マレーシアのインスタントホワイトコーヒーブランドの中で頂点を極めるオールドタウンホワイトコーヒー。
この記事ではオールドタウンの詳細・カフェメニュー・注文方法のほか、クアラルンプールを中心とした店舗情報、インスタントホワイトコーヒーの作り方について紹介します。
マレーシアのオールドタウンホワイトコーヒー
創業1999年。
オールドタウンホワイトコーヒーは、Goh Ching Mun(呉清文)さんとTan Say Yap(陳世業)さんという2人の共同経営者によって立ち上げられたブランドになります。
ブランド名の中国語表記は舊街場白咖啡。
イポーにある南香茶餐室がオールドタウンホワイトコーヒーの原点で、呉清文さんの祖父がはじめたコピティアムとして知られています。
インスタントホワイトコーヒーの開発
オールドタウンホワイトコーヒーがマレーシア最大のコピティアムレストランチェーンになるまで大きな成長を遂げたキーとなるものが、インスタントホワイトコーヒーの開発。
当時画期的であった「3-in-1(スリーインワン)」と呼ばれるインスタントホワイトコーヒーを開発し、ここからインスタントホワイトコーヒーブランドのパイオニアとして快進撃がはじまります。
フランチャイズ化へ
2005年にはフードサービスにも事業拡大、フランチャイズ化に踏み切ります。
シンガポール・インドネシア・香港・中国・ミャンマー・カンボジアなどにも進出し、マレーシアを含め合計230以上の店舗を有する一方、そのインスタントコーヒー商品は世界18ヶ国以上に輸出されています。
オランダJDEへの売却
2018年、オランダのJacobs Douwe Egberts(JDE)がオールドダウン(OldTown Berhad)を買収したことから経営権が同社に渡っています。
オールドタウンホワイトコーヒーの特徴
オールドタウン公式サイトの情報によると、オールドタウンホワイトコーヒーは以下の3種類のコーヒー豆をブレンドして作られています。
- アラビカ
- ロブスタ
- リベリカ
これら3つの上質なコーヒー豆をそれぞれ伝統製法に基づいて焙煎、粉末にしてからミックスし、オールドタウンのホワイトコーヒーが作られています。
それぞれのコーヒー豆が持つアロマ感・酸味・苦味を上手にブレンドしているところが特徴です。
店舗情報
オールドタウンホワイトコーヒーの店舗は色々なところにありますが、ここではクアラルンプール国際空港とクアラルンプール市内にある店舗の中から、旅行者の方に便利な店舗をピックアップして紹介します。
クアラルンプール国際空港
クアラルンプール国際空港のターミナル1とターミナル2にオールドタウンの店舗があります。
ターミナル1のコンタクトピアー(制限エリア)にある店舗。
乗り継ぎの際に利用可能な店舗になります。
klia2に隣接したショッピングモール、gateway@klia2のLevel 3にオールドタウンホワイトコーヒーの店舗があります。
また、ターミナル2の到着ホール付近にもオールドタウンの店舗があります。
ミッドバレーメガモール
ミッドバレーメガモールの店舗は、KTMに続く通路の近くにあります。
ニューセントラル
KLセントラル駅につながった場所にあるショッピングモールのNu Sentralにもオールドタウンの店舗がオープンしています。
メニュー
オールドタウンホワイトコーヒーには、OLDTOWN Basic・OnTheGo・Signature・Grandのほか、空港店などいくつか店舗の種類があり、お店によって取り扱うメニューの幅が異なるケースがありますが、ここでは一般的なメニューについて紹介します。
ドリンクメニュー
ドリンクには、コーヒー・紅茶・豆乳・オーガニック・スムージー&フロート系があります。
コーヒー系の飲み物
ホワイトコーヒー系のメニュー。
- White Coffee・舊街場白咖啡(ホワイトコーヒー)
- White Coffee – Hazelnut・舊街場白咖啡-榛果(ホワイトコーヒーヘーゼルナッツ)
- White Coffee – Gao・舊街場白咖啡-特浓(ホワイトコーヒーガオ)
- Nanyang – C・舊街場南洋-丝(ナンヤンシー)
- White Coffee – Cham・舊街場白咖啡-掺(ホワイトコーヒーチャム)
- Nanyang – O・舊街場南洋-乌(ナンヤンオー)
- White Coffee – Mocha・舊街場白咖啡-摩卡(ホワイトコーヒーモカ)
①はノーマルのホワイトコーヒーです。
②のヘーゼルナッツフレーバーや⑦のモカフレーバーのホワイトコーヒーは何となく想像がつくけれど、それ以外は「どんなもの?」と疑問に思うことがあるかもしれません。
- ③:コーヒーを濃いめに淹れたホワイトコーヒー
- ④:俗にKopi-Cと呼ばれるエバミルクと砂糖入りのコーヒー
- ⑤:ホワイトコーヒーと紅茶を混ぜたもの
- ⑥:俗にKopi-Oと呼ばれる砂糖入りブラックコーヒー
オールドタウンホワイトコーヒー(OLDTOWN White Coffee)のホワイトコーヒー。
かなり甘めのテイストになっています。
こちらのメニューに関しては、甘さ控えめ(less sweet)で注文することも可能です。
アイスのCham(チャム)。
Cham(チャム)はコーヒーと紅茶をブレンドして、そこにコンデンスミルクを入れた飲み物です。
マレーシアにおいてアイスのCham(チャム)は、福建語ベースの発音で「Cham Peng」と呼ばれ親しまれています。
紅茶系の飲み物
ブラックティー(紅茶)のほか、Teh Tarik(テータレッ)、ミルクティーがあります。
- Black Tea・紅茶(ブラックティー)
- Teh Tarik・舊街場拉茶(テータレッ)
- Xi Mut Milk Tea・舊街場丝袜奶茶(香港式ミルクティー)
- White Milk Tea・舊街場白奶茶(ホワイトミルクティー)
- Fresh Lemon Tea・鲜柠檬茶(レモンティー)
②は2つの容器を使い上から下に動かす動作を繰り返して淹れたミルクティーのTeh Tarik(テータレッ)。
③の丝袜奶茶(絲襪奶茶)は、マレーシアでは一般的にTeh-C(テーシー *正確な発音はTeh Si テースィーに近いです)と呼ばれるもので、エバミルクを使った香港式ミルクティーに近い飲み物になります。
豆乳系の飲み物
仙草ゼリー入りの豆乳であるSoya Milk Cincauのほか、普通の豆乳もあります。
スムージー系の飲み物
バナナスムージー、ライムヨーグルトスムージー、オレンジヨーグルトスムージーなどのスムージ系ドリンクや、コーラフロートなどフロート系のドリンク。
オーツミルク系の飲み物
オーツミルクを使ったドリンクメニューも新たに増えています。
フードメニュー(ブレッド・バン・パラタ系)
ブレッド系のメニュー。
カヤ&バタートーストのほか、ピーナッツバタートースト、ガーリックトースト、エッグトースト、砂糖をまぶしたシュガートースト、コンデンスミルクをかけたコンデンスミルク海南トースト、バナナ入りのフレンチトースト+アイスクリームなどがあります。
定番のカヤ&バタートースト。
そのほかのバンやパラタ。
フードメニュー(ヌードル系)
麺類のメニューにはスープ系(Soup)と汁なし系(Dry)のメニューがあり、ペナン名物アッサムラクサ、イポー名物のチキン河粉(Hor fun)もあります。
カリーミーやパンミー、ワンタン麺。
フードメニュー(ナシルマ / ナシレマなどのライス系)
オールドタウンホワイトコーヒー(OLDTOWN White Coffee)のライス系メニューには、ココナッツライスのNasi Lemak(ナシルマ / ナシレマ)を中心としたものが揃っています。
同じNasi Lemak(ナシルマ / ナシレマ)でも、付け合わせを色々選ぶことができます。
オールドタウンホワイトコーヒーのNasi Lemakのサンバルソースは辛めです。
そのため、辛いものが苦手な方は注意してください。
注文方法
現在は各テーブルにあるバーコードをスマホで読み込みオンラインで注文が主体になってきていますが、ここでは紙を使って注文する従来の注文方法について紹介します。
また、注文票を使っての注文ではなく、カウンターで直接注文する形になっている店舗もあります。
座席を確保したら、テーブルにあるメニューを注文票を使ってオーダーをします。
メニューを見て、オーダーしたいものが決まったら、注文票と鉛筆を取ります。
こちらが注文票。
注文票の記入方法
「TABLE NO」にテーブル番号、「NO OF PAX」に人数を記入します。
各テーブルに番号が振り分けられているので、自分が座っているテーブル番号を確認して記入してください。
ドリンクのみを注文する場合
ドリンクのみの注文をする場合は「Beverage Code」の欄に必要事項を記入します。
通常のレギュラーサイズで注文する時は「Regular」の欄に、増量サイズを注文する時は「Upsize」に注文番号を記入。
ホットとアイスの選択ができる飲み物については、「Hot」または「Cold」の欄に注文番号を記入する形になります。
注文番号はメニュー表で確認できます。
メニュー名の横にあるアルファベットと数字で構成されたものが注文番号、増量できるものはメニューの横に「UPSIZE」の文字が記載されているので、チェックしてみてください。
例えば、増量されたホワイトコーヒーモカをホットで注文したい時は上記のように記入すればOKです。
フードメニューを注文する場合
フード系メニューの注文をする時は「Food Code」の欄に必要事項を記入します。
単品のアラカルトで注文する時は「A La Carte」に、セットで注文する時は「Savers Set / Set Meal」にメニュー番号、「Qty」に数量を記入してください。
アラカルトとセットメニューの番号もメニュー表で確認できます。
Nasi Lemakの注文番号の選択肢には「Extra Sambal」というものがありますが、これはサンバルソースを増量したい場合に選択できるものになります。
通常の量でも十分なくらいのチリソースがついてくるので、辛いものが大好き!という人以外は特にExtra Sambalを選ぶ必要はありません。
また、セットを選択した時のドリンクは「Set Meal Drink Selection」から好きなものを選ぶことができます。
セットで注文すると一緒に注文するドリンクの価格がかなり安くなるので、食事をする場合はセットで注文する方がお得です。
上記の記入例は、Nasi Lemak Fried Pork Chopセットを注文、ドリンクはホットのTeh Tarik(レギュラーサイズ)を選んだ形になります。
備考欄について
備考欄の「Remarks」は何か特別なリクエストなどがある時に使います。
例えば、甘さ控えめのホワイトコーヒーを注文する時は「less sweet」と記入します。
甘さ控えめのリクエストは全てのドリンクに対応できるわけではなく、メニュー横に「less sweet available」と書いてあるものに対応可能です。
注文票への記入が終わったら、店員さんに注文票を渡します。
インスタントホワイトコーヒーの作り方
お土産に人気のオールドタウンホワイトコーヒー(OLDTOWN White Cofee)のインスタント商品。
自宅で簡単にオールドタウンの味を再現することができます。
こちらはヘーゼルナッツフレーバーのインスタントホワイトコーヒー。
作り方は簡単。
個装の中にあるインスタントのパウダーをカップに入れ、180mlのお湯(80℃)を注ぐだけです。
お湯を注いだらパウダーをかき混ぜて、出来上がりです。
インスタントのホワイトコーヒーはマレーシアのスーパーやお土産屋さんで購入できます。
ちなみに、インスタントのホワイトコーヒーに関しては、最近台頭しているオリエンタルコピの方がオールドタウンより美味しいです。
まとめ:マレーシアを代表するオールドタウン
オールドタウンのドリンクは従来のコピティアムで飲むコーヒーと比較して、香りやコクの面で劣るものの、店舗が多く注文方法も簡単であることから旅行者の方には利用しやすいお店と言うことができます。
空港などの待ち時間に食事したりコーヒーを飲むという使い方をする分にはとても便利なお店なので、マレーシアに遊びに来ることがあれば、ぜひ利用してみてください。
以上、オールドタウンホワイトコーヒーについての紹介でした!