海外旅行に持っていくスーツケースの選び方に悩んだことはありませんか?
✔︎どの大きさのスーツケースが適切?
✔︎購入した方がいいの?それともレンタルすべき?
…こんな風に悩むことがよくあります。
私自身、海外出張で忙しい時は年間40回近く飛行機に乗って海外に行っていたことがあり、その中で「スーツケースに求めるもの」が明確になりました。
そんな経験から、この記事ではスーツケースの選び方&チェックポイントについて紹介します。
目次
スーツケースのブランド
たくさんのブランドがありますが、一流ブランドと言われるものは以下の通りです。
- RIMOWA(リモワ)
- SAMSONITE(サムソナイト)
- ZERO HALLIBURTON(ゼロハリバートン)
- PROTECA(プロテカ)
- TUMI(トゥミ)
ほかにも、バーマス、エース、サンコー、アメリカンツーリスターなど有名なブランドがあります。
どのブランドがおすすめ?
私は昔から定番のサムソナイトを選ぶことが多いです。
理由は、値段が比較的手頃でありながら品質が良く、コスパのバランスが良いためです。
もちろん、格安と言える価格ではないものの、長く使うことを考えた時にコストパフォーマンスの面で優秀です。
昔、安物のスーツケースを使っていた時に旅の道中でキャスターが壊れ、大変な思いをしたことがある(石畳の上でキャスターが壊れて、重たいスーツケースを担いで移動するという悲惨な状態)ので、それ以来「スーツケースは信頼できるブランドのものを買う」と決めています。
スーツケース選びのプロセス
スーツケースには色々なサイズ&容量があり、ここが購入前の悩みポイントになります。
スムーズなスーツケース選びをするには「どんなシチュエーションで使うのか?」ということを明確にすることがはじめの一歩です。
スーツケース選びのプロセスとしては以下の通りです。
- 用途を明確にする
- スーツケースの大きさ・容量を選ぶ
- 素材を選ぶ
以下に、それぞれのステップの詳細について説明します。
STEP①【用途を明確にする】
まず始めに明確すべきことは、以下の2つ。
- 機内持ち込み用?
- 預け入れ用?
機内持ち込みにする場合は、各航空会社で指定されている大きさのものを選ぶ必要があり、自ずとサイズが限定されます。
機内持ち込みできるサイズとは?
ビジネスクラス以上になると、機内に持ち込める荷物の重量や個数の制限が異なりますが、一般的に身の回り品以外の手荷物には以下のような規定があります。
- 手荷物の3辺の和の合計が115cm以内
- 且つタテ55cm×ヨコ40cm×奥行25cm以内
- 身の回り品を含む総重量が10キロ以内
LCCは特に注意
LCCは機内持ち込み手荷物の重量を7キロまでに制限しているところや規定サイズが微妙に異なることがよくあります。
詳細は各航空会社の公式サイトで確認するようにしてください。
頻繁にLCC利用する場合はラゲッジスケールが手元にあると何かと役立ちます。
国内線などの小型機にも注意
座席数が100席未満の小型機は、手荷物3辺の合計の和が100cm以内(タテ45cm×ヨコ35cm×奥行20cm以内)という規制があります。
航空会社により細かなルールが異なることがあるため、飛行機に乗る前に搭乗予定の航空会社の規定にしっかりと目を通すことが重要です。
使い勝手の良い機内持ち込み用サイズ
海外旅行では機内預け入れにする方が多いと思いますが、一般的な飛行機(LCCや小型機除く)に機内持ち込みができる115cm以内のサイズのスーツケースを一つ持っていると何かと便利です。
ただ、機内に持ち込む場合は持ち込むことが許可されているアイテムに制限があるため、持ち込み可能アイテムについても確認を忘れないようにしてください。
STEP②【大きさ・容量を選ぶ】
預け入れ用のスーツケースは選べるサイズのオプションが広がる分、どのサイズを選ぶべきか悩みます。
- どの国のどんな季節に、どのくらいの期間行くのか?
- 普段から荷物が多い方か?
- お土産をたくさん購入する予定があるのか?
…などにより、選ぶべきスーツケースの大きさが変わってきます。
容量については旅行日数に対する一定の目安というものがあるので、具体的に説明します。
旅行日数と容量・サイズの目安
出典:【アールワイレンタル】 公式サイト
画像でわかる!容量比較
ここでは下記3つのカテゴリーに分けて比較します。
- カテゴリー①:40〜69L(3泊〜5泊)
- カテゴリー②:70〜89L(5泊〜20泊)
- カテゴリー③:90L以上(10泊以上)
上記画像は私が実際に使っているスーツケースの一部です。
アールワイレンタルの表に合わせて、ちょうど良い容量のものをピックアップしてみました。
①~③のサイズで比較してみます。
サイズ、重量はメーカー、モデルにより異なりますが、参考情報として記載しています。
①40~69リットル(3泊~5泊)
容量約60Lのスーツケース。
正確には55.5〜61Lという容量です。
- サイズ:幅41cm × 高さ63cm × 奥行き26~29cm
- 重量:2.6キロ
結論から言うと、私は55〜60Lの容量がどの容量よりも一番使いやすいと感じています。
荷物が少なめの人は機内預け入れできるもう一回り小さいサイズでも大丈夫だと思いますが、私は荷物が多めのタイプなので、数日間のちょっとした旅行にはこの大きさがちょうど良いと感じています。
60L前後は扱いやすいサイズでマルチに活躍。
また、どんなサイズのスーツケースも、重量が2~3キロのものは、軽量で持ち運びが楽。
60L前後のサイズは日本の新幹線への持ち込みも楽なので、国内旅行でも活躍します。
また、半袖で過ごすような暖かい国・地域に数日間旅行するのであれば、60Lの容量で十分です。
逆に寒い国へ5泊くらいの旅行をする場合、少し小さいかな?と感じることがあるかもしれません。
上の画像で紹介したスーツケースはサムソナイトのB-Lite 3(ビーライト3) スピナー63というものです。
コンパクトですが、拡張機能があり、サイドにあるファスナーを開くと、容量を大きくすることができます。
そのため、容量は55.5〜61Lと幅があります。
とにかく軽量で、大き過ぎず、小さすぎないスーツケースを探していた時にビーライト3を見つけ購入しました。
非常に使い勝手の良いお気に入りのスーツケースです。
サムソナイトのレビューはこちら
②70~89リットル(5泊~10泊)
容量約80Lのスーツケース。
- サイズ:幅49cm × 高さ69cm × 奥行き29cm
- 重量:4.2キロ
1週間を超える旅行には、このサイズが適しています。
小柄な女性であっても、平らな道を引っ張っていくだけの普通の扱いには困らない大きさです。
ただし、重たい荷物を目一杯入れると、階段や荷物のちょっとした上げ下げなど、女性の力ではかなり大変だと思うことがよくあるので、80L級のスーツケースを選ぶ際は、スーツケース自体の重量は見逃せないポイントになります。
80Lは1週間程度の海外旅行に十分対応でき、大きめサイズとして使い勝手が良い容量。
ただ、この容量のスーツケースを購入する時はできるだけ軽量のものを選ぶ形がおすすめ。
ちなみに、上記画像の80Lのスーツケースはサムソナイトのものになります。
③90リットル以上(10泊以上)
容量100Lのスーツケース。
- サイズ:幅53cm ×高さ73cm ×奥行き31cm
- 重量:5.2キロ
かなり大きなサイズになりますが、10日以上の長期の旅行にはこの大きさが便利だと感じることがあります。
100Lサイズのスーツケースは海外から海外に引っ越しする時に、どうしても一緒に持っていきたいものを運ぶために購入したもので、引越後はあまり使わないかな?と思っていたのですが、家族で旅行する時によく使っています。
一週間程度の海外旅行でも、帰りにお土産をかなりたくさん購入する場合は100Lの容量があると安心。
家族で旅行する時に、荷物を一つのスーツケースにまとめたい時にもおすすめ。
大きい容量のスーツケースほど重量が重要
一般的には90L以上の容量になると、スーツケースの重量自体だけでかなり重たいというものが多くなります。
あまりにも重たいスーツケースは、それだけで航空会社が指定する制限重量の多くを占め、最悪重量オーバーで高い超過料金が発生してしまうことになるので、できるだけ軽量のものを選ぶ方がベターです。
100L前後のサイズだと重量5キロ台までが、女性でも何とか扱える重さだと感じています。
それ以上になると、男性であっても重たすぎて扱いが難しくなります。
大容量でも軽量のスーツケース
90L以上で軽量のスーツケースでは、リモワのエッセンシャルライトやサムソナイトのコスモライトシリーズが有名です。
こちらは94Lでわずか2キロ台。
実際にお土産を入れてシミューレーション
容量だけ聞いても、あまりピンとこないかもしれないので、実際にお土産を入れた画像で、それぞれの容量を比較してみました。
例として、お土産に見立てて入れたものがこちら。
バッグに入れたお菓子、ポーチ、本などをお土産に見立ててみました。
本は箱入りのお菓子などを想定しています。
本のサイズは大きいものが縦23cm、横15cm、本2冊分の厚みは9cmです。
バッグのサイズは縦28cm、横36cmです。
60Lのスーツケース
お土産だけで結構スーツケースのスペースを占領してしまうことがわかります。
ただ、普段から持ち物が少ない方、必要なものは現地調達するスタイルの方、お土産をたくさん購入する予定のない方は、この大きさが身軽で便利です。
80Lのスーツケース
お土産を入れても、余裕があります。
スーツケースの片側半分にお土産を目一杯詰めることも可能です。
100Lのスーツケース
100Lもスペースにかなり余裕があります。かさばるお土産でも、割とすんなりとフィットします。
80Lとの違いがわかりにくいかもしれませんが、100Lサイズのスーツケースは奥行きが深くなる分、かさばりがちなお土産も余裕で収納することが可能です。
容量の差は、このようなアングルで見るとわかりやすいかもしれません。
60L、80L、100Lと、かなり差があることが明確です。
大は小を兼ねるは本当
必要以上に大きなスーツケースを購入する必要はありませんが、「いやいや、これ大き過ぎるでしょ」と思うくらいでも、帰国する段階になると、お土産などでかなり荷物が膨れ上がることがよくあります。
少し大きいかなくらいのサイズ感の方が便利です。
STEP③【素材の選択】
ここまではスーツケースのサイズ・容量について紹介しましたが、ここからは素材について説明します。
スーツケースには大きく分けて、以下2つの素材があります。
- ソフト:布素材で作られたもの
- ハード:アルミなどの金属素材、ABSやポリカーボネートなどの樹脂で作られたもの
日本ではハードを選ぶ方が多い印象ですが、海外ではソフトを使っている方もたくさんいます。
ソフトとハードスーツケースのメリット・デメリット
メリット | デメリット | |
ソフト | 軽量 雨に弱い | 治安が悪いところでは簡単に切られてしまう可能性有り |
ハード | 中身を衝撃から守れる | キズが目立ちやすい ソフトと比較して重い |
防犯面ではどちらが優位?
一般的にハードの方がソフトよりも防犯面で優れていると言われますが、単純にそうとも言い切れない面があります。
ソフトもハードも丸ごと盗難に遭ってしまえば、どちらもリスクは同じです。
また、ハードでもファスナー式のものであれば、簡単に切られてしまう可能性も否定できないので、どちらが安全とは断言できません。
強いて言うのであれば、ハードのフレーム式の方が防犯面において他のタイプよりも高いと言えます。
安定性
ソフトキャリーはスーツケースのサイズが大きくなればなるほど、重たくなればなるほど、ハードと比較して安定感がなくなるように感じています。
スーツケース購入時のチェック項目
実際にスーツケースを購入することになった時に、こんなところをチェックした方が良いと思う事項について紹介します。
キャスター
スーツケースの使いやすさに関わる大切なパーツです。
下記のチェック項目を参考に、しっかり確認してみてください。
キャスターの数(2輪か4輪か?)
キャスターの数が2つのもの、4つのものがあります。
2輪キャスターは道のコンディションが悪い石畳や凸凹道で使う時に使いやすいタイプです。
4輪キャスターは荷物が重たくなるほど安定性を感じることができます。
平らな道で使う分には、こちらの方が便利です。
ただ、4輪の方が扱いが楽なので、あえて2輪を選ぶ必要はないと思います。
機動性
スーツケースを動かしてみて、キャスターの動きを確認してみてください。
小回りが効く、機動性の良いものがおすすめです。
音はうるさくないか
キャスターにより、ゴロゴロ動かしている時の音がうるさいものもあります。
静かな住宅地を歩く時など、音が気になることがあるので、できるだけ音がしないものを選ぶ方がおすすめです。
キャスター音がうるさいものは、それだけでストレスに感じることがあります。
ダブルホイール(ダブルキャスター)
そこまでこだわらなくても良いかもしれませんが、私はダブルホイールになっているものを選ぶようにしています。
ダブルキャスターとは、このようにキャスターが2個ついているタイプ(ダブルホイール)のものです。
衝撃を分散できること、機動性が良いことから、好んで選んでいます。
ファスナー式かフレーム式か
スーツケースの上下が重なり合う部分の素材が、ファスナーであるのか、フレームであるかの確認もチェックポイントの一つです。
上の画像でいうと、一番左のものがファスナー式、真ん中と右側のものがフレーム式です。
フレーム式はスーツケースの開閉部分の上下がぴったりと締まるタイプのものです。
スーツケースの軽量化のために、ハードでもファスナー式のものが増えてきていますが、先述したようにハードであっても、ファスナー式のものはファスナー部分を切られてしまう可能性もあるので、フレーム式と比較して、防犯面で劣ります。
何を重視するかにもよりますが、私は防犯性を重視したいことから、大きめサイズのスーツケースは少し重たくなってもフレーム式を選ぶようにしています。
ハンドルの操作性
ハンドルも大切なチェックポイントです。
ハンドルを取り出した時の安定性や操作性であったり、高さの切り替えはスムーズであるかについて確認してください。
ストッパー
小さめのスーツケースではあまり気にならない点ですが、スーツケースが大きく重たるなるほど「あったらいいな」と思う機能です。
ストッパー機能があれば、電車に乗っている時などスーツケースのキャスターを固定し、勝手に動いてしまうことを避けることができるので、移動時に楽になります。
ロック
アメリカに旅行する予定がある方はチェックすべきポイントです。
TSAロックはアメリカの運輸保安局が認定したロックのことです。
セキュリティチェックが厳しいアメリカではTSAロック以外のスーツケースはチェックイン時に鍵をかけていけないことになっており、鍵がかかっている場合は破損して検査されることもあります。
このTSAロックがついたスーツケースであれば、鍵をかけたまま航空会社に預けることが可能です。
アメリカには全く行く予定がないという場合は気にしなくても良い部分ですが、最近のスーツケースはTSAロック対応が標準になっているという印象です。
スーツケースの保証期間とその内容
スーツケースそのものばかりに目が行きがちになり、確認が怠りがちになってしまうことがある点ですが、とても大切な確認ポイントです。
メーカーにより、保証期間や保証内容が異なります。
起こりやすい不具合がメーカー保証の対象外となるケースも多く、何がどこまでカバーされているかしっかり比較したり、確認することをおすすめします。
メーカー保証対象外となっているもので修理に出そうとすると、新しいスーツケース買った方が良いというケースもあります。
スーツケースはレンタルという選択肢もおすすめ
スーツケースは長く使うものではありますが、一方で消耗品でもあります。
どんなコンディションでどんな使い方をするか、どのくらいの頻度で使うのかにもよりますが、やはり使い続ける中で摩耗・消耗します。
旅行に行く機会が少ない場合は、レンタルという選択肢もおすすめです。
また、大きなスーツケースを1回だけ使いたいという時にもレンタルした方がお得です。
スーツケースレンタルのメリット
- 一流メーカーや新しいモデルのスーツケースをお手頃価格でレンタルすることができる
- スーツケースが壊れても安心の保証制度があるところが多い
- 自宅の省スペース化になる
大きいスーツケースは自宅に置いておくだけで邪魔になります。
ほとんど使うことがない場合はレンタルの方がおすすめです。
次にレンタル会社について紹介します。
アールワイレンタル(R&Y Rental)
リモワ、サムソナイト、プロテカなど、一流メーカーのスーツケースが豊富です。
なかでも、リモワ商品が他社よりも充実しているところがアールワイレンタルの特徴です。
ここがアールワイレンタルのメリット!
- 最低価格保証制度有り
- 最短で即日発送
- 往復送料無料(沖縄・離島は別)
- オンライン注文・会員登録割引有り
- 楽天ポイントやTポイントを貯めたり使うことができる
- 補償制度があるため、万一でも安心
スーツケースレンタルの専門サイトだけあり、ウェブサイトがとても見やく、検索がストレスフリーです。
こちらは80Lのサルサエアー。
定価で数万円するものなので、たまにしか使わない場合は軽量で品質の良いスーツケースをお手頃価格でレンタルする方がお得感があります。
また、一流メーカーのスーツケースはお値段がはるものが多いので、購入したいと思っているスーツケースと同じモデルをレンタルして、使用感を試してみるという使い方もおすすめです。
まとめ
色々紹介しましたが、購入した方が良いケース、レンタルした方が良いケース、実に様々です。
それぞれの旅行プランやスタイルに応じて適切なものをチョイスしてみてください。
ちなみに、日本製のスーツケースにこだわりたい方は、プロテカを抱えるエースを検討しても良いと思います。
プロテカは女性らしいデザインや色使いの商品ラインが豊富で、日本ブランドならではのさりげなく細かやかな機能が特徴です。
以上、スーツケースの選び方についての紹介でした!