真っ赤な皮にモジャモジャとしたものがついている、ちょっとユニークな見た目のランブータン。
その見た目に少しびっくりしてしまうかもしれませんが、甘くて美味しい果物です。
この記事ではランブータンの概要や食べ方のほか、ライチとの味の比較について紹介します。
目次
ランブータン(Rambutan)とは?

東南アジア原産のランブータン。
定かではないものの、マレー諸島のマレーシアまたはインドネシアが原産国であると考えられています。
ランブータンはライチ(レイシ)や龍眼と同じムクロジ科に属しているため、これらの果物と比較的類似した特徴を持っています。
ランブータンはその見た目が名前の由来になっている?

毛のようなものが生えているように見えるランブータン。
ランブータンという言葉はマレー語で毛髪を意味する「rambut」という言葉が元になっていて、まさにその見た目が名前の由来になっています。
ランブータンの旬の時期
国によって旬の時期は異なりますが、マレーシアにおけるランブータンのメインシーズンは6月〜8月。
また、11月〜1月にもスモールシーズンがありますが、メインシーズンと比較すると供給量はかなり少なめです。
ドリアンやマンゴスチンの旬とほぼ同じで、市場でドリアン&マンゴスチンを見かけるようになると、ランブータンも目にするようになります。
ランブータンの栄養
カリウム、マグネシウムなど複数の栄養素が含まれていますが、一番の特徴はビタミンC。
ビタミンCが豊富な果物として知られています。
赤いランブータンだけじゃない?黄色のランブータンも
赤いランブータンほどよく見かけるものではありませんが、イエローランブータン(マレー語でRambutan Kuning<ランブータン クニン>)と呼ばれる黄色いランブータンもあります。
ランブータンの食べ方

ランブータンの食べ方は簡単です。
皮の部分を指で挟みつつグッと抑えて、裂け目を作ります。
(ナイフを使って皮を剥くこともできますが、手で簡単に剥けます。)

あとは裂け目に沿って皮を剥き、果肉を取り出すだけです。
(白い果肉の部分は、正確には仮種皮と呼ばれるものになります。)
ランブータンの味は?美味しい?

ランブータンはさっぱりした甘さを持ちます。
同じムクロジ科の龍眼と比較すると、より歯応えのある食感があります。
味に大きなクセがないため、多くの人に好かれるフルーツです。
ランブータンの種の皮について

ランブータンが苦手…という人はそれほど多くないものの、もしあまり好きではないと感じてしまう人がいる場合、その理由の1つに種の皮を挙げることができます。

ランブータンの果肉(仮種皮)と種子は割としっかり密着しているため、果肉を食べる時に種子の皮がくっついてしまうことがよくあります。
これが何となく木の皮を食べているような感覚になることがあり、何とも言えない「異物感」があることから、ランブータンが好きではない…という人もいると思います。
ランブータンは食べ過ぎに注意?!
食べ過ぎは良くないと言われているランブータン。
特に完熟を超えて熟し過ぎたランブータンは糖度が高くなることから、食べ過ぎないように注意が必要です。
ただ、どのフルーツであっても食べ過ぎは良くないように、ランブータンも同じく、食べ過ぎないようにコントロールすることが重要です。
ランブータンの保存方法(冷蔵&冷凍できる?)
市場や露店でランブータンを購入する時、1キロ近く買い込んでしまうこともあるのですが、こんな場合、一度に食べきれないこともあります。
すぐに消費する分は常温保存の上、数日間(2〜3日)で食べきるようにしています。
冷蔵保存する場合は1週間強を目安にしています。(1週間以上経過すると、痛み出すものが出てきます。)
また、さらに長く保存したい時は冷凍保存がおすすめです。
皮あり&皮なし+冷蔵保存と冷凍保存は味に違いが出る?

- 皮つきのまま冷蔵保存
- 皮を剥いて冷蔵保存
- 皮つきのまま冷凍保存
- 皮を剥いて冷凍保存
上記の4パターンで検証してみました。
結果としては…
- 皮つきのまま冷蔵保存→美味しい
- 皮を剥いて冷蔵保存→味が落ちる(傷みやすい)
- 皮つきのまま冷凍保存→美味しい
- 皮を剥いて冷凍保存→まぁまぁ美味しい(ただ皮つき冷凍よりも味が落ちる)
冷蔵保存の場合、皮を剥いたランブータンは風味が著しく落ちたと感じた一方、皮つきのままのランブータンは冷蔵する前とあまり変わらない美味しさがありました。
冷凍に関しては、皮を剥いたランブータンも割と美味しいと感じましたが、皮つきのままの方が美味しいです。
(冷凍して1カ月後に、皮つきと皮なしを食べ比べしてみたところ、皮なしは味がかなり落ちていて、皮つきは購入時と同じような美味しさとジューシーさがありました。)
結論としては、冷蔵&冷凍保存ともに、皮つきのままがおすすめです。

上記画像は皮つきで2ヶ月間冷凍したランブータン。

軽く解凍して食べてみたところ、そこまで風味は損なわれず、美味しくいただくことができました。(解凍すると液体が多く出るので、ボウルやお皿の上に置いて解凍することをおすすめします。)
ライチとランブータンの違いと比較

ランブータンと同じムクロジ科のライチ。
ライチとランブータンの味は似ている
….と言われることがあります。
多少似ている部分はあるものの、実際は少し異なります。
甘さという点については、ライチの方がずっと強めです。
一方でランブータンはライチのような濃厚な甘みではなく、さっぱりとした甘みを持っています。
ちなみに、マレーシアを代表するティーブランドのBOHには、ライチを使ったライチ&ローズというフレーバーティーがあり、これが結構美味しいです。
女性向けのお土産として喜ばれるフレーバーティーです。
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龍眼とランブータンの比較
ランブータンと龍眼を比較した時に感じる一番の違いは食感。
龍眼の方がみずみずしい柔らかな食感を持ちます。
また、種の取りやすさについて言えば、龍眼とライチは似ているところがあり、龍眼の種は果肉(仮種皮)からスルッと簡単に取り外すことができます。
ランブータンは種がくっついて取り出しにくいので、この点が龍眼と異なります。
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生の龍眼ではなく乾燥させた龍眼は割と長く保存できる上、レッドデーツ(ナツメ)と一緒に煮込むと、砂糖なしで美味しいドリンクを作ることができます。
冷えた身体を温めたい時におすすめのドリンクです。
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まとめ
旬の時期になると目にする真っ赤なランブータン。
ライチとも龍眼とも異なるすっきりとした甘みがクセになる果物です。
以上、ランブータンについての紹介でした!
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皮が赤くなっているランブータンは熟したもので適度な甘さを持ちますが、緑色であったり黄色っぽいランブータンは未成熟で酸っぱいので、熟したものを選ぶようにしてください。
皮の色味が赤くなっている…これが食べ頃のサインです。