海外の日系企業で現地採用として働くという現実と必要なスキル

海外の日系企業で現地採用として働くという現実と必要なスキル

海外で働いてみたいと憧れている人の中には…

「海外では自由に振る舞うことができる」

「ライフワークバランスがとれた理想的な働き方ができる」

…どこかこんな風に期待していることがないでしょうか?

ある意味正解ではあるものの、ある意味間違いでもあります。

海外で日本人として働くということは、時として想像以上に日本よりずっとハードであったり、より日本人らしさを求められることがあります。

この記事では、海外の日系企業に現地採用として勤めた私自身の経験を元に…

✔︎海外の日系企業で日本人として働く現実や心構え

✔︎現地採用の日本人に求められることやスキル

…こんなポイントついてご紹介します。

日系企業の現地採用として海外で働くことを考えている人へ

海外の日系企業と一言にいっても、国・業界・職種・担当業務・ポジションなどにより状況は異なります。

ここで紹介する内容は、私が海外の製造業メーカーで体験したことをベースに紹介しているため、「こんなケースもあるんだ…」という一例として読み進めてください。

海外の日系企業で現地採用として働く現実とは

思っている以上に自分の担当業務以外の仕事をふられることが多いです。

日本本社からの出張者がいる場合、普段担当している業務に加え、出張者の対応を任されることがあります。

代表的なものとしては、下記事項のアレンジを任されるケースが多いです。

  • 宿泊先の手配
  • 空港までの送迎(車の手配)
  • 現地での移動手段の確保(車の手配など)
  • 出張スケジュールの調整
  • レストランの予約
  • 現地アテンドや通訳

出張者のアテンドは、駐在員の方がメインで行うことが多いですが、現地採用者も同行したり、行く先々で細かなアレンジを求められることがあります。

視察や国際会議で本社から社長や役員レベルの方が出張してくることもあるため、そのような時は失礼のないように、受け入れる現地側の現場が非常にピリピリします。

秘書というポジションで採用されていなくても、出張者の対応を依頼されると、秘書のような仕事も多くなります。

他部署からヘルプの要請があることも

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日本や日本人に関するものについて、何かとローカルスタッフから仕事をふられることがあります。

小さな会社であれば、日本人であるということだけで、日本に関わるもの全てを担当することになる可能性もあります。

私が勤めていた会社は業界大手でたくさんの従業員がいましたが、それでも他部署から通訳などの仕事を依頼されることがよくありました。

関係ないことでもやってみるとネットワークが広がる

自分の業務で手一杯の時は、他部署からの要請に応える余裕がないという時もありました。

少し無理をしてでも手伝うことで、自分の知識が広がったり、他部署の人と親しくなり、社内・社外含め、ネットワークが広がったりと、良い結果に繋がったことも事実です。

自分の担当外の仕事を依頼される機会もあるということを理解し、それに対して、柔軟に行動する対応力は必要です。

時にはお茶出しすることも

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私が所属していた部署には日本人駐在員が不在で、直属の上司(部長)が外国人だったのですが、日本から出張者が来た時、「本当に申し訳ないんだけど…お茶淹れてくれる?」とお願いされたことが何度もあります。

ローカルスタッフにお茶を淹れてと依頼すると…

「それは私の仕事ではないから、やりません。」

「私はウェイトレスじゃありません。」

…と言われたり、プライドの高いスタッフの機嫌を損ねることを恐れ、困った上司が日本人である私に依頼をしてきたという経緯があります。

私のポジションは、ある業種・職種のスペシャリストという肩書きであったため、job description(職務記述書)の中には、お茶を入れるという仕事や来客対応は含まれていません。

そのため、他のローカルスタッフのように「私の仕事ではありません。」と言うこともできましたが、なんというか日本人的感覚で断れずお茶出しをすることもありました。

ちょっとした依頼に”Yes”と言うことがプラスに働くことも

仕事が溜まって忙しい時は「誰か他の人に頼んで欲しい…」「仕事していないローカルスタッフもいるのに…」と思ったこともよくありますが、常に「Yes」と言うことで、後々プラスになることもありました。

日本人という繋がりだけで、他部署からの出張者と知り合い新しい人脈ができたり、出張者が本社に帰った後に、仕事が進めやすくなるという嬉しい結果に繋がりました。

仲良くなると、海外では手に入りにくいようなものを日本からわざわざお土産として差し入れてくれる優しい方もいたり、有難いなと思うことが多くなりました。

一見、雑用に思えることでも、決して無駄ではないということです。

日本にいる時より、日本人らしい振る舞いが求められる?

ローカルスタッフがたくさんいても、日本の会社である限り、そこに日本社会は存在します。

その中で、日本にいる時以上に、より日本人らしい振る舞いが期待されていると感じることもありました。

仕事上では・・・

仕事をする上で、日本本社とのやりとりに加えて、ローカルスタッフとのやりとりなど、時として双方の板挟みになることがあります。

現地採用として勤めていると、次第に本社の視点もローカル視点も理解できるようになってきます。

現地の事情を理解しきれていない本社からは「なんでこんな簡単なことが解決できないの?」と詰め寄られ日本人らしい対処・スピード感を求められる一方、ローカルスタッフからは「本社は何にもわかっていない!」という鬱憤や文句をぶつけられます。

現場を見ている身としては、だんだんと半ローカル化が進み、ローカル視点から物事を見るようになってくるため、何とも言えないジレンマに悩むこともあります。

プライベートでは・・・

どのような人付き合いをするのかにもよりますが、海外にいても日本人のネットワークの中で生活している場合は、小さな日本社会のしがらみに悩まされることがあります。

逆に現地の日本人とは距離を置いて生活しているという人の場合は、どんどん現地の友人を作り、自由なローカルライフを謳歌しているという人もいます。

どちらを選ぶかはその人次第です。

どちらが良い・悪いとは一概には言えません。

現地採用として求められるスキル

どのような仕事をするかにより、求められるスキルは異なりますが、最低限の語学力に加え、重要なものは知識と経験です。

どれだけ自分が担当している業務について知識を持っているか、経験があるのか、それを問われる機会が度々ありました。

海外で働き始めた当初、同僚のローカルスタッフから「あの日本人、一体何ができるの?」と、私がどのようなスキルや経験を持っているのか、興味深く観察されていたような気がします。

言葉ができた方が仕事がスムーズに進めやすいことは事実ですが、言葉ができるだけでは、仕事をする上で、つまづくことがたくさんあります。

また、経験値が採用時の給料オファー額に直結するので、普段から自分の強みを磨く努力をしていると満足のいく海外転職活動に繋がるはずです。

駐在員ではなく現地採用という選択をするのであれば

日本でしっかりと経験を積んでから、駐在員や海外研修員として赴任するという道もあります。

その方が給料・福利厚生といった色々な面で大きな恩恵を受けることができます。

それでも、現地採用として海外で働きたいと志望する場合、自らのキャリアパスやキャリアアップについて、考えておくことも大切です。

例えば、同じ現地採用でも、日系企業ではなく外資系企業の方が給料の水準が高いというケースが往往にしてあります。

手始めに日系企業で現地採用として働くことを選んだとしても、経験を積んでから外資系企業に転職をして、どんどんキャリアを上げていくというやり方も、現地採用ならではのキャリアアップの方法の一つです。

とりあえず海外に出てみる精神も大切

最低限の語学力が必要、知識と経験も必要と書きましたが、興味があるならとりあえず海外に出てしまうのも十分にアリだと思います。

語学力がない…知識もスキルもない…だから海外転職できない。

こんな風に立ち止まっているのは勿体無いです。

そんな時は動きながら必要なものを吸収すればOKです。

実際に、語学力が高くなくても経験が浅くてもできる仕事は、海外であっても探せばあります。

詳しくは海外転職に強いエージェントのウェブサイトにある求人情報を見てみたり、キャリアコンサルタントに相談してみてください。

まとめ

海外の日系企業と言っても、それぞれ企業文化があり、本社との関係性や、どんな人が上司や同僚になるのか一つでも、職場の環境は大きく異なります。

ただ、日系企業においては、日本人としての振る舞いがある程度求められることは事実です。

「日本人だから、これやって」と、時に自分の業務とは関係ないと思われる雑用が飛んでくることもありますが、状況に応じて対応したり、上手く流したりと、柔軟に行動することも、現地採用として働く上で必要になるスキルです。

日本人らしさが求められることで大変だったこともありますが、どこにいても「仕事は大変である」ということは、どこにいてもあまり変わりのない普遍的な事実であるように感じています。

海外の日系企業は、海外で働く方法としては実現しやすいキャリアパスの第一歩です。

積極的に行動すれば、必ずチャンスは巡ってきます。

以上、海外の日系企業で現地採用として働くという現実と必要なスキルについての紹介でした!

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