親日家が多く、日本語を話すことができる人の多い台湾。
しかしながら、そこは海外。
観光スポット以外の場所では、英語も日本語も通じないというシチュエーションに遭遇することもたくさんあります。
「もっと台湾旅行を楽しみたい!」
「現地の人とのコミュニケーションを楽しみたい!」
こんな方のために、覚えておくと便利な中国語のフレーズや単語をまとめてみました。
目次
はじめに
この記事は、基本フレーズからシチュエーション別に色々なフレーズや単語を紹介しているため、とても長い文章になっています。
基本的な内容から順番に紹介していますが、一回で読み切ることが大変な場合は、上の目次から興味のあるトピックを選択して、適宜読み飛ばしてください。
長い記事ですが、記事の後半に困った時に便利なちょっとした「技」も紹介しているので、良かったら最後までお付き合いください!
台湾で使われている中国語の特徴
台湾旅行に便利な表現を紹介する前に、台湾で使われている中国語について簡単に紹介します。
とりあえずフレーズや単語だけ学びたいという方は、このセクションは読み飛ばしてください。
漢字の字体
台湾で使われている中国語と中国で使われている中国語との大きな違い、まずそれは漢字の字体です。
…が使われています。
繁体字と簡体字の比較の一例として、「漢と汉」、「薑と姜」、「對と对」などがあります。 「漢、薑、 對」が繁体字で、「汉、姜、 对」が簡体字です。
日本人からすると、ケースバイケースで、繁体字の方がわかりやすいことがあったり、逆に簡体字の方がわかりやすかったり、日本で使われている漢字は双方がミックスされていて面白いなと感じる瞬間です。
表記法
一般的に中国語を学ぶ場合は、拼音(ピンイン)を使って発音や声調を覚えることが基本です。
拼音(ピンイン)はアルファベットに声調記号をつけた発音記号です。
一方で、台湾では拼音(ピンイン)ではなく、独自の方法が開発・採用され、ボポモフォと呼ばれる注音(チュウイン)が使われています。
上記画像は私が気に入って使っているタピオカミルクティーがデザインされたバッグなのですが、このバッグの「正常很甜」という漢字の横に使われている記号のようなもの、これが注音です。
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表現の違い
バス、タクシーなど、中国と台湾で色々な表現が異なることがあります。
中国語という表現自体についても、台湾では國語(guóyǔ)、中国では普通話(pǔ tōng huà)と呼ぶことがメジャーです。
ただ、中文(zhōngwén)という表現はどちらでも使えます。
シンガポール・マレーシアなどの中華圏では、中文という言葉以外に、中国語を華語(huáyǔ)と呼ぶこともごく一般的です。
発音の違い
台湾の中国語は巻き舌を使わなかったり、shiや chi、shuoなどのhの音を省略する傾向にあることが特徴です。
例えば、美味しいという意味の好吃(hǎochī)。
標準語の発音ではハオチーですが、台湾だとハオツーという発音の方をよく耳にします。
ただ、台湾においては家庭のバックグラウンド(外省人など)や親の教育方針などによって、標準語ベースで発音したり、台湾っぽい発音をしたり人により様々です。
ちょっとしたエピソード
中国語で「繞口令」と呼ばれる早口言葉に「四是四,十是十,十四是十四,四十是四十…」という有名なものがあります。
これを日本語に訳すと、「4は4、10は10、40は40」と言う意味になるのですが、面白いのはその発音。
それぞれのピンインは以下の通りです。
四(sì)、 是(shì)、 十(shí )
標準語で聞くとsiとshiの音がはっきりと違うということがわかりやすいのですが、shiの音をスーと発音する人がこの早口言葉を言うと、全て「スー」という音に聞こえる…なんてこともあります。
ちなみに、英語で早口言葉はtongue twisters。
有名なものに”She sells seashells by the seashore…”で始まる早口言葉がありますが、色々な言語の早口言葉を知ると、面白いです。
超基本的フレーズ編
前置きが長くなりましたが、ここからは基本フレーズの中の挨拶、お礼、謝罪などの表現を紹介します。
基本的な挨拶やお礼は中国語で言った方が現地の人に気持ちが伝わるので積極的に使いたいフレーズです。
「こんにちは」や「ありがとう」の他にも、知っておいて損のない表現を紹介します。
参考までに中国語のカタカナ発音も載せていますが、カタカナでは正確に表せない音もたくさんあります。発音や声調が違うと通じないケースがたくさんあるので、気になるフレーズや単語はGoogle翻訳などを使って実際の音を再生の上、確認してみてください。
Google翻訳を使った音声の確認方法は、この記事の後半で紹介しています。
你好(nǐ hǎo):こんにちは
カタカナ発音:ニイハオ
「你好」はどこでも使える便利な表現です。
現地の人とコミュニケーションを取る第一声に使ってみてください。
お店の方がお客さんに声をかける時は「您好(nín hǎo)」という丁寧な表現が使われています。
一方、友達同士では英語の「ハロー」というカジュアルな表現が非常によく使われています。
謝謝(xièxiè):ありがとう
カタカナ発音:シィエシィエ
私たち日本人の間では謝謝の発音が「シェーシェー」や「シェイシェイ」とインプットされがちですが、シィエシィエと、エの音もしっかり発音する方が本来の中国語の音に近くなります。
でも、シェーシェーと言っても十分伝わるので、あまり心配しなくても大丈夫です。
不好意思(bù hǎo yìsi):すみません、申し訳ない、恥ずかしい
カタカナ発音:ブーハオイースー
不好意思は複数の意味がある便利な表現です。
大きく分けて、以下の2つのケースで使われます。
- ちょっとした謝罪の意味で使う場合
- 人に何かを尋ねる時に使う場合
日本語の「すみません」の用法と同じです。
現地の人に話しかけたい時は「不好意思」と言って声をかけてみてください。
對不起(duìbuqǐ):ごめんなさい
カタカナ発音:ドゥイブチー
謝罪する時に使う表現です。
英語で謝罪する感覚で言うと、不好意思がExcuse me、對不起がSorryに該当します。
沒關係(méiguānxi):大丈夫です、気にしないで、問題ありません
メイグワンシー
こちらもよく使う表現です。
「大丈夫だよ!」という時に使ってみてください。
不會(bú huì):できない、ありえない、どういたしまして
カタカナ発音:ブーフイ
不會自体には複数の意味があります。
「〜できない」や「ありえない」という意味で使われることが多いのですが、台湾では「どういたしまして」の意味で、不會という表現を非常によく使います。
台湾の人に「謝謝」と言われたら、ぜひ「不會」で返してみてください。
すごくローカルっぽいです。
(ただ、台湾以外の中国語話者の人に「どういたしまして」の意味で不會を使うと余計な混乱を招くので、台湾以外の人には「不客氣」という一般的な表現を使う方が無難です。
再見(zàijiàn):さようなら
カタカナ発音:ザイジェン
実際には、友達同士では再見よりも「バイバイ!」と言うケースの方が多いです。
再見だと少しカタイというか、フォーマルな感じがします。
日本でも、友達には「さよなら」ではなく、「バイバイ」を使う方が一般的ですよね。それと同じです。
意思を伝える&相手に尋ねる基本フレーズ編
こちらも基本フレーズになりますが、自分の意思を相手に伝えたたり、相手に何かを尋ねたい時に使う便利なフレーズを紹介します。
自分が「こうしたい!」「これが欲しい!」ということを中国語で伝えることができるようになることで、「伝えたいことが伝わらない!」というもどかしい気持ちを少しだけ軽減できるはずです。
我要(wǒ yào)〜:私は〜が欲しい 〜したい
カタカナ発音:ウォ ヤオ
「我(ウォ)」は私という意味で、「要(ヤオ)」は欲しい・したいという意味です。
「我要」の後に欲しいものやしたいことをつければ色々な形で活用することができます。
例えば…
- 我要這個(wǒ yào zhège)これが欲しい
- 我要去(wǒ yào qù)〜に行きたい
我要這個はカタカタ発音でウォ ヤオ ジャガ(これが欲しい)です。
このフレーズを使いながら、欲しいメニューや物を指差すことで、ほとんどこちらの欲しいものが伝わると思います。
特定の場所に行きたい時は「我要去(wǒ yào qù)+行きたい場所の名前」と言えば通じます。
去(qù)の音は少し特別でカタカナで表現することが難しいのですが、敢えてカタカナにするなら、チュィーという感じです。
正確な音はGoogle翻訳で確認してみてください。
你要・・嗎?(nǐ yào・・ma):〜は要りますか?
カタカナ発音:ニイ ヤオ・・・マ?
店員さんなどが「〜は必要ですか、要りますか?」と聞く時によく使うフレーズです。
以下のフレーズも同様の表現としてよく使われます。
- 要不要(yàobuyào)ヤオ ブー ヤオ
- 需要 嗎(xūyào・・ma)シューヤオ・・マ?
このように聞かれた時の受け答えは「要」「不要」でも良いのですが、一般的には以下のようなフレーズを使います。
必要な時、欲しい時の回答
- 好的,謝謝(hǎo de, xièxiè)ハオダ、シィエシィエ
- 要(yào)ヤオ
「要,謝謝」でも良いと思います。
①と②を比較すると、①の「好的,謝謝」の丁寧です。
英語で言うと、”Yes”と言うか”Yes, please.Thank you.”と言うかの違いで、ちょっと丁寧にしたい時は、謝謝をつけます。
不必要な時、いらない時の回答
不用 (bú yòng )ブーヨン
要の反対の「不要」を使うとちょっとぶっきらぼうな感じになるので、不用を使った方が丁寧になります。
不用を使う時も、「不用,謝謝」と言った方がより丁寧です。
不要(búyào) :〜しないで、〜したくない、ヤダ
カタカナ発音:ブーヤオ
不要には「いらない」という意味もありますが、「〜しないで」や「ヤダ!」という拒否の意味もあります。
有沒有〜(yǒu méiyǒu):〜はありますか?
カタカナ発音:ヨウメイヨウ
何か特定のものを探している時に使える便利な表現です。
お土産屋さんで何か探している場合は「有沒有+名詞」で、この表現を使ってみてください。
「有(ヨウ)+名詞+嗎(マ)?」というフレーズでも大丈夫です。
有沒有や有・・・嗎?という質問をした場合の回答は、以下の通りです。
- ある場合:有(yǒu)ヨウ
- ない場合:沒有(méiyǒu)メイヨウ
多少錢?:(duōshǎo qián)いくらですか?
カタカナ発音:ドゥオ シャオ チエン
台湾っぽい発音だと、少(shao)のhの発音を省略してドゥオサオチエン、標準語だとドゥオシャオチエンです。
値段を聞く時に使うフレーズで、どこでも使える便利な表現です。
中国語の数字を覚えておくと、とっても便利!
「多少錢?」と聞くと、回答は数字で返ってくるので、中国語の数字の発音を覚えておくと便利です。
- 一(yī)
- 二(èr)
- 三(sān)
- 四 (sì)
- 五(wǔ)
- 六(liù)
- 七(qī)
- 八(bā)
- 九(jiǔ)
- 十(shí)
- 十一(shíyī)
- 二十(èr shí)
- 一百(yìbǎi):100
- 兩百(liǎng bǎi):200
- 三百 (sān bǎi):300
- 千(qiān)
お金の単位は口頭表現では、塊(kuài)が使われることが多いです。
例えば、100元なら一百塊(イーバイクァイ)という感じです。
基本的な数字の音を覚えておくと、口頭で値段を言われた時に理解しやすくなるので、覚えて置いて損はありません。
数字を覚えたら、後は学んだフレーズと組み合わせて…
- 1個欲しい場合:我要一個(ウォ ヤオ イガ)
- 2個欲しい場合:我要兩個(ウォ ヤオ リャンガ)
- 3個欲しい場合:我要三個(ウォ ヤオ サンガ)
このように応用可能です。
請問(qǐngwèn):お尋ねしますが・・・
カタカナ発音:チンウェン
こちらも便利なフレーズです。
請問だけでも良いですが、 請問一下(チンウェンイーシャー)と言うと「少しお尋ねしますが…」というニュアンスになります。
知らない人に声をかける時には請問の前に不好意思を付けて「不好意思,請問…」をワンフレーズとして使ってみてください。
道や場所を尋ねる時は・・・
道や場所を聞きたい時は「請問,◯◯◯在哪裡?」(チンウェン、◯◯◯ザイナーリー)と尋ねます。
◯◯◯に行きたい場所や道を入れて使ってみてください。
可以〜嗎?(kěyǐ):〜しても良いですか?〜できますか?
カタカナ発音:クゥァイー マ?
相手に許可を取る時に使うフレーズです。
可以の発音は少し独特でカタカナにすることが少し難しかったので、Google翻訳などを使って本来の発音を確認してみてください。
- OKな場合の回答:可以(kěyǐ)クゥァイー
- ダメな場合の回答:不可以(bùkěyǐ)ブークゥァイー
レストラン編
ここからは、シチュエーション別で便利な表現や単語を紹介します。
まずは、レストランで使える便利な表現の他、レストランで店員さんに聞かれるフレーズも紹介します。
請問有訂位嗎(qǐngwèn yǒu dìng wèi ma)?:予約していますか?
カタカナ発音:チンウェン ヨウ ディンウェイ マ
訂位(dìng wèi)は予約という意味なので、この単語が聞き取れれば何となく相手の言っていることがわかると思います。
予約がある場合は「有(yǒu)」 、予約がない場合は「沒有(méiyǒu)」と回答します。
請問幾位(qǐngwèn jǐwèi):何名様ですか?
カタカナ発音:チンウェン ジーウェイ
一人なら一個人(イーガレン)、 二人なら兩個人(リャンガレン)と言います。
人(rén)の発音は少し難しいので、実際の音をGoogle翻訳などで確認してみてください。
有推薦的嗎?(yǒu tuījiàn de ma):おすすめはありますか?
カタカナ発音:ヨウ トゥイジェンダ マ
メニュー選びに迷ったら、このようにお店の人に聞いてみても良いかもしれません。
親切な店員さんが多い台湾では、色々教えてくれると思います。
請問點餐了嗎(qǐngwèn diǎn cān le ma)?:注文はお済みですか?
カタカナ発音:チンウェン ディエン ツァン ラ マ
- 注文済みの場合の回答:點了(diǎnle)ディエンラ
- 注文済みではないの場合の回答:還沒有(hái méiyǒu)ハイメイヨウ
買單(mǎidān):お会計をお願いします。
カタカナ発音:マイダン
同じ意味で、結帳(jié zhàng)という表現も使われます。
可以刷卡嗎?(kěyǐ shuākǎ ma):クレジットカードは使えますか?
カタカナ発音:クゥァイー シュアカー マ
台湾っぽい発音だと刷卡がスァカーと聞こえることがあると思います。
「可以用信用卡嗎(kěyǐ yòng xìnyòngkǎ ma)?」という表現も使えますが、台湾では「可以刷卡嗎?」という表現を使う人の方が多いです。
レストランで覚えておくと便利な単語
- 好吃(hǎochī ):美味しい
- 吃到飽(chī dào bǎo):食べ放題、ビュッフェ
- 菜單(càidān):メニュー
- 套餐(tàocān):セットメニュー
- 招牌(zhāopái):看板メニュー
- 人氣排行榜(rénqì páiháng bǎng):人気ランキング
- 推薦(tuījiàn):おすすめ
吃到飽
吃到飽は料理関係では食べ放題、ビュッフェという意味がある一方で、通信関係、例えばSIMカードでは「使い放題」という意味もあります。
招牌や人氣排行榜
どの料理を選べば良いか迷ってしまった時はメニューに招牌と付いたものを選ぶ方法もおすすめです。
招牌は看板メニュー、推薦はおすすめという意味があるので、迷った時は招牌や推薦と書かれたものを選ぶと失敗が少ないはずです。
またメニューに人氣排行榜と記載されている場合は人気メニューランキングになるため、その中から気になるものを選ぶという方法もあります。
レストランやカフェでの注意事項
特にカフェによくあるのですが、一人あたりの最低消費額が設定されていることがあります。
詳細はメニュー表に記載されていることが多いので、レストランやカフェを利用する時はチェックしてみてください。
小吃店編
レストランほどフォーマルではなく、道端にある台湾のB級グルメを販売しているようなちょっとした個人経営の軽飲食店のことを小吃店(xiǎochī diàn)と言います。
小吃店で使うフレーズも結構限られているので、覚えておいた方が良いと思うものを紹介します。
內用還是外帶?(nèi yòng háishì wàidài):こちらでお召し上がりですか、それとも持ち帰りですか?
カタカナ発音:ネイヨン ハイシー ワイダイ
店内で飲食するか持ち帰りにするか、第一声で聞かれることが多いです。
同じような表現で、以下のフレーズが使われることもあります。
- 這邊用還是帶走?(zhè biān yòng háishì dài zǒu)
- 這邊用嗎?(zhè biān yòng ma)
お店で食べる場合は「內用(ネイヨン)」または「這邊用(ジャービェン ヨン)」、持ち帰りにする場合は 「外帶(ワイダイ)」または「帶走(ダイゾウ)」と言えば大丈夫です。
你要什麼(nǐ yào shénme)? :何にしますか?何が欲しいですか?
カタカナ発音:ニー ヤオ シェンマ
「你要吃什麼?(nǐ yào chī shénme)」、何が食べたいですか?と聞かれることもあります。
このように聞かれたら「我要+(欲しいメニューの名前)」と言って注文します。
ただ、小吃店では各テーブルにある注文用紙に自分で欲しいものを記入して注文するケースも多いです。
こちらがよくある注文票です。
欲しいものの横に個数、「桌號」に自分が座っているテーブル番号を記入の上、店員さんに渡します。
「你要什麼?」は夜市、市場、カフェ、ドリンクスタンドなどでもよく使われるので覚えておくと便利です。
要不要辣(yàobuyào là):辛くしますか?
カタカナ発音:ヤオ ブーヤオ ラー
辛さを調整することができる料理の場合、辛さの調整について聞かれることがあります。
要不要辣はそんな時に使われるフレーズです。
「要辣嗎(yào là ma)?」と聞かれるパターンもあります。
答えとしては以下の通り。
- 要辣(yào là):辛くしてください
- 不要辣(búyào là):辛くしないで
- 小辣(xiǎo là):ちょっとだけ辛くして
- 小小辣(xiǎoxiǎo là):ほんのちょっとだけ辛くして
要餐具嗎?(yào cānjü ma):お箸やスプーンはいりますか?
カタカナ発音:ヤオ ツァンジュィー マ
お持ち帰りする時に聞かれるフレーズです。
不要香菜(búyào xiāngcài):パクチーはいりません
カタカナ発音:ブーヤオ シャンツァイ
パクチーは香菜(xiāngcài)、発音はシャンツァイです。
パクチーブームでパスキー好きな人も増えてきていますが、「パクチー、嫌い!」という人も一定数存在すると思います。
台湾では割と色々な料理にパクチーが使われているので、苦手な方は注文時にパクチーはいりませんと伝えても良いと思います。
小吃店で覚えておくと便利な単語
- 小菜 (xiǎocài):小皿料理
- 燙青菜(tàngqīngcài ):湯がいて作られた野菜料理
- 先付款(xiān fùkuǎn):先払い
- 招牌(zhāopái):看板メニュー
- 筷子(kuàizi):お箸
- 湯匙(tāngchí):スプーン
燙青菜(tàngqīngcài)は葉物野菜が使われた野菜料理で、炒めるのではなく、湯がいた野菜に、それぞれのお店特製の味つけをして提供されるシンプルな料理です。
燙青菜には地瓜葉(ディーグワイエ)やA菜(エーツァイ)という野菜がよく使われています。
地瓜葉はさつまいもの葉です。A菜も台湾ではメジャーな野菜なので、興味がある方は食べてみてください。
また、小吃店でもメニューに「招牌」という言葉をつけているお店が多いので、メニュー選びに迷ったら、招牌と書かれているものを注文してみることも良い方法です。
ドリンクスタンド編
台湾のドリンクスタンドでは自分の好きなようにドリンクの温度、氷の量、甘さを調整して、カスタマイズが可能です。
でも、はじめて注文する時はカスタマイズの仕方がわからない…という方も少なくないはず。
基本的に店員さんに伝えることは以下の3つだけです。
- 欲しいドリンク名
- サイズ
- 好きなカスタマイズ方法
慣れている人は、はじめから「このドリンクをMサイズで、甘さは〜で、氷の量は〜でお願いします」と言っている人もいますが、慣れていない場合はワンステップごとゆっくり注文する形で大丈夫です。
これは、台湾の有名なドリンクスタンドの一つである「五十嵐」のメニューです。
「冰度興甜度」という項目があり、この中からカスタマイズ方法を選ぶ形になっています。
お店によって、多少カスタムの分類や表現が異なることがありますが、大体同じなので、基本的なキーワードを覚えておくと便利です。
覚えておくと便利なフレーズ&単語
- 甜度冰塊(tián dù bīng kuài)
- 大杯(dà bēi)
- 中杯(zhōng bēi)
- 正常(zhèngcháng)
- 少糖(shǎo táng)
- 半糖(bàn táng)
- 微糖(wei táng)
- 少冰(shǎo bīng)
- 微冰(wei bīng)
- 去冰(qù bīng)
カスタマイズ方法を尋ねるフレーズとしては、甘さと氷はどうしますか?という意味の「甜度冰塊(ティエンドゥービンクウァイ)」が一般的です。
後は、どんなことを聞かれるか流れを把握できていれば、メニュー表を指差して「我要〜」で切り抜けることができると思います。
一連の注文の流れの詳細をここで説明すると長くなってしまうので、興味がある方は下記の関連記事を参考にしてみてください。
夜市・市場・問屋街編
夜市や問屋街は多くの観光客の方が訪れるスポットです。
また現地の市場を訪れてみたいという方もいると思うので、これらのシチュエーションで便利なフレーズを紹介します。
這是什麼(zhè shì shénme)?:これは何ですか?
カタカナ発音:ジャー シー シェンマ
日本では見慣れないもの、「これ何?」と聞きたい時に便利なフレーズです。
一斤,多少錢(yī jīn duōshǎo qián)?:600グラムあたりいくらですか?
カタカナ発音:イージン ドゥオシャオチエン?
台湾の市場や問屋街では、一個、一袋、一皿単位で購入というケースもありますが、「一斤」という単位を使って、重量で買い物することがメジャーです。
一斤は600グラム。
重量で値段が決まるものの場合、「一斤,多少錢?」という表現を使っても良いと思います。
ちなみに、ものによっては一斤だと量が多すぎるというケースもあります。
その場合は、一斤あたりの価格を確認して「我要半斤(bàn jīn)」、ウォヤオバンジンと言って、半斤(300グラム)単位でお買い物することもおすすめです。
夜市で気をつけるべきこと
斤より少ない、グラム(公克または克)や兩という単位をわざと使っているお店もあります。
これが原因でトラブルになっている話も聞きます。
値札がないものは、支払い前に必ず購入したい分量に対してトータルでいくらになるのか、最終的な価格を確認をするようにしてください。
また、強引に勧められても、いらないものに対しては、きっぱりと「不用」と意思表示をした方が良いです。
ショッピング編
ショッピングのシーンでも、上記で紹介した「這是什麼(これは何ですか)?」「多少錢(いくらですか)?」「可以刷卡嗎(クレジットカードは使えますか)?」というフレーズが使えるので、ぜひ活用してみてください。
ここではこれまでに取り上げたフレーズ以外で、ショッピングの場で便利なフレーズを紹介します。
有其他顏色嗎?(yǒu qítā yánsè ma):色違いはありますか?
カタカナ発音:ヨウ チーター イェンサー マ
特定の商品を見ていて、この他にも別のカラーがあるのかな?色違いがあるのかな?ということを店員さんに確認したい時に使えるフレーズです。
覚えておくと便利な単語
- 免費(miǎnfèi):無料
- 折(zhé):〜割引
- 買一送一(mǎi yī sòng yī):1つ購入すると1つ無料でプレゼント
- 免税(miǎnshuì):免税
- 打卡(dǎkǎ):Facebookの「いいね!」する
割引の「折」という表現
台湾で買い物をしていると「折」という文字をよく見かけるかもしれません。
これは割引の意味なのですが、この折という表現が少し独特で、例えば「7折」と書いてあったら、30%割引という意味になります。
- 9折(10%割引)
- 8折(20%割引)
- 7折(30%割引)
- 6折(40%割引)
- 5折(50%割引)
- 4折(60%割引)
- 3折(70%割引)
- 2折(80%割引)
- 1折(90%割引)
買一送一(マイイーソンイー)
買一送一は1つ購入したら、1つ無料でもらえるという意味です。
他にも「買五送一」(5つ購入したら1つプレゼント)など、「買◯送◯」という表現をお土産さんなどでよく見かけると思います。
打卡
Facebookページを「いいね!」するという意味で、「打卡」という言葉が使われることがあります。
「いいね!」すると割引してもらえたり、特別なサービスをしてもらえることがあります。
いつでもどこでも利用できるものではないのですが、新しくオープンしたお店が開店キャンペーンとして実施していることがあります。
コンビニ・スーパー・薬局編
ここからは、コンビニやスーパー、薬局などで買い物をする時に聞かれるフレーズや単語を紹介します。
有會員卡嗎(yǒu huìyuán kǎ ma)?:会員カードはお持ちですか?
カタカナ発音:ヨウ フイユエンカー マ
コンビニではこのフレーズは使われませんが、スーパーや薬局ではレジで会計する時の第一声として使われることが多いです。
旅行者の方は会員カードを持っていない方が多いと思うので、その場合は「沒有(méiyǒu)」と言えば大丈夫です。
要袋子嗎(yào dàizi ma)?:袋はいりますか?
カタカナ発音:ヤオ ダイズー マ
コンビニやスーパーのビニール袋は有料になっているので、最近ではあまりこのフレーズは使わなくなってきていますが、大きめのものを購入した場合など、袋はいりますか?と聞かれることがあります。
同じ表現で、需要袋子嗎(xūyào dàizi ma)?というフレーズもよく使います。
需要統一編號嗎(xūyào tǒngyī biānhào ma)?:領収書はいりますか?
カタカナ発音:シューヤオ トンイービェンハオ マ
「需要打統編嗎(xūyào dǎ tǒng biān ma)?」というフレーズが使われることもあります。
統一編號は領収書で、台湾で会社に請求書を提出する時などに利用するものですが、旅行者の方には不要だと思うので「不用」と答えれば大丈夫です。
旅行者だとわかると、この質問はされないと思います。
一方で、通常のレシートにあたる發票(fāpiào)は、スーパーでもコンビニでも発行義務があるので、受け取るようにしてください。
發票はくじ付きで、後日当選番号が発表される形になっています。
要列印嗎(yào liè yìn ma)?:レシートの印刷は必要ですか?
カタカナ発音:ヤオ リエイン マ
コンビニで、台湾の交通系ICカードである悠遊卡(イージーカード)を使って支払いをすると、發票(レシート)を印刷しますか?と聞かれます。
現金で支払いした場合は何も言わなくても發票を発行してくれるので、このフレーズが使われることはありません。
これも統一編號と同じで、外国人だとわかると聞かれないケースの方が多いと思います。
要幫你加熱嗎(yào bāng nǐ jiārè ma)?:温めますか?
カタカナ発音:ヤオ バン ニー ジャーラー マ
コンビニでお弁当などを購入した際に聞かれることが多いフレーズです。
単純に「需要加熱嗎?」と聞かれることもあります。
温めるという意味の加熱(jiārè)というキーワードさえキャッチできれば問題ありません。
この質問に対する答えも、必要なら「好的,謝謝」 や「要」、不必要な場合は 「不用」で大丈夫です。
交通機関に関わる単語編
台湾の交通機関に関わる単語を集めてみました。
- 捷運(jié yùn):MRT
- 火車(huǒchē):電車
- 高鐵(gāotiě):新幹線
- 站(zhàn):駅
- 公車(gōngchē):バス
- 計程車(jìchéngchē):タクシー
- 悠遊卡(yōuyóu kǎ):イージーカード(台湾の交通系ICカード)
- YouBike:ユーバイク(レンタルサイクル)
中国語の発音を音声で聞く方法
上記で紹介した単語やフレーズにはカタカナ発音を記載しましたが、声調が合っていなかったり、間違った発音をすると、「はっ?」と聞き返されて、心が折れてしまうこともあると思うので、旅行前に実際の音を聞いて予習してみてください。
無料で使えるツールの一つとして、Google翻訳があります。
多くの人が活用しているツールだと思いますが、念のために基本的な使い方を紹介します。
まず、ブラウザで「グーグル翻訳」と入力して検索すると、以下の画面が表示されます。
ここでは左側の検索画面に中国語を指定、右側の翻訳結果の画面に日本語を選択しています。
中国語の音声を聞くために行うことは2つだけ。
これだけです。
無料で使えるツールとしては優秀です。
Google翻訳アプリも便利!
Google翻訳アプリも便利な機能が満載です。
音声翻訳機能を使えば、現地の人に質問したり、会話が可能です。
使い方については下記の記事を参照してください。
スマホの中国語手書き機能を使う方法
台湾のレストランでメニューの漢字を見ても、全く想像できず、「これ、何?」となってしまうことがあると思います。
そんな時はお店の人に聞いたり、自分でググって調べる方法がありますが、ググりたくても、中国語入力ができずにスマホで調べることができないというシチュエーションで使えるテクニック、それはスマホの中国語手書き入力です。
スマホに中国語手書き入力機能を追加する方法
ここではiPhoneで手書き入力の設定をする方法を紹介します。
まず、設定のボタンを押して「一般」を選択します。
「一般」の中にある「キーボード」を選択。
「キーボード」をタップ。
「新しいキーボードを追加」をタップして、その中にある「中国語(繁体字)」を選択します。
「中国語(繁体字)」の中にいくつかオプションがありますが、「手書き」をタップして追加。
拼音(ピンイン)の機能も利用したい場合は「拼音」もチェックします。
これで手書きの機能が使えるようになります。
手書き機能の活用方法
ここからは手書き機能をどのように実際の場面で活用するかについて紹介します。
「メニューにあるこの食べ物、漢字からどんなものか想像できない…」というシーンに遭遇したら、まずはスマホのブラウザを立ち上げて、検索スペースをタップ。
入力モード切り替えボタンを押して「繁體手寫」を表示させます。
矢印のボタンをタップすると、入力モードの切り替えができます。
すると、手書きスペースが現れるので、その空白スペースに指を使って、調べたい漢字を手書き入力します。
ここでは、「燙青菜」について調べてみるという設定で話を進めていきます。
「燙」と手書きすると、サジェストに燙青菜の文字が出てくるので、それをタップ。
こんな風に表示されます。
「画像」をタップしてみます。
すると、燙青菜の画像が表示されるので「こんなものなんだな」ということがビジュアルでわかります。
レストランで困った時など、この方法を使うと便利かもしれません。
手書き入力は台湾の方もLINEなどでメッセージを入力する時によく使っている機能です。この方が早く入力できるので、とても便利です。
便利なテクニックなので、ぜひ活用してみてください。
Google翻訳アプリにも手書き翻訳機能があるので、アプリを利用して単語の意味を調べる方法もおすすめです。
まとめ
台湾の観光地には、日本語ができる店員さんが多いものの、簡単なフレーズでも、積極的に使ってみることで、台湾旅行がずっと楽しくなるはずです。
ぜひ、中国語を使って台湾旅行を楽しんでください。
以上、台湾旅行に便利な中国語のフレーズについての紹介でした!
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