日々の料理に使うフライパン。
毎日使うものだからこそ、フライパン選びは重要であるものの、いざフライパン売り場に行くと、
「どんな素材を選べば良いの?」
「素材の違いによるメリット&デメリットは何?」
…こんな疑問が湧き、迷ってしまうことがあるかもしれません。
私自身は、IKEAのステンレススチール、カーボンスチール、鋳鉄(キャストアイロン)の3種類の異なる素材のフライパンを使っていて、実際に使用するなかでそれぞれの特性やメリット&デメリットが把握できるようになりました。
この記事ではIKEAのフライパンの種類と価格、ステンレススチールとカーボンスチールの比較など、それぞれの特徴とメリット&デメリットについて紹介します。
目次
IKEA(イケア)のフライパン商品の種類と比較

IKEA(イケア)のフライパンにはアルミニウム、ステンレススチール、カーボンスチールなど、様々な素材の商品があります。
また、表面加工ありのものと加工なしものがあります。
シリーズとしては、
- IKEA 365+
- KAVALKAD(キャヴァルカード)
- HEMLAGAD(ヘムラーガッド)
- HEMKOMST (ヘムコムスト)
- VARDAGEN(ヴァルダーゲン)
- SENSUELL(センスエル)
- OUMBÄRLIG (オウムベルリグ)
…など。
価格はピンキリで499円〜5,999円程度になります。
IKEAジャパン公式サイト上で、レビュー(口コミ)数が多い商品は、KAVALKAD(キャヴァルカード)、HEMLAGAD(ヘムラーガッド)、OUMBÄRLIG (オウムベルリグ)になります。
一番安いフライパンは499円のKAVALKAD(キャヴァルカード)

IKEA(イケア)のフライパン商品のなかで一番安いものがKAVALKAD(キャヴァルカード)。
24cmで499円、28cmのフライパンは999円という激安価格になっています。
素材はアルミニウムで、テフロン®️クラシック加工が施されているノンスティックタイプのフライパンになります。
アルミニウムを使っていることから軽量さがセールスポイントです。
フライパンではありませんが、KAVALKAD(キャヴァルカード)シリーズでは、ソースパン3個セットも人気です。
HEMLAGAD(ヘムラーガッド)

アルミニウム製で、テフロン®️セレクト加工が施されているHEMLAGAD(ヘムラーガッド)。
HEMLAGAD(ヘムラーガッド)のフライパンはKAVALKAD(キャヴァルカード)ほど安くないものの、IKEAのフライパンのなかでは低価格の商品になります。
代表的なフライパンシリーズのそれぞれの素材や特徴をまとめたものがこちら。

*OUMBÄRLIG (オウムベルリグ)はコッパカラーの情報になります。
どんな素材が使われているのか?どんな表面加工が施されているのか?により、コストが変わり、それが販売価格の差に繋がっています。
フライパンの選び方
この素材のこのサイズのフライパンが欲しい
…ということが決まっていれば、あまり迷うことはないかもしれませんが、フライパン売り場に行って「どれにしよう…」と迷うケースの方が多いと思います。
フライパン選びのチェック項目は、
- 価格
- 素材
- 重量
- 加工の有無
- 対応熱源(IHコンロでも使えるか…など)
このあたりの条件を明確にしておくとフライパン選びが楽になります。
フライパンの大きさについて

1人暮らしであれば、24cm程度のサイズが大きすぎず小さすぎず一番使いやすいと思います。
28cmサイズ以上はかなり大きめで、料理をたっぷり作りたい時に便利なサイズ感です。
このサイズになると、素材によってはすごく重たくなり、フライパンを持ち上げること自体が辛くなるので、サイズと重量感を比較してから購入する方が良いと思います。
20cmサイズのフライパンはやや小さめですが、目玉焼きを2個焼いたり、オムレツを作ったり、少量のものを調理する時に便利な大きさです。
ノンスティック加工のフライパンをやめた理由
私自身は今から4年くらい前に、表面加工されたフライパンの使用を一切やめ、表面がコーティングされていないフライパンを使うようになりました。
ノンスティック加工が施されたフライパンは手軽であるものの、
- 表面の加工が劣化したら買い換える必要がある
- 高温調理に向いていない
…というデメリットがあります。
長くて2〜3年、短いと1年程度のサイクルでフライパンを買い換えることが嫌になったこと、また表面加工されたフライパンは取り扱い方法を間違えると健康に影響を及ぼすこともあるため、
安全かつ長く使うことができるフライパンが欲しい
…と思うようになったことが、ノンスティック加工のフライパンをやめるきっかけになり、それ以降、表面加工なしのスレンレススチールのフライパンを筆頭に、カーボンスチールや鋳鉄(キャストアイロン)のフライパンを買い揃えていきました。
以下に私自身が使っているIKEA(イケア)の表面加工なしのフライパンについて紹介します。
【SENSUELLセンスエル】ステンレススチールのフライパン

- 商品名:SENSUELL(センスエル)のフライパン
- 素材:本体→ステンレススチール+アルミニアム、ハンドル:ステンレススチール+シリコンゴム
- サイズ:24cm/28cm
- 価格:4,999円(24cm)/ 5,999円(28cm)
取手の裏側にはシリコーンゴムがついていて、握りやすくなっています。
長時間調理するとハンドル部分が熱くなることがありますが、普通にパパッと手早く料理する分には取手が熱くなることはありません。
SENSUELL(センスエル)の特徴
アルミニウムの中間層をステンレススチールで挟んだ3層構造のSENSUELL(センスエル)。
IKEA(イケア)で販売されているフライパンのなかで、価格が一番高い商品になります。
使い方のコツを知らないまま使うと、食材が焦げついてしまうため、「ステンレススチールは使いにくい!」「焦げつく!」という人も多いフライパンです。
私もSENSUELL(センスエル)を購入した当初は「使いにくい!」「重たい!」と感じ、何度もテフロン加工されたフライパンに戻ろうと思ったものの、使い方のコツを掴み、4年以上使い続けるなかでいつの間にか愛着が湧き、今では「一生使うことができる良いフライパン」であると感じています。
しっかり予熱すること(フライパンの表面に水を落とした時に、水がコロコロをする状態)が食材の焦げつきを防ぐ重要なポイントになります。
SENSUELL(センスエル)のメリット
- フライパンが温まると、長く保温できる
- 汚れても磨けばピカピカになる
- 錆びにくい
- 鉄のフライパンと比較して手入れが非常に楽
SENSUELL(センスエル)のデメリット
- フライパンの表面が温まるまでに時間がかかる
- 重たい
- 焼きむらが気になることがある
28cmのSENSUELL(センスエル)を使っていますが、正直すごく重たいです。
フライパンを振って使うことはないものの、調理した料理をお皿に移す時やフライパンを洗う時に、腕がプルプル震えるくらい重いです。
ステンレススチールのフライパンは焦げつく?焦げてしまった時の対応
ステンレススチールのフライパンをはじめて使う場合、食材が焦げたり、こびりついてしまうことがあると思います。
そんな時は、調理直後のフライパンに水を入れて軽く火にかけ、少しの間放置しておくと、汚れや焦げが落としやすくなります。
IHコンロを使っている場合は、スイッチを切ったあとの余熱が利用できます。
フライパンをそのまま放置すると汚れや焦げが取れにくくなるため、汚れや焦げに気づいたらすぐ対応すると後片付けが楽です。
【VARDAGENヴァルダーゲン】カーボンスチールのフライパン

- 商品名:VARDAGEN ヴァルダーゲンのフライパン
- 素材:スチール、オイル
- サイズ:13cm/20cm/28cm
- 価格:1,999円(13cm)/2,999円(20cm)/ 3,999円(28cm)
VARDAGEN(ヴァルダーゲン)の特徴
鉄と炭素の合金である鋼(スチール)の一種のカーボンスチール(炭素鋼)を使ったフライパンのVARDAGEN(ヴァルダーゲン)。
鉄に炭素を加えたカーボンスチールは一般的な鉄と比較して強度が高く、加工しやすいという特性があるため、鋳鉄製(キャストアイロン)のフライパンよりも薄くて軽量です。

また、VARDAGEN(ヴァルダーゲン)には13cmというミニサイズのフライパンがあり、目玉焼き1個を作るのにちょうど良いサイズ感になっています。
小さくてかわいいフライパンです。
VARDAGEN(ヴァルダーゲン)のメリット
- ステンレススチールや鋳鉄製のフライパンと比較して軽量
- フライパンが温まるスピードがはやい
- ステンレススチールよりくっつかない(目玉焼きも少ない油で綺麗に仕上がる)
ステンレススチールのSENSUELL(センスエル)で上手に目玉焼きが作れないことがストレスになり、新たに購入してみたものがVARDAGEN(ヴァルダーゲン)のカーボンスチールのフライパンで、食材がくっつきにくいと感じています。
VARDAGEN(ヴァルダーゲン)のデメリット
- 使いはじめにシーズニング(油ならし)が必要
- 錆びないように定期的なメンテナンスが必要
- 短い調理時間でも取手が熱くなる
ちょっと気を抜くと錆びてしまうと感じることが多いので、メンテナンスが重要になります。
初期のお手入れ方法【シーズニング(油ならし)】

VARDAGEN(ヴァルダーゲン)のフライパンは、はじめて使う前に油をなじませるシーズニングが必要になります。
- フライパン表面に薄く油を塗り込む
- 150度以下のオーブンかコンロで最低1時間加熱する
- 冷ましてから余分は油を拭き取る
- この作業を3回繰り返す

フライパンの表面に油を塗って…

150度以下のオーブンで1時間×3回加熱したものが上記画像のVARDAGEN(ヴァルダーゲン)のフライパンになります。
長く使い続けるためのポイント

初期のお手入れに加え、長く使い続けるためのポイントがいくつかあります。
重要なポイントとしては、
- 洗ったら水気をしっかり拭き取ること
- 定期的に油を塗ること
- 酸性の強い食材の調理は避けること
…このあたりになります。
ステンレススチールのフライパンと比較して、メンテナンスの面で色々手間がかかるものの、軽量で温まりがはやく、くっつきにくい点がカーボンスチール製フライパンの特徴になります。

当初は、やや使いにくいと感じていたVARDAGEN(ヴァルダーゲン)のフライパンですが、使い続けるなかで油がなじみ、使いやすいと感じるようになりました。
鋳鉄製(キャストアイロン)フライパン【スキレット】

現在は廃盤になってしまっている商品ですが、VARDAGEN(ヴァルダーゲン)には鋳鉄製(キャストアイロン)のフライパンがありました。
型に鉄を流し込んで作られる鋳鉄製フライパンは、英語でCast Iron Panと呼ばれていますが、日本では「スキレット」という呼称の方が定着しています。
いわゆる「鉄のフライパン」と呼ばれるものが鋳鉄製フライパンになります。
IKEAでは鋳鉄製(キャストアイロン)のフライパン製品の取り扱いはなくなってしまったようで、グリルパン製品が代替え品になると思います。(ただ、グリルパン製品は表面加工がされたものになります。)

鋳鉄製(キャストアイロン)のフライパンは、丈夫で耐熱性が非常に高く、 ステーキやハンバーグを焼くと、普通のフライパンとは異なる美味しさを引き出すことができます。
また、キャンプなどアウトドアに持っていくフライパンとしても高い人気を誇ります。
デメリットは重たいところと、初期のシーズニングと定期的な手入れが必要なところになります。
手間はかかるものの、きちんと手入れすれば綺麗な状態を保つことができ、使えば使うほどフライパンに油がどんどん馴染んでいくため、フライパンを育てる感覚が生まれます。
鉄のフライパンも長く使うことができるフライパンです。
スキレットを探しているなら、ロッジやキャプテンスタッグ
VARDAGEN(ヴァルダーゲン)の鋳鉄製フライパンはすごく良い製品だと感じていたので、廃盤になってしまったことは残念ですが、スキレットであればIKEAでなくても、ロッジやキャプテンスタッグなど有名なブランドがたくさんあるので、これらのブランドから商品を選ぶ形がおすすめです。
1つあると何かと役に立つフライパンです。
スレンテルスチールとカーボンスチール、どっちを選ぶべき?

手早く料理したい時はカーボンスチールの方が便利ですが、錆びやすいというデメリットがあるため、手入れすることに自信がない場合は避けた方が良いかもしれません。
扱いが圧倒的に楽なのはステンレススチールで、錆びを気にする必要はなく、あまり手をかけなくても綺麗な状態を保つことができます。
くっつきやすいので、コツを掴んで扱いに慣れるまでは試行錯誤するかもしれませんが、一生モノのフライパンとしては、ステンレススチールを推します。
慣れるまで大変…でも慣れたら最高!というフライパンです。
まとめ
表面加工されたフライパンはすごく使いやすいものであるため、表面加工あり→加工なしに移行した時のギャップがかなり大きく、慣れるまでに時間がかかるかもしれません。
ただ、フライパンを捨てる…買い換える…ということがなくなり、それがすごく快適だと感じています。
IKEA(イケア)には、様々な価格帯&素材のフライパンがあるため、ご自身の考えや目的に応じて適したものを選んでみてください。
以上、IKEA(イケア)のフライパン特集でした!
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