クアラルンプール中心部からほど近い場所に、伝統的なマレー様式の建物が残るエリアがあります。
100年以上の歴史を持つカンポンバルと呼ばれるそのエリアには、Nasi Lemakの老舗として知られるNasi Lemak Wanjoがあり、ローカルの人に加え多くの観光客で連日賑わいをみせています。
この記事ではNasi Lemak Wanjoのグルメについて紹介します。
クアラルンプールにあるNasi Lemak Wanjo
クアラルンプールのKampung Baru(カンポンバル)に位置するNasi Lemak Wanjo。
創業1963年、61年を超える歴史を持つお店です。
上記画像は2021年になってから撮影したものですが、看板部分が改装され、店内の配置も少し変わり、全体的に以前より綺麗になっています。
Kampung Baru(Kampung Bharu)というエリアについて
100年以上前にマレー系農民の村として形成されたカンボンバル。
マレー語の地名であるKampung Baru(Kampung Bharu)には、それぞれKampung=Village、 Baru(Bharu)=Newという意味があり、直訳すると「新しい村」になります。
カンポンバルはクアラルンプールの古い居住エリアとして知られ、都市開発が進むクアラルンプール中心地に位置する一方で、マレー伝統様式の建物や昔ながらの生活様式が色濃く残る特別なエリアです。
Kampung Baru(Kampung Bharu)からは、ペトロナスツインタワーやKLタワーといったKLのシンボルとも言える建物や近代的高層ビル群を眺めることができます。
画像の右端に見えるものがKLタワー。
ペトロナスツインタワーも見えます。
Nasi Lemak Wanjoはこの道沿いにあり、周辺には美味しいマレー料理のお店がたくさんあります。
Nasi Lemak Wanjoの店内
Nasi Lemak Wanjoの店内。
お店には奥行きがあり、座席数も多めです。
Nasi Lemak Wanjoのメニュー
Nasi Lemak(ナシルマ・ナシレマ)のメニュー。
一番上にあるNasi Lemak Biasa(ナシルマ ビアサ)はベーシックなNasi Lemak(ナシレマ・ナシルマ)で、ココナッツライスにsambal(サンバル)、ikan bilis(イカンビリス)、 きゅうり、卵(目玉焼き又はゆで卵)がセットになっています。
上記に加え、Ayam Goreng(フライドチキン)、Ayam Rendan(チキンルンダン/チキンレンダン)、Ayam Merah(トマトソースチキン)、 Beef Rendang(ビーフルンダン/ビーフレンダン)、Sotong Sambal(イカのサンバル)など、好きな具材(メインディッシュ)を選ぶことができます。
ドリンクメニュー。
- Nescafe(ネスカフェ)
- Milo(ミロ/マイロ)
- Kopi(コピ)
- Teh(テー)
- Limau(リマウ)
…など、基本的なドリンクメニューが揃っています。
上記画像のドリンクは右側がアイスのKopi(コピ)、左側がTeh O Ais Limau(テーオーアイスリマウ)、アイスライムティーです。
Nasi Lemak Wanjoの注文方法
一連の流れとしては以下の通りです。
- 店内で飲食するか、お持ち帰りかを伝える
- 店内で飲食する場合、ココナッツライスが盛られたお皿に好きな具材を載せる
- レジで会計
店内で飲食かお持ち帰りかを伝える
店内に入ったら、すぐに店内で飲食するかお持ち帰りするのかを店員さんに聞かれるので、どちらにするか答えます。
英語なら…
- 店内で食べる場合:Having here
- お持ち帰るする場合:Take away
マレー語なら…
- 店内で食べる場合:Makan sini(マカン シニ)
- お持ち帰るする場合:Bungkus(ブンクス)
…と言えばOKです。
Makan(Dine in)と Bunkus(Take Away)、それぞれ並ぶラインが明確に分けられているので、希望する列に進んでいきます。
具材をお皿にのせる
Nasi Lemak(ナシルマ・ナシレマ)を注文すると、お店の方がお皿にご飯をよそい、さらに定番の付け合わせの具材をパパッと盛り付けてくれます。
奥から、
- Sambal(サンバル)
- Ikan Bilis(イカンビリス)
- きゅうり
- ゆで卵
…になります。
サンバルは唐辛子をベースに作るソース、イカンビリスはアンチョビです。
ココナッツライスが盛られたお皿をもらったら、後は食べたい具材をのせていきます。
具材は欲しいものを欲しいものだけお皿にのせてOKです。(お持ち帰りする時は店員さんが全て具材をよそってくれるので、欲しいものを指差しするだけで大丈夫です。)
こちらはフライドチキンのAyam Goreng(アヤム ゴレン)。
Ayam Rendang(アヤムルンダン・レンダン)。
鶏肉のRendang(ルンダン・レンダン)料理です。
Rendang(ルンダン・レンダン)はお肉をココナッツミルクとスパイスで煮込んだもので、一般的には牛肉や鶏肉が使われることが多い料理です。
Ayam Merah(アヤム メラ)。
Ayamはチキン、Merahは赤という意味があり、真っ赤なトマトソースが使われた鶏肉料理になります。
トマトソースと言っても日本のトマトソースのような甘いソースではなく、辛いソースになっています。
その他にも、様々な具材があるので、気になるものをお皿に取ってみてください。
この時にドリンクの注文を担当している店員さんが近寄ってきて、「Drink?」と聞いてくるので、欲しいドリンクを注文します。
レジで会計
最後にレジでドリンクを含む全ての会計をして注文が完了です。
Nasi Lemak Wanjoの(ナシルマ・ナシレマ)
Ayam Merah(アヤムメラ)を具材に選んだNasi Lemak(ナシルマ・ナシレマ)。
価格はNasi Lemak Biasa(RM4) + Ayam Merah(RM4)で合計RM8です。
ご飯がふかふか!
Nasi Lemak Wanjoのココナッツライスはご飯の食感がほかのお店と大きく異なり、独特のふっくら感が出ている点が特徴です。
サンバルソースが一味違う
他のお店のサンバルソースと比較して、Nasi Lemak Wanjoのサンバルソースはかなり甘めの味つけになっています。
もちろん、サンバルソース自体には唐辛子がたっぷり使われているためピリピリする辛さはあります。
その一方で甘さもしっかりと感じることができるソースになっています。
このあたりは好き嫌いが分かれる(人によっては甘過ぎると感じる)サンバルソースになっていますが、Nasi Lemak Wanjoの特徴とも言えるソースです。
サンバルソースはレジカウンターで販売もしています。
気に入った場合は自宅用に購入することも可能です。
Ayam Goreng(アヤム ゴレン)を具材に選んだNasi Lemak(ナシルマ・ナシレマ)。
フライドチキンであるAyam Goreng(アヤム ゴレン)は少しパサつき感が気になり、それほどジューシーさがないので、そこまでおすすめではありません。
Ayam Merah(アヤ ムメラ)の方が美味しいです。
Nasi Lemak Wanjoのロケーション
住所:8, Jalan Raja Muda Musa, Kampung Baru, 50300 Kuala Lumpur
公共交通機関を利用する場合はLRT(Kelana Jaya Line)のKampung Baru駅が最寄駅になります。
KLCC駅の一つ隣の駅がKampung Baru駅です。
Kampung Baru駅から徒歩4分ほどでNasi Lemak Wanjoに到着します。
車を運転して来店する場合はNasi Lemak Wanjoのすぐ近く(お店の斜め前)にある駐車場の利用が便利です。
ラマダン期間中の営業時間に注意!
ラマダン(断食)の時期は営業時間が大幅に変更されます。
ラマダン期間中にお店を訪れる予定がある方は訪問時間に注意してください。
まとめ:KL中心部でナシルマ(ナシレマ)を楽しみたい時に使えるお店
Nasi Lemak Wanjoはクアラルンプール中心部にあり、公共交通機関の駅から徒歩でアクセスできることから、旅行者の方も割と使いやすいお店であると言えます。
以上、クアラルンプールにあるNasi Lemak(ナシルマ・ナシレマ)の老舗、Nasi Lemak Wanjoについての紹介でした!