ユニークな具材が散りばめられた、カラフルな見た目のアイスカチャン。
この記事では、マレーシアのかき氷のアイスカチャンの特徴について紹介します。
Ais Kacang/Ice Kacang(アイスカチャン)とは?
マレーシアにおける定番人気のデザートの1つであるAis Kacang(アイスカチャン)。
マレー語でAis(アイス)は氷、Kacang(カチャン)は豆を意味し、直訳すると豆の氷。
小豆などの豆類をはじめとした具材をのせたかき氷になります。
Ais KacangとIce Kacangの違い
Ais Kacangは、Ice Kacangという表記が使われることもあります。
マレー語のAisを英語表記にしたものが、Ice Kacangになります。
どちらも同じもので、発音も同じです。
別名はABC(エービーシー)
Ais Kacangは別名で、ABC(エービーシー)と呼ばれることもあります。
Air Batu Campurという言葉の頭文字をとったもので、略してABCと呼ぶことが一般的です。
マレー語でAis Batuはアイスキューブ、Campurはミックスという意味を持ち、様々な具材をミックスしたかき氷を意味します。
ABCとAis Kacangは、直訳の意味ではぞれぞれ少し異なるものの、食べ物としては同じものになります。
また、お店によって、ABC Ice Kacangなど、ABCとAis Kacang(Ice Kacang)をミックスした表記を使っているケースもあります。
アイスカチャンのトッピング
様々な具材が使われているAis Kacang(アイスカチャン)。
定番の素材は、
- 小豆
- スイートコーン
- ニッパヤシの実
- 仙草ゼリー
…などで、これにアイスクリームをのせているケースもよくあります。
ニッパヤシの実のAttap Chee(アッタプ チー)
ニッパヤシ(Nipa Palm)の実のAttap Chee(アッタプ チー)。
Ais Kacang(アイスカチャン)に使われていることが多い素材になります。
ゼリー類
アイスカチャンに添えるゼリー類にはいくつかあり、定番は仙草ゼリー。
仙草ゼリーは、中国語で涼粉(リャンフェン)、マレー語でCincau(チンチャウ)と呼ばれています。
また、Cendol(チェンドル)のメイン具材として使われる緑色をしたゼリーを、アイスカチャンに添えているお店もあったり、カラフルなゼリーを使っているケースもあります。
ピーナッツも使われる
Ais Kacang(アイスカチャン)には、ピーナッツを加えることもあります。
シロップについて
アイスカチャンに使用するシロップは、ローズシロップやグラマラッカシロップ(ココナッツパームシュガーシロップ)が定番です。
また、シロップのほかに、エバミルクやコンデンスミルクをかけて、クリーミーな味に仕上げています。
氷の上にかかっている赤やピンク色のものがローズシロップで、さらにルートビアのSarsi(サーシ)を使ったシロップをかけているお店もあります。
ルートビアは湿布のような味がする…と形容されることが多いソフトドリンクになります。
アイスカチャンは美味しい?
どんなシロップを使い、どんな具材をのせているのかにより、アイスカチャンの味が異なるので、お店によって「美味しい」「美味しくない」の評価が変わってきます。
ただ、かき氷に使われている素材がユニークであることから、Aアイスカチャンは、日本人の口に合わないケースが割と多いように感じています。
特にSarsi(サーシ)のシロップを使ったアイスカチャンは、独特な風味を持つことから、好き嫌いが大きく分かれます。
チェンドルとの違い
Ais Kacang(アイスカチャン)と並ぶ、マレーシアを代表するデザートのCendol(チェンドル)。
チェンドルは、緑色のチェンドルゼリーや小豆などの具材を氷に上に乗せ、ココナッツミルクとグラマラッカのシロップをかけたかき氷になります。
アイスカチャンと比較して、クセの強い素材が少なく、ベースがココナッツミルクとグラマラッカの味であるため、チェンドルの方が食べやすい味になっています。
アイスカチャンを販売しているお店では、大抵チェンドルを販売していることが多く、双方のデザートを楽しむことができます。
まとめ
外の気温が高く、熱いな…と感じる時に食べるAis Kacangは格別です。
ただし、日本人の口には合わないケースもあるので、そんな時はCendol(チェンドル)を選択してみるという形がおすすめです。
以上、マレーシアのかき氷のアイスカチャンについての紹介でした!