「海外で働きたい!」
「でも…何から始めれば良いの?」
こんな風に、海外で働いたり転職したいという憧れや情熱を持っているものの、はじめの一歩が踏み出せずに悩んでいませんか?
一見ハードルが高さそうに思える海外転職ですが、現地採用という雇用形態であれば、それほど難しいものではありません。
私自身は現地採用という働き方を選択、海外転職を考えている時はその他の働き方についてもかなり調べました。
この記事では…
…というポイントに触れつつ、現地採用として海外転職する方法やステップについて紹介します。
目次
海外転職活動前に、まずは働き方を知る
海外で働く方法はたくさんあります。
例えば…
- 一般企業の現地採用
- 一般企業の駐在員
- 国連などの国際機関
- 専門調査員や外務省在外公館派遣員などの政府関係
- JICAなどの国際協力機関
- ワーキングホリデー
一般企業でオフィスワーカーとして働く以外にも、外資エアラインの客室乗務員、クルーズ船スタッフ、日本語教師、美容師、フリーランスの他、現地で起業して経営者になるなど、非常に様々な選択肢があります。
海外求人の探し方
それぞれ求人の探し方やアプローチの仕方が異なります。
現地の企業と言っても、その国の企業、日系企業、外資など様々で、どこでどんな職業やポジションに就くのかにより条件も給料も大きく異なります。
現地採用の仕事は知り合いのツテやコネを使って探す方法もありますが、特に現地との繋がりや人脈がないのであれば、転職エージェントに登録をして探す方法が一般的です。
私自身、全く人脈もコネもなかった国に海外転職したため、一番はじめは転職エージェントを利用しました。
おすすめの転職エージェントについては、後でまとめて紹介します。
現在勤めている会社から派遣される形だけではなく、転職をして海外駐在員になるという方法もあります。
転職エージェントの求人には海外駐在員案件や高待遇の案件もよくあるので、より良い待遇を求めている方や経験やスキルがある方は駐在員案件を狙っていくこともおすすめです。
国連以外にも、様々な国際機関で人材が募集されています。
高い専門性と語学力が求められる国際機関の場合、学位が修士以上でないと難しそう…と思ってしまうかもしれませんが、探してみると学士でも応募できるポジションはあります。
どんなポジションがあるの?ということは、外務省の国際機関人事センターの最新の空席情報で確認できます。
非常に興味深い仕事がたくさんあるので、国際機関に興味がある方はチェックしてみてください。
一般社団法人国際交流サービスの嘱託職員という形で、国外の在外公館(大使館や領事館など)に派遣されます。
派遣員に関しては、応募資格が高等学校卒業以上となっていることから、大学在学中に派遣員に応募して派遣される人もいます。
勤務地によって異なりますが、割と給料が良いです。
毎年定期的に募集しているので、興味がある方は募集のタイミングを確認して説明会に参加してみてください。
友人が派遣員になっていたので興味を持ち、学生の時に説明会に行ったことがありますが、話を聞くだけでも面白かったです。
JICA(国際協力機構)は発展途上国への支援を行う機関です。
JICAが募集する職種の幅は非常に広いので、「どのような人材が求められているのか?」ということを知るためにも、国際協力業務に興味がある方は募集されているポジションをチェックしてみてください。
とにかく海外に出たいという時に手っ取り早い方法がワーキングホリデーです。
外務省の公式サイトによると、ワーキングホリデーとは『休暇目的の入国、および滞在期間中における付随的な就労を認める制度』です。
どの国でも働けるというわけではなく、特定の国・地域に限定されている他、年齢制限があります。
どのように働き方の選択をするか?
上記で紹介しただけでも、色々な働き方があるということがわかります。
迷ってしまうかもしれませんが、何を軸にして海外で働きたいのか?ということ、そしてそれに自分のセールスポイントを掛け合わせた形で働き方を選択してみてください。
海外の企業で現地採用として転職する方法
現地採用以外の働き方や可能性を知った上で、それでも「現地採用として働いてみたい!」、そんな風に感じたら、この先も読み進めてください。
以下に海外で現地採用として働くための流れについて紹介します。
- 海外転職に強いエージェントに登録
- 履歴書や職務履歴書の作成
- マッチング
- 面接
- 採用決定
大まかな流れとしては、日本で転職活動する時とほとんど変わりません。
ステップ①:海外転職に強いエージェントに登録
エージェントと選ぶポイントとしては、海外転職に強い大手エージェントを選ぶことです。
例えば、リクルートエージェント。
リクルートエージェントの特徴
- 求人:非公開求人がメイン(約20万件)
- 支援方法:専門のキャリアアドバイザーによる転職支援
ここがリクルートエージェントのポイント!
- 業界最大級の求人数を誇る豊富な案件
- 専門のキャリアアドバイザーによる面談の他、応募書類の添削や面接対策などのサポート
業界最大手&求人の豊富さが最大の魅力です。
海外案件の他、外資系企業の案件も豊富です。
とにかく案件が充実しているので、海外転職か国内の外資系への転職で迷っている時は登録してみることをおすすめします。
キャリア相談や転職支援を通じて、経験豊かな専門家のアドバイスを聞きながら転職活動を進めていくことができるところがメリットです。
海外案件はそれほど豊富ではありませんが、「どの国にどんな求人があるの?」「給料はどのくらい?」と軽くチェックしてみたい時は転職サイトのリクナビNEXTをのぞいてみても良いと思います。
キャリアアドバイザーとの面談がなく、とにかく気軽に利用できるところがリクナビNEXTのアドバンテージです。
スカウト機能を利用して、自分の経歴に興味を持った企業からのオファーを待つことができ、場合によっては、自分の経歴に興味を持った企業がアプローチしてくる可能性もあります。
ステップ②:履歴書や職務履歴書の作成

レジュメ(resume)、またはCV(Curriculum Vitae)と呼ばれる英文レジュメの作成はとても重要で、この部分は時間をかけてしっかり納得のいくものを作り込むことをおすすめします。
私が転職活動中に実際に準備したものは以下の3つ。
- 英文レジュメ
- 履歴書
- 職務履歴書
エージェント登録時に添付ファイルで英文レジュメや日本語の履歴書等の提出が求められることもあるので、エージェント登録前からコツコツ準備しておくことをおすすめします。
履歴書や職務経歴書作成のポイント
書類作成のポイントとしては、数値化してわかりやすく業績をアピールするということです。
あまりにもテッパン過ぎるポイントですが、この基本ができていないと自分の履歴書が採用担当者や将来の上司の目に留まらず、機会損失に繋がります。
嘘を書いてはいけませんが、パッと読んで「会ってみたいな」と相手に思わせるような魅力的な履歴書を作成することがポイントです。
私もはじめて作成した履歴書と職務経歴書をネイティブの友人に添削してもらった時は、「アピールが足りない!」と指摘され、推敲を重ねて書き上げました。
第三者の添削がおすすめ
英文レジュメの内容に自信がないな…と思ったら、第三者の客観的な目で確認してもらった方が確実です。
転職エージェントには英文履歴書の添削を行ってくれるところもあるので、どんどんサービスを利用してみてください。
英文レジュメの作り方は日本語の履歴書や職務履歴書とは全く異なる上、業界や職種によって見せ方が異なるので、少し研究をしてから作成することをおすすめします。
「英文履歴書」「英文レジュメ」「CV」というキーワードでネット検索をすれば、たくさんのサンプルが出てきます。色々なものを見て参考にしてみてください。
ステップ③:マッチング
個人情報を登録し、キャリアコンサルタントとの面談を終えると、マッチングが始まります。
転職エージェントのWEBサイトに掲載されている求人を見て、興味がある仕事があれば逐一担当者に問い合わせをしたり、キャリアコンサルタントが持ってきてくれる非公開求人を検討して、マッチングが行われます。
ステップ④:面接
スカイプなどを使った面接もありますが、現地での面接が必須となっていることが多いです。
企業とのスケジュール調整はエージェントが行ってくれます。
面接でしっかりとアピールをすることができるように、万全な準備をして臨んでください。
面接の練習として、私はネイティブの友人に頼んで模擬面接をしてもらいました。
身近に英語を話す人がいない場合はオンライン英会話を利用して講師の先生に模擬面接をしてもらう方法もおすすめです。
ステップ⑤:採用決定後の手続き
相手側の企業から採用の連絡が来て、書面で正式な採用通知書が届いたら、めでたく採用決定です。
内定受諾をしたら、ホッとして気が抜けてしまうかもしれませんが、やるべきことは山ほどあります。
- 現職の引き継ぎ、退職準備
- 日本の年金・健康保険の手続き(海外転出届を出すなど)
- ビザの手続きについて調べる
- 異文化適応サイクルについて学んでおく(心構えの準備)
海外転出届を出すことで、年金を支払う義務がなくなりますが、カラ期間として受給資格期間に含まれます。(受給金額には反映されない)
海外転出届を出しても在外任意加入という形で、海外で働いている間も年金の支払いを続けることもできるので、そこは個人の判断で支払う・支払わないと決める必要があります。
詳しくはお住まいの地域を管轄している役所に問い合わせをしてみてください。
❤︎カルチャーショックの乗り越え方についてはこちら↓↓↓
転職エージェント利用時の注意点
満足のいく転職活動をするために、転職エージェントを利用する上での注意点やポイントについて紹介します。
ポイント①:エージェントの担当者をしっかり見る
転職活動において、エージェントの担当者との相性は非常に大切です。
相性はカウンセリングや通常のやりとりの中で判断してみてください。
私も体験したことがあるのですが、非常に高圧的な人がいたり、予め希望業界と職種を伝えているにも関わらず、こちらの希望や条件とは関係のない求人を大量に持ってきて、選ばせようとする人もいました。(この行為には本当に辟易しました…。)
とにかく早く成約させてエージェント側にコミッションが入ればよいという利己的な行為だと感じたので、このような担当者にあたってしまった時はエージェントを変えるか、担当者を変えてもらうように言っても良いと思います。
一方で真剣に向き合ってくれる担当者は必ずいます。
私も「この人と合うな」「きちんと話を聞いてくれるな」と初回のコンタクトで感じた担当者から「これだ!」という求人を紹介してもらいました。
結果的にその案件で話を進めてもらい海外転職しました。
そのため、担当者との相性も重要だと感じています。
ポイント②:複数のエージェントに登録する
一つの転職エージェントに登録するよりも、複数のエージェントに登録する方がおすすめです。
エージェントにより抱えている案件が異なるので、自分の可能性を広げるという意味において、複数のエージェントに登録することのメリットは大きいです。
ポイント③:早めの登録がおすすめ
業種や職種によって、いつでも求人があるわけではなく、タイミングと縁によるものが大きい面があります。
私は汎用的な職種ではなく「特定の職種」とかなり絞っていたこともあり、希望の求人が出てくるのを待つ「求人待ち」でかなり時間を費やしました。
職種によって求人が豊富でないものもあるので、早めにエージェントに登録をして求人待ちをする方がおすすめです。
行動力も大切
「目標や目的を決めてから海外に出た方が良い」という人もいますが、必ずしも崇高な動機を掲げる必要はなく、海外に出る動機は何でも良い…と感じています。
海外に住むこと自体は特別なことではありません。
自分がどこにいて心地良いと感じることができるのか
…こんなモノサシで決めても良いと思います。
もちろん、目標や目的があることは良いことですが、行動する中で自分の適正を見極めていく、そして軌道修正するという形でも十分やっていけます。
自分が「まさに今だ!今こそ海外に出る時だ!」と思った時が吉日。
このように感じることができれば、自分でもびっくりするくらい物事がスムーズに動いていくはずです。
まとめ
Where there’s a will, there’s a way. (意志あるところに道あり)
海外に出たいと模索していた時に一番心に響いた言葉であり、この言葉を原動力にして行動してきました。
本当に強い意志さえあれば道は開けていく…そんな風に過去を振り返って思います。
最終的には「縁と意志」によるところが大きいと感じていますが、何かピピっと感じるものがあれば、是非行動してみてください。
行動したもの勝ちです。
以上、海外転職する方法についての紹介でした!
❤︎おすすめの英語勉強方法はこちら↓↓↓
❤︎TOEICのスコアを上げたい方におすすめです↓↓↓
❤︎実体験に基づく海外転職ストーリーはこちら↓↓↓