富錦街があることで知られる台北市松山区の民生社区。
民生社区は台北市におけるメジャーな観光スポットではないものの、じわじわと注目を集めているエリアでもあります。
民生社区をじっくり歩いてみると、隠れ家的なお店やセンス溢れる素敵なお店を発見することが多く、有名な観光地とはまた一味違う台北を見てみたい時やのんびり散策したい時におすすめのスポットです。
この記事では旅行者の方におすすめのお店やカフェ情報を織り交ぜつつ、富錦街を含めた民生社区を歩くモデルコースについて紹介します。
台北の民生社区
まずはじめに民生社区とはどんなエリアであるのかについて紹介します。
概要
民生社区は1960年代から1970年代にかけて、台湾政府がアメリカの近代化都市計画を参考に開発を進めたエリアです。
東は塔悠路、西は敦化北路、南は延壽街、北は松山空港で囲まれたエリアが民生社区と呼ばれています。
民生社区にあるラウンドアバウト(ロータリー)がこのエリアの象徴でもあります。
民生社区の魅力
台北市内であっても歩道近くに大量のバイクが止められていたり、歩道がきちんと整備されていなかったり、雑踏感があるところも多いのですが、民生社区を歩いているとふと気づくことがあります。
それは、
雑踏感がなく、緑や公園が多く街全体が整然としている
台北の信義区のように近代化が進んだピカピカの高層ビルが立ち並ぶようなエリアでもなく、さりげないおしゃれ感がありながらも昔ながらの台湾感も残る、そんな魅力溢れるエリアです。
さりげないおしゃれ感がある
民生社区にあるアパートは、一見古そうな外見をしていても、ゲートや窓にお洒落なリノベーションが施されていたり、ちょっとした違いを感じることができるエリアでもあります。
観光客が多い迪化街、永康街がある東門エリア、忠孝復興・忠孝敦化エリア、市政府・台北101エリアも面白い場所ですが、のんびりできて独特の空気感がある民生社区は台北の中でも個人的に好きなエリアです。
ただ、台北101周辺の信義エリアに見られる近代的なビルが立ち並ぶ洗練されたエリアを期待して行くと、富錦街に行った時にガッカリしてしまうかもしれません。
あくまでも「隠れ家的なさりげないおしゃれ感」という雰囲気がある場所であるということを頭の中に入れておくと良いと思います。
イメージマップで見る富錦街&民生社区とMRTの駅
ざくっとですが、民生社区エリアをイメージマップ化してみたものがこちら。
ピンクで色づけしている部分が民生社区、ブルーで色づけている通りが富錦街になります。
付近にあるMRTの駅は、
- 松山機場站(松山空港駅)
- 南京三民站(南京三民駅)
- 台北小巨蛋站(台北アリーナ駅)
民生社区(富錦街)を歩くモデルコース
朝はゆっくりして、お昼から行動することを想定したモデルコースを紹介します。
MRT南京三民駅からスタート、MRT松山空港駅で終了するプラン
民生社区を訪れるのであれば、バス利用が安くて便利です。
ただ、旅行者の方の中には台湾でのバス利用がイマイチわからない、ハードルが高いと感じている方も多いと思います。
そのため、今回はMRT南京三民駅から民生社区にアクセスし、MRT松山空港駅で終了する散策するプランを考えてみました。
All Day Roasting Companyで美味しいコーヒーを堪能
MRT南京三民駅から徒歩10分くらいの距離にあるAll Day Roasting Company。
今のところ、台北にあるカフェの中で個人的に一番のお気に入りスポットです。
その理由はコーヒーの美味しさと、それと同じくらいフードメニューにも手抜きが見られないクオリティの高さ。
富錦街を含めた民生社区にはAll Dayのほかにもカフェがたくさんあり、色々試してみたことがあるのですが、断トツでクオリティの高さが光るカフェがAll Dayだと感じています。
民生社区でお土産を購入
ブランチを終えたら、付近の散策をしてみてください。
基本的には住宅街なのですが、探してみるとセンスがキラリと光るお店があり、ちょっとおしゃれなお土産を購入することもできます。
サニーヒルズでパイナップルケーキを購入
All Dayから徒歩で6分ほどの距離にあるSunny Hills(サニーヒルズ)。
民生公園の近くにあるサニーヒルズ台北店は、素敵な雰囲気のお店です。
店内に入るとテーブル席に案内され、パイナップルケーキとお茶でおもてなしをしてくれます。
バスで直接アクセスしたい場合は、介壽國中が最寄りのバス停になります。
ウルフティーで台湾茶を購入
こだわりの台湾茶を販売するウルフティー。
デザイン性の高いパッケージも魅力です。
富錦街(フージンジエ)を散策
BEAMSなどがある富錦街。
富錦街がある通りには、Fujin Tree 353 Cafeなどおしゃれな人気カフェからレストラン、ローカル飯のお店などがたくさんあり、グルメを楽しむことができます。
まずは富錦街を散策してみて、このエリアの雰囲気を感じてみてください。
一見すると、富錦街は何の変哲も無い通りに見えますが、歩いて見ると「あっ」と思うような、さりげないおしゃれ感のあるお店があります。
以前と比較して、新しいお店が増えてきています。
富錦街(フージンジエ)でランチ&買い物
富錦街にあるおしゃれなレストランやカフェで食事を楽しむ形もおすすめですが、台湾らしいものが食べたい!という場合におすすめのグルメは涼麺。
富錦街には戴記福建涼麵や屏東任家涼麵など、涼麺の有名店があります。
カルフール三民店でお買い物
カルフールというと、西門駅や小南駅近くにあるカルフール桂林店に多くの観光客の方が集まっていますが、三民店は観光客が多くなく、桂林店よりも落ち着いてお買い物することができます。
桂林店は観光客をかなり意識した店内ディスプレイになっていて、スーパーでパイナップルケーキなどのお土産を購入したい時には商品が充実している桂林店の方が便利です。
ただ、ローカル感を味わいながら落ち着いて買い物したい場合は三民店に立ち寄ってみて、のんびりお土産探しをしても良いと思います。
杭州小籠湯包で夕食
民生社区と言われるエリアから少しだけ外れてしまうのですが、民生社区の西側に近い距離に杭州小籠湯包があります。
小籠包と言えば、ディンタイフォンが最も有名ですが、杭州小籠湯包も有名なお店です。
総合評価では鼎泰豐に軍配が上がると感じていますが、色々なお店で小籠包を食べてみたいという方は杭州小籠湯包は良いチョイスになります。
杭州小籠湯包は本店が中正紀念堂の近くにあり、そちらの方が有名ですが、二号店である民生東路店の方が落ち着いて食事をすることができる穴場です。
イメージマップで見る民生社区にある店舗位置情報
上記で紹介したお店をイメージマップ上にまとめてみたものがこちら。
イメージマップ上にあるウルフティーの店舗(琅茶室 Wolf Tea Room)は、現在閉店状態になっています。松山空港駅近くにある琅茶本舖 Wolf Tea Shop + Galleryでお買い物する形になっているのでご留意ください。
もし南京三民駅を利用するのであれば、近くにある佳德(Chia Te)というパイナップルケーキが美味しいお店にも立ち寄ってみてください。
まとめ
本記事ではバスの利用に不安を感じる旅行者の方でもMRTを使って民生社区を回ることができるようなモデルコースを提案してみました。
新しいお店がどんどん増えている場所なので、のんびりと散策する形がおすすめです。
以上、富錦街がある台北の民生社区についての紹介でした!