マレーシアで親しまれているCurry Puff(カリーパフ)。
小腹が空いたな…という時におすすめのスナックです。
Curry Puff(カリーパフ)とは?
マレーシアやシンガポールで定番のCurry Puff(カリーパフ)。
フィリングの主要具材は、
- じゃがいも
- 肉
- 玉ねぎ
…で、これらをカレー粉で味つけします。
フィリングを生地で包んだのち、油で揚げたりオーブンでカリッと焼きあげて作られています。
カレーパフの起源、発祥地はどこ?
カリーパフの起源は、
- イギリスのパイ料理やペイストリー
- ポルトガルのエンパナーダ
- インドのサモサ
…など、複数の説が存在しますが、発祥地や起源は明確になっていません。
ただ、マレーシアやシンガポールのほか、インドネシアやタイなどにも類似した食べ物が存在することから、東南アジア諸国がヨーロッパの統治下にあった時代に、西洋の影響を受けて作られるようになったのでは?と考えられています。
マレーシアの場合、1511年にポルトガルがマラッカを占領してから1641年まで統治が続き、イギリスによる植民地化がはじまったのは18世紀になるため、早い段階で影響を受けているのであれば、ポルトガルの可能性がありますが、サモサの影響やイギリスの影響の可能性も捨てきれず、その起源は不明です。
カレーパフ?カリーパフ?Curry Puffの発音と呼び方
英語表記はCurry Puffで、発音はカリーパフ。
日本語的な発音だとカレーパフになりますが、マレーシアでは英語の発音に沿ってカリーパフと呼んでいます。
また、カリーパフをKaripap(カリパップ)と呼ぶことも一般的です。
中国語表記は咖哩角になります。
マレーシアのKaripapの特徴と種類
色々な人種の人が販売している
カリーパフを販売するお店には、
- マレー系の人のお店
- 中華系の人のお店
- インド系の人のお店
…というように、あらゆる人種の人が販売している点がマレーシアのユニークなポイントで、人種を問わず国民に広く愛されている食べ物でだと言えます。
生地タイプは2通り<Karipap pusingが人気>
マレーシアで販売されているカリーパフの生地には、
- プレーン
- スパイラル
…という2つのタイプがあります。
プレーンは生地を伸ばしてそのままフィリングを包むシンプルな製法によって作られているものになります。
スパイラルは生地がレイヤー状になっているタイプのカリーパフを指します。
マレー語でKaripap pusingと呼ばれるもので、英語に訳すとSpiral Curry Puff(スパイラルカリーパフ)。
中国語では、螺旋咖喱角と呼ばれています。
手間がかかるKaripap pusing
Spiral Curry Puff(スパイラルカリーパフ)は、
- 練り終わった生地を小分けする
- 小分けした生地を縦に伸ばし葉巻のようにロール状に巻く
- 向きを変えて平たく伸ばし、再度ロール状に巻く
- ロール状のままカット
- カットしたものを伸ばして、フィリングを包む
…というプロセスを経て作られています。
カットした時に、生地の表面がペロペロキャンディーのような螺旋状になっていることから、スパイラルと表現されています。
Karipap Pusingは手間がかかるので、全てのお店で販売しているものではありませんが、生地にレイヤーが構成され、独特のサクサク感が生まれることから、人気のタイプのカリーパフになります。
カリーパフの種類
- Chicken Curry Puff(鶏肉)
- Beef Curry Puff(牛肉)
- Sardine Curry Puff(イワシ)
…がメインで、最も多いのはチキンカリーパフです。
ベジタリアンのお店では、肉なしのカリーパフを販売していて、じゃがいもを使ったKaripap Kentang(Potato Curry Puff)として販売しています。
お店によって1種類だけのカリーパフを販売していたり、複数の選択肢があるお店もあります。
こちらはイワシを使ったKaripap Sardin(Sardine Curry Puff)。
魚味のカリーパフも美味しいです。
茹で卵入りのカリーパフもある
マレーシアのカリーパフには、茹で卵のスライスを具材に使っているものがあります。
これは従来のレシピにアレンジを加えたものだと言われていて、卵があるタイプの方が美味しいと感じています。
カリーパフのサイズ
カリーパフは大きめサイズのものと小さめサイズのものがあります。
こちらはミニサイズのカリーパフ。
マレーシアのどこでカレーパフが買える?
露店から飲食店まで、様々な場所で販売されています。
上記画像は、路上にある伝統菓子の露店で販売されているカリーパフで、昔ながらの販売方法になります。
カリーパフは色々な場所で販売されているので、見かけた時に買う形がおすすめですが、以下にクアラルンプールにあるおすすめスポットについて紹介します。
マレーシアのIKEA
「食べやすい!美味しい!安い!」と感じてるおすすめは、マレーシアのイケアのカリーパフ。
IKEAのビストロで販売されているもので、1ピースRM1.40、6ピースでRM7.80です。(2023年5月時点)
カリーパフのためだけにIKEAに行く必要はありませんが、マレーシアのIKEAに行く機会があれば、ぜひ購入してみてください。
Brickfields Pisang Goreng
KLセントラル駅からすぐの場所で営業しているBrickfields Pisang Goreng。
バナナフリッターのピサンゴレンが有名なお店ですが、一緒に販売しているカリーパフも美味しいです。
ただ、スパイスの風味がしっかり効いたやや辛めのカリーパフであるため、辛いものが苦手な人はIKEAのカリーパフの方が食べやすいかもしれません。
また、Brickfields Pisang Gorengでは、スパイラルタイプのKaripap pusingの販売をしています。
Homi Curry Puff
ショッピングモールのThe Gardens Mallのなかで営業しているHomi Curry Puff。
カリーパフ専門店で、チキンとイワシのカリーパフを販売しています。
チキンのカリーパフには、ノンスパイシーがあり、辛くないタイプを選ぶことも可能です。
Homi Curry Puffの特徴は、その大きさと食感。
大きなサイズのスパイラルカリーパフを販売していて、口に入れると「サクサクッ!」と音がするくらい、しっかりとした食感があります。
やや油っぽさが強いので、好き嫌いが分かれるかもしれませんが、サクサク感強めのボリューム感あるカリーパフが食べたい時におすすめのお店です。
また、Homi Cury Puffはサイズが大きめなので、一般的なカリーパフよりも少し高めの価格になっています。(ミニサイズのカリーパフもあります。)
ショッピングモール内のお店であれば、Nyonya ColorsやI LOVE YOO!でもカリーパフを販売しています。
カレーパフの値段
お店によって価格が異なりますが、一般的にRM3.0前後のものが多いです。(日本円で90円程度)
IKEAのカリーパフは、サイズが大きめで1個あたりRM1.40なので、特に安く感じます。
まとめ:マレーシアのカレー揚げパイは安くて美味しい
サクサクした生地に、カレーで味つけしたじゃがいものフィリングが美味しいカリーパフ。
日本のカレーパンとは異なる美味しさを持つスナックです。
割と色々なところで食べることができる上、とても安いスナックなので、ぜひマレーシアで食べてみてください。