プラナカン文化を伝承するマラッカやペナンとは異なり、ニョニャレストランの選択肢が限られているクアラルンプール。
そんな中、シェフ自身がプラナカンであり、マラッカのニョニャ料理を提供している人気店がクアラルンプールのChow Kitにあります。
この記事では、ニョニャラクサが人気のLimapulo: Baba Can Cookについて紹介します。
目次
ニョニャ料理を提供するLimapulo: Baba Can Cook
Limapuloがあるのは、クアラルンプールのおしゃれリノベスポットであるThe Row。
1940年代のショップハウスをリノベした複合施設のThe Rowでは、数々のカフェやレストランが営業しています。
Limapuloは、そんなショップハウスの一角にあります。
ちなみに、Limapuloはマレーシア初のミシュランガイドに掲載されています。
Baba(ババ)が手がけるニョニャ料理
マレーシアの俳優であり飲食ビジネスも手がけるAlan YunさんがオーナーになっているLimapuloですが、お店の看板とも言える人物がエグゼクティブシェフのJohn Tan Kim Chyeさん。
マラッカ生まれのBaba(ババ)であるJohn Tan Kim Chyeさんは、通称Uncle John(ジョンおじさん)として知られています。
Baba(ババ)はプラナカンの男性を意味します。
プラナカンの詳細は下記の記事で紹介しているので、興味がある方は目を通してみてください。
多様なキャリアを持つUncle John
Uncle Johnのキャリアのスタートはシェフではなく教師。
研究者、ガイド、旅行代理店や農園の経営など様々なキャリアを経たのちに、飲食業界に参入します。
LIMAPULOが意味すること
Limapuloのお店のドア付近やメニューにある「五十」の表記。
Limapuloはマレー語で数字の「50」を意味します。
ちなみに、Uncle JohnがLimapuloを開始する前に従事していたニョニャレストランの名前がLima Blas。
Lima Blasは15(十五)という意味があり、Bukit Bintang(ブキッビンタン)エリアの「15 Jalan Mesui」という場所にお店があったことから、Lima Blas(15)と名づけられたという背景があります。
一方、Limapuloの住所は50 Jalan Doraisamy。
なぜ五十というロゴが使われているのかがわかります。
Limapuloの店内
Limapuloの店内もおしゃれです。
壁に飾られているUncle Johnの似顔絵。
ちょっとした小道具が上手に使われていて、レトロ感のある雰囲気が漂います。
Limapuloのテーブル席。
ランチタイムは混み合います。
Limapuloのメニュー
デザート&ドリンクのメニュー。
画像がかなり見にくいので簡単に補足します。
デザートはSago Gula Melaka、 Cendol、ABCの3つ。
ドリンクはコーヒーや紅茶、フルーツジュースや龍眼、ライチのジュースなどがあります。
前菜、鶏肉や魚介類のメニュー。
ニョニャ料理の定番前菜であるPai Teeがあるほか、Pongteh ChickenやNyonya Curry、Stinky Beans(臭い豆)と呼ばれるPetaiを使ったSambal Petaiなどがあります。
Nyonya Laksa(ニョニャラクサ)を含むランチメニュー。
ほかにもニョニャスタイルの炒飯(Nyonya Fried Rice)や米粉炒め(Nyonya Fried Mee Hoon)、カレーチキンなどがあります。
注文票
Limapuloで注文する時は上記の注文票に必要事項を記入して行います。
Limapuloのニョニャラクサ
看板メニューのNyonya Laksa(ニョニャラクサ)。
Limapuloを利用するお客さんの多くが注文している人気メニューです。
また、The Star People’s Food AwardsでKlang Valley(クアラルンプールを中心とする近郊エリア一帯)のBest Curry Laksa(ベストカレーラクサ)に選ばれた実績を持ちます。
そのほかのメニュー
LimapuloのNasi Lemak。
Nyonya Ale(ニョニャエール)。
Nasi Tomato。
Pongteh Chicken。
ロケーション&アクセス方法
住所:50, Jalan Doraisamy, Chow Kit, 50300 Kuala Lumpur
最寄駅はモノレールのMedan Tuanku Station駅。
シェラトンホテルKLがある方向に歩き、シェラトンの前にある通りを右手側に曲がります。
そのまま歩いて行くと、右手側にLimapuloが見えてきます。
LRTのDang Wangi駅からもアクセス可能ですが、Medan Tuanku Station駅からアクセスする方がわかりやすいです。
まとめ
美味しいニョニャ料理が食べたい時はペナンまたはマラッカの方がおすすめです。
しかしながら、ニョニャレストランの数が限られているクアラルンプールにおいて、ニョニャラクサをお手頃価格でいただくことができる点からLimapuloは使い勝手の良いお店であると言うことができます。
以上、Limapulo: Baba Can Cookの紹介でした!
クアラルンプールのBangsar(バンサー)にニョニャラクサが美味しいBaba Lowというお店があります。
個人的にはBaba Lowのニョニャラクサの方がおすすめです。
以前は特定の曜日に限定して提供されていたニョニャラクサですが、現在では毎日提供されるように変化しています。