。
Petai PastaはSambal Udang Petaiをベースにしたパスタになっています。
❤︎プタイの詳細はこちら↓↓↓
Luckin Kopiのロケーション
住所:14, Jalan Panggong, City Centre, 50000 Kuala Lumpur
最寄駅はLRTまたはMRTのPasar Seni駅。
駅から徒歩で4分程度です。
❤︎KLチャイナタウンの詳細はこちら↓↓↓
アクセス方法
MRT・Pasar Seni駅のA出口からまっすぐ歩き、Purple Caneというお店の前で右に曲がります。
そのまま歩いて行くと左手側にLuckin Kopiが見えてきます。
Luckin Kopiのすぐ側にはBeryl’s Lot18というマレーシアのチョコレートブランドのショップ&カフェがあります。
駅からのアクセス方法はBeryl’s Lot18と同じになり、アクセス方法詳細について把握したい場合は以下の記事に目を通してみてください。
❤︎Beryl’s Lot18の詳細はこちら↓↓↓
まとめ:サービスの質が良く使いやすいコーヒーショップ
鬼仔巷(Kwai Chai Hong)エリアにある老舗コピティアムとしては、何九海南茶店が非常に有名ですが、一方で新しくオープンしたLuckin Kopiにも人が集まりつつあり、行列ができる人気店に急成長しています。
これらの要素が人気になっている理由であると感じています。
Luckin Kopiは旅行者の方にも非常に使いやすい場所になっているため、おしゃれなコピティアム体験をしたい時に利用してみる形もおすすめです。
以上、Luckin Kopiについての紹介でした!
❤︎何九海南茶店の詳細はこちら↓↓↓
現在は、Luckbros Kopiという店名に変更されています。