MRTをはじめ、公共交通機関が発達している台北。
MRTだけでも十分便利であるものの、バスを乗りこなすことができると、目的地付近まで最短ルートで行くことができたり、本当に便利です。
何よりも、台北のバスは運賃がとても安い!
何となくバスが苦手だった私も、数年前にあるアプリを使うようになってからバスを効率良く利用できるようになりました。
この記事ではそんな便利なバスアプリの使い方について紹介します。
目次
BusTracker Taipeiというバスアプリが便利
アプリの中国語名は台北等公車、英語名はBusTracker Taipeiです。
アプリを探す時はアプリ検索画面で「台北等公車」または「BusTracker Taipei」というキーワードを使って検索してみてください。
アプリを見つけたら、ダウンロードします。
バスアプリが見つからない場合
例えば、iPhoneを使っている方は、App Storeの国・地域を台湾に変更すると見つけられると思います。
「iTunesとApp Store」から設定の変更ができます。
Apple公式サイトの「Apple ID の国や地域を変更する」でも設定変更手順の詳細を確認できます。
公式サイトにも記載されていますが、ストアクレジットに残高がある場合は国・地域の変更ができません。色々面倒なこともあるので、その場合は地域に台湾を指定して新たにApple IDを取得するという方法もあります。
詳しく解説しているサイトがたくさんあるので、詳細は「海外のアプリ ダウンロード」や「App Store 国変更」などといったキーワードでググってみてください。
台北バスアプリの使い方
「BusTracker Taipei」のアプリを開くと、以下のようなトップページがあらわれます。
アプリがアップデートされ、2023年現在は上記画像のようなデザインになっていますが、基本的な使い方は同じです。
以下に、便利な機能を中心に説明します。
乗りたいバス番号がわかっている時
台北のバス停には、電光掲示板が設置されていることが多く、この場合、各バスの到着予定時刻を電光掲示板で確認することができます。
上の画像では少しぼやけてしまっていますが、そのバス停で利用できるバス番号と到着時間が表示されるようになっています。
ただ、全てのバス停に電光掲示板があるわけではなく、電光掲示板がないバス停も存在します。
そんな時にバスアプリが活躍します。
アプリを使ってバスの到着時間を調べる方法
まずは「路線捜尋」をタップします。
入力画面が表示されるので、自分が乗りたいバス番号を入力します。
検索結果で現在バスがどのあたりを走っているのか、各バス停までの到着時間を確認することができます。
上記は32番のバスの運行状況を調べたものです。
赤い表示になっている「進站中」というのは、バスがもうすぐそのバス停に到着しますという意味です。
上の画像では「捷運永春站」や「永春里」のバス停にもうすぐバスが到着するということがわかります。
表示されている数字は各バス停までの到着予定時間です。
行き先を間違えないように注意!
アプリで情報を確認する時は、同じバス番号でも行き先を間違えないように注意が必要です。
画像の上の部分に「往」という文字があります。
往は「〜行き」という意味です。
画像にある32番のバスを例にすると、表示されている情報は「南港花園社區」行きのものになり、往の部分をスワイプすることで「松仁路」行きの情報に切り替えすることができます。
地図(路線図)を表示する
上記の矢印のアイコンをタップすると地図(路線図)が表示されます。乗りたいバスの路線図全体を地図上で見ることができます。
バスがどのエリアを通っていくのかビジュアルで確認したい時に役立ちます。また、自分がいる現在位置も表示されるので、とても便利です。
また、地図(路線図)を表示するには、こんな使い方もできます。
調べたいバス停の名前が書かれている箇所をタップします。今回は例として市政府(松智)をタップします。
すると、このようなメニュー画面が表示されるので、地図を表示したい場合は矢印の箇所をタップします。
このように地図及び路線図(バスルート)が表示されます。
近くにどんなバス停や路線があるのか調べたい時
「附近站牌」をタップします。
すると、自分がいる地点から近くにあるバス停とバス路線番号が表示されます。
バス停が近くにない時は何も表示されないことがあります。
上の画像は市政府駅付近にいる時に近くにあるバス停について調べたものです。
市政府付近にはバス停が多いので、バスに乗車する時はバス停を間違えないように注意が必要です。
例として、一番上に表示されている「捷運市政府站」をタップすると、下記のように、このバス停から利用できる全てのバス路線情報と、到着予定時間の一覧が表示されます。
乗りたいバスの番号を選択後、「前往路線」をタップすると、詳細を確認することができます。
同じバスの番号で2つ以上表示があるものがありますが、まずは行き先である「往」を確認してから、正しいものをタップするようにしてください。
また細かく見ていくと、もう少し説明が必要なのですが、バス番号に「區」とついているもの、ついていないものがあります。これは走行区間が異なるもので、「區」の方が走行区間が短くなります。目的地まで行くことができるか乗車前にアプリで確認した方が良いと思います。
台北バスアプリのその他の便利機能
MRT路線図、電車の時刻表なども、調べることができます。
アプリのトップページから検索可能です。
- 公共自行車:自転車(レンタルバイク)情報
- 捷運:台北メトロ(MRT)情報
- 火車:台鐵(台湾鉄道)情報
- 高鐵:台湾新幹線情報
台湾を訪れる旅行者の方に便利な機能は、捷運。
MRTの路線図がアプリ上でぱぱっと確認できるようになっています。
捷運をタップすると、台北メトロ(MRT)の路線図がパッと表示されます。
駅名の○のなかに表示されている数字はMRTの運賃で、デフォルトの設定では台北駅が起点となっています。
起点となる駅を変更したい時は、駅名の○をタップすると、赤丸に変わり、その駅を起点とした運賃表示に変わります。
行駛時間のタブに切り替えると、所要時間を調べることができます。
困った時はグーグルマップを併用して使うと便利
そもそも、現在地から目的地に行くために、どのバスに乗っていいかわからないというケースが多いと思います。
また、バスが良いのか、MRTの方が早くアクセスすることができるのか、バスとMRTの両方を使った方が良いのか、そんなことを調べたい時もあると思います。
その場合はグーグルマップのルート検索機能を使用して調べる方法がおすすめです。
アプリ内でも「路線規劃」を使って検索できますが、私はグーグルマップの方が使い勝手が良いと感じています。
グーグルマップを開き、現在地と目的地を入力して検索するだけです。
グーグルマップはとても優秀
MRTでのアクセスが便利なのか、バスに乗った方が良いのかサクッと調べることができます。
グーグルマップがバスでのアクセスを勧めてくる場合でも、バス停の名前、バスの路線番号、バスの到着時間、料金など、細かい情報を提供してくれます。
本来はこれだけでも十分なのですが、私は乗るべきバスの路線番号をグーグルマップで調べ、それをアプリに入力して、バスの状況や到着時間を細かくチェックするという使い方をしています。
ちなみにアプリ内で検索をしたい場合には、アプリのトップページの左下にあるオレンジ色の「路線規劃」をタップします。
そこで出発地と目的地を入力すれば検索することができます。
バス料金を調べたい時
グーグルマップを使う方法とバスアプリを使う方法があります。
グーグルマップを使ってバス料金を調べる方法
グーグルマップのルート検索機能を利用する方法が一番簡単です。
例えば…
ルート検索機能の出発地に「南港駅」、目的地に巨大スーパーの「大潤發(RT-MART)中崙店」を入力した時の結果がこちら。
主に下記3つがおすすめルートとして表示されています。
- バス203または205に乗ると運賃がNT$30
- MRT(Bannan Line:板南線)に乗ると運賃がNT$25
- バス306や668に乗ると運賃がNT$15
①と③はどちらも乗り換えなしのバスを使ったルートなのですが、検索結果からバス番号203や205に乗ると運賃がNT$30、バス番号306や668に乗るとNT$15ということがわかります。
このような細かいところまで調べて比較できるので、グーグルマップのルート検索機能はとても便利です。
バスアプリを使ってバス料金を調べる方法
「BusTracker Taipei」(台北等公車)でも運賃を調べることができます。
アプリの「路線捜尋」からバスの路線番号を入力して、調べたいバスの情報を表示させます。
右上にインフォメーションのボタンがあるので、これをタップします。
「収費方式」に「一段票」とあれば、そのバスは、どこからどこまで乗っても支払いはNT$15のみです。
収費方式が「兩段票」となっていると、乗車する場所と降車する駅により、NT$15支払うのかNT$30支払うのかという違いが出てきます。
上記は「中華科技大学」から「東園」の間を走るバスの情報です。
どこからどこまでが一段票(NT$15)なのか、兩段票(NT$30)なのか、「分段緩衝」で確認できます。
ここで、バスの路線情報の画面に戻って、詳細を確認します。
駅と駅の間にある「緩衝区開始」、「緩衝区結束」という表示を探してみてください。
例えば、「緩衝区開始」の前にある駅で乗車し、「緩衝区結束」の前にある駅で降車した場合の運賃は一段票でNT$15になります。
また、「緩衝区開始」と「緩衝区結束」の間にある駅で乗車し降車した場合もNT$15です。
「緩衝区開始」の前にある駅で乗車し、「緩衝区結束」の後にある駅で降車すると、兩段票となり、運賃がNT$30になります。
乗車駅と降車駅に対し、「緩衝区開始」と「緩衝区結束」がどこにあるかということがわかると、一段票なのか兩段票なのか運賃を判断することができます。
各バス停に設置されているバス情報にも、収費方式や分段點・緩衝區という情報が掲載されています。
台北バスアプリを利用するためのネット環境
台湾は比較的公共のwifi環境が整っているとは言え、どこでも利用できるものではありません。
旅先でいつでもグーグルマップを利用したり、アプリを利用することができるように、ネット環境を整えておくことは重要です。
❤︎台湾でインターネットを使う方法についてはこちら↓↓↓
まとめ
BusTracker Taipeiのアプリを上手に利用すれば、余裕で台北のバスを乗りこなすことができます。
「台北でバスに乗るのは難しそう…」と諦めてしまう前に、是非アプリを試してみてください。
ただし、台北でバスに乗る時には色々な注意事項があります。
こんな点に注意した方が良いと思うことについて、下記の関連記事に注意点についてまとめているので、参考にしてみてください。
❤︎台北でバスに乗る際の注意点はこちら↓↓↓