2022年7月に発売されたM2チップ搭載の新しいMacBook Air。
MacBook Airならではの軽量さに、M2チップのパワーが加わった「軽くてパワフル」なノートパソコンです。
私自身、MacBook Proからの買い替えで、M2 MacBook Airを購入しましたが、従来のMacBook Airのイメージを覆すような印象を受け、非常に満足度の高い買い物をしたと感じています。
この記事では、M2 MacBook Airを使ってみて感じたメリット&デメリットをはじめ、同モデルのレビューについて紹介します。
目次
2022年発売!M2チップ搭載の新型MacBook Air
2022年7月15日発売のM2 MacBook Air。
厚さ1.13cm、重量1.24Kg。
目玉はM2チップと刷新されたデザインで、使いやすいデザインにパワーが加わったノートパソコンになります。
カラーバリエーション
M2 MacBook Airのカラーは、
- ミッドナイト
- スペースグレイ
- シルバー
- スターライト
…という4色展開で、それぞれのカラーに合った充電ケーブルがセットになっています。
M1チップを使ったMacBook Air(2020)のカラーが、スペースグレイ、シルバー、ゴールドになるので、ミッドナイトとスターライトが新しいカラーになります。
>>Apple公式サイトでM2 MacBook Airの詳細を見てみる
マックブックエアーM1vs.M2【スペック比較】
MacBook Airの購入を考えている場合、M1チップのマックブックエアーとM2チップの新しいマックブックエアーの間で、
どっちを買うべき?
…と迷うことがあるかもしれません。
双方の価格やスペックの比較をまとめたものがこちら。
M2チップのマックブックエアーは、GPU最大10コア、メモリ最大24GBまで選択可能で、カスタマイズ次第でよりパワフルにできます。
また、大きなディスプレイ、軽量化、デザインの刷新など色々な相違点がありますが、一番大きな違いは搭載されているチップになります。
M2マックブックエアーのレビュー&メリット
M2チップ搭載のMacBook Airを購入する前は、2017年に購入したMacBook Proを使っていたのですが、新しいマックブックエアーを使ってみて、これまで不満に感じていた点が、一部改善されたと感じています。
良くなったと感じたポイントは、
- 充電方法とポート数
- キーボード
- 大きくなったディスプレイ
- 処理能力や操作性
…です。
詳細について以下に紹介します。
①MagSafe
M2 MacBook Airには、
- MagSafe
- 2つのThunderboltポート
- ヘッドフォンジャック
…という3種類のポートがあります。
右側面にあるヘッドフォンジャック。
左側面にあるMagSafe 3 充電ポートと2つのThunderboltポート。
M2 MacBook Airに採用された充電方法はMagSafeで、マグネット式のMagSafe電源コネクタで充電します。
MagSafeは昔のMacBook Proに使われていたもので、一旦廃止されたものの、2021年に発売された14インチや16インチのMacBook Proで復活したことで知られています。
充電方法の変化によりポート数の少なさを解消
MagSafe充電の復活には賛否両論あり、近年のトレンドとして汎用性の高いUSB Type-Cを使った充電方法の方が良いと感じている人が多いかもしれません。
個人的にはMagSafeが復活して良かったと感じている派で、その理由は以前使っていたMacBook Proで直面した「ポートが足りない!」という問題が関わっています。
上記画像は2つのポートがあるモデルで、USB-Cケーブルで充電するタイプのパソコンになります。
充電のために1つのポートを使うと、残り1つしかポートがなく、ポータブルSSDやモニター接続など、複数のものを同時に使いたい時に、どうしても外付けのアダプタを使う必要がありました。
新しいM2 MacBook AirはMagSafeで充電でき、充電中であっても2つのポートを自由に使うことができるので、ポート不足問題が少しだけ改善されたと感じています。
また、MagSafeはUSB-C充電ケーブルよりも取り外しが楽で、万一ケーブルにひっかけてしまっても、ケーブルがパソコンからパッと外れるため、そういった面でも安心感があります。
②Touch ID搭載Magic Keyboard
Touch IDが搭載されたMagic Keyboard。
非常に心地良いタッチで打つことができるマジックキーボードですが、ポイントは、
- 触感リングつきTouch ID
- フルハイトのファンクションキー
…の2つです。
Touch ID(指紋認証センサー一体型電源ボタン)&フルハイトファンクションキー
指紋認証センサー一体型電源ボタンのTouch ID。
指紋登録すれば、パソコンのロック解除が指一本で可能です。
また、パスワードを設定した書類などを開く時にも便利です。
M1のMacBook AirにもTouch IDが搭載されていますが、M2モデルはM1 MacBook Airモデルと異なる触感リンクつきの大きなボタンになっています。
さらに、Touch IDの横に並ぶファンクションキー も、ほかのキーと同じサイズ(フルハイト)で大きくなり、操作性が向上しています。
14インチのMacBook Proと16インチのMacBook Proのマジックキーボードと同じ特徴になります。
地球儀キー(グローバルキー)が便利
キーボードの機能で言えば、地球儀マークのグローバルキーも便利です。
キーボードのショートカットキーを使わずに、言語切り替えが簡単にできる便利なキーです。
グローバルキーは特段新しいものではなく、M1チップのMacBook Airや、ほかの新しいMacBook Proにもありますが、やはり便利だと感じています。
③ディスプレイ
MacBook Air史上、最も大きくそして最も明るくなったM2 MacBook Airのディスプレイ。
MacBook Air(M1, 2020)は13.3インチのRetinaディスプレイ(2,560 x 1,600ピクセル)であることに対し、MacBook Air(M2, 2022)には、13.6インチのRetina Liquidディスプレイ(2,560 x 1,664ピクセル)が使われています。
スクリーンが端いっぱいまであり、パッと見た時に大きいと感じます。
また、非常にクリアで、目に優しい滑らかさのあるディスプレイです。
④処理能力
私が購入したM2 MacBook Airのスペックは、
- 8コアCPU
- 10コアGPU
- 16コアNeural Engine搭載Apple M2チップ
- 512GB SSDストレージ
- 16GBユニファイドメモリ
…です。
最安構成スペックは、8コアCPU、8コアGPU、8GBユニファイドメモリ、256GB SSDストレージになりますが、8コアCPU、 10コアGPU、512GB SSDストレージの方を選び、さらに8GB→16GBユニファイドメモリに変更しました。
最安構成スペックの価格と比較すると、値段が少し高くなりましたが、その分、処理スピードに対する不満はなく、サクサク使えています。
発熱の問題について
以前使っていたMacBook Proは古かったこともありますが、使用中にパソコンが熱くなったり、冷却ファンの音がうるさかったりと色々問題がありました。
ファンレスのM2 MacBook Airは、静かに使うことができる点が快適です。
ただ、CPUに負荷をかけるような作業をすると、やや熱を持つようになるので、今後どうなるかが現在の懸念事項です。
付属品のケーブルや電源アダプタについて
M2 MacBook Airの付属品であるUSB-C – MagSafe 3ケーブル。
ケーブル部分の素材が従来のものから変化していて、より耐性のある織り込み式のデザインになっています。
ケーブル製品は、使っているうちに劣化して壊れてしまうことがありますが、織り込みタイプは長持ちしそうなので、その点も気に入っています。
MacBook Airのスペックにより、選べる電源アダプタの種類が異なりますが、今回選んだものは、デュアルUSB-Cポート搭載35Wコンパクト電源アダプタ。
USBポートが2つあるところがポイントで、MacBook Airを充電しつつ、iPhoneやiPad、Apple Watchなどを同時に充電することができます。
67W USB‑C電源アダプタは既に持っていたので、デュアルUSB-Cポート搭載35Wコンパクト電源アダプタを選んでみましたが、普段、iPhoneやiPad Proもよく使っているため、2つのデバイスを同時に充電できることは非常に便利であると感じています。
M2チップMacBook Airのデメリット
M2チップ搭載のMacBook Airの性能や機能には満足しているものの、1つだけ感じたデメリットを挙げるとすれば、ミッドナイトカラーは指紋がやや目立つということです。
今まで使ってきたパソコン(MacBook Pro)はシルバーやスペースグレーで、指紋のつき具合が気になることはなかったので、意外な盲点だったと感じています。
ただ、漆黒という言葉がしっくりくるミッドナイトの色味はすごく気に入っています。
購入を迷っている人へ【MacBook AirとMacBook Proの価格&スペック比較】
2022年時点で、MacBook AirやMacBook Proを含めたAppleのノートパソコンの購入を検討している人は、
- MacBook Air(M1チップ)【2020】
- MacBook Air(M2チップ) 【2022】
- 13インチMacBook Pro(M2チップ)【2022】
- 14インチMacBook Pro(M1 Proチップ)【2021】
これらの選択肢の間でどれを購入しようか迷うことがあると思います。
(MacBook Proには16インチもありますが、このスペックのノートパソコンの購入を考えている人はかなり限られると思うので、ここでは除外しています。)
上記4つのノートパソコンの価格やスペックを比較してみたものが上記の表になります。
私自身もどのパソコンを選ぶかしばらく悩みましたが、スペックと価格を比較の上、M2チップのマックブックエアーを選びました。
以下に13インチのMacBook Pro、M1チップのMacBook Air、そして14インチのMacBook Proを選ばなかった理由について紹介します。
13インチMacBook Pro(2022)を選ばなかった理由
現在の13インチMacBook Proは、チップがM1→M2に変わっただけで、デザインは新しくないため、候補から外しました。
ポート数が少ないこと(+USB-C充電の仕様)が、これまで使っていたMacBook Proと変わらないため、新たに購入するメリットを感じませんでした。
また、Touch Barがあまり必要ないと感じたことに加え、新しいデザインのTouch IDやフルハイトのキーボードがあるMacBoor Air(M2,2022)の方に魅力を感じたことも、13インチのMacBook Proを選ばなかった理由になります。
MacBook Air(M1,2020)を選ばなかった理由
M1チップ搭載のMacBook Airも、ポート数と充電の仕様がネックになったことと、M1チップだったため、購入候補から除外しました。
14インチMacBook Pro(2021)を選ばなかった理由
普段、パソコンをモニターに繋げてクラムシェルモードで使うことが多いため、HDMIポートがあり、そのほかのポートも充実している14インチのMacBook Proはとても魅力的に感じました。
ただ、スペックを見た時に自分にはややオーバースペックであると感じ、購入を見送りました。
MacBook Air(M2,2022)を選んで良かった?
決め手になったのはM2チップと新デザイン、そしてコストで、最終的にM2 MacBook Airを選びましたが、結果的に大満足です。
M2チップマックブックエアーはこんな人におすすめ
MacBook Air(M1, 2020)のスペックではやや物足りないけれど、14インチのMacBook Pro(2021)はスペックが十分過ぎる…という人に、MacBook Air(M2, 2022)はおすすめです。
動画編集をガンガンする人にはMacBook Proの方が良いと思いますが、普通に使う分については、M2チップのMacBook Airで十分事足りると感じています。
軽量でありながら、適度なパワーがある
…これがM2チップが搭載されたMacBook Airの魅力です。
MacBook Airからの買い替えのほか、MacBook Proの従来モデルからの買い替えを検討している人にもおすすめです。
以上、M2 MacBook Airのレビューでした!