クアラルンプールのチャナタウンにある鳳凰餅家（Fung Wong Biscuit）。
創業100年以上の歴史を持つ老舗の中華菓子店が、2021年末にリニューアルオープンし、チャイナタウンに新しい息吹をもたらしています。
この記事では鳳凰餅家（Fung Wong Biscuit）について紹介します。
目次
鳳凰餅家（Fung Wong Biscuit）の歴史
創業1909年。
110年以上の長い歴史を持つ鳳凰餅家（Fung Wong Biscuit）は、一族四世代に渡り、伝統中華菓子を作り続けている老舗です。
はじまりは中国・広東省
鳳凰餅家（Fung Wong Biscuit）のはじまりは中国・広東省。
創業者の陳诚さんが中国・広東省で家族や親しい人向けに作っていた中華菓子が評判を呼び、商売として成り立つようになります。
マラヤへの移住
第二次世界大戦の影響を受け、二代目の陳榮さんは家族を連れて中国を離れることを決めます。
そして、1946年にマラヤに定住するようになり、同年に陳榮さんと三代目の陳國展さんがクアラルンプールのチャイナタウンに開いた小さな伝統菓子店が、マレーシアにある鳳凰餅家（Fung Wong Biscuit）になります。
現在は四代目がお店を切り盛りしています。
結婚式用のお菓子が有名
鳳凰餅家（Fung Wong Biscuit）は結婚式用のお菓子（結婚禮餅）が有名なお店です。
創業者が中国・広東省で作り、評判を集めていたお菓子も結婚禮餅で、現在も鳳凰餅家（Fung Wong Biscuit）で販売されています。
リニューアルオープンした鳳凰餅家
2021年12月にチャイナタウンのJalan Sultanという通りに場所を移してリニューアルオープンした鳳凰餅家（Fung Wong Biscuit）。
新店舗はフォトジェニックで、若い世代も惹きつけるスポットになっています。
旧店舗はチャイナタウンのJalan Hang Lekirにあり、新店舗があるJalan Sultanとは徒歩ですぐそばの場所にあります。
Jalan Hang Lekirは、チャイナタウンのメインストリートにあたるJalan Petaling（Petaling Street）と交わる細い通りで、有名な雲呑麺（ワンタンミー）や福建麺（ホッケンミー）のお店がある人通りの多いエリアです。
Jalan Hang Lekirは雑踏感のある場所でもあるので、Jalan Sultanのお店の方が以前よりも利用しやすくなっています。
新店舗はレトロ感を残したおしゃれな空間
リニューアルオープンした新店舗は、レトロ感を残した綺麗な店舗になっています。
長いショーケースのなかに、作りたてのフレッシュな中華菓子がずらっと並んでいます。
飲食スペースは店内と店外にあります。
鳳凰餅家（Fung Wong Biscuit）ではドリンクの提供もしています。
Kopi（コピ）、Teh（テー）、Cham（チャム）など、マレーシアのKopitiam（コピティアム）で定番のドリンクが一通り揃っています。
❤︎マレーシアのドリンクの詳細はこちら↓↓↓
店内製造しているところを見学できる
お店の奥には店内製造のスペースがあり、実際に伝統菓子を製造しているところを見学することができます。
次から次へと忙しく店内製造しているので、タイミングによってはオーブンから取り出した焼き上がったばかりの温かい状態のお菓子をいただくことができます。
Fung Wong Biscuitの中華伝統菓子
ここからは、店内で販売されているお菓子について紹介します。
紅綾豆沙酥と黃綾蓮蓉酥
華やかなピンク色をしたお菓子は紅綾豆沙酥。
なかには、たっぷりのあずき餡が入っています。
蓮の実ペーストが入っている黃綾蓮蓉酥。
紅綾豆沙酥と黃綾蓮蓉酥は英語のメニューにWedding Pastry（ウェディング ペイストリー）と記載されているように、結婚式用のお菓子になります。
豆沙酥と蓮蓉酥
フィリングに蓮蓉（蓮の実ペースト）を使っている蓮蓉酥。
紅綾豆沙酥より小ぶりな大きさです。
豆沙酥はあずき餡が入っているお菓子になります。
老婆餅＆老公餅
中国語で妻を意味する老婆（標準語の発音でLǎopó/ラオポー）と夫を意味する老公（標準語の発音でLǎogōng/ラオゴン）。
老婆餅（Wife Pastry）は冬瓜を主材料に使った広東系の甘い伝統菓子になります。
老婆餅自体は中国や香港、台湾にもあるお菓子で、広東系の人が多いマレーシアの伝統菓子店でも販売されています。
老公餅（Husband Pastry）はメニューに咸甜と記載されているように、甘塩っぱいお菓子になります。
燒包
叉焼（チャーシュー）餡が入っている焼包。
たっぷりの餡が入っています。
鳳凰餅家（Fung Wong Biscuit）の焼包の餡は甘みが強め、そしてスパイス（五香粉）の香りがやや強めです。
そのため、人によっては好き嫌いが分かれるかもしれません。
豬仔包
豬仔包（Piggy Bun）。
焼包と同じ餡で、生地がよりサクサクしています。
カヤパフ
Kaya Puff（カヤパフ）。
なかにカヤジャムが入っています。
❤︎カヤの詳細はこちら↓↓↓
豆沙卷
あずきロールの豆沙卷。
海棠皮蛋酥
皮蛋（ピータン）を使ったお菓子の海棠皮蛋酥。
塩漬け卵の鹹蛋（シエンダン）を使ったお菓子もあります。
クッキー類
ビスケットなども鳳凰餅家（Fung Wong Biscuit）の店内で販売されています。
咸豆沙饼。
パイナップルタルトやピーナッツクッキー。
❤︎クッキー類の詳細はこちら↓↓↓
エッグロールやそのほかのビスケット類。
ショーケースのなかで販売されている商品は、あまり日持ちしないものになりますが、箱詰めになっているものは比較的日持ちするものなので、お土産にしても良さそうです。
レトロなパッケージもかわいい商品です。
おすすめの中華菓子
個人的におすすめのお菓子について紹介します。
老婆餅
鳳凰餅家（Fung Wong Biscuit）で購入するお菓子のおすすめは老婆餅。
もっちりとした食感の冬瓜餡に、ほんのりとしたシトラスの味がアクセントになっています。
深い甘みのなかに爽やかな風味を持つお菓子です。
カヤロール
カヤジャムを使ったロールケーキのカヤロール。
ふわふわ＆しっとりした食感の優しい味のケーキです。
カヤロールは1スライス単位で購入できるほか、ホールでも購入可能です。
ちなみに、カヤロールについてはクアラルンプールにある老舗コピティアムのYut Kee RestaurantのKaya Swill Rollが有名です。
❤︎Yut Kee Restaurantの詳細はこちら↓↓↓
エッグタルト
カスタードの味が濃く、滑らかに仕上がっています。
❤︎ポルトガル式エッグタルトが美味しいお店の詳細はこちら↓↓↓
Fung Wong Biscuitのロケーション
住所：85, Jalan Sultan, City Centre, 50000 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
最寄駅はPasar Seni駅になります。
駅から徒歩で7分程度の距離にあります。
❤︎チャイナタウンの詳細はこちら↓↓↓
また、Lot10のなかにあるフードコートの一角にも、鳳凰餅家（Fung Wong Biscuit）の店舗があります。（2022年10月時点の情報に基づきます。）
KLチャイナタウンで中華菓子が食べたい時におすすめ
鳳凰餅家（Fung Wong Biscuit）で販売されているお菓子と同じような中華菓子を販売しているお店はクアラルンプールのチャイナタウンにいくつかありますが、リニューアルした鳳凰餅家（Fung Wong Biscuit）の店舗はおしゃれで、使い勝手の良さと雰囲気の良さが特筆すべきポイントです。
店内で飲食もできるので、チャイナタウンで中華菓子が食べたい時におすすめのスポットです。
以上、鳳凰餅家（Fung Wong Biscuit）についての紹介でした！
❤︎焼包が美味しいお店の詳細はこちら↓↓↓
焼包やカヤパフは上記のお店の方が鳳凰餅家より美味しいと感じています。
❤︎マレーシア伝統菓子の詳細はこちら↓↓↓
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