台北市と新北市で使えるマンスリーパス(定期)の発売が、2018年3月12日に台北市と新北市の共同会見で発表されました。
台北市や新北市に在住している方で、通勤や通学などで台北メトロ(MRT)やバスにたくさん乗る場合には、かなりお得になる定期です。
また、台北に1ヶ月以上の短期滞在する方もお得になるケースがあると思います。
この記事では2018年4月から運用開始となる30日間使い放題の定期券について紹介します。
30日間使い放題定期券って、どんなもの?
マンスリーパスは中国語で月票(ユエピャオ)と呼ばれますが、30日間の使い放題・乗り放題であることから、「30天吃到飽月票」と呼ばれることもあります。
「吃到飽」の本来の意味は食べ放題ですが、ここでは使い放題という意味になります。
台北メトロ+バス定期券の価格
今回発表された30日使い放題の定期券の価格はNT$1,280。
以下の特典があります。
- 台北メトロ(MRT)が乗り放題
- 台北市と新北市のバス(公車)が乗り放題
- YouBike利用時のはじめの30分が無料
定期券の発売については2017年から報道されていたのですが、その時は定期の価格がNT$1,500~NT$2,000になるのではと言われていましたが、最終的にNT$1,280に落ち着きました。
また、現在は淡海ライトレールも定期の使い放題が適用されています。(ただし、淡海ライトレールは悠遊卡を使った定期券に適用され、悠遊付の定期券には適用されません。)
定期券はいつから使える?
定期券の運用開始は2018年4月16日となっています。
また、実際の運用に先立ち、2018年3月13日から予約販売として、既存の悠遊卡(イージーカード)に定期機能をつけることができるようになっています。
定期券の購入場所は?
既に悠遊卡(イージーカード)を持っている場合、お持ちのカード(普通カード、聯名カード、デビットカード)を各MRTの駅に持っていけば、定期券の購入ができます。
悠遊卡(イージーカード)の定期化には、有効期限残が60日以上残っていることが条件になっています。
また、定期の継続をする場合には、定期の有効期限の10日前から継続の手続きが可能です。
カードではなく定期をスマホで利用する場合は、悠遊卡公司の公式アプリをお持ちのスマホにダウンロードすれば、アプリ上で定期を購入することができます。(ただし、スマホのOSはAndoroidのみの対応になっています。)
定期券化でどんな人がお得になるの?
1ヶ月あたりの定期代であるNT$1,280が安いのか、高いのか、お得になるのかについては、普段どれだけMRTやバスを利用するかによって変わってきます。
具体的には以下のケースでお得になると言えます。
- 1ヶ月31日と計算して、毎日支払う交通費がNT$42を超える人
- 出勤や通学日を22日とした場合、出勤日や通学日1日あたりNT$58以上を台北メトロやバスに使う人
実際には土日にもMRTやバスを使うことがあると思うので、その場合は通勤や通学している人は1日あたりNT$58以下でもお得になるケースは十分あると思います。
こんなにお得になるケースも
新北市に住み、台北市内にMRTとバスを乗り継いで通勤している私の友人は、片道NT$51、往復で一日あたりNT$102の交通費がかかっています。
このケースだと、1ヶ月の交通費が通勤費だけでNT$2,244かかることになり、定期の利用で43%もお得になります。
これだけ安くなると、かなりお得感があります。
私自身は月あたりの利用がNT$1,280を超えることはないと判断して、定期化は見送りにしました。
まとめ
台湾では空気汚染の問題が度々取り上げられるように、深刻な問題となっています。
空気汚染対策や交通渋滞緩和のために、台北市と新北市が共同で打ち出した施策の一つが今回の定期券です。
がっつり公共交通機関を使う方は、これを機会に定期化の検討しても良いかもしれません。
以上、新発売の定期券についての情報でした!