マレーシアには色鮮やかなプラナカンデザインの陶器があり、お土産に購入したいと考えている人も少なからずいますが、プラナカン商品は一般的に高額です。
一方で、現地のホーカーセンターやコピティアム、または一般家庭で使われているような食器&陶器の中には…
「レトロかわいい!」
…というものも実はたくさんあります。
私自身、このような陶器を趣味でコツコツ集めて自宅で愛用しているのですが、とにかく安くてかわいいので、旅行者の方はお土産用に購入することもおすすめです。
この記事ではマレーシアで昔から使われている中華系伝統デザインの食器&陶器とその購入場所について紹介します。
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目次
マレーシアでよく使われている伝統デザインの食器とは?
マレーシアのコピティアム(コーヒーショップ)やホーカーセンターには、昔から使われている定番の食器があります。
以下に代表的なアイテムについて、簡単に紹介します。
カップ&ソーサ
現地のKopitiam(コピティアム)やホーカーセンターなどで使われている定番のコーヒーカップ&ソーサー。
KopiやTeh Tarikなど、ホットのコーヒー&紅茶類を注文した時によく使われています。
カップ&ソーサーの柄には、いくつかパターンがありますが、色味は一緒です。
マレーシアと同じくコピティアム文化のあるシンガポールでもよく見かけます。
鶏がデザインされた雞公碗・公雞碗(Rooster bowl)
もう一つ、マレーシアでよく見かける食器に、中国語で雞公碗や公雞碗と呼ばれる雞(rooster・ルースター)がデザインされたものがあります。
マレーシア以外に、香港、シンガポール、タイなどでも見かけるものですが、中国を起源とする伝統陶器になります。
中国から広がっていった雞公碗(公雞碗)
Wikipediaの情報によると、雞公碗は明の時代に王族や貴族に愛されていた貴重なものであった一方、清の時代から1960年代にかけて大衆化し、一般家庭で使われるようになったものになり、香港や東南アジアにも輸出されるようになり普及した…という背景を持ちます。
『食神』をはじめ、周星馳(Stephen Chow・チャウ シンチー)さんの映画に出てくることが多い食器で、雞公碗を買い求めて海外からはるばる香港に行く…という周星馳さんのコアファンもいるほどです。
マレーシアではアッサムラクサやカリーミーなどのスープ系の麺料理のお店、糖水と呼ばれるスープ系中華デザートのお店、または肉骨茶(バクテー)を提供するお店でよく使われている大衆的な食器になります。
また、リノベレストランでも、あえてこのレトロテイスト満載の食器を使っているというところが増えてきている…と感じています。
魚がデザインされたスープボウル
また、鶏のほか、魚(鯉)がデザインされたブルー系の食器も伝統デザインに分類されます。
魚デザインのボウルは薬膳スープ(ハーバルスープ)などのお店で見かけることが多い印象です。
以下に、私自身が実際に購入して「これは購入して良かった!」というものを価格情報付きで紹介します。
価格についてはお店によって値段が異なるため、あくまで参考程度にしてください。
具体的な購入先の情報は本記事の後半でご紹介します。
コピティアム定番のカップ&ソーサーセット
高さが浅めのカップもありますが、こちらは深めに作られたカップです。
マレーシアの国花であるハイビスカスの花がデザインされています。
- 価格:1セット(カップ+ソーサー)RM7.5
- 2019年3月2日付の為替レート(RM1=27.45円)で換算すると1セットあたり206円
マレーシアのスーパーでインスタントのホワイトコーヒーやKopi(コピ)を購入すれば、自宅で簡単にコピティアムで提供されるスタイルのコーヒーが再現できます。
コピティアムで飲むコーヒーが好き!という方におすすめのお土産です。
雞公碗(Rooster bowl・ルースターボウル)
雞公碗の陶器もおすすめです。
昔は一つ一つ手作業で絵付けされていたものですが、新しいものは鶏柄がプリントされたものも多くなっています。
プリントされたものはデザインが同じですが、手で絵付けされたものは雞の顔や表情、裏面のデザインにちょっとした違いがあるので、色々なものを見てお気に入りのものを購入してみてください。(すごく上手に描かれているものから、たまにちょっと下手…というものもあって面白いです。)
スープボウル
- 価格:RM8.0
- 2019年3月2日付の為替レート(RM1=27.45円)で換算すると220円
一番お気に入りの絵柄と形状のスープボウルです。
大きめサイズで麺類を盛り付けする時にちょうど良いサイズです。
- 価格:RM4.0
- 2019年3月2日付の為替レート(1RM=27.45)で換算すると110円
こちらは少し浅めの容器です。
和え物や小皿料理に便利です。
マレーシアの肉骨茶(バクテー)のお店で白いご飯茶碗をして使われていたり、糖水を入れて使っていることが多い形状の食器です。
- 価格:RM4.0
- 2019年3月2日付の為替レート(RM1=27.45円)で換算すると110円
上記の容器と似ていますが、角ばったデザインをしている容器です。
雞の顔も少し違います。
小皿
- 価格:RM1.7程度
- 2019年3月2日付の為替レート(RM1=27.45円)で換算すると47円
醤油やソースを入れる小皿として使える食器です。
価格は商品によって異なり、RM1.7で購入したものは向かって右側にある小皿の価格になります。
レンゲ
雞デザインのレンゲもあります。
価格を失念してしまったのですが、RM1〜RM2程度だったと思います。
雞以外にも、色々なデザインのレンゲがあります。
鯉デザインのレンゲ。
花柄デザインのレンゲ。
こちらも花柄デザインのレンゲです。
ティーカップ
- 価格:RM1.7
- 2019年3月2日付の為替レート(RM1=27.45円)で換算すると47円
鶏デザインのティーポットもあります。
パイナップルデザインのカップ
- 価格:RM1.3(1個あたり)
- 2019年3月2日付の為替レート(RM1=27.45円)で換算すると36円
パイナップルは閩南語(マレーシアでは福建語と呼ばれている方言)でオンライと呼ばれ、縁起が良いものの象徴となっています。
自宅でこんな風にお茶を楽しんでいます。
以前、ペナンのMews Cafeで食事をした時にこのようにデザートにかけるソース入れとして使われていました。
花柄の容器にはココナッツミルク、パイナップル柄の容器にはGula Melaka(グラマラッカ)と呼ばれるココナッツパームシュガーが入っています。
茶器としてではなく、こんな使い方も素敵です。
❤︎Mews Cafeの詳細はこちら↓↓↓
花柄デザインのカップ
こちらもRM1〜RM2程度で購入できるカップです。
パイナップルデザインと同じタイプのカップですが、少し大きめのサイズになっています。
味のあるレトロ感があります。
このデザインのティーカップやティーポットは、マレーシアの点心のお店で飲茶用のカップとして使われていることが多いです。
花柄のプレート
- 価格:RM4.0
- 2019年3月2日付の為替レート(RM1=27.45円)で換算すると110円
レトロ感満載の花柄のプレートです。
マレーシアの一般家庭でも使われているデザインのお皿になります。
お気に入りのお皿の一つとしてよく使っています。
伝統デザインの陶器&食器が購入できるお店のロケーション
食器類や調理用品を扱っているお店で購入することができます。
購入場所はたくさんあるので、お住まいの近くにあるお店に足を運ぶ形がおすすめですが、ここではロケーション別にいくつかのお店をピックアップして紹介します。
ペナンで購入する場合
上記で紹介した陶器類は以下で紹介するペナンにあるお店で購入したものになります。
場所はKomtar(コムタ)エリア、Parkson(パークソン)の側にあるため、旅行者の方にもアクセスしやすいロケーションです。
陶昇棧(Thow Seng Chan)
お店の外観。
店内には陶器の他、様々な調理グッズが所狭しと並べられています。
お店の一角に雞コーナーがあります。
住所:No. 266-A, Lebuh Carnarvon, George Town, Pulau Pinang, 10100
グーグルマップ上の情報では「臨時休業」になっています。2022年6月に実際にお店に足を運んでみたところ、閉店状態でした。
榮興棧(ENG HIN CHAN)
上記で紹介した陶昇棧(THOW SENG CHAN)と同じ並びにある店舗です。
どちらもよく似た商品の取り扱いをしていますが、微妙に商品ラインが異なるので、双方のお店をチェックしてから購入することをおすすめします。
小皿やレンゲなどがあるコーナーです。
こんな感じで販売されています。
住所:114, Jalan Dr. Lim Chwee Leong, Georgetown, Pulan Pinang, 10100
同じ並びにNarrow Marrowというカフェがあります。
近くには均記(Koon Kee)という海南スタイルのコーヒーを販売する有名なお店もあります。
Kopi O(コピオー)が有名なので、お土産に購入してみてください。
❤︎均記(Koon Kee)の詳細はこちら↓↓↓
上記のお店で購入する際の留意事項
どちらのお店も、自分のお店で使うキッチンアイテムや食器類を買い付けに来るようなホーカーセンターやコピティアムを経営するローカルの人が多い場所です。
デパートの食器売り場のようなところではないので、ものによって汚れやカケがあったり、埃がついているものもあります。
埃は使用前に洗えば問題なく使えますが、そういう面が気になる人にはおすすめしない場所です。
また、購入前にカケやキズがないか念入りにチェックすることを忘れないようにしてください。
クアラルンプールで購入する場合
クアラルンプールにも色々な購入スポットがありますが、便利なスポットをいくつか紹介します。
Yat Hang Trading
旅行者の方に便利な店舗はチャイナタウンにあるYat Hang Trading。
鶏(ルースター)デザインの食器類が豊富であるほか、コピティアムで使われているハイビスカス柄のカップ&ソーサーもあります。
また、プラナカンテイストの食器類も少しだけ置いてあります。
商品はかなり豊富なので、伝統食器に興味がある方はチャイナタウン観光のついでに立ち寄ってみてください。
住所:169, Jalan Tun H S Lee, City Centre, 50000 Kuala Lumpur
最寄駅はMRTまたはLRTのPasar Seni駅。
スリ マハ マリアマン寺院と同じ並びにあるので、寺院を目印にして行くとわかりやすいと思います。
駅からそれほど遠くないところにあるので便利です。
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GOOD2U / STONEAGE
鶏柄の食器類を探しているなら、GOOD2UやSTONEAGEもおすすめです。
GOOD2Uは洋服とキッチンウェア、STONEAGEはキッチンウエアを取り扱っているお店で、どちらも香港出身のオーナーがマレーシアで展開しているお店になります。(オーナーは香港でも陶器類や食器類の販売をしています。)
店舗数が多く、ミッドバレーメガモールやIPC Shopping Centre、My Town Shopping Centreなど、ショッピングモールに入っているお店が多いことが特徴です。
ティーカップはRM3、お茶碗はRM3.7〜RM4程度で購入できます。
上記で紹介したペナンにあるお店よりも綺麗な状態で販売されています。
GOOD2UはShopeeにも出店しているので、鶏柄の食器セットはオンライン購入も可能です。
GOOD2UやSTONEAGEは商品が豊富なので、食器が好きな人には楽しい場所になると思います。
ハイビスカスのカップ&ソーサーは見かけたことがないものの、ティーセットやマグカップなど低価格で購入することができます。
店舗移転が割と多いので、最新の店舗情報についてはSTONEAGEのFacebookで確認することをおすすめします。
❤︎ミッドバレーメガモールの詳細はこちら↓↓↓
マックスバリュ
マレーシアのマックスバリュでも鶏柄の食器を見かけたことがあります。
全ての店舗で取り扱いしているのかはわかりませんが、マックスバリュに立ち寄ることがあれば食器コーナーをのぞいてみても良いかもしれません。
マラッカで購入する場合
マラッカのジョンカーストリートにあるJumbo Art。
ここでも伝統デザインの食器類を取り扱っています。
ただし、デザインは従来のものから少しアレンジを加えたものが多く、価格も上記で紹介したお店よりも高めです。(上記で紹介したお店はローカルのお客さんを相手にしていることに対し、ジョンカーストリートにある店舗は観光客を相手にしているためです。)
ただ、レトロデザインのエナメル食器や雑貨類も取り扱いがあり、かわいいものが揃っているので、雑貨が好きな方には楽しいお買い物スポットになるはずです。
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まとめ:レトロかわいい食器はマレーシア土産におすすめ
今回紹介した食器類は高価なものではありませんが、使い勝手はどれも良いものばかりです。
価格が安い上、独特のレトロ感があるので、陶器が好きな方におすすめです。
以上、レトロかわいいマレーシアで購入する伝統デザインの激安食器&陶器についての紹介でした!