台湾観光に便利な公共交通機関、MRT。
地下鉄のような乗り物で、駅構内や車内は非常に清潔である上、安心して利用することができます。
この記事では台北MRTを中心に、路線図、切符購入方法と乗り方、注意事項について紹介します。
台湾の便利な電車、MRTとは?
Mass Rapid Transit (高速輸送)を意味するMRT。
中国語では、捷運(jié yùn、ジエユン)、英語ではMetro(メトロ)と呼ばれています。
台湾において、
- 台北捷運
- 桃園機場捷運
- 台中捷運
- 高雄捷運
…というMRTが運行されています。(2024年6月現在)
桃園機場捷運は空港線のMRTで、桃園国際空港から台北駅にアクセスすることができるほか、桃園国際空港から高鉄桃園駅に行き新幹線への乗り換えに利用できる電車になります。
台北MRTの路線の種類と路線図
観光で台北を訪れる人の多くが利用することになる台北メトロ。
2024年6月現在、台北MRTには以下の路線があります。
- 文湖線(Wenhu Line)
- 淡水信義線(Tamsui-Xinyi Line)
- 松山新店線(Songshan-Xindian Line)
- 中和新蘆線(Zhonghe-Xinlu Line)
- 板南線(Bannan Line)
- 環状線(Circular Line)
台北MRTは台北市と新北市の主要エリアを網羅する電車で、基本的には地下を走る地下鉄になっていますが、一部地上に駅があるケースもあります。
路線図詳細を確認したい時は台北メトロ(MRT)を運営する台北大衆捷運股份有限公司の公式サイト利用が便利です。
台湾のそのほかのMRT
台中MRTの路線図
台湾にあるMRTのなかでは一番新しい台中のMRT。
高雄MRTの路線図
台湾新幹線に乗って、台北方面から高雄にアクセスする場合、降車する駅が左營駅になります。
ここから高雄MRTに乗り換えて、美麗島駅などの市内中心部にアクセスできます。
また、高雄にはMRTに加えてライトレート(LRT)もあり、こちらも観光に便利です。
台北メトロに乗車するために必要なもの
台北メトロ(MRT)に乗車するには、
- 悠遊カードなど交通系ICカードを利用する
- トークン(片道切符)を購入する
…という方法があります。
旅行者の方はパスを使う方法もありますが、一般的には上記2つの方法が主流です。
悠遊カード
台湾旅行中に台北メトロをはじめ、台湾の公共交通機関を何度か利用する予定があれば、悠遊カードを購入することをおすすめします。
公共交通機関をキャッシュレスで利用でき、とても便利です。
交通系ICカードや電子マネーカードは、台湾現地で購入することができますが、KLOOKを利用すると日本出発前に予約購入し、台湾の空港で受け取ることができます。
また、KLOOKには悠遊カードとプリペイドSIMカードを一緒に受け取ることができるプランもあり便利です。
トークン(切符)
こちらは片道切符のトークン。
トークン(片道切符コイン)の購入方法
トークンを購入する場合は、駅構内にある券売機を利用します。
「Please Touch Screen」という表示があるので、画面をタッチします。
目的地に行くまでに必要な運賃とトークン(片道切符)の枚数を選択します。
運賃については、券売機の近くにある台北メトロ(MRT)の路線図で確認できます。
コインまたは紙幣を投入します。
現金を投入すると、受取口にトークン(片道切符)が出てきます。
トークンやお釣りを受け取って、チケット購入が完了です。
台北MRT(電車)の乗り方
入場する時・退場する時共に、改札を通過する時は緑の矢印のマークがある改札機を利用します。
使えない場合は赤の✖️マークが表示されています。
入場する時
入場する時は各改札機にある上記のセンサーに悠遊カードなどのICカードまたはトークン(片道切符)をかざします。
「ピッ」となったらOKのサインで、改札機が開きます。
退場する時
退場する時は悠遊カード利用時とトークン(片道切符)利用時で少し異なります。
悠遊カードを利用する時は入場する時と同じように改札機にあるセンサーにカードをかざせばOKです。
トークン(片道切符)を利用している場合は「直接投入(Insert Token)」という表示があるところにトークンを入れれば改札口が開くようになっています。
台北MRTのプラットホーム
場所によって地上に駅が設置されているところもありますが、基本的には上記画像のような地下鉄の駅になっています。
上の画像は市政府駅のプラットホーム。
こちらは北門駅。
電車を待つ時はWaiting Lineの表示があるところに並びます。
こんな風にラインが引いてあるので、ラインに沿って並びます。
駅のプラットホームには上記のような電光掲示板があり、各電車の到着予定時間をチェックすることができます。
上記の画像にある表示からは、頂埔行きの電車の到着まで4分20秒、亞東醫院行きの電車の到着まで45秒ということがわかります。
台北メトロの車内。
路線により車内のデザインが少し異なることがあります。(文湖線の電車は車両が少なく、車幅も狭めです。)
シートの一部に博愛座(Priority Seat)という表示がある座席があり、これは優先席にあたります。
上の画像で言うと濃いブルーの席が優先席になります。
台湾では優先席の使い方が日本とは異なり、かなりきっちりとしていて時にトラブルになることがあります。必要としない場合は空席だからといって座るよりも、普通の座席を探すようにした方がベターです。
車内では停車駅についてのアナウンスがありますが、ドア付近にある電光掲示板でも確認することができます。
どちらのドアが開くのかという情報も表示されます。
台北メトロ利用時の注意事項
最も注意すべきは…
飲食禁止
ということです。
日本的な感覚で思わずペットボトルの水を飲んでしまいそうになることがありますが、制限エリアで飲食をすると罰金対象となるため注意してください。
エレベーターに乗る時にも注意
もう一つの注意事項として、エスカレーターに乗る時は右側に並ぶということを覚えていた方が良いかもしれません。
急いでいる人のために左側を空けておくということが暗黙の了解になっています。
日本では地域により右側・左側とルールが異なりますが、台湾では右側になっています。
まとめ:台北の地下鉄は便利な乗り物
台北の市バスも非常に便利な乗り物ですが、慣れていないと戸惑うことがある一方、台北メトロ(MRT)については、非常にシンプルでわかりやすい公共交通機関であると言うことができます。
台北観光には欠かせない乗り物でもあるため、どんどん活用してみてください。
以上、台北MRTの乗り方についての紹介でした!