マレーシアの肉骨茶が生まれた場所として知られるKlang(クラン)。
そんなクランには、数多くのバクテー専門店があり、競合ひしめく激戦区として有名です。
クランにあるバクテーが美味しいお店
バクテーの激戦区として知られるクランには、数多くの有名店があります。
例えば、
- 亞火肉骨茶(Ah Her Bah Kut Teh)
- 盛發肉骨茶(Seng Huat Bak Kut Teh)
- 奇香肉骨茶(Restoran Kee Hiong)
- 直落玻璃瓦斯肉骨茶(Teluk Pulai Bak Kut Teh)
- 永春瓦斯肉骨茶(Restaurant Weng Heong Bak Kut Teh)
- 巴生来春烘肉骨茶(Lai Choon Bak Kut Teh)
- 四眼仔肉骨茶(Four Eye Bah Kut Teh)
- 三美肉骨茶(Samy Bak Kut Teh)
- 毛山稿肉骨茶(Mo Sang Kor)
昔ながらの歴史あるお店が多い一方、やや衛生面に難があったり、使いにくいお店もあるので、ここでは旅行者にも比較的使いやすい雰囲気のお店について紹介します。
盛發肉骨茶(Seng Huat Bak Kut Teh)
創業1979年。
盛發肉骨茶(Seng Huat Bak Kut Teh)は、クランのなかでも古い歴史を持つ老舗として有名です。
クランで食べるバクテーのなかで、一番おすすめのお店になります。
クランバクテーの基礎を作り、肉骨茶という名称の由来になったと言われる“クランバクテーの父”として有名な李文地の直系子孫が経営するお店が盛發肉骨茶になります。
盛發肉骨茶のバクテーの特徴
上記画像は1人分の肉骨茶で、ほかのお店と比較して、肉やスープの量がやや少なめです。
また、盛發肉骨茶のバクテーは、肉以外の具材がない非常にシンプルなものになっているので、サイドディッシュとして豆腐や煮卵、油條を一緒に注文する形がおすすめです。
スープはやや濃いめで香りは良いものの、薬膳の香りよりも胡椒の味がしっかりしていて、少し塩っぱさがあります。
また、にんにくの提供はなく、そのまま食べる形になります。
ロケーション
住所:9, Jalan Besar, Kawasan 1, 41000 Klang, Selangor
KTMのクラン駅から徒歩で2分程度の距離にお店があります。
盛發肉骨茶(Seng Huat Bak Kut Teh)の近くには、クランで最も古いコピティアムがあり、こちらのお店も朝から賑わっています。
奇香肉骨茶(Restoran Kee Heong)
盛發肉骨茶と同じように、李文地の子孫に関連するお店として知られる奇香肉骨茶。
奇香肉骨茶のバクテーの特徴
奇香肉骨茶のバクテーは、漢方薬のハーブ感はそれほど強くなく、ややあっさりめのライトな味つけです。
奇香肉骨茶で食べるべきおすすめメニューは、ドライバクテー。
クランにある肉骨茶のお店の中で、奇香肉骨茶のドライバクテーはワンランク上の美味しさを誇ります。
奇香肉骨茶で提供されるご飯は、蔥油で味つけされています。
ロケーション
7, Lorong Kasawari 4a, Taman Eng Ann, 41050 Klang, Selangor
奇香肉骨茶は朝から夜まで営業しています。
Taman Eng Annが本店があるほか、Petaling JayaのSS2やShah Alamなどにも奇香肉骨茶の店舗があります。
直落玻璃瓦斯肉骨茶(Teluk Pulai Bak Kut Teh)
朝早い時間帯に足を運んでも、既に多くのお客さんで賑わっている直落玻璃瓦煲肉骨茶(Teluk Pulai Bak Kut Teh)。
直落玻璃瓦煲肉骨茶は、クランではじめて土鍋(クレイポット)で提供を開始した元祖のお店と言われています。
直落玻璃瓦煲肉骨茶のバクテーの特徴
直落玻璃瓦煲肉骨茶の肉骨茶は、お肉たっぷり、具材たっぷりで、コスパが良いです。
サイドディッシュの野菜を含め、全体的にサイズが大きめでボリュームがあります。
直落玻璃瓦煲肉骨茶の肉骨茶は、ハーバル感がそれほど強くないスープで、甘みと塩気のバランスで言うと、塩気が強めです。
スープはあまりクセがなく、あっさりしているので、万人受けするタイプのスープだと思います。(逆に強い薬膳の味を求める人は物足りなさを感じることがあるかもしれません。)
直落玻璃瓦煲肉骨茶のドライバクテー。
直落玻璃瓦煲肉骨茶は、店内が広々としていて座席数が多いこと、店員さんの対応が早く、料理の提供がはやい点がおすすめポイントです。
ロケーション
本店と支店がありますが、ここではTaman Intanにある支店のロケーションについて紹介します。
住所:Kaw 16, 32, Jalan Batai Laut 5, Taman Intan, 41300 Klang, Selangor
Taman Intanには、親切で丁寧な接客をしてくれる女将さんがいます。
永春瓦斯肉骨茶(Restaurant Weng Heong Bak Kut Teh)
Taman Intanにある直落玻璃瓦斯肉骨茶のすぐ近くにある永香瓦煲肉骨茶(Restaurant Weng Heong Bak Kut Teh)。
永香瓦煲肉骨茶のバクテーの特徴
永香瓦斯肉骨茶の肉骨茶は、クセが強くなく、マイルドな味です。
クレイポットのサイズがやや小さめなので、量が少ないように見えますが、お肉や具材が割とたっぷり入っているので、見た目以上の満足感があります。
永香瓦斯肉骨茶のドライバクテー。
ドライバクテーに関しては、奇香肉骨茶が一番美味しいと感じています。
ロケーション
住所:39 & 41, Jalan Batai Laut 5, Taman Intan, 41300 Klang, Selangor
永香瓦斯肉骨茶の対面にとても美味しい包子を提供するお店があり、永香瓦斯肉骨茶に立ち寄る際は、包子のお店に立ち寄る形がおすすめです。
バクテーのためにクランに足を運ぶ価値はある?
クランでは、クアラルンプールよりも安い価格で肉骨茶を食べることができるものの、クアラルンプール中心部から少し距離がある点がデメリットです。
クランはクアラルンプール中心部のKLCCエリアから車で40分〜50分程度かかり、クランのなかでも港寄りの場所に行く場合や交通状況によっては、1時間かかることもあります。
公共交通機関であれば、KTMが利用できますが、車を利用する時と比較して、もっと時間がかかります。
短期滞在の旅行者にはおすすめしない
クアラルンプールからクランまでの移動時間を考慮すると、短期滞在日程でマレーシアを訪れる旅行者の人には、わざわざ足を運ぶ価値があるとは言い難いものがあります。
バクテーはクアラルンプールでも食べることができ、美味しいお店もあるので、タイトな旅程でマレーシアを訪れる場合は、クアラルンプール市内中心部にあるお店に足を運ぶ方が便利です。
長期滞在の人やクランを訪れる予定がある人には○
一方、長期滞在する人や、クランに用事があるという人、生誕地で肉骨茶を食べてみたいという人は、クランに足を運ぶ形も○です。
まとめ
肉骨茶(バクテー)は漢方薬の配合の違いなど、お店によって微妙に味が異なり、個人の好みもあるので、どのお店が一番美味しいと断言することは難しい面があります。
ただし、上記で紹介したお店はどれも有名で、どのお店で食べても満足度は高いです。
もし、車ではなくKTMを利用してクランにアクセスする場合は、Klang駅から徒歩でアクセスできる駅近の盛發肉骨茶の利用が便利です。
以上、マレーシアのクランにある肉骨茶(バクテー)が有名なお店についての紹介でした!