世界中のATMからお金を引き出すことができるWiseデビットカード。
上限金額や回数制限はあるものの、規定内であれば手数料無料で、クレジットカードの海外キャッシングを使うよりずっとお得です。
この記事では、Wiseデビットカードを使い、海外のATMでお金を引き出す方法&手順について紹介します。
【参考情報】Wise公式サイト
WiseカードのATM手数料がゼロになる条件とは?
日本で発行したWiseデビットカードを所持している場合、
- 3万円まで
- 月あたり2回まで
…という条件で手数料無料の引き出しが可能です。(海外旅行中に外貨を引き出す時は、カード発行国の通貨で計算されます)
なお、私はマレーシアで発行したWiseデビットカードを使っていて、RM1,000まで月2回無料で引き出しができるルールになっています。
手数料がかかるケース
月に3回以上利用したり、無料限度額を超えてATMから引き出す場合は、手数料がかかります。
手数料の詳細については、Wise公式サイトで詳しく説明されているので、公式サイトを参考にしてください。
Wiseデビットカードを発行した国(登録した所在国)により、無料で引き出せる限度額が多少異なります。また、カード発行国によって自国のATMで出金できないケースもあるので、詳細はWise公式サイトでご確認ください。
海外ATMで現金を引き出しする基本的な流れ
基本的な流れとしては、
- ATMにカードを挿入
- 言語選択(選択が可能な場合)
- 4桁の暗証番号を入力
- Withdrawal(引き出し)を選択
- Savings(預金)を選択
- 引き出し金額を入力
- カード、レシート、現金を受け取る
…になります。
海外のATM操作は大抵同じなので、一連の流れを覚えておくと、どこに行っても便利です。
どんなATMが使える?
VISAやMastercardのマークがあるATMであれば使えます。
マレーシアのATMでお金を引き出す方法
海外のATMを使ってお金を引き出す具体的な方法を画像を使って紹介します。
(ここでは、マレーシアのRHBとHSBCのATMを使っています)
RHBのATM操作方法
RHBのATM。
カード挿入口にWiseデビットカードを入れます。
カードの読み取りが開始するので、そのまま待ちます。
言語選択の画面が表示されるので、マレー語、中国語、英語から、言語を選択します。(選択する時は、言語表示の横にあるボタンを押します。)
ここでは英語を選択してみました。
PIN(暗証番号)を入力します。
この時に入力する暗証番号は、Wiseデビットカード用の4桁の暗証番号になります。
ATMにあるキーパッドを使って暗証番号を入力、間違いがなければ、緑色のEnterボタンを押して確定します。
取引の選択画面に移るので、ここでCash Withdrawal(現金引き出し)を選択。
RHBのATMでは、手数料が発生するかもしれませんという画面が表示されますが、Proceedボタンを押して、このまま続行します。
次に、Savings(普通預金口座)のボタンを押します。
引き出したい金額を入力します。
入力が完了したら、Press if correctのボタンを押します。
領収書(レシート)が必要かどうか聞かれるので、必要な時はYesのボタンを押します。
Yesのボタンを押すとレシートが発行されます。
Wiseデビットカード、現金、レシートを受け取って完了です。
HSBCのATM操作方法
HSBCのATMでの操作も基本的に同じですが、少しだけ表示が違うところがあるので、その点について紹介します。
まずは、カード挿入口にWiseデビットカードを入れます。
言語を選択。
HSBCは言語選択がRHBよりも豊富です。
好きな言語をタップして操作を進めていきます。
4桁のWiseデビットカードのPIN(暗証番号)を入力します。
取引の選択画面で、Cash withdrawalを選択。
アカウントの選択で、Savingsを選択。
引き出したい金額を入力し、最後にEnterボタンを押します。
HSBCのATMでは、HSBCサイドからは本取引に対する手数料は課さないものの、口座や取引の種類に対し銀行側が手数料をチャージすることがあるという表示が出ます。
Do you wish to continue?(継続しますか?)と聞かれるので、Yesを選択します。
これで引き出しが完了です。
最後にレシートがいるか聞かれるので、必要な時はPrint advice & take cardを押します。
不要な時はTake cardのボタンを押すと、カードと現金が出てきます。
Wiseアカウントに保有していない通貨を引き出す時の注意点
Wiseには世界の様々な通貨を保有できるマルチカレンシー口座の機能があり、アプリ内で複数の外貨を保有することができます。
アカウントに保有している通貨を引き出す時は、手数料無料制限内であれば、海外でも手数料がかからずそのまま引き出すことができます。
一方、アカウントに保有していない通貨を引き出す時には場合は、両替手数料がかかるので注意してください。
ただし、Wiseの良いところは、実際の取引レートに近い為替レート(ミッドマーケットレート)が適用されるため、両替レートが良く手数料も安めで、クレジットカードのキャッシングよりもお得です。
Wiseアプリ内では即座に両替できるので、保有している通貨のレートをチェックして、レートが良い時に両替するなど、ちょっとした外貨運用も可能です。
ATM引き出しに手数料がかかるケースもある?
無料対象の制限金額と制限回数内で引き出しする分については、基本的に手数料がゼロですが、国よって異なることがあるほか、一部の銀行のATMでは追加手数料がかかることがあるようです。(このあたりは使用する国&地域のルールをWise公式サイトで確認してください)
Wiseアプリの情報によると、マレーシアの銀行ATMのうち、
- RHB
- Public Bank
- HSBC
- Bank Simpanan Nasional
…は手数料無料になっています。(2023年10月時点のWiseアプリの情報に基づきます)
Citibankについては、ATM手数料が0〜10MYRになっていて、手数料がかかることがあるかもしれません。
なお、マレーシアのCitibankはUOBに買収されたので、マレーシアでUOBのATMを使う時は手数料がかかる可能性があります。
HSBCとRHBに関しては、どちらも制限期間&回数と制限金額のなかで利用する限り、手数料が発生したことはありません。
ちなみに、ほかの銀行ATMにWiseデビットカードを挿入してみた時は、カードが認識されず、そのまま返却されてしまったことがあったので、一部利用できないケースがあるかもしれません。
マレーシアのHSBCやRHBのATMはどこにある?
マレーシアの主要銀行のMaybankやCIMBほど数が多くないものの、HSBCやRHBのATMは色々な場所にあります。
滞在するホテルの近くで探したり、ショッピングモールにいけば大抵あると思いますが、ここでは、
- クアラルンプール国際空港に到着してすぐ引き出したい場合
- クアラルンプール国際空港からKLIAエクスプレスに乗りKLセントラル駅で降りて引き出したい場合
…の2パターンを想定して、利用できるATMについて紹介します。
クアラルンプール国際空港(ターミナル1)
RHBのATMがメインターミナルビルのLevel 5にあります。
上記画像のRHBのATMは空港職員の人がいる出発ゲートの近くに位置しています。
また、HSBCやPublic BankのATMも同じLevel 5にあります。
到着ホールがLevel 3になるので、エスカレーターやエレベーターでLevel 5に向かってください。
クアラルンプール国際空港(ターミナル2)
gateway@klia2のLevel 2にRHBのATMがあります。
gateway@klia2は到着ロビーを出たところにあるショッピングモールです。
同じエリアに両替所もあります。
KLセントラル駅(Nu Sentral)
Nu SentralにRHBのATMがあります。
Global Millenium Tradingという両替所の対面に位置しています。
すぐ近くにスーパーがあるので、スーパーを目印にすると見つけやすいと思います。
まとめ:海外ATMでWiseカードを利用すべき理由
- クレジットカードのキャッシングよりお得
- 海外でちょっと現金が必要になった時に、両替所に行かなくてもATMで現地通貨を引き出せる
…という点がお得なポイントです。
特に、クレジットカードの海外キャッシングよりもお得なので、海外ATMで現地通貨を引き出したい時に、Wiseデビットカードを利用することをおすすめする理由です。
以上、Wiseデビットカードを使って、海外ATMで現金を引き出す方法についての紹介でした!