ここ数年、台北に続々とオープンする日系ホテル。
この記事では、台北の新しい日系ホテル比較について紹介します。
台北にオープンした新しい日系ホテル
2020年以降、台北にオープンした代表的な日系ホテルは、
- MGH三井ガーデンホテル台北忠孝(2020年)
- ホテルメトロポリタンプレミア台北(2021年)
- ホテルグレイスリー台北(2021年)
- ソラリア西鉄ホテル台北西門(2023年)
- 相鉄グランドフレッサ台北西門(2024年)
それぞれの最寄駅は、
- MGH三井:MRT忠孝新生駅
- メトロポリタン:MRT南京復興駅
- グレイスリー:MRT忠孝新生駅
- ソラリア西鉄ホテル:MRT西門駅
- 相鉄グランドフレッサ:MRT西門駅
台北のMRT路線図で位置関係を示したものがこちら。
ホテルメトロポリタンプレミア台北は、旧ウエスティン台北があった場所にあり、台北松山空港から2駅目の南京復興駅近くあることから松山空港利用の人に人気です。
MGH三井ガーデンホテル台北忠孝とホテルグレイスリー台北はMRT忠孝新生駅が最寄駅で、どちらも駅近に位置しています。
ソラリア西鉄ホテル台北西門と相鉄グランドフレッサ台北西門はMRT西門駅が最寄駅になり、ソラリアは駅から6分ほど歩くことに対し、相鉄は3番出口が目の前というロケーションにあります。
相鉄グランドフレッサ台北西門は2024年2月2日にオープンしたばかりのホテルで、設備に真新しさがあります。
この記事では、私が実際に宿泊した
- 三井
- グレイスリー
- ソラリア西鉄
- 相鉄グランドフレッサ台北西門
これら4つの日系ホテルの宿泊体験をもとに比較します。
台北の日系ホテル比較
どのホテルのフロントスタッフも日本語が堪能な方がほとんどで、日本語が通じます。
MGH三井ガーデンホテル台北忠孝
2020年に開業したMGH三井ガーデンホテル台北忠孝。
日本の三井ガーデンホテルと同じで、大浴場の設備を備えるホテルになります。
チェックインのためにホテルに入った瞬間、ロビーにいるスタッフの方が駆け寄って日本語で声をかけてくれるなど、ホテルの心遣いを感じることができます。
ホテルの建物自体、ロビー、ラウンジに関しては、グレイスリーやソラリア西鉄と比較して、一番高級感があります。
客室に入ってみてガッカリした点は、
- 客室のサイズが狭い
- 部屋の造り
シャワールームとお手洗いがガラス張りで、ベッドがあるスペースとバスルームの仕切りにカーテンが使われていることが特に気になりました。
ロビーやラウンジの高級感に対して、客室の造りが安っぽいと感じてしまったことが、残念に感じたポイントです。
一方、お手洗いに関しては、グレイスリーやソラリア西鉄よりも機能性の高いトイレを使っているので、三井はこの点が良いと感じました。
- 周辺の落ち着いた環境
- 駅近(忠孝新生駅3番出口すぐ)
- 大浴場がある
- 広々としたラウンジがあり雰囲気が良い
- 客室がやや狭い
- 仕切りにカーテンが使われている
ホテルグレイスリー台北
MRT忠孝新生駅のそばにあるホテルグレイスリー台北。
MHG三井ガーデンホテルがMRT忠孝新生駅3番出口近くにあることに対し、ホテルグレイスリー台北は、MRT忠孝新生駅1番出口が最寄になります。
駅からの距離については三井の方が近く、ホテルグレイスリー台北は2分程度歩くものの、1番出口からまっすぐ歩くだけなので、非常に明確かつ短距離です。
ホテルグレイスリー台北の客室は、バス&トイレが別になっていて、バスルームには洗い場があるほか、入浴剤やパジャマも備わっています。
ホテルグレイスリー台北に宿泊して一番感動したことは、ホテルの顔であるフロントだけではなく、朝食会場のスタッフ、清掃スタッフに至るまで、従業員の方の対応や仕事ぶりが良いことです。
朝食レストランのスタッフの方にネイティブ並に日本語が上手で接客がすごく良い方がいたり、部屋の清掃も徹底されていて、清掃係の方々が隅々まで丁寧に掃除していることが伺え、連泊するなかでとても気分良く過ごすことができました。
フロントスタッフの方々も日本語が堪能で、すごく親切&ちょっとした相談や要望にも快く応えてくれます。
デメリットを挙げるとすれば、防音面。
滞在中、寝ている時に隣の部屋の話声が結構はっきりと聞こえることがありました。(隣の人が大きな声で話していたせいかもしれません)
- スタッフの対応がすごく良い
- トイレ・お風呂が別で使いやすい
- 日本的なアメニティが揃っている
- 駅近(徒歩2分)
- ホテル周辺にコンビニや飲食店が多い
- 防音(場合によって隣の部屋の声が聞こえる)
ソラリア西鉄ホテル台北西門
2023年、西門に開業したソラリア西鉄ホテル台北西門。
MRT西門駅から6分ほど歩くため、その点がややデメリットです。
繁華街の西門町がホテルを出てすぐの場所にあり、台北MRTの北門駅と桃園MRTの台北駅も徒歩圏内にあります。
ソラリア西鉄台北西門は、新しいだけあり施設がピカピカです。
フロントスタッフの方々は日本語が堪能で、フレンドリーです。
特筆すべきは、フロントと同じフロアにあるロビー。
和のテイストを取り入れた広々としたロビーは雰囲気が良く、セルフサービスでコーヒーやミネラルウォーターなどの飲み物を飲むことができます。
客室に関しては狭めですが、ユニットバスではなくお風呂とトイレが別の造りになっていて、狭いながらも使いやすさがあります。
繁華街の西門にあることから、西門駅が混んでいたり、夜の西門町は賑やかで人が多いなどの特徴があり、周辺環境に関しては忠孝新生駅周辺にある三井やグレイスリー、また下で紹介する相鉄グランドフレッサの方が落ち着きがあります。
- 部屋は狭いもののトイレ・お風呂が別で使いやすい
- 桃園MRT台北駅が徒歩圏内
- 客室が狭め
- 繁華街にあるので周辺は賑やか(ただし、ホテル内は落ち着きあり)
相鉄グランドフレッサ台北西門
2024年2月2日に開業した相鉄グランドフレッサ台北西門。
MRT西門駅の3番出口と2番出口がホテルの目の前という好立地にあるホテルになります。
特筆すべきポイントは部屋の広さで、一番小さい客室でも30㎡以上あるので、狭さを感じません。
上記で紹介したソラリア西鉄台北西門と比較すると、立地と客室の広さの面において満足感が高いホテルになります。
- 部屋が広い
- MRT西門駅がすぐそばにある(徒歩1分)
- 宿泊料金に対してアメニティや設備にチープ感がある
総評:おすすめの新しい台北日系ホテルはどこ?
実際に泊まってみて、最も日本らしいサービスを提供していると感じたホテルはホテルグレイスリー台北。
客室の入浴剤やパジャマなど、本来コストダウン目的でカットしそうな細々としたアメニティをきちんと備えていて、日系らしいサービスを提供しようという経営側の心意気が感じられるところと、フロントの方を含めホテル全体の雰囲気が良く、自宅にいるような安心感を与えてくれたところが気に入ったポイントです。
豪華さがあるわけではないので、一流ホテルの華美な高級感を求める場合は欧米系の外資ホテルを選ぶ方が良いかもしれません。
ただ、日本のビジネスホテルらしい安心感を求める場合はホテルグレイスリー台北はおすすめです。
また、MRT忠孝新生駅周辺ホテルにある日系ホテルでは、三井とグレイスリーの間で迷うことがあると思いますが、グレイスリーの方がすぐ近くにコンビニや飲食店が多く便利だと感じました。(華山1914までもグレイスリーの方が近いです)
また、部屋の広さで言えば、相鉄グランドフレッサ台北西門がダントツで満足感が高かったです。