初めての台湾旅行。
見知らぬ海外、それも初めて行く場合は様々な不安がつきまといます。
「何から調べれば良い?」
「何が必要?」
…こんな風にわからないことや疑問がたくさん湧いてくるのではないでしょうか?
この記事では初めての台湾旅行に備えるべく、旅の計画段階から出発前までに知っておくと良い情報・お得情報・お役立ち情報についてまとめて紹介します。
目次
台湾基本情報

台北は台湾の北部にある都市です。
台北の周りをぐるっと覆っているのは新台北市。

台中や高雄のほか、台湾東部の花蓮や台東も、台湾の人気観光スポットです。
時差

日本との時差はマイナス1時間です。
例えば、日本時間の朝10時は、台湾時間の朝9時になります。
気候

北部は亜熱帯、南部は熱帯です。
夏は日差しが非常に強く暑い日が続きます。
台風も多いので、台風シーズンに台湾を訪れる予定がある場合、天候に振り回される可能性が高くなります。
台風シーズンに注意!

台風が去った翌日は、このように木がなぎ倒されている光景をよく見かけます。
台風を甘く見ず、台湾滞在中に台風が直撃したら、ホテルで待機するなど身の安全を確保してください。
観光のベストシーズンはいつ?
台北の場合、3月〜4月または10月〜11月あたりが暑過ぎず寒過ぎず過ごしやすいなと感じています。
12月以降になると台北は雨が多くなり「今日も雨…」と感じる日が多くなります。
また、旧正月(春節)は休みになるお店も多いので、避けた方が良いかもしれません。
気候と服装
夏場の台湾観光は日焼け対策・熱中症対策が必須です。
観光スポット巡りなど屋外で過ごす時間が長い場合は、適度に休憩して水分の摂取を忘れないようにしてください。
屋外は非常に暑い一方で、室内はエアコンがかなり効いているところも多いので、冷え性の方は夏場であっても長袖を一枚持って行くことをおすすめします。
台湾の冬は割と過ごしやすい
夏場とは反対に、台湾の冬は日本より過ごしやすいと言えます。
寒いということはなく、寒さがマイルドに感じるはずです。
ガチガチの防寒対策をしなくても、長袖+コートやジャケットがあれば大丈夫です。
文化&マナー
台湾にはチップの文化はありません。
レストランで食事をすると、既にサービスチャージが加算されています。
ホテルで特別なリクエストをした際に、心づけとしてチップを渡しても良いかもしれませんが、特別なシーン以外では必要ありません。
お手洗いについては、詰まり防止のために紙を流してはダメ!となっているところもあります。その場合は近くにカゴがあるので、その中にトイレットペーパーを捨てる形になっています。
デパートやショッピングモールなどでは、普通に流せるのであまり心配することはないと思います。
交通ルール&マナーだけは日本と違う!

すごく親切な人が多い台湾なのですが、一つだけ日本と大きく違うなと感じている点が交通ルールとマナー。
かなりアグレッシブな運転をする人が多く、交通事故も多いです。
横断歩道を渡る時は注意が必要で、歩行者優先という概念を捨てて、すごい勢いで曲がってくる車に注意してください。
何度か車と横断者の接触事故を目撃したことがあるので、本当に怖いなと感じている部分です。
また、台湾の車両は右側通行で、日本の左側通行とは異なります。
台湾の通貨

通貨の単位:元(yuán)、NT$(ニュー台湾ドル)
紙幣には以下の種類があります。
- NT$100
- NT$200
- NT$500
- NT$1,000
- NT$2,000
NT$200とNT$2,000は殆ど見かけず、主にNT$100、NT$500、NT$1,000が流通しています。
NT$100紙幣を多く持っていると便利です。
コインの種類は以下の通り。
- NT$1
- NT$5
- NT$10
- NT$20
- NT$50

上の画像にあるコインはNT$1、NT$5、NT$10です。
夜市で買い物をする時やバスに乗る時など、コインがあると便利です。
台湾ドルと日本円の為替レート
2019年7月〜2020年7月あたりの為替レートは、NT$1あたり3.44〜3.69円程度で推移していましたが、2021年末からNT$4程度、2022年5月頃からはNT$4.5程度になっています。
2023年9月4日時点の為替はNT$1=4.59円。
今後も変動があると思うので、最新の為替レートはネットで確認することをおすすめします。
日本円から台湾ドルへの両替
日本円から台湾ドルへの両替は台湾の空港がおすすめです。
細かい話をすると、台湾の街中にある銀行の方が台湾の空港にある両替コーナーよりもレートが良いケースが多いのですが、色々な要素を考慮すると台湾の空港での両替が一番便利&おすすめです。
日本の空港は為替レートが悪いので、日本で日本円を台湾ドルにすることはおすすめしません。
台湾で使用される言語

中国語(臺灣國語)、台湾語
台湾を構成する民族である客家や原住民の言語もありますが、メインは中国語(國語)と台湾語です。
台北出身の若い世代は中国語を使うことがほとんどで、台湾語が得意ではないという人も多いです。
一方で、お年寄りの中には台湾語しか話せない(または台湾語と日本語)という方もいます。
台北に関しては、観光スポットなどでは日本語や英語対応できる人が多いです。時に日本語ができる人の多さにびっくりするくらいです。
台湾行きフライト情報

日本ー台湾間は、LCC(格安航空)を含め、様々なエアラインが就航しています。
旅行の予算や好みに応じて、個人手配したり旅行代理店を利用する方法があります。
個人的にはJALやANAなどの日系のエアラインやチャイナエアラインがおすすめです。
エアトリなどを使って、航空券料金の比較してみてください。
台湾現地オプショナルツアー
台北市内はMRTを使って個人でも動きやすい反面、郊外になるとバスや電車のルートを調べたり…と少し面倒なこともあります。
そんな時は現地オプショナルツアーの利用を検討してみても良いと思います。
おすすめはKLOOK。
便利なサービスが豊富で、お手頃価格な点が魅力です。
台湾のホテル情報
台湾旅行をする時に、ホテル選びに悩む方が多いと思います。
とりわけ台北はホテルの数が非常に多いので、どうやって選べば良いのか頭を抱えてしまうかもしれません。
台北のエリア別におすすめのホテル情報が知りたいという場合は下記の記事に目を通してみてください。
台湾旅行の持ち物情報
フライトの直前になって焦ることのないように、少し前から持ち物について情報を集め、必要なものを買い揃えておくと安心です。
- 台湾旅行に必要&あると便利な持ち物ってなに?
- 台湾旅行にお得なクレジットカードは?
こんな疑問を感じた時は下記の記事がおすすめです。
台湾のインターネット事情
台湾でも快適なネット環境が欲しい
こんな時のおすすめはプリペイドSIMカードですが、お使いのスマホプランによっては、海外ローミングする形も便利です。
詳細は下記の記事で紹介しています。
台湾旅行のスーツケース選び
「台湾旅行にどんな大きさのスーツケースを持っていけばいいの?」と悩む方も多いはず。
どの季節にどのくらいの期間行くのか、またお土産をたくさん購入する予定があるのか?にもよりますが、荷物が多めの女性の場合、3〜5泊といった短期の旅行であれば40〜60L前後の大きさが便利です。
3泊未満・普段から荷物が少ない方・身軽にしたい方は機内持ち込みができるくらいの大きさ(30L前後)のスーツケースでも十分ですが、お土産を大量に購入する方は少し大きめのスーツケースを準備した方が帰国する時に楽です。
台湾の公共交通手段
台湾における交通手段を事前に把握するとスムーズな旅に繋がります。
台北を起点に考えた時、主な公共交通手段は以下の通りです。
- 桃園機場捷運(桃園メトロ・桃園空港MRT)
- 台北捷運(台北メトロ・台北MRT)
- 公車・客運(バス)
- 高鐵(台湾新幹線・台湾高速鉄道)
- 台鐵・火車(台湾鉄道)
台湾の公共交通機関の公式サイトは日本語対応しているものが多いので、必要な情報をパパッと調べることができます。
①桃園捷運(桃園メトロ・桃園MRT)

桃園国際空港から台北市内へのアクセスは2017年に開通した桃園メトロの利用が便利です。
直達車(特急)と普通車があり、直達車を利用すると空港-台北駅間が片道約40分です。
桃園メトロ駅構内・車内など飲食禁止区域内での飲食は違反行為にあたり、罰金が課せられます。
台北松山空港を利用する場合
台北松山空港着というフライトを利用予定の方もいると思います。
松山空港は台北市内にあるので、市内へのアクセスは以下に紹介する台北メトロ(MRT)の利用になります。
松山空港は空港ー市内の移動がとても便利です。
②台北捷運(台北メトロ・台北MRT)

台北メトロの車内。
とても綺麗です。
台北メトロ(MRT)の路線図はガイドブックなどにも掲載されていますが、公式サイトでも確認することができるので、旅行前にチェックしてみてください。
路線図、運賃、所要時間を簡単に調べることができます。
台北メトロ利用時に気をつけること
桃園メトロと同じように、基本的に台北メトロの駅構内・車内も飲食禁止です。
持ち込みは可能ですが、制限エリア内でガムを噛んだり、ペットボトルでドリンクを飲んだりという行為は違反にあたり、罰金が課せられるので注意してください。

台北メトロ(MRT)を利用するのであれば、悠遊卡(ヨウヨウカー・イージーカード)の利用が便利です。
③バス
台湾のバスは難しそうと感じてしまうかもしれませんが、バスを乗りこなせるようになると本当に便利です。
台北のバスについて調べたい時は「台北等公車」というアプリを利用する方とわかりやすいです。
④高鐵(台湾新幹線)

台北から台中、高雄などに行きたい、そんな時に便利な乗り物が高鐵(新幹線)です。
英語表記はHSR(High Speed Rail)。
台湾の新幹線も、のぞみ、ひかり、こだまのように利用する列車により停車駅数が異なります。
⑤台鐵(台湾鉄道)

台湾鉄道の列車は火車と呼ばれることもあります。
英語表記はTRA(Taiwan Railways Administration)。
台中や高雄にアクセスする時は高鐵(新幹線)の方が早くて便利ですが、台鐵(台湾鉄道)の良いところは、運賃が非常に安くて、色々なところに行ける点です。
例えば、陶器の街として人気の鶯歌に行きたい時などは台鐵(台湾鉄道)の利用が便利です。
台鐵(台湾鉄道)には、(駅にもよりますが)何とも言えないノスタルジック感があり、昭和の香りがします。
台北駅の情報

台北の公共交通機関を利用する上で、重要な駅と言えば台北駅。
台北駅は少しわかりにくい点であるため、事前に予習しておくと現地でスムーズに行動することができます。
台北の観光情報
特に予定を決めずに行き当たりばったりを楽しみたい…
そんな方には不要な情報ですが、現地の観光情報をしっかりインプットして効率良くアクティブに行動したい派が多いと思います。
3泊4日くらいあると、割とのんびりと観光を楽しむことができますが、2泊3日で台北観光を楽しみたい時のモデルコースを作成してみたので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。
台湾のお土産情報
定番のお土産から少し変わったものまで、私自身が購入しているものを以下の記事にまとめてみました。
「台湾で購入するお土産はどんなものがおすすめ?」と疑問に思ったら、是非下記の記事に目を通してみてください。
台湾のローカルグルメ
ローカルグルメを堪能することも台湾旅行の大きな目的の一つという方も多いはず。
定番メニューからローカルの人が普段の生活の中で食べているものを知りたい!という場合は、是非下記の記事に目を通してみてください。
台湾の治安や気をつけるべきこと
台湾の方の多くはフレンドリーで、とても親切です。
また治安についても安全だなと思うことの方が多いのですが、台湾を訪れる観光客をカモに悪いことをしようとする人はやはり存在します。
下記の記事では、実際に台湾で起こったトラブルを紹介しつつ、こんなことに注意した方が良いということについてまとめているので、台湾旅行前に目を通してみてください。
台湾旅行におすすめの無料アプリ
無料で使える翻訳アプリのおすすめはGoogle翻訳。
音声入力による翻訳の他、カメラや手書き翻訳の機能もとても便利です。
Google翻訳アプリのほか、Google Map(グーグルマップ)のルート検索機能も使いこなせるようにしておくと、現地で役立ちます。
まとめ:旅の基本情報を抑えておけばOK
親日家が非常に多い上、観光スポットには日本語ができる人も多い台湾。
はじめての海外渡航先として、非常におすすめすることができる場所です。
とりわけ台北には日系のデパートが多く、日本の商品も手に入れやすいので、持ち物に関してはあまり心配する必要はなく、旅行前に抑えておくべきポイントとしては…
- 現地での交通手段(空港から市内への移動方法やMRTの乗車方法)
- インターネット接続方法
- 主要観光スポット情報
…このあたりになります。
もし現地で困ったことがあっても、滞在先のホテルスタッフなどが親切に教えてくれるケースが多いので、あまり心配することなく、台湾旅行を楽しんでください。
以上、初めての台湾旅行トータルガイドについての紹介でした!
通貨の単位である元(yuán)の発音はユエンです。
口語では元の代わりに「塊(kuài)」が使われることもよくあります。