台北市内で新幹線に乗車する場合、観光客の方の多くは台北駅から乗るというケースがほとんどであるものの、滞在しているエリアによっては南港駅の利用もおすすめです。
台湾高速鉄道の南港駅は2016年に開通した比較的新しい駅で、台北駅ほどの混雑がない穴場の駅です。
この記事ではそんな南港駅の詳細について紹介します。
南港(ナンガン)駅ってどこにあるの?
台北市の東側に位置する南港区にある駅です。
これまで南港にはMRTと台鐵(台湾鉄道)の駅がありましたが、2016年に台湾新幹線の高鐵(台湾高速鉄道)の南港駅が延伸開業したことにより、以前よりも活気溢れるエリアに変貌を遂げています。
MRTマップでみる南港駅の位置
それぞれの位置関係は、MRTの路線図で見ると以下のようになります。
中心にあるものが台北駅で、右側にあるのが南港駅です。
台北MRTの路線図は台北大衆捷運股份有限公司の公式サイトから確認することができます。
MRTに乗ってしまえば、台北駅-南港駅の乗車時間は約20分です。
地図上では台北中心部から遠く見えますが、意外と近い場所に南港駅があります。
台北駅と南港駅の比較
台北駅は台北の中心部にあり、利便性は高いと言えます。
ただし、数々のデメリットがあることも事実です。
- 広すぎて迷いやすい
- 常に混雑している
- わかりにくい
- 日程によっては自由席で座れないことも
台北駅は古さが目立つ
台北駅はとにかく人が多い!そして、わかりにくい!古い!
連休の時期は人で溢れかえり、切符を購入することも一苦労です。
南港駅は新しく、わかりやすい駅構内
一方で、南港駅は施設や設備が新しく、とっても快適。
MRT(台北メトロ)や台鐵(台湾鉄道)からの乗り換えもスムーズです。
台北駅ほど混雑することがなく、道案内の表示がわかりやすいため、迷うことがありません。
台湾新幹線に関わるちょっとした豆知識
南港駅は高雄行き方面の始発駅で、自由席に座れる確率が高い
自由席に乗って旅をしたい場合、南港駅からの方が台北駅と比較して座席をゲットできる可能性が高くなります。
ただし、正規運賃で新幹線のチケットを購入する場合、台北から高雄(左營)までの指定席と自由席の料金差はわずかNT$50。
日本の新幹線は指定席と自由席の料金差がかなりありますが、台湾の新幹線は差がごくわずかです。
ちょっとした飲み物一杯分という金額であるため、新幹線に乗りたい日程・日時が決まっているのであれば、迷わず指定席を購入することをおすすめします。
南港駅から左營に新幹線でアクセスする際は、直達車と呼ばれる特急利用がおすすめ
直達車を利用した場合、南港駅から高雄(左營)までの所要時間は1時間45分。
この場合、南港駅出発後の停車駅は3つです。
台北、板橋、台中のみで、高雄(左營)に到着します。
この特急は現在のところ1時間に1本しかないため、事前に確認しておくとスムーズに旅ができます。
時刻表や運賃を調べたい場合は台灣高鐵のウェブサイトにアクセス、トップページの「時刻表興票價查詢」で、乗車駅・降車駅・乗車日時などを選択することで簡単に調べることができます。
MRT南港駅から新幹線への乗り換え方法
ここからはMRT南港駅から新幹線の南港駅への乗り換え方法について紹介します。
MRT南港駅で降車して改札口に近づくと、すぐに上記のような案内表示が目に入ってきます。
1Aまたは2Aのどちらからでも、新幹線乗り場にアクセスすることができます。
高鐵と記載されている表示に沿って進んで行きます。
台鐵(台湾鉄道)も同じ方向にあります。
1Aの方向に進むと、こんな風にお店が広がっています。
このエリアはグローバルモールと呼ばれています。
奥に入って行くと、フードコートもあります。
案内に従って歩いて行くと、上記の広場に出ます。
新幹線乗り場は下にあるため、下りのエスカレーターに乗ります。
エスカレーターを降りると、すぐ目の前に新幹線乗り場があります。
駅の切符売り場。
台北駅の切符売り場は行列ができていることがよくありますが、南港駅は空いていることが多いです。
こちらは切符の自動販売機。
南港駅は台鐵(台湾鉄道)とのアクセスも良好
同じフロアに台鐵(台湾鉄道)の南港駅があります。
新幹線の乗り場からすぐ横に移動するだけで乗り換えができます。
南港駅はショップも充実
地下にあるグローバルモール以外にも、CITY LINK(シティーリンク)と呼ばれるショッピングモールがあります。
地上にあるCITY LINK(シティーリンク)。
オープン当時は営業しているお店がまばらでしたが、最近ではテナントが増え、お店が充実しています。
南港駅直結のホテルもある!
コートヤード台北 (台北六福万怡酒店)がCITY LINK(シティーリンク)内に入っています。
新幹線も電車もMRTも、そしてバスにもすぐ乗れるという便利なロケーションにあります。
また、南港展覧館(台北世界貿易センター)にも近いことから、同スポットで開催される展示会やイベントに参加する場合に便利なホテルです。
南港駅の周辺環境
CITY LINK(シティーリンク)内でも十分に食事を楽しむことができますが、南港周辺でもう少し足を伸ばしてみたい方は、「中國信託金融園區(CTBC Financial Park)」がおすすめです。
こちらもレストランやカフェなどがたくさん入っているため、食の選択肢が豊富です。
タピオカミルクティーで有名な「春水堂」もあります。
最寄駅は南港軟體園區駅(南港ソフトウェアパーク駅)になりますが、南港駅の一つ隣の南港展覽館駅(台北世界貿易センター駅)からも徒歩8分程でアクセス可能です。
まとめ:南港駅は滞在エリアによっては非常に便利な駅
台北駅は台北駅の便利さがありますが、新幹線に乗る場合、南港駅から乗る方が快適だと感じています。
もちろん、台北市内のどこに滞在しているのかにより、どの駅から利用するのかという選択肢が変わってきます。
例えば、台北駅近くに滞在しているのに、わざわざ南港駅まで行って新幹線に乗る方が良いと言いたいわけでは全くありません。
ただし、「台湾新幹線は南港駅からでも乗れる」という予備知識があるだけでも、旅行の計画を立てる時にどこかで役に立つと思うので、台北での滞在先に応じてどの駅から新幹線に乗車する方が良いのか検討してみてください。
個人的には、板南線の市政府駅より東側に滞在している場合は南港駅の利用を検討しても良いと思います。
以上、南港駅についての紹介でした!