台湾ほど日本人にとって居心地の良い場所はないのでは…
…と最近しみじみと感じています。
この記事では台湾で暮らすことのメリット・デメリットの双方を列挙した上で、日本人が「台湾が大好き!ハマる!」理由についてご紹介します。
目次
台湾で暮らすことのメリット
まずは台湾で生活することのメリットです。
台湾で暮らす日本人の多くが共通して感じていることになると思いますが、ここに日本人が台湾に恋してしまう理由があります。
台湾にはびっくりするくらい親切な人が多い
お年寄りや子連れにとても親切な人が多く、時に感動すら覚えます。
- MRTやバスにお年寄り、妊婦、子連れの方がいれば、すぐ席を譲る(躊躇なし!)
- 上記のようなシチュエーションで見て見ぬ振り、寝たふりしない
- お年寄りが小さな子供に席を譲ることも
- 困っている人がいると声をかけてすぐに助ける
人懐っこい人が多く、飾らない優しさを持った人が多いと感じています。
台湾には日本通(ツウ)が多い→共有できるものが多い
親日家が多いということは有名ですが、来台前に想像していたより日本に興味を持ってくれる人がすごく多いことにびっくりします。
漫画・ドラマツウ
通というよりも、身近にあり子供の頃に親しんだという人が多い印象です。
ジブリシリーズをはじめ、ワンピース、ドラゴンボール、スラムダンク、クレヨンしんちゃん、ドラえもん、ちびまる子ちゃん、こち亀など共有できるものが非常に多いことも特徴の一つです。
日本のドラマの新作もすぐ話題になります。
台湾人の方と話すと「そうそう!」と共感できるポイントがかなり多いです。
日本の観光名所ツウ
日本の観光名所をたくさん知っている人が多いです。
私が「まだ行ったことがない」というと、「えっ!?」と驚かれることがよくあります。
日本人より詳しいのでは…と感じることもあります。
日本語ツウ
統治時代の影響で日本語を話すことができる方がいるということは有名な話です。
日本語の単語が台湾語としてそのまま使われていることもあります。
日本に特に興味がないという人でも、ちょっとした日本語の単語を知っている人が多く、日本文化が台湾の生活の中に入り込んでいると感じています。
同じマンションに日本語を話す台湾人のおばあちゃんがいるのですが、当初、私のことを日本人だと気づいていないそのおばあちゃんに日本語を教えられるという出来事がありました。
ちなみに教えてもらった日本語は「ありがとう」「さよなら」です。
かわいいおばあちゃんです。
日本のものが手に入りやすい
本当に色々なものが手に入ります。
海外にある日本のもの、特に食材はびっくりするほど「高い!」というケースが往々にしてありますが、台湾では割とお手頃価格で手に入れることができます。
一般的なスーパーで普通に日本食が購入できることは本当に便利です。
デパートもそごうや三越があり、まるで日本にいるかのような気分になります。
PLAZAやアットコスメのショップもあるので、日本のコスメが欲しいという時も問題ありません。
日本のコスメは薬局でもたくさん販売されています。
台湾を通じて日本の良いものを知ることができる
「これ日本で流行っているんだよ!」とか「この日本の商品良いよ!」という情報を台湾人の方から教えてもらい、「これ、良い!」と日本製品の良さに気づくことがたくさんありました。
私の場合、「これ、良い!」と台湾に来てから感じたものはビオフェルミンやサロンパスです。
サロンパスはヨガで無理なポーズをとって腰を痛めた時に使って以来、その効果に感動しました。
やっぱり、日本のものって良いな〜と感じる瞬間です。
日本人に対する差別がない
欧米で生活をすると、まず見た目が違うというところから始まり、差別や偏見にストレスを感じることがあります。
欧米の中でもアジア人が少ないところで生活をすると、見た目だけで違和感満載。
街を歩いているだけでからかわれたり、脅迫的なことを言われたり、嫌な思いをすることもありました。
どこであっても現地に馴染んで差別や偏見をはねのけることができるような逞しい人は大丈夫ですが、私は差別や偏見に疲れてしまうタイプなので、アジア圏での生活の方がとても心地良く感じています。
アジア圏でも台湾は特別です。
これほどまでに日本の文化が浸透して、日本に興味を持ってくれる人たちの多さは他のアジアの国にはなかなかないものだと感じています。
もちろん、台湾には日本が好きではない、興味がないという人もいます。
でも、全体的に日本のものが好き、日本が好きということを生活をする中でひしひしと感じることができます。
都会の生活の中にゆるさが存在する
台北は都会ですが、そんな中にも独特なゆるさが存在しています。
都会なのに、色々な面において妙に合理的でないところがあったり、田舎っぽさが残っているところがあります。
それは台北の街を歩いてみることでも感じることができます。
すごく近代的な建物やエリアから一歩奥の道に入っただけで、下町の雰囲気が残る昔ながらの台湾っぽい姿を見ることができます。
まさに新旧が入り混じった街。
例えるなら、平成と昭和が混ざったような感覚です。
ジブリ映画に出てくるような場所があったり、一つの街の中でタイムスリップできてしまう面白さがあります。
妙に懐かしく感じるノスタルジックな雰囲気と近代的な雰囲気が絶妙にミックスされている、そんな魅力があります。
番外編(その他のメリット)
湿気が多いので肌が潤います。
衣類などにカビが生えやすいというデメリットがありますが、これはしっかりと対策することで何とか対応できています。
万年偏頭痛持ちの身としては気圧の変化に弱いので、台北の雨の多さ、湿気の多さ、夏場の暑さが原因で頭痛に繋がることもありますが、肌が潤うことは単純に嬉しい…です。
台湾で暮らすことのデメリット
次に台湾で生活することのデメリットです。
物価は思ったほど安くないという現実
主に台北についてですが、家賃の高さが異常です。
他のアジアの国、例えば香港やシンガポールなど家賃が高い国や地域はありますが、台北も家賃と部屋のレベルが釣り合っていないな…と感じることがよくあります。
一方で香港の方からすると、台湾で不動産を購入することは「安い!」そうなので、私の友人は早々に不動産購入していました。
ちなみに、台湾での物件探しには591というウェブサイトやアプリの利用が大変便利です。
591のアプリの使い方や部屋探しをする時のチェック項目、留意事項などは下記の関連記事で紹介しています。
食費も結構かかる
健康のため平日は自炊をしていますが、野菜や果物をたくさん購入しているせいか、日本で生活している時の食費とあまり変わりません。
それに加え、週末におしゃれなレストランやカフェで食事をしたりすると、結構な額になります。
食費を節約したいのであれば外食の安いものを食べるということもできますが、私は外食が続くと体調が悪くなるので、やっぱり自炊は欠かせません。
台湾人の友人も「外食で使われている油の質がすごく悪い!危険!」とよく言っていて、ちょくちょく体調不良になるそうです。
交通マナー
・・・悪すぎる。
歩行者優先という日本の感覚に慣れていると、危ない思いをすることが多いです。
車やバイクの運転がラフな人が多いです。バスの運転手さんも運転が荒い人が少なくないので、よく乗り物酔いするようになりました。
青信号で横断歩道を渡っていても、ギュンギュンと車が目の前を曲がってきたり、「早く渡れ」というオラオラ感や煽り感をドライバーから感じることがあります。
一方で台湾の歩行者の交通マナーにもギョっとすることがあります。
ガッツリ信号無視して赤信号の中、「赤信号ですが何か?」という雰囲気で悠々・飄々と横断しているおじいちゃんやおばあちゃんがいたり、見てるこちらがヒヤヒヤします。
食品や水質の安全性の問題
これもよく言われていることですが、やっぱり気になります。
食品についても度々ニュースで取り上げられることがありますが、メーカーにこだわったり、原材料に何が使われているのかよく吟味するようになりました。
生活環境の問題
空気が悪いです。
実際に空気汚染の問題は現地のニュースでもよく取り上げられているので、深刻だと感じています。
日本に遊びに行って台湾に戻ってきた台湾人の方が「日本は空気が美味しかった!」と言っているのをよく聞きますが、実際に日本に一時帰国すると「空気が美味しい」「空気が澄んでいる」と体感できます。
台風が多い
これは沖縄も同じですが、やはり台風が上陸する頻度が多く、実質的な被害を受けることも多いです。
具体的には台風の後に(頻度は多くないものの)水道水が濁る、断水になる、などです。
また、マンションの水道管やタンクのメンテナンスで断水になることもあります。
断水は日本や他の海外ではほとんど経験したことがないので、とても不便に感じたことです。
また、台風が接近するとわかると、飲料水を多めに確保するなどあらかじめ対策をとるクセがつきました。
断水になると付近のコンビニやスーパーで水の買い占め競争が繰り広げられることがあるので、早めに準備した方が良いです。
日本人が台湾に恋する理由
上記にメリット・デメリットを色々紹介しましたが、総じて…
人がすごく優しくて、ある程度便利な生活を送ることができるけど、適度なゆるさがある
これが多くの日本人を魅了し、そして恋に落ちる、台湾(台北)の良いところだと思います。
飾らないフランクな人々、新しさと古さの共存、そんなアンバランスさに惹きつけられるものがあります。
まとめ
日本と比較してしまうと、デメリットで挙げたように生活の中で不便だなと思うところは正直色々あります。
でも、実際に台湾で暮らしてみて、良いところも悪いところも含め、「台湾は魅力的!」と言えます。
以上、台湾に住んでみてわかる日本人が台湾に恋する理由についての紹介でした!