「どのくらいの語学力があれば海外就職できるの?」
海外で働いてみたいという人の中には、こんな疑問を感じたことはありませんか?
私も実際に英語を使って海外で働く以前は、自分の英語力がどこまでビジネスの世界で通じるのか疑問に感じたり、不安に思うことがありました。
この記事では、海外で働くために必要な英語力や語学力が伸びる人の特徴、英語力を伸ばす勉強方法について紹介します。
目次
海外で働くために必要な英語力とは?
業界や担当する業務により求められる語学力は大きく異なるものの、相手の言っていることを理解して、自分の主張を伝えることができるレベルの会話力は最低限必要です。
つまり…
きちんとコミュニケーションを取ることができるレベル
これががポイントになってきます。
職種によって英語力が全く問われないケースがあるかもしれませんが、現地での日常生活を考えた時に、ある程度会話のキャッチボールができなければ、色々大変なことの方が多いので、渡航前から基本的な語学力は身につけておくべきです。
語学力が伸びる人の特徴
留学や海外勤務を通じて、友人や同僚含め色々な人を見てきました。
その中で語学力が伸びる人には一定の特徴があることに気づきました。
例えば…
- 恥ずかしがり屋ではない
- 声が通る(大きい)
- 人が好き・会話が好き
- ポジティブな性格
- 失敗を恐れない
- 知ったかぶりをしない
- 歌が上手(=耳が良い)
大体こんな特徴があります。
⑦の「歌が上手」は全員ではないものの、耳が良いということは語学力を伸ばすポイントになっていると思います。
耳が良くて音感がある人は、耳で聞いた音を再現することがとても上手です。
耳で聞き取れない言葉は、そもそも発音できません。
そのため、大人になってから複数の言語を習得できる語学力が高い人は、耳が良くて歌が上手な人が多い傾向があるということは、あながち間違いではないように感じています。
日本にいても語学力は高められる?
答えは自信を持って「YES!」です。
留学も一つの手段ですが、留学しなくても日本国内にいながら自分の努力次第で語学力を磨くことは十分可能です。
むしろ、義務教育中を含め、日本にいる時にできることは山ほどあります。
海外に行けば語学力が高まると思っていると、実際に海外に出た時に後悔することになります。(←これは私のことです…。)
留学したタイミング、海外転職したタイミングでいつも「もっと日本で勉強しておけば良かった…」と後悔しました。
また、海外で生活している現在でも、普段の生活のなかで学ぶことは多々あり、特に病院を受診した時に「この症状、英語で何と言うんだっけ…」と専門用語を調べることがあり、学びに終わりはない…と感じています。
こんなモデルケースも
以前、YouTubeを見ている時にたまたま発見したのですが、「これは…!!」と非常に考えさせられた動画があります。
帰国子女でも留学経験者でもない小学6年生の女の子が海外経験ゼロでTOEIC980点を取得したということをワイドショーで紹介している動画で、彼女の勉強方法がすごく参考になりました。
とにかく英語が好きということが前提になっていますが、高い英語力を身につけたポイントとしては…
- 圧倒的な英語文献の読書量
- 毎日25分のオンライン英会話レッスンの継続受講
日本にいながら英語漬けの日々を送っていました。
インプットの量もアウトプットの量も多く、既に英語脳が出来上がっていて、「す、すごい….」と思わず尊敬の念を抱かずにはいられなかったほどです。
その動画の女の子がオンラインレッスンで話している姿を見て、耳で聞いた英語を日本語に訳して考えて英語で話すのではなく、英語で考えて英語で話していて、英語脳ができあがっている…ということが一目でわかりました。
継続的な努力がキーポイント
上記で紹介した女の子の例は、彼女自身の興味・関心、才能と継続的な努力によるもので、誰もがそのレベルにまで到達できるわけではありませんが、留学しなくても日本にいながらできることは山ほどある!
そんなことに気づかせてくれます。
だからこそ、海外で働きたいと考えているのであれば、海外に行く前にどれだけ努力をすることができるのかが重要です。
以下に、日本にいながらできる英語の学習方法について紹介します。
海外就職のために英語力を伸ばしたい!おすすめ英語勉強法
定番とも言える方法ですが、ここでは以下の3つの方法について紹介します。
- アプリで学ぶ
- オンライン英会話で学ぶ
- 英会話スクールで学ぶ
英語勉強方法①:アプリで学ぶ
近年人気が高まっている学びのスタイルがアプリ。
- 安い
- スキマ時間を最大限に有効活用できる
- 自分のペースで反復学習できる
電車やバスに乗っている時など、ちょっとした時間を活用して、英語を学ぶことができる便利な方法です。
おすすめの英語アプリ
口コミの評判が圧倒的に高いアプリはスタディサプリ ENGLISH。
英語の底力を上げることができるカリキュラムが整っている秀逸な英語学習ツールです。
スタディサプリENGLISHには主に以下のコースがあります。
- 新日常英会話セットプラン
- 新日常英会話コース
- TOEIC対策コース(ベーシックプラン)
- ビジネス英語コース
- TOEIC対策コース(パーソナルコーチプラン)
おすすめはTOEICテスト対策コース(ベーシックプラン)。
海外就職や転職のためにTOEICのスコアを高める必要がある場合は、TOEICに特化した教材を使い集中的に勉強する形がおすすめです。
TOEICは試験の出題傾向を把握してしっかり対策すれば、スコアを上げていくことが可能なテストです。
7日間の無料体験があるので、アプリを使った勉強スタイルが自分に合っているかどうか判断してみてください。
電車での移動時間など、スキマ時間を活用して勉強できるという意味では、アプリを使った勉強法は非常におすすめです。
英語勉強方法②:オンラインで学ぶ
英会話力を伸ばしたい場合には、オンライン英会話がおすすめです。
- レッスン料金が比較的お手頃
- インターネット環境さえあれば、わざわざ学校に通う必要がない
- 自分のペースで学習できる
- 毎日アウトプットする機会を持つことができる
一般的に留学することで語学力を伸ばすことができると言われているのは、当然ながら外国語を使ってアウトプットする機会が増えるためです。
英語の読み書きはある程度できるのにもかかわらず、会話が苦手という日本人特有の弱みは、アウトプットが絶対的に不足していることが原因です。(=つまり日常的に英語で話すことに慣れていない)
オンライン英会話は毎日レッスンを受けることができるコースも多く、「日本にいながら絶対的なアウトプットを増やしたい!」という人におすすめです。
おすすめのオンライン英会話
レアジョブ英会話やネイティブキャンプなど、 様々な企業がオンライン英会話を提供していますが、無料レッスンを受けてみて自分に合うものを選ぶ形がおすすめです。
以下にレアジョブとネイティブキャンプの特徴について簡単に紹介します。
レアジョブ英会話の特徴
- 企業や学校に選ばれている(企業研修や教育機関への導入実績あり)
- 毎日レッスンを受講できる
- 日常英会話コースとビジネス英会話コースがあり、目的に応じたコース選択が可能
- 定期カウンセリング制度があり、日本人カウンセラーに相談できる
- ネイティブ講師のレッスンがある
- 日本人講師によるレッスンもあり
レアジョブ英会話は、専任カウンセラーによるカウンセリング制度がある点が特徴です。
カウンセラーは留学経験者や英語教育業界経験者などが在籍しているため、英語学習でつまずきやすいポイントを理解してもらいやすく、挫折しがちなオンライン学習をサポートする体制が整っています。
また、アメリカ・イギリス・アイルランド・オーストラリア・カナダ・ニュージーランド・南アフリカ出身の英語を母語とするネイティブ講師によるレッスンも2023年からスタートしています。
初回限定の無料体験レッスンを受けることができます。(レッスンは無料で2回受講可能です。)
ネイティブキャンプの特徴
- レッスンが受け放題のプランあり(回数無制限で一日何度でもレッスン受講できる)
- レッスン時間は5分や10分でもOK
- 予約不要の「今すぐレッスン」がある
- 家族で英語を学びたい時にお得なファミリープランがある
- 120ヵ国以上の講師陣、日本人講師やネイティブ講師のレッスンがある
- ネイティブ受け放題オプションがある
スキマ時間を最大限に活用できる柔軟性の高いプログラムが魅力のネイティブキャンプ。
レッスン受け放題、超短時間のレッスンに対応している上、予約なしで好きな時にレッスンを受けることができる「今すぐレッスン」という便利な制度が整っています。
また、オンライン英会話レッスンは英語を母語としない講師を多く採用しているケースもよくありますが、ネイティブキャンプはネイティブの先生を選択することができるところもポイントです。
ネイティブ受け放題オプションをつけると、ネイティブスピーカーとの「今すぐレッスン」を回数無制限で利用することができます。
スタディサプリの新日常英会話セットプラン
スタディサプリENGLISHから新しく登場した新日常英会話セットプラン。
スタディサプリENGLISHのアプリ学習+オンライン英会話レッスンがセットになった新しいコースで、英会話力も伸ばしたいという場合におすすめのプランになっています。
オンライン英会話レッスンはスタディサプリENGLISHとネイティブキャンプがタッグを組んで実現したプログラムになっています。
英語勉強方法③:英会話スクールで学ぶ
講師と直接向き合ってレッスンを受けたい方、スクールという場所でしっかり学びたい人に合った学びのスタイルです。
- オンライン英会話と比較するとレッスン料金が高くなるものの、大手英会話スクールは基本的にネイティブの先生を揃え、講師の質が維持されている
- グループレッスンを選択すれば、一緒に頑張る仲間ができる
先生を目の前にして話すことができるので、より実践的です。
また、直接対面する形のレッスンはオンラインレッスンにはない緊張感があるので、ある程度の緊張感がある環境に身を置いて、語学力を高めていきたいという時に英会話スクールは良い選択肢になります。
留学や海外勤務をすると、そこには異文化があり、自分が心地良いと感じるコンフォートゾーンからほど遠い環境に身を置くことになります。
英会話スクールに通って、少し難しい…と感じるレベルの授業に必死でついていくことも、海外転職前の準備や経験という意味でおすすめです。
Berlitz(ベルリッツ)
海外で働くことを考えた時に、日常会話ではなくビジネス英語を伸ばしたい…と考えている人は決して少なくないはずです。
ビジネス英語の習得ということであれば、老舗の英会話スクールとして著名&実績を持つBerlitz(ベルリッツ)を検討してみても良いと思います。
日本国内では5,500社以上、世界では20,000社以上の企業および団体がBerlitz(ベルリッツ)を導入しています。
- 効率的な学習法であるベルリッツ・メソッドで受講者の学習をサポート
- 講師陣はビジネス経験あり
…こんな特徴があります。
Berlitz(ベルリッツ)にはオンラインレッスンもある
教室の授業だけではなく、オンラインレッスン制度も整っています。
- オンラインと教室、自由に選択できる
- オンラインのみの選択も可能
…というように、自分の好きな学びのスタイルに合わせ受講形態を選択できる柔軟性もあります。
いくつかの料金体系があり、コースによって料金が異なりますが、レッスン料金は高めであるため、本気でビジネス英語を伸ばしたい人向けの学習法になります。
無料体験を受けてじっくり検討してみてください。
私自身、英会話スクールもオンライン英会話もどちらも体験したことがあります。どちらが良い?と断言することは難しく、個人によって向き・不向きがあります。無料体験などで自分に合う学びのスタイルを見つける形がおすすめです。
海外で働くには語学力+αが大切
+αとは知識や経験です。
語学力だけあっても、知識と経験がないと、仕事をする上でつまづいてしまうことが多々あります。
そのため、基礎となる語学力はしっかり磨く、そしてそれに+αで自分の戦力となる専門知識を身につけることで、海外でより良い待遇のポジションを獲得するチャンスが高まります。
英語力を高めると共に、自分の専門性であったり強みは何であるか?ということを普段から意識しておくと後々役立ちます。
また、私自身が海外転職した当初、ローカルの同僚たちに「この日本人、何ができるの?」という目で見られている…感じることがあり、時に知識を試されるような質問をされたこともありますが、「こんなことができる」ということを示すと仕事をする仲間として受け入れてもらいやすくなったと感じています。
語学はOJTで学ぶことの方が多い
これは心から感じていることです。
仕事をする中で、「あぁ、こんな言い回しをするんだな」と思ったり、「この英語の単語はこんな意味もあるんだな」と発見することが非常に多かったです。
また、仕事で失敗をしたり悔しい思いをして学んだ単語や言い回しが一番身についています。
失敗体験は必ず糧になる!
私は海外で英語を使って仕事をする中で、悔しい思いを何度もしてきました。
それは単に自分の語学力が足りなかったということに他ならないのですが、自分が担当している業務外の専門用語がわからず、他部署のローカルスタッフに「あの子、全然わかってないんだけど!」と私の直属の上司にクレームを入れられるという出来事がありました。
「せめて直接文句を言ってくれればいいのに…」と感じ、この時ほど悔しかったことはありませんが、こんな経験を通して学んだ単語やフレーズは決して忘れることありません。(学生の時に試験のために丸暗記した単語は簡単に忘れてしまっても、失敗体験から学んだ単語は一生忘れないと感じています。)
恥をかき、悔しい経験をすることで、英単語やフレーズが自分の脳裏に刻まれます。
これが本当の意味で「身につく」ということなんだと感じました。
とりあえずやってみる勇気も必要
上記のことから、まずは海外で働くために必要となる最低限の語学力を身につけた上で、とりあえず海外に出てみる。
あとは実践する中で吸収していくというスタイルもアリです。
もちろん、深い専門知識があった方が海外転職の際に給与や待遇といった交渉面で断然有利ですが、とにかく行動してみてその中でスキルを身につけたり、海外で働く中でキャリアアップしたり、軌道修正しつつ自分の適正を見つけていく方法もあります。
自分が探し求めている条件に見合う求人がすぐ見つかるかどうかは、運とタイミング次第という面があるので、早めに転職エージェントに登録して日頃から求人情報をチェックしておく形もおすすめです。
英語力アップのための秘訣と心構え
最後に英語力アップのための秘訣と心構えについて簡単に紹介します。
英語の学習法について言えば「小さなことからコツコツと」、これに勝るものはないと思います。
「聞くだけで英語がぺらぺら話せるようになる」
「短期間で英語がぺらぺらにになる」
これは語学的才能に秀でた人や幼少期を海外で過ごすなどの環境次第で可能かもしれませんが、私を含め日本語という単一言語の環境下で育った一般的な成人には到底無理です。
だからこそ、自分が「コレ!」と決めた教材や勉強法を、まずは一通りやってみる。
こんなことからはじめてみてください。
それはオンライン英会話でも、英会話スクールでも、アプリでも、何でも構いません。
毎日コツコツと努力をすること、その努力の積み重ねこそが、必ず力になります。
もし、英語の聞き流しを通じて英語を学びたいのであれば「聞くだけで英語がわかるようになる!」と謳っているような高額の有料教材はおすすめしません。それよりもYouTubeやポッドキャストなど無料のもので十分です。
YouTubeならTEDなど、自分が興味のある分野の第一人者やプロフェッショナルのトークを聞き流したり、字幕をつけて見たりする方が有用性が高いと思います。
時事に興味があるなら、海外のニュースを見たり、英語のドキュメンタリーもおすすめです。
自分が夢中になれる映画やドラマを見ることでも学ぶことはある
時事問題に興味がない、ニュースにも興味がないという場合は、自分がとことん夢中になれる好きな海外映画やドラマを見る形でも大丈夫です。
私はグッド・ドクター 名医の条件という海外のドラマシリーズが好きで、シーズン1からずっと視聴しています。
医療ドラマであるため、難しい専門用語がたくさん出てきますが、患者と医師のやりとりを聞いていると、「なるほど、こんな風に表現するんだ…」と学ぶことが多く、実際に海外の病院を受診した時に役立った経験があります。
はじめは全く聞き取れなかった医療用語も、繰り返し聞いているとスッと頭に入ってくるようになり、机に向かって英単語やフレーズを覚えるよりも楽だな…と感じています。
何よりも、自分が好きな俳優さんたちが出ていたり、ストーリーの内容が好きだと、集中して見ることができるので、飽きずに英語に触れることができる良い勉強法だと感じています。
まとめ
ある程度の語学力に加え、自分を売り込むことができるスキルや経験は何であるのか?ということに視点を置き、日々スキルアップのための努力を積み重ねていけば、海外就職はそれほど難しいものではありません。
それと同時に毎日英語に触れる努力をする、そんなことからはじめてみることをおすすめします。
以上、海外で働く時に必要となる英語力とその勉強方法についての紹介でした!