週末+祝日を利用した短期スケジュールで組み立てることが多い台湾旅行。
「台北観光を思いっきり満喫したい!でも時間がない!!!」
そんなあなたに向けて、2泊3日の旅行スケジュールで行く台北観光モデルコースを作成してみました。
旅のテーマは…
「限られた時間を有効に使うスマートな台北旅行」
スケジュールを詰め込み過ぎず、台北滞在を満喫できるような観光モデルコースについて紹介します。
目次
台北観光を満喫する旅のポイント
まずはじめに、2泊3日という短期スケジュールで台北観光を満喫するためのポイントから紹介します。
①予定を詰め込み過ぎない
春・秋・冬の台湾は、割とサクサク動けるのですが、日差しが強く気温が高くなる夏場は、どうしても動きが遅くなります。
熱中症に注意することを念頭に、適度に休憩を挟んだ無理のない観光スケジュールを組むことをおすすめします。
②アクセスの良い観光スポットを選ぶ
基本的にはMRTの駅から徒歩で行けるくらい駅近のスポットがおすすめです。
はじめて台北に遊びに来る方であれば…
こんなポイントで台北の街を観光する形がおすすめです。
台北のバスは便利であるものの、はじめて利用する場合は戸惑うことが多く、それが時間のロスに繋がることもあります。
そのため、MRTと車だけで移動するプランを立てる方が楽です。
また、バスに乗らないとアクセスできない場所に行く場合は、Uberを使って配車手配し、サクサク動く形がおすすめです。
台北市の主要観光スポットをまわる2階建ての観光バスは、旅行者の人に便利な乗り物です。
③入場のために並ぶ観光スポットを避ける
観光スポットによっては、常に混み合っているところがあります。
例えば、週末の故宮や猫空ロープウェイなど。
並んで入る人気観光スポットよりも、並ばずに入ることができる人気観光スポットを旅行プランに入れた方が時間の無駄がありません。
地図で見る台北市と空港、人気観光スポットの位置関係
まずは、「台北市がどこにあるのか?」ということを把握するために、イメージマップを使って位置を紹介します。
桃園国際空港や人気観光スポットの九ふんは台北市内になく、どちらもやや遠くに位置しています。
桃園国際空港と台北松山空港がある
台北に遊びにくる場合、
…のいずれかに到着するフライトを利用することが一般的です。
台北松山空港を利用する場合は、台北MRTで市内にすぐアクセス可能です。
一方、桃園国際空港と台北市内は、空港線の桃園MRT(桃園メトロ)利用で片道約40分かかります。
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九ふんや十分は台北市内から離れたところにある
新北市にある九份や十分。
いずれも観光客に人気の観光スポットですが、台北市内中心部から離れた場所にあり、電車で片道1時間程度かかります。
もし、限られた旅程のなかで、九ふんや十分に行くことを考えている時は、車を使って行く方が便利なので、現地オプショナルツアーを活用することをおすすめします。
千と千尋の神隠しの世界観に似ていると言われる九ふんは、ライトアップされて幻想的な雰囲気になる夜の訪問が特に人気です。
>>九份・十分ナイトツアー (台北発 / 日本語ガイド付き)
台北主要観光スポットイメージマップ
黄色い丸で印をつけているところが、台北市内の主要観光スポットです。
赤、緑、青などの線はMRTの路線になります。台北メトロの路線図は台北大衆捷運股份有限公司で確認できるので、参考にしてみてください。
台北にある観光スポットのなかでも、
…は、台北を訪れる観光客の多くが足を運ぶ場所になります。
台北観光モデルコース【1日目】
日本→台北のフライトは色々あるので、どのフライトを利用するのかにより台北到着時間が異なりますが、ここではお昼過ぎに台北到着・ホテルに荷物を置いてからスタートということを想定して1日目のモデルコースを作成しています。
初日は飛行機の移動で疲れていると思うので、軽めのスケジュールです。
鼎泰豊でランチ
- 最寄駅:MRT東門駅
- 出口:6番
台湾で食べる人気グルメNo.1の小籠包。
東門駅6番出口から徒歩3分程度の場所に鼎泰豊(新生店)があります。
混んでいる場合はディンタイフォンの受付で整理券をもらい、近くの永康街観光を先に楽しむか、優先案内してくれる鼎泰豊のバウチャーを使う方法もおすすめです。
なお、東門駅5番出口付近にある鼎泰豊の本店は、現在テイクアウトのみになっています。
永康街で観光&雑貨店巡り
- 最寄駅:MRT東門駅
- 出口:5番
ショッピングとグルメが楽しめる永康街。
名物の蔥抓餅やマンゴーかき氷、担仔麺といったグルメのほか、お茶屋さんや雑貨屋さんがたくさんあります。
永康街で雑貨を購入するなら、來好という雑貨屋さんがおすすめです。
永康街の詳細はこちら
中正紀念堂で衛兵交替式を見る
- 最寄駅:MRT中正紀念堂駅
- 出口:5番
永康街観光のあとは、MRTで東門駅から中正紀念堂駅に移動し、中正紀念堂で衛兵交替式を見学。
衛兵交替式は毎日9時〜17時まで、毎時間ごとの正時に行われるので、衛兵交替式が見たい場合は訪問時間に注意してください。
寧夏夜市に繰り出す
- 最寄駅:中山駅または雙連駅
- 出口:中山駅5番出口・雙連駅1番および2番出口
台北に到着した初日は疲れていると思うので、夜市に行くならコンパクトなサイズ感で適度に楽しめる寧夏夜市がおすすめです。
台北市内の中心部にある夜市でアクセスが非常に便利、さらにミシュランのビブグルマンを獲得した名店がいくつかあります。
寧夏夜市の詳細はこちら
もちろん、大きな夜市に行きたい!という方は、士林夜市まで足を伸ばすのもアリです。
台北観光モデルコース【2日目】
ここではホテルで朝ごはんを食べて、のんびり10時以降のスタートを想定しています。
それでは台北観光2日目、行ってみましょう!
迪化街観光
- 最寄駅:北門駅または大橋頭駅
- 出口:北門駅→3番出口/大橋頭駅→1番出口
台北の問屋街、迪化街。
ドライフルーツや漢方などの乾物、雑貨、お茶など、お買い物を楽しむことができるスポットです。
女性に人気のかごバッグや漁師網バッグなどの雑貨も、迪化街で安く購入可能です。
迪化街は日曜日が休業となっている飲食店が割と多いので、旅程により1日目と2日目のスケジュールを入れ替えてください。
迪化街の詳細はこちら
松山文創園区を散策
- 最寄駅:MRT市政府駅/國父紀念館駅
- 出口:市政府駅(1番または2番)國父紀念館駅(5番)
アーティスティックな雰囲気溢れる松山文創園区。
散策したり、カフェでお茶したり、誠品でお買い物を楽しむことができる場所です。
おすすめの休憩スポットは、Cama Coffee Roasters。
台湾で人気のCama Cafeが経営する同社フラッグシップ店のCama Coffee Roastersでは、美味しいコーヒーと料理が堪能できます。
台北101に行く
- 最寄駅:MRT台北101・世貿駅
- 出口:4番
台北のシンボル、台北101。
定番の台北観光スポットで、外からは天に伸びるような美しい建築美、そして中にある展望台からは台北の絶景を眺めることができます。
象山に登ってみる(余力がある場合)
台北101そのものの全体像を眺めたり、写真におさめたい場合は象山がおすすめです。
象山へは台北101駅の一つ隣にある象山駅から徒歩でアクセス可能です。
日没の時間帯に合わせて象山に登ると、オレンジ色の夕焼けを背景にした台北101のほか、日没後のライトアップされたきらめく台北101を見ることができます。
ただし、階段が急なので、お子さん連れの方や体力に自身がない方は無理して登る必要はありません。
その他の旅行プラン
台北101観光のあとに時間が余った時は、繁華街の西門町に行ったり、饒河街夜市に行ったりするナイトプランがおすすめです。
また、台北郊外になりますが、余力があれば、台北101のあとに九份(九ふん)まで足を伸ばすプランもアリです。
>>台北市内(台北101・華山1914)と九份 超満喫ツアー
台北観光モデルコース【3日目】
午前中や午後の早い時間帯のフライトで日本に帰国する方も多いと思うので、最終日の3日目はかなり軽めの内容にしています。
フライトの時間が夕方など時間に余裕がある場合は、2日目のスケジュールを3日目に分散させたり、ガイドブックを見て予定を追加してみてください。
龍山寺参拝
- 最寄駅:MRT龍山寺駅
- 出口:1番出口
パワースポットとして有名な龍山寺。
MRT龍山寺駅からすぐの距離にあるので、アクセスも非常に便利です。
空港でサニーヒルズのパイナップルケーキを購入
台湾の空港は日本帰国前にお土産を購入する最後のチャンスです。
「美味しいパイナップルケーキが買いたい!」という時に便利なお店は桃園国際空港内にあるサニーヒルズ。
以前は桃園国際空港ターミナル2のみにサニーヒルズの店舗があったものの、2023年になってからターミナル1にも店舗がオープンしています。
松山空港を利用する場合はサニーヒルズ台北店が便利
台北市内にある松山空港を利用する方は、民生社区にあるサニーヒルズ台北店の利用が便利です。
入店すると、試食用のパイナップルケーキ1個とお茶をサービスで提供してくれます。
サニーヒルズ台北店へのアクセスはバス利用が便利ですが、バスの乗り方がよくわからないという場合はタクシーを使ってお店にアクセスする方が簡単です。
松山空港とサニーヒルズ台北店は車で6〜7分程です。
もし、日程に余裕がある場合は、MRT南京三民にある佳徳に足を運んでみてください。とても有名なパイナップルケーキのお店で、サニーヒルズより手頃な価格になっています。
王道の観光スポット&コースを外している理由
台湾のガイドブックを読んだことがある人や台湾を訪れたことがある人は、「あれっ、定番スポットがいくつか入っていない…」ということに気づくかもしれません。
例えば、
- 故宮博物院(観光スポット)
- 士林夜市(ナイトマーケット)
- 阜杭豆漿(朝食スポット)
…など。
定番中の定番とも言えるスポットなのですが、実際に足を運んでみて「必ずしも訪れた方が良いとは言えないな…」と感じた点があることから、今回提案しているモデルコースから除外しています。
それぞれの理由は以下の通りです。
故宮博物院
歴史や展示物に興味がある方のみ訪れることをおすすめするスポットです。
私自身体験したことがあるのですが、団体さんと鉢合わせてしまうと、入場に時間がかかったり、名物の翠玉白菜や肉形石を見たり撮影するだけでかなり時間を消費します。
特に歴史的展示物に興味がないのであれば、タイトな旅行スケジュールの時はあえて訪れる必要はないかな…と思います。
歴史や展示物に興味がある人には楽しい場所
もちろん、歴史や展示物に興味がある方、翠玉白菜や肉形石を見てみたい!という方にはおすすめの場所です。
実物は想像していたものよりも「小さいな…」と思ってしまうところがありますが、とても綺麗です。
士林夜市
はじめて台湾の夜市に行くのであれば、士林夜市をチョイスしても良いと思いますが、士林夜市は広くて歩いているだけでかなり疲れます。
便利なロケーションにある適度なサイズ感の夜市に行きたい時は、寧夏夜市と饒河街觀光夜市の方がおすすめです。
食べ物に関しては、寧夏夜市が一番おすすめです。
ただ、士林夜市はグルメ以外に遊びの要素がかなり充実しています。
阜杭豆漿
台北で食べる朝ごはんのテッパンとして、大抵どのガイドブックにも紹介されている阜杭豆漿(フーハンドウジャン)ですが、個人的にはそこまでおすすめではありません。
台湾の友人に連れられて行列に並んだことがあるのですが、待ち時間が非常に長くかなり疲れました。
しょっぱい豆乳の鹹豆漿が有名ですが、油っぽいメニューも多いので、胃が弱い人は胃もたれするかもしれません。
もし、阜杭豆漿で朝食を食べることを計画しているなら、長い待ち時間を覚悟するか、阜杭豆漿が徒歩圏内にあるホテルに滞在して早めに並ぶ方がおすすめです。
阜杭豆漿(フーハンドウジャン)以外のおすすめ朝食スポット
阜杭豆漿で提供されている朝食メニュー自体は台湾でごく一般的なもので、特に珍しいものではありません。
個人的におすすめの朝食スポットは四海豆漿大王。
朝から夜まで営業しているお店で、このお店の鹹豆漿はすごく美味しいです。
その他の観光スポット【市内&台北市近郊】
民生社区
松山空港に近い場所にあるおしゃれスポットの富錦街。
台北101周辺の都会的なおしゃれ感はありませんが、こだわりのカフェやショップなどがある場所です。
貓空
貓空ロープウェイに乗って山に行き、そこで景色を楽しみつつ、山頂にある茶芸館でお茶を飲むことができるスポットです。
自然溢れる風景を前に、お茶を楽しみたい時におすすめです。
週末の猫空ロープウェイは混み合うことがあるので、できれば平日に訪問する方が良いかもしれません。
北投温泉
台北市内にある温泉地として有名な北投温泉。
MRTに乗って日帰りでもアクセスできるスポットで、温泉地独特の雰囲気がある場所です。
北投には美しい図書館があり、図書館前で結婚の前撮りをしているカップルを見かけたことがあるのですが、木々の緑を背景に純白のウェディングドレスを着た花嫁さんがとても素敵でした。
また、北投には加賀屋があることでも有名です。
淡水
台北市内中心部からは少し遠いものの、MRTに乗って簡単にアクセスできる淡水。
水辺を散策したり、情人橋(恋人橋)を見たり、老街と呼ばれるグルメ&観光スポットを歩いたりと色々な楽しみ方ができます。
船に乗って対岸にある八里にも簡単にアクセス可能です。
淡水や八里は上記で紹介した北投から近いので、セットにして一緒にまわるプランもおすすめです。
鶯歌
陶器の街として知られる鶯歌。
週末は混み合いますが、独特の雰囲気がある素敵な場所です。
台鉄を利用して、台北から簡単にアクセスできます。
台北観光旅行のよくある質問【Q&A】
まとめ
2泊3日と言っても、初日のフライト+最終日のフライトでそれぞれ半日程度の時間が潰れてしまうことを想定して、台北滞在72時間ではなく、実質48時間のイメージでモデルコースを作成してみました。
フライトスケジュールによって、初日と最終日の時間の使い方が変わってくると思うので、自由にシャッフルして旅程を立ててみてください。
また、現地オプショナルツアーには便利なものもたくさんあるので、興味や関心に応じて上手に利用してみることもおすすめです。
以上、2泊3日で行く台北観光モデルコースについての紹介でした!
時短を意識して台北市内だけを対象にしたモデルコースを作成しています。また、あえて王道の観光スポットを外しているところもありますが、その理由も説明しているので参考にしてみてください。