エコノミークラスで海外旅行する場合、長時間のフライトになるほど苦痛が伴います。
でも、ちょっとだけ座席の場所に注意を払うことで、より快適なフライトにすることができるかもしれません。
この記事では「できるだけ良い席に座りたい!」という時に、簡単に座席情報をチェックできるSeatGuru(シートグル)と、その使い方について紹介します。
私もフライトの座席指定をする時に、毎回お世話になっている便利なサイトです。
目次
SeatGuru(シートグル)って何?
調べたい航空会社とそのフライトナンバーをシステムに入力することで、当該フライトの詳細、シートマップ、座席の詳細情報などをチェックできるサイトです。
SeatGuru(シートグル)は2001年にMatthew Daimlerさんによって立ち上げられたウェブサイトですが、2007年にエクスペディアが買収、現在ではトリップアドバイザーが親会社になっています。
現在のところ、サイトの言語は英語対応のみ、検索対象は国際線のフライトのみとなっています。
LCCのフライトも国際線であれば検索可能です。
SeatGuru(シートグル)の機能
SeatGuru(シートグル)を使うと、以下の事項を簡単に調べることができます。
- フライトの詳細
- シートマップ
- 座席の詳細情報(良いシートや悪いシート)
- フライトアメニティ情報
- 利用者による口コミや機内の写真
SeatGuru(シートグル)の使い方
ウェブサイトは英語表記ですが、使い方自体はとてもシンプルなので、英語が苦手という方も心配いりません。
ここからは、SeatGuru(シートグル)の使い方について、実際の画面を用いながらステップごとに説明します
①SeatGuru(シートグル)にアクセス
お使いのブラウザに「seatguru」と入力して検索し、「Find Seat Maps」をクリックします。
そのままトップページにアクセスしてもOKです。
②調べたいエアラインとフライト番号を入力
こちらが「Find Seat Maps」の検索画面です。
「Airline」、 「Flight Number」 、「Date」の3項目に必要事項を入力します。
- Airline:エアライン名
- Flight Number:フライト番号
- Date:搭乗予定の日付
ここでは例として、AirlineにChina Airlines(チャイナエアライン)、 Flight NumberにCI100と入力しています。
フライト番号については、ご自身が搭乗予定のエアラインのウェブサイトや旅行日程表でチェックしてみてください。
全ての項目を入力したら、「GO」のボタンを押します。
③検索
検索結果が表示されます。
出発地・到着地、フライト時間などが間違っていなければ、「View map」 ボタンをクリックして詳細をチェックします。
④検索結果を表示
こちらが「View map」を押した後に表示される画面です。
ここから色々な情報を読み取ることができます。
SeatGuru(シートグル)利用時のチェックポイント
色々な情報があるので、それぞれの見方やチェックポイントについて簡単に説明します。
座席情報の詳細
検索結果の上部に表示されている「Seating details」は、座席の詳細情報です。
クラス別のシートピッチ・幅、リクライニングの角度、各クラスの座席数といった情報がこちらで確認できます。
「Seating details」の上に表示されている「Airbus A330-300」は機体名です。
全体的な情報
「Overview」は、検索したフライトの全体的な説明です。
この欄を見ると、どんな機体でどんな設備があるのかをパッと把握することができます。
シートマップ全体図
SeatGuru(シートグル)では、シートマップ全体図をビジュアルで確認することができます。
こちらは機体の先頭から中間の部分。
横にビジネスクラスを意味する「BUSINESS」という表記があります。
こちらは機体の中間から後方座席の部分です。
ビジュアル化されていると、とてもわかりやすいですよね。
シートマップを見ると、座席に緑色、黄色、赤色など、色付けされている席があることに気づきます。
「Seat map key」で良い席・悪い席をチェック
先程、シートマップの全体図を見た時に、色付けされたシートがあることに気づいたと思いますが、それぞれのシートの意味はこのSeat map keyで確認できます。
各用語の意味は以下の通りです。
- Good seat (良い席)
- Be Aware-See comments (注意-コメント参照)
- Bad seat (悪い席)
- Mixed Review(良い口コミ・悪い口コミあり)
- Standard seat(スタンダード席)
- Blocked seat(ブロックされた席)
- Premium seat (プレミアム席)
- Crew seat(乗務員席)
- Power port(電源)
- Emergency exit (非常口)
- Galley(ギャレー)
- Lavatory (お手洗い)
- Closet(クローゼット)
- Bassinet(バシネット)
Be Aware、Bad seat、Mixed Reviewになっているものは、該当する席にカーソルを合わせると、そのように評価された理由やコメントを確認することができるようになっています。
悪い席や注意席となる傾向
悪い評価や注意席となる理由には、大体同じような傾向があります。
具体例としては、以下の通り。
- トイレの近くで混雑しやすい
- ギャレーが近くにあってうるさい
- 最後尾の席で座席のリクライニング角度に制限がある
Mixed Reviewになっているものは、バシネット付きの席や非常口が隣にある席が多いです。
いずれも足元のスペースが広いということがメリットになっていますが、荷物を下に収納することができない、テーブルがアームレストに収納されているため座席の幅が少しだけ狭いなどのデメリットがあるため、Mixed Reviewとなっています。
Bad seatが必ずしも悪い席というわけではない
SeatGuru(シートグル)で、悪い席という評価になっていても、あえて後ろに誰もいない最後尾であったり、トイレのすぐ近くの席が良いという人もいると思います。
私もどちらかというと、トイレから近い位置にある席の方が好きです。
ただ、深夜便に搭乗して機内で寝たいという時はトイレの近くの席だと人の行き来が気になって眠れないことがあるので、フライトによって座席選びの基準を変えています。
そのため、SeatGuru(シートグル)の評価は、あくまで参考にする形にして、注意事項に記載されているコメントに注目して座席選びに活用することをおすすめします。
フライトアメニティ情報
「In-flight amenities」には、フライトの設備やアメニティについての情報が記載されています。
オーディオ、スクリーン、電源コンセント、機内食についての情報がチェックできます。
LCC以外の機体でも、パーソナルスクリーンがないという機体もたまにあるので、気になる方はフライト予約前に確認してみてください。
旅行者による写真
実際に当該フライトに搭乗した旅行者の方による画像を「Traveler photos」で見ることができます。
これもビジュアルでチェックできるという面において、とても便利な機能です。
利用者によるコメント
SeatGuru(シートグル)を利用する際は、「Seat map key」に加え、口コミにあたるこの箇所にもしっかりと目を通すようにしています。
結構役に立つ口コミもあります。
こんなフライトの選択方法もおすすめ
ある特定の場所に行きたい時、いくつかのフライトのチョイスがある、そんなシチュエーションで、どのような方法で選択をしていますか?
「このエアラインでマイルを貯めているから」、「料金が最安値だから」、「フライトスケジュールが便利だから」、このような理由に基づいて決定している方が多いと思います。
私もケースバイケースで色々な決め方をしていますが、最近は機体重視で選ぶことが多くなっています。
新しい機体・良い設備の機体を選ぶ
具体的には、座席の配列に加え、古い機体よりも新しい機体、そして機内の設備などを考慮して選ぶようになっています。新しい機体だと、エコノミーでもシートが心地良い、機内の設備が良いなど、やっぱり違うなと思うことが多いです。
同じエアラインで、同じ出発地と目的地に一日に複数便飛んでいる場合は、フライトにより機体が異なることもあります。
そんな時は機体を確認して、選んでみるという方法もおすすめです。
まとめ
どんな人が自分の隣や周辺の席に座るのかが、フライトの快適度を決める大きな要因になるということは否めません。
ただ、人というソフト面以外の要素、ちょっとした座席の位置、些細な大きさの違い、そんなハード面にも気を配るようになると、少しだけ快適なフライトすることができるかもしれません。
座席の情報をチェックするツールとしてSeatGuru(シートグル)は便利なアイテムです。興味があれば、是非使ってみてください。