はじめてマレーシア旅行する時に、
マレーシアってどんな国?
…という疑問を感じることがあると思います。
この記事では、マレーシアの基本情報と旅行に役立つ情報をまとめて紹介します。
マレーシアの基本情報
はじめに、マレーシアに関する基本情報について簡単に紹介します。
地図で見るマレーシアの州&連邦直轄領
マレー半島側とボルネオ島側で構成されるマレーシア。
13の州と3つの連邦直轄領があり、首都はKuala Lumpur(クアラルンプール)になります。
マレー半島(西マレーシア)
Peninsular Malaysia(ペニンシュラ・マレーシア)と呼ばれるマレー半島(西マレーシア)。
マレー半島には、11の州と2つの連邦直轄領(クアラルンプール、プトラジャヤ)があります。
半島南部にはシンガポール、北部にはタイが位置しています。
ボルネオ島(東マレーシア)
サバ州とサラワク州という2つの州と連邦直轄領のラブアンがある東マレーシア。
ブルネイはサラワク州に取り囲まれるように位置し、サバ州とサラワク州の下にあるボルネオ島の領土はインドネシアに帰属します。
時差
マレーシアのタイムゾーンは、GMT+8(グリニッジ標準時+8時間)。
日本がGMT+9になるので、マレーシアと日本の時差は1時間で、日本の方がマレーシアよりも1時間進んでいます。
例えば、日本時間の朝10時は、マレーシア時間の朝9時になります。
人種
マレー系、中華系、インド系の3つの人種を中心に構成されています。
また、ボルネオ島には多くの原住民がいます。
言語
公用語はマレー語ですが、英語も広く通じます。
英語に関しては、イギリスに統治された歴史を持つことから、イギリス英語が基本になっています。(スペルもCentreやColourなどイギリス英語が基本です)
人種によってそれぞれの言葉が使われているところも特徴で、中華系の人であれば、標準中国語(マンダリン)のほか、ルーツによって福建語、広東語、客家語、潮州語、海南語などの方言も使っています。
ただ、多く使われているのは標準中国語、福建語、広東語で、ペナンだと福建語、クアラルンプールだと広東語を話す人が多いです。
マレーシアはその多様性溢れる環境から多言語を操る人(マルチリンガル)が一般的ですが、話せる言語の数や種類は、
- 家庭内でどんな言語を使っているか
- どんな学校に通ってどの言語で教育を受けたか
- 家族&育った環境
…など、個人のバッグクラウンドにより異なります。
例えば、華人でも英語が主体の教育を行う学校に行き、家庭でも英語を使っている場合、中国語(マンダリン)の読み書きができない&話せない人がいたり、家で家族と広東語や福建語などの方言を使っている場合は、マンダリンはできないけれど、方言は話せる…というように、本当に様々です。
宗教
国教はイスラム教。
非イスラム教徒は、仏教、ヒンズー教、キリスト教など信仰する宗教が異なり、それぞれの宗教に関連する祭日があります。
治安
観光で行くような場所は概ね安全で、以前と比較して治安はかなり良くなってきています。
それでもスリやひったくりには気をつけた方が良いです。
また、
- どこにいても貴重品は肌身離さず管理する
- スキを見せない
- 道路側にショルダーバッグをかけて歩かない
- 人が多い場所ではリュックを前にして持ち運ぶ
- 女性であれば、夜間は薄暗いところを1人で歩かない
…など、海外で基本的なことは遵守する方が安全です。
2023年8月、在マレーシア日本国大使館から、マレーシアでスリやひったくり被害にあう外国人旅行者や観光客の数が増加傾向にあり、邦人からの被害報告や相談も増えているという注意喚起メールが送信されていたので、貴重品の管理には特に注意してください。
外務省の渡航情報も要確認
国境沿いのエリアは治安が良くないケースがあり、例えばサバ州の東海岸エリアは外務省が渡航中止勧告を出していることも多いので、旅行を計画する前に外務省の情報を確認することをお勧めします。
ダイビングの人気スポットがあるエリアですが、渡航情報に気を配り、外務省の勧告に従ってください。
気候
熱帯雨林気候で、1年を通じて高温多湿です。
平均気温は28℃〜33℃程度。
季節
マレーシアには日本のように四季はなく、雨季と乾季の2つの季節があります。
北東モンスーン(11月〜2月頃)はマレーシア東海岸に大きな影響を与え、この時期はレダン島やティオマン島などのリゾートが閉鎖されるので旅の計画をする時に注意が必要です。
モンスーンの時期は、マレーシア各地で洪水被害が発生する時期でもあり、クアラルンプールでもゲリラ豪雨のような激しい雨が降ると、場所によって洪水することがあります。
物価
日本と比較してかなり安いです。
高級レストランで食事をする時はそれなりの価格ですが、現地の人が日常的に使うようなお店は、日本円にして数百円で食事をすることができます。
マレーシア旅行のお役立ち情報
ここからは、マレーシア旅行を計画している人向けのお役立ち情報について紹介します。
フライト
日本からマレーシア行きの直行便は、JAL、ANA、マレーシア航空などで利用できます。
経由便の場合は、シンガポール航空がおすすめす。
また、日本からチャイナエアライン(台北経由)やキャセイパシフィック(香港経由)も選択肢になります。
マレーシアに就航するエアラインはほかにもあり運賃も様々なので、フライトの比較をしてみてください。
2024年1月1日より、マレーシアに入国する全ての外国籍旅客*に対し、デジタル入国カード(MDAC/マレーシアデジタルアライバルカード)の提出が義務づけられています。
*マレーシアの永住権保有者や長期滞在ビザ保有者等は免除されます。
マレーシア到着3日前から登録可能なので、フライト前に忘れないように手続きしてください。
空港
マレーシアを代表する空の玄関口、クアラルンプール国際空港。
シンガポールのチャンギ空港のような華やかさはないものの、広々していて落ち着きのある雰囲気の良い空港です。
なお、クアラルンプール国際空港からクアラルンプール市内中心地へは、KLIAエクスプレスで約30分です。
通貨
マレーシアの通貨は、Ringgit(リンギット)。
RMやMYRという表記が使用されています。
為替レート
為替レートは変動するものの、
RM1(1リンギット )=約30円
…というイメージでしたが、2024年6月下旬からRM=34円になり円安が加速しています。
最新の為替レートは別途確認するようにしてください。
両替
リンギットへの両替は、マレーシアで行うことをおすすめします。
レートが良いのは街中にある両替商です。
Wise(ワイズ)での両替も、マレーシアの両替商並みにレートが良く、マレーシアにいなくてもアプリで簡単に両替が可能です。
Wiseデビットカードを発行し、Wiseのアカウントにリンギット資金があれば、マレーシアで手数料無料でデビット決済したりATMからリンギットを引き出すことができます。
クレジットカード
マレーシアでは、主要な国際ブランドのクレジットカードが利用できますが、最もよく使えるブランドはVISAとマスターです。
アメックスやJCBが使えない場所もあるので、VISAまたはマスターを1枚持っていくことをおすすめします。
SIM(データ通信&インターネット)
マレーシアでは、Celcom、Digi、Tune TalkなどのプリペイドSIMカードが非常に安く購入できます。
プリペイドSIMカードは、マレーシア(クアラルンプール国際空港)到着時に購入する形が便利です。
また、eSIMが利用できる場合は、eSIMを購入する方法もあります。
ホテル
「高級ホテルに安く泊まれる!」という評判を持つマレーシア。
実際に、名だたる世界資本のホテルに比較的お手頃価格で泊まることができます。
ホテル宿泊料金は、各ホテル予約サイトで比較することをおすすめしますが、アゴダが競争力のある価格を提示していることが多いです。
アゴダは直近予約だと宿泊料金がグッと下がっていることがあるので、要チェックです。
交通
一般論として、マレーシアは車社会なので、車がないと不便なことが多いです。
ただし、クアラルンプールでは、
- LRT
- MRT
- モノレール
- KTM
- バス
…など、様々な公共交通機関が利用できます。
公共交通機関を利用する時は、キャッシュレスで乗車できるタッチアンドゴーなどのカード利用が便利です。
旅行者向けのKLトラベルパス(KLIAエクスプレス片道または往復にLRT+MRT+モノレール2日間乗り放題)も使い方によっては便利です。
クアラルンプール観光には、主要観光スポットを自由に乗り降りできる観光バスのHop-on Hop-off利用も便利で、多くの旅行者が利用しています。
Grab利用が便利
マレーシア旅行にはGrabを使うことを基本にすると便利です。
流しのタクシーはボラれるのでおすすめではなく、料金が明確なGrabが一番便利です。
車を運転することに抵抗がない場合は、レンタカー利用もおすすめです。
観光情報
マレーシアの人気観光地は、
- クアラルンプール
- マラッカ
- ペナン島
- ランカウイ島
- コタキナバル
…などになります。
それぞれの都市の特徴と主要観光スポットの情報は、以下の記事にまとめています。
持ち物
夏服を持っていく形になるので、基本的に荷物は少なくまとめることができます。
ただし、屋内や公共交通機関内のエアコンが効きすぎていて寒いケースがあるので、長袖は1枚持っていくことをおすすめします。
服装
基本的にかなりラフで自由です。
ただし、イスラム宗教施設のモスク内を見学する時は、肌を露出ような服装はNGです。
観光客が足を運ぶことが多いモスクでは、肌を覆うローブのレンタルをしているので、通常はこのローブを来て見学できます。
男性の場合、モスクに入る際は長ズボンが必要になり、ショートパンツはダメなので注意してください。
まとめ
大らかな人が多く、開放的な雰囲気があるマレーシア。
リラックスして過ごせる素敵な国です。
以上、はじめてのマレーシア旅行向けの基本情報とお役立ち情報についてでした!