ペナンを中心とした現地のKopitiam(コピティアム)にコーヒーパウダーを供給する老舗卸業者としての実績を持つ均記(Koon Kee)。
一般家庭向けのコーヒー商品も長年販売していて、そのホワイトコーヒーやコピオー商品はとても美味しいです。
この記事では均記(Koon Kee)の詳細について紹介します。
目次
ペナン発祥の均記(Koon Kee)とは?
1950年代に創業、70年以上の歴史を持つ老舗の均記(Koon Kee)。
均記(Koon Kee)の創業者
創業者は中国海南島出身の祝清坤(Choot Ching Khoon)さん。
5人兄弟の2番目に生まれた祝清坤さんは、わずか11歳という年齢で中国を離れマレーシアのペナンに渡ります。
ペナンで苦労を重ねつつ働き続け、いくつかの仕事を経験したのち、コーヒー焙煎の職人として腕を磨きます。
22歳で独立を果たし、均記(Koon Kee)を設立。
均記のコーヒーパウダーはペナンを中心とした現地のコーヒーショップで広く採用され、主要サプライヤーとしての確固たる地位を確立する一方、一般家庭向けの商品も販売し、昔からローカルの人々に親しまれています。
2つの会社
少し複雑なのですが、均記は商品ラインによって製造している会社が異なります。
- KUN KEE FOOD INDUSTRIES SDN. BHD.(均記食品工業有限公司)
- KOON KEE TEA AND COFFEE FACTORY SDN. BHD.(均記茶行咖啡粉廠)
双方の企業の元を辿ると同じですが、現在は別会社となっています。
本来は分けて紹介するべきかもしれませんが、ここでは「均記」の冠を持つブランドとして一緒に紹介しています。
Kun KeeとKoon Kee
Kun KeeとKoon Keeはスペルが異なりますが、漢字表記にすると均記になります。
Kun Kee Food Indstriesは海南コーヒーのKopi-O(コピオー)など、昔ながらの商品を主力商品として販売、メインの販売先はスーパー等になります。
一方で、Koon Kee Tea and Coffee Factoryは観光客向けの商品開発に注力し、空港やお土産屋さんなどで商品が販売されています。
均記の元祖コーヒー商品(コピオー)
まずはKUN KEE FOOD INDUSTRIES SDN. BHD.(均記食品工業有限公司)から販売されている、昔ながらの看板商品についてご紹介します。
Salute Brand Kopi ‘O’(海軍牌 咖啡烏)
Salute Brand(海軍牌)と呼ばれる均記(Koon Kee)を代表する伝統シリーズ。
海兵さんのロゴが目印です。
上記の商品は海南スタイルのKopi O(コピ オー)と呼ばれるもので、砂糖入りブラックコーヒーになります。
粉末のコーヒーが入ったパックをカップに入れ、お湯を注ぐだけでKopi Oが完成します。
個装1パックあたり30グラムのコーヒーパウダーが入っていて、コーヒーをたっぷり作ることができます。
Salute Brand Kopi ‘O’ Kosong(海軍牌 咖啡烏 無加糖)
同じくSalute Brand(海軍牌)シリーズのKopi O Kosong(コピ オー コソン)。
Kosongにはマレー語でゼロ、空っぽという意味があり、Kopi O Kosongはミルクも砂糖も何も入っていないブラックコーヒーです。
甘ったるいコーヒーは飲みたくない!という場合は、Kopi O Kosongがおすすめです。
Kopi O Kosongのパッケージ。
個装1パックあたり10グラムのコーヒーパウダーが入っています。
作り方はKopi Oと同じです。
30グラムだとかなり量が多いので、一人分のコーヒーを淹れる時は10グラムの方が使い勝手が良いです。
均記のKopi OもKopi O Kosongもスーパーで販売されている他社製品と比較して、コクがあり味がまろやかであると感じています。
ただし、いわゆる日本で飲むような普通のコーヒーとは違い、風味が異なるため、このあたりは好き嫌いが分かれるかもしれません。
そのため、マレーシアのKopitiam(コピティアム)でKopi OやKopi O Kosongを飲んでみて、「美味しかった!」と感じた場合にお土産にすることをおすすめします。
均記(Koon Kee)のホワイトコーヒー商品
ここからはKOON KEE TEA AND COFFEE FACTORY(均記茶行咖啡粉廠)から販売されている商品について紹介します。
KOON KEE TEA AND COFFEE FACTORYにもいくつかの商品ラインがありますが、一番のおすすめは伝統ペナンホワイトコーヒーシリーズ。
価格が少し高くなりますが、パッケージがおしゃれで、お土産におすすめの商品ラインです。
伝統ペナンホワイトコーヒー
均記(Koon Kee)の伝統ペナンホワイトコーヒーシリーズ。
インスタントのホワイトコーヒーが15パック入った商品です。
オリジナルフレーバーのほか、モカ、バニラ、ドリアン、ココナッツなどのフレーバーがあります。
おすすめはホワイトコーヒーアソート
お土産に購入するなら、こちらのセットがおすすめです。
オリジナル+バニラ+モカの3つのフレーバーがセットになった商品で、パッケージにペナンの名所が描かれています。
甘さ控えめが良いという場合は、Low Suagarの商品もあります。(Low Sugarでも結構甘いです。)
それぞれ上記のような個装になっていて、中にインスタントのパウダーが入っています。
ホットでいただく場合はインスタントパウダーに180mlのお湯を注ぐだけでホワイトコーヒーが完成します。
Kopi Pengを作る場合
Kopi(コピ)をアイスにしたもの、つまりコンデンスミルク入りの甘いアイスコーヒーはマレーシアでKopi Pengと呼ばれていますが、インスタントパウダーを使って自宅でKopi Pengを楽しむことも可能です。
アイスでいただく場合はインスタントパウダーに小さじ1のコンデンスミルクを加え、90mlのお湯を注いだ上でミックス、その中に氷を入れて完成です。
おすすめフレーバーはモカ
伝統ペナンホワイトコーヒーシリーズの中で、おすすめのフレーバーはモカ。
モカのコクをしっかりと感じることができる、味に奥行きのある一品です。
やみつきになる美味しさがあり、オリジナルフレーバーよりもおすすめです。
マレーシアにおけるKoon Kee商品販売場所
どの商品を購入したいかにより購入場所が異なります。
海軍シリーズを購入したい時
ペナンにある均記のお店のほか、スーパーやハイパーマーケットなどで購入できます。
こちらがペナンのKomtar(コムター)近くにある均記のお店。
同じエリアに工場があります。
店内で販売されているコーヒーやお茶の商品。
Teh Tarikもあります。
住所:20, Lebuh Hong Kong, 10100, Pulau Pinang
ペナンだと均記の本店まで行かなくても、均記のコピオー/コピオーコソン商品はスーパーで購入することができるので、パパッと買いたい場合はスーパー利用がおすすめです。
クアラルンプールにおける販売スポット
クアラルンプールにあるスーパーではあまり取り扱いがないケースが多いものの、Mid Valley MegamallのAEON BiGで販売しているのを見かけたことがあります。(2019年11月30日時点の情報になります。)
住所:Lingkaran Syed Putra, Mid Valley City, 59200 Kuala Lumpur
伝統ペナンホワイトコーヒーを購入したい時
おしゃれなパッケージのペナンホワイトコーヒーシリーズは空港やメジャーなショッピングモール、観光スポットにあるお土産屋さんで販売されています。
スリアKLCC(伊勢丹のスーパー)
スリアKLCCにある伊勢丹のスーパーで、均記のホワイトコーヒーが販売されています。(2023年7月確認)
クアラルンプール国際空港(KLIA)
クアラルンプール国際空港(メインターミナル)の出発ロビーにあるお土産屋さん。
店内でホワイトコーヒーを販売しています。
クアラルンプール国際空港の制限区域にあるお土産屋さんでも、均記のホワイトコーヒー商品を見かけたことがあります。
なお、均記の商品はKLIAやKLIA2などのクアラルンプール国際空港以外のマレーシアの空港でも目にすることがよくあります。
PBC Coffee
ペナンにあるPBC Coffeeでも購入できます。
PBC Coffeeは、均記が経営するコーヒー関連商品を販売するお店になります。
住所:B-3-9 Vantage, Jalan Seri Tanjung Pinang 1, Tanjung Tokong, 10470, Pulau Pinang
まとめ:均記はマレーシアで購入するコーヒーのお土産におすすめ
マレーシアのスーパーで購入できる色々なブランドのコーヒーを飲んでみると、Kopi OやKopi O Kosongは風味が薄くただ単に味が濃いだけ、3-in-1タイプのホワイトコーヒーは甘いだけというものもあります。
均記のコーヒーは、香り高い海南スタイルのブラックコーヒーやホワイトコーヒー本来の美味しさを味わうことができるという意味でおすすめです。
以上、海南スタイルのコーヒーが美味しい均記についての紹介でした!
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