鮮やかな青や紫の色づけに使うことができるバタフライピー。
アントシアニンを含むバタフライピーで作る青いお茶は、美容や健康を意識する女性に人気のドリンクです。
この記事ではバタフライピーの詳細と青いお茶の作り方&美味しい飲み方について紹介します。
バタフライピーとは?
マメ科チョウマメ属の植物であるバタフライピー。
青紫色の花にはポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれ、天然色素として使われています。
アントシアニンはブルーベリー、クランベリー、ラズベリー、アサイー、ぶどう、いちご、紫さつまいもなどにも含まれています。
バタフライピーは、摘みたてのフレッシュな生の状態のほか、乾燥した状態の花も色づけに使うことができます。
市販品の場合、乾燥したバタフライピーを購入する形になります。
国によって様々な呼び方がある
英語ではButterfly Pea Flower。
中国語で蝶豆花(dié dòuhuā)、タイ語でアンチャンと呼ばれています。
日本語ではチョウマメになります。
タイやマレーシアでは料理やお菓子に使われる
マレー語でBunga Telangと呼ばれるバタフライピー。
バタフライピーと言うと、タイのイメージがあるかもしれませんが、マレーシアでも色々なところで目にすることが多い植物で、お菓子作りや料理に使われています。
スーパーでも乾燥したバタフライピーを販売しています。
バタフライピーが使われたマレーシアの代表的なお菓子と言えば、Kuih(クエ)のPulut Tai Tai(プルッタイタイ)。
バタフライピーで青く色づけしたもち米にココナッツジャムのKaya(カヤ)をのせて食べる伝統菓子の1つになります。
また、マレーシア東海岸の郷土料理であるNasi Kerabu(ナシクラブ)は、バタフライピーで色づけした青いご飯になります。
青いお茶(バタフライピー花茶)の作り方
青いお茶はバタフライピーにお湯または水を注いで作ることができます。
カップ1杯(上記画像のグラスは240mlサイズ)で作る場合、バタフライピー3〜4個で十分な色がでます。(もっと薄くて良い場合は、2〜3個でも可)
多めに作りたい時はバタフライピーの量を増やしてティーポットやカラフェを使うと便利です。
飲む時は花を取り出して飲みます。
花を取り除くことが面倒という時は、予めパックに詰められたティーパック商品が便利です。
抽出時間の目安(お湯出しと水出し)
お湯出しする時と水出しする時で色の出方が異なります。
お湯を使う方が色の出方が早く、水出しの方が遅いです。
色の出方は水とバタフライピーの量にもよりますが、ここではグラス1杯の水に4個のバタフライピー使って抽出する時のお湯出しと水出しの比較について紹介します。
お湯だしの場合
お湯出しする時は、2分〜3分程度で水色になり、5分経つとはっきりとした青色が出てきます。
10分経過すると、濃い青色のお茶になります。
お湯で作る場合は長くて10分あれば十分です。
水出しの場合
水出しする場合は、お湯出しする時と比較して緩やかに色づきます。
水につけて10分経過してもまだ淡い青色の状態ですが、長くつけておくと濃い色が出ます。
水出しする時は、水に浸したバタフライピーのポットやグラスを冷蔵庫に入れてゆっくりと抽出する形もおすすめです。
バタフライピーのお茶をはじめて飲む場合、濃い青色に抵抗感を覚えることがあるかもしれません。
そんな時は水出しで10分程ゆっくり抽出し、淡い水色でバタフライピーのお茶を楽しむことからはじめてみても良いと思います。
色を濃く出したい時は
バタフライピーの花を多めに入れることで、濃いブルーの色を出すことができます。
カクテルやモクテル作りに使う時は、あえてビビッドな濃い青色を出して色を楽しみ形もおすすめですが、お茶として飲む分には多くても5個程度(グラス1杯あたり)で十分です。
必要以上のバタフライピーを使うと黒っぽくなってしまいます。
バタフライピーティーの味と飲み方
バタフライピーで抽出したお茶には味や香りはありません。
乾燥したバタフライピー自体の匂いを嗅ぐと、草や豆の香りがありますが、お茶にした時はほぼ無味無臭です。
そのままだと飲みにくい…と感じる人もいるので、砂糖やシロップ、蜂蜜を入れる飲み方が定番です。
また、レモンスライスを加えると、レモンウォーターのようにすっきりと飲むことができます。
そのまま飲むと美味しくない?
バタフライピーは見た目が華やかな一方、ハーブティーのように強い香りや味があるものではないので、まずい&美味しくないと感じる人もいます。
ただし、バタフライピーで作った青いお茶を水代わりに飲むのであれば、ホットでもアイスでも何も入れずそのまま飲んでも違和感はありません。
レモングラスが入ったブレンド商品も
バタフライピーだけでは味気ない…という時は、ブレンド品を試してみても良いかもしれません。
レモングラスがブレンドされた商品があります。
レモンやライムを入れると色が変わる
バタフライピーの青いお茶にレモンやライムを入れると青色から紫色に変色します。(また、蜂蜜を入れても変色します。)
レモンやライムの量によっても色合いが変わってくるので、理科の実験のように色々試して楽しんでみてください。
青いお茶の美味しい飲み方(簡単アレンジレシピ)
バタフライピーで作った青いお茶をいつもと違う形で楽しみたい時、そんな時におすすめの簡単アレンジレシピについて紹介します。
炭酸水(ソーダ)+レモン
喉ごしさっぱり感を堪能したい時は、バタフライピーで抽出した青いお茶に、
- 炭酸水(ソーダ)
- レモンスライス
- 氷
…を加えるアレンジがおすすめです。
炭酸水の量はお好みの量で大丈夫です。
甘みが欲しい場合は蜂蜜を少し加えてみてください。
カロリーが気にならないようであれば、炭酸水+バタフライピーの青いお茶+氷+蜂蜜をミックスして作ったコールドドリンクにバニラアイスクリームをのせて、クリームソーダ風にしても美味しいです。
炭酸水(ソーダ)+ココナッツウォーター+レモン
砂糖も蜂蜜も使いたくない、でも甘みが欲しい…という時は、ココナッツウォーターを加える形もおすすめです。
ココナッツウォーターの自然な甘みで、ほのかな甘さのドリンクになります。
炭酸を多めに入れるとココナッツの香りが薄らいでしまいますが、美味しくいただくことができます。
まとめ
身体の冷えが気になる時や体を冷やしたくない時はホット、汗をかいてクールダウンしたい時はアイス。
このように、どちらでも飲むことができるバタフライピーの青いお茶。
鮮やかな色味を活かして、カルテルやモクテル作りにも活用することができる便利な天然色素です。
また、ゼリーを作っても清涼感のある仕上がりになります。
以上、バタフライピーについての紹介でした!