お持ち帰り用に包まれたNasi Lemak Bungkus。
小腹が空いた時や軽く食事をしたい時にちょうど良いサイズ感のNasi Lemak Bungkusは、ぱぱっと食べることができる手軽さが魅力です。
お持ち帰り用に包まれたNasi Lemak Bungkus
テトラパックのような三角錐形に包まれたNasi Lemak Bungkus。
Nasi Lemak Bungkusは、マレーシアにおける昔ながらの習慣でバナナの葉(バナナリーフ)を使って包んでいるものが多く、バナナの葉で包まれたものはNasi Lemak Bungkus Daun Pisangと呼ぶこともあります。
マレー語でDaun(ダウン)は葉、Pisang(ピサン)はバナナで、Daun Pisang(ダウン ピサン)はバナナの葉(バナナリーフ)という意味になります。
バナナの葉を使うことで、葉のほんのりとした良い香りがご飯にうつり、より一層美味しくなります。
ご飯の上に、サンバルソース、1種類または2種類程度の具材を加え、三角錐形に包まれて作られています。
このタイプのNasi Lemakは、路上販売していたり、コピティアムなど、色々な場所で販売されています。
油紙(オイルペーパー)も使われる
昔はバナナの葉だけで包まれていたNasi Lemak Bungkus。
しかしながら、バナナの葉は裂けたり破れたりすることがあるので、漏れやこぼれを防ぎ、包装状態を補強するために、オイルペーパー(油紙)を重ねて使うことが定番になっています。
時代の流れとともに、バナナの葉+新聞紙→プラスチック製の薄いシート+新聞紙という包装形態に変わり、現在は油紙(オイルペーパー)と組み合わせて包む形が一般的になっています。
(今でも新聞紙を使って包んでいるお店もありますが、油紙を目にすることの方が多いです)
バナナの葉を使っていないNasi Lemak Bungkusもある
一方、バナナの葉を使わずに、油紙だけで包まれているNasi Lemak Bungkusもあります。
バナナの葉だけ!昔ながらのスタイルのNasi Lemak Bungkusもある
上述したように、現在はバナナの葉だけを使ったNasi Lemak Bungkusを販売するお店は多くありません。
しかしながら、今でもバナナリーフのみで包んでいるお店もあり、おすすめのお店がペナンにあるAli Nasi Lemak Daun Pisang。
バナナリーフの香りがご飯からふわっと漂う、そんな美味しいNasi Lemakを提供しています。
Bungkus(ブンクス)の意味
Bungkus(ブンクス)はマレー語で「包む」という意味があり、Nasi Lemak Bungkusは持ち帰り用に包まれたNasi Lemakを意味します。
Bungkusは飲食店でよく使う言葉
Bungkusは飲食店でテイクアウトする時に使う言葉でもあります。
(テイクアウトする→持ち帰り用に包む…ことから、Bungkusという言葉が使われています。)
テイクアウトしたい時は店員さんに「Bungkus」と声をかけたり、店員さんが店内飲食するか持ち帰りするかをマレー語で聞く時に、
「Makan sini?(マカンシニ)Bungkus(ブンクス)?」
…と聞かれることもあります。
Makan(マカン)は食べるという意味で、店内で飲食する時に使う言葉になります。
Nasi Lemak Bungkusの価格
Nasi Kemak Bungkusの価格は非常に安いです。
クアラルンプールにおいて、安いところではRM1.50程度、平均的にはRM3.50前後で購入できます。
トッピングの種類
非常に安い値段で購入できるNasi Lemak Bungkusは、具材がとてもシンプルである…という特徴があります。
基本的には卵+アンチョビ&ピーナッツなど、1つか2つの具材にサンバルソースがかけられています。(ただ、これはお店によって多少異なります。)
茹で卵ではなく卵焼きを使っていることもあります。
また、アンチョビではない小魚を使っていたり、海老を使ったSambal Udang(サンバルウダン)などを添えていることもあります。
ただ、フライドチキンなどのがっつりとしたおかずは含まれず、基本的にトッピングはごくシンプルです。
シンプルだからこそ、ココナッツライスの風味とサンバルの旨味を堪能できる点がNasi Lemak Bungkusの魅力です。
きゅうりは入れないケースが多い
店内で飲食する時のNasi Lemakにはきゅうりがセットになっていますが、事前に包まれたNasi Lemak Bungkusには傷みやすい生野菜のきゅうりは入れないケースが大半です。
三角錐状のNasi Lemak Bungkusがないお店も
三角錐状のNasi Lemak Bungkusは路上販売している小さな露店や、コピティアムなどで見かけることが多いものの、Nasi Lemakの専門店のなかには三角錐状に包んだNasi Lemak Bungkusを販売していないお店もあります。
そのようなお店では、お持ち帰りしたい(”Bungkus”)と伝えると、その場で店員さんが包んでくれますが、ご飯の量は三角錐形のNasi Lemak Bungkusよりも多めであることが一般的です。
また、店頭でお持ち帰り用のNasi Lemakを注文する場合は、きゅうりも入れてくれることが多いです。
おかずを一緒に注文する場合は、ご飯+おかず+サンバルソースを全て一緒に包むことが一般的なので、おかずのソースやサンバルソースがご飯を混ぜ合ってぐちゃっとなってしまうことが多いです。
まとめ
Nasi Lemak Bungkusは、露店やコピティアムなど色々な場所で販売されていて、外を歩いていてたまたま購入したものが「美味しい…」というケースも多いので、見かけた時に購入してみても良いかもしれません。
露店やコピティアムが使いにくい…という場合は、クアラルンプールのショッピングモール内で営業しているBungkus Kaw Kawが使いやすいと思います。
以上、マレーシアのNasi Lemak Bungkusについての紹介でした!