【マレーシアの雲呑麺ワンタンミーとは?】地域ごとの違いや特徴

マレーシアの雲呑麺(ワンタンミー)

数あるマレーシアグルメのなかで、日本人の口によく合う食べ物の雲呑麺(ワンタンミー)

この記事では香港の雲呑麺との違いに触れつつ、マレーシアの雲呑麺(ワンタンミー)の特徴と、地域ごとの違いについて紹介します。

中国・広州を起源とするワンタン麺

中国・広東省の広州を起源とする雲呑麺。

清朝末期に、広州の西関で生まれた料理になります。

広州の雲呑麺をアレンジした香港の雲呑麺

香港式のスープ雲呑麺
香港スタイルの雲呑麺

一般的に「雲呑麺」という言葉を聞いた時に、

プリプリの海老が入った雲呑に、強いコシのある細麺が使われたスープ麺

…という香港の雲呑麺を想像する人が多いと思います。

香港の雲呑麺は、第二次世界大戦や中国国内の内戦を逃れるために、広州から香港に移住した人々がもたらしたものであると言われています。

広州の伝統的な雲呑麺に、独自のアレンジを加えて進化させたものが香港の雲呑麺になります。

マレーシアの乾撈雲呑麺(コンローワンタンミー)とは?

マレーシアのコンローワンタンミー

中国からマレー半島に移住した人々によって伝来したマレーシアの雲呑麺(ワンタンミー)

スープ麺が主流である広東や香港の雲呑麺に対し、マレーシアにおける雲呑麺は、

乾撈雲呑麺/干捞云吞面(Kon lo Wantan Mee/コンローワンタンミー)

…と呼ばれる汁なし(ドライ)が主流です。

マレーシアのコンローワンタンミー

ただ、香港のように完全に汁なしというわけではなく、ややウェットなセミドライになります。

マレーシアの雲呑麺の特徴

マレーシアの乾撈雲呑麺(コンローワンタンミー)には、いくつかの特徴があります。

ソース

地域によって多少異なるものの、基本的には醤油や甘口のダークソイソースがベースになっています。

そのため、黒っぽい色をしています。

マレーシアの雲呑麺(ワンタンミー)に使われている麺(エッグヌードル)は、ゴムのような細さと弾力を持つ香港式雲呑麺の麺よりも、やや太めの麺が使われていることが多く、その歯応えも異なります。

一部、広東スタイルに近い細くてコシの強い麺を使っているお店もありますが、全体的にはやや太めです。

雲呑麺(ワンタンミー)の麺を茹でてお皿に取り出すところ

麺の調理方法については、お湯で茹でたものを一旦冷水で洗い、再びお湯にくぐらせて、湯切りしたものを使うという形が共通しています。

雲呑(ワンタン)

乾撈雲呑麺(コンローワンタンミー)のワンタンは、

  1. スープのなかに入っているケース
  2. 麺の上に乗せているケース

…の2パターンがあります。

ドライワンタンミーのセットになっているワンタンスープ

マレーシアのワンタンは、餡に豚肉を使った小ぶりのワンタンを使っているケースが多く、プリプリの海老が入った香港のワンタンとは異なります。

(マレーシアにも海老を使ったワンタンを提供するお店はありますが、コピティアムやホーカーセンターなど大衆的なお店で提供される雲呑麺のワンタンは豚肉を使った小さなものが多いです。)

油で揚げた雲呑

茹でたワンタンの方が一般的ですが、お店によって揚げワンタンを提供しているケースもあります。

ワンタン麺に添えるもの

マレーシアのドライワンタンミーのセットになっているグリーンチリのピクルス

マレーシアのドライワンタンミーには、茹でた雲呑叉焼(チャーシュー)菜心(チョイサム)などの葉野菜を添えることが多いほか、グリーンチリのピクルスも欠かせません。

地域によって異なるマレーシアのワンタンミー

マレーシアの雲呑麺は、コンローワンタンミーが基本であるものの、同じマレーシアでも、クアラルンプール、ペナン、マラッカなど、州や地域ごとに微妙な違いと特徴があります。

クアラルンプールのワンタンミー

広東系の人が多いクアラルンプールでは、叉焼などのロースト料理を提供する燒臘(広東語の発音でシュウラプ/シウラプ)のお店が充実していることもあり、雲呑麺のお店でも自家製の叉焼や焼肉、ローストチキンを提供していることが多いという特徴があります。

叉焼雲呑麺(チャーシューワンタンミー)

叉焼雲呑麺(チャーシューワンタンミー)

雲呑麺に叉焼(チャーシュー)を乗せた叉焼雲呑麺

クアラルンプールでは、

  • 雲呑のみの雲呑麺
  • 叉焼と雲呑をセットにした叉焼雲呑麺

…を明確に区別しているお店が多い傾向にあります。

例えば、ペナンで「雲呑麺」を注文すると、茹でワンタンに薄切りの叉焼(チャーシュー)がセットになったものがデフォルトになっているお店が多いものの、クアラルンプールでは、「叉焼雲呑麺」と指定して注文しないと、叉焼なしの雲呑麺が出てくるケースが多く、これがクアラルンプールの特徴とも言えます。

また、ワンタンなし・叉焼だけの叉焼麺を提供しているお店もあります。

ワンタンミー+ローストポーク/燒肉(Siew Yoke/Siu Yuk)

ローストポークをのせたワンタンミー

クアラルンプールでは、叉焼のほか、ローストポークの燒肉(Siew Yoke/Siu Yuk)を一緒に販売している雲呑麺(ワンタンミー)のお店も多く、叉焼+燒肉という組みわせも定番です。

お店によって、ローストチキンローストダックを販売しているケースもあります。

ペナンのワンタンミー

上記で説明したように、ペナンのワンタンミーは、叉焼がデフォルトでセットになっていることが多いという特徴があり、全体的に麺はやや太めのものが多い傾向にあります。

クアラルンプールの叉焼雲呑麺と比較すると、叉焼は肉厚ではなく薄切りで量は少なめ、表面を赤く色づけたオレンジ色っぽい叉焼を使っているお店が多い点もその特徴です。

雲呑が麺の上に乗ったペナンの雲呑麺(ワンタンミー)

また、ワンタンは麺の上に乗っていることが多く、茹でワンタンのほか、揚げワンタンをミックスして提供するお店も多いです。

マラッカのワンタンミー

マラッカのワンタンミー

マラッカのワンタンミーには、”黒くないワンタンミー”があるところが特徴です。

マラッカの雲呑麺に使われる叉焼も、ペナンのように赤く色づけした叉焼が使われていることが多いと言えます。

チリソースが使われたマラッカのワンタンミー

クアラルンプールの雲呑麺(ワンタンミー)とは異なる味になっています。

❤︎マラッカスタイルの雲呑麺が美味しいお店の詳細はこちら↓↓↓

興發茶餐室(Heng Huat Coffee Shop)にある三層樓阿婆雲吞麵のドライワンタンミー

まとめ

マレーシアの定番ローカルグルメの1つである雲呑麺(ワンタンミー)。

日本人の口に合う、安くて美味しい料理です。

地域によりちょっとした違いもあるので、マレーシアの色々な場所で試してみると、面白いと思います。

以上、マレーシアのワンタンミーについての紹介でした!

クアラルンプールにある雲呑麺(ワンタンミー)の有名店&美味しいお店
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