茶葉を料理に取り入れたPurple Cane Tea Restaurant(紫藤茶原)。
マレーシア初となるティーレストランで、プーアル茶・烏龍茶・紅茶・ジャスミン茶・緑茶など、料理に使われている茶葉は多岐に渡り、茶葉の特徴と食材の旨味を活かした優しい味つけの料理を楽しむことができます。
この記事では同レストランの詳細について紹介します。
マレーシアのPurple Cane(パープルケーン)
1987年、マレーシアのクアラルンプールで創業したPurple Cane(紫藤)。
ブランド名のパープルケーンは、中国語の「紫藤花」が語源になっていて、藤の花を意味します。
茶葉を販売するティーハウスから出発したPurple Cane(紫藤)は茶葉を販売するだけではなく、茶文化の啓蒙活動を行っている企業として知られていますが、新しい試みとして1997年にティーレストラン事業を開始。
これが「お茶×食」というコンセプトで立ち上げられたパープルケーンになります。
優しい味&ヘルシーな料理
Purple Cane Tea Restaurantの料理が一般的なレストランで提供されるもの違う点。
それは全体的に優しい味ということです。
実際にPurple Cane Tea Restaurantの理念として、
- 油少なめ
- 塩分少なめ
- 調味料少なめ
- 防腐剤や色素などの人工添加物を使わない
…ということが掲げられていて、実際にその料理を口にすると、その優しい味にハッとするものがあります。
素材の旨味を活かした薄味の料理が好きな方におすすめすることができるレストランです。
Purple Cane Tea Restaurant(紫藤茶原)のメニュー
Purple Cane Tea Restaurant(紫藤茶原)のメニューは、
- 茶湯類(ティースープ)
- 茶米飯(ティーライス)
- 肉類
- 野菜
- 豆腐&卵類
- 茶麺類(ティーヌードル)
- 茶点心
- 茶デザート
- ドリンク
こんなカテゴリーに分けられています。
各種茶葉を料理に使っているところがその特徴で、使用している茶葉の種類はメニューの「用茶」の欄で確認することができます。
茶湯類&茶米飯
茶湯(ティースープ)には、緑茶の龍井やプーアル茶、凍頂烏龍をベースにしたハーバルスープが揃っています。
茶飯に関しては、龍井とプーアル茶を使ったものがあります。
肉類
肉類のメニュー。
ライチ紅茶を使った鴨肉やラム肉、カレーチキンがあります。
凍頂烏龍を使った肉骨茶(バクテー)メニューもありますが、豚肉でなく鶏肉を使っていることからチクテーと呼ばれています。
野菜
野菜炒めのメニュー。
野菜炒めにも各種茶葉が使われています。
豆腐&卵
豆腐と卵のメニュー。
ご飯&麺
炒飯や麺のメニュー。
点心
饅頭(マントウ)などの点心メニュー。
卵に茶葉や五香粉などのスパイスや調味料を入れて煮込む茶葉蛋(チャーイエダン)もあります。
デザート
デザートにも茶葉が使われています。
花茶や緑茶のプリンや湯圓(タンユエン)、紅茶を使った杏仁豆腐があります。
ドリンク
各種中国茶、お茶に蜂蜜を加えたハニー系ドリンク、フレーバーティーのメニュー。
メニューの下部にさらっと記載されていますが、名茶として有名な中国武夷岩茶の大紅袍もあります。
コールドブリュー(水出し)のお茶もあります。
Nitrogen(窒素ガス)ドリンクやフレッシュフルーツジュース。
パープルケーンで食べるおすすめ料理
茶湯(ティースープ)
Purple Cane Tea Restaurant(紫藤茶原)で注文すべきおすすめメニューは茶湯(ティースープ)。
お茶のように飲むことができるハーバルスープというイメージで、一般的なスープとは少し違った楽しみ方ができます。
体が芯から温まるおすすめの一品です。
茶飯(ティーライス)
主菜を引き立てる素朴で優しい味の茶飯(ティーライス)もおすすめです。
玄米をプーアル茶で炊いた普洱糙米飯(Pu’er Brown Rice)。
緑茶の龍井(ロンジン)を使った龍井綠茶飯(Long Jing Green Tea Rice)。
野菜炒め
マレーシアで食べるべき野菜料理のKangkung Belacan(カンコン ブラチャン)。
Kangkung=空芯菜、Belacan=ブラチャンという意味があり、中国語では馬來風光と呼ぶことが一般的です。
ブラチャンという発酵させたシュリンプペーストを使い、唐辛子やにんにくで空芯菜を炒めた料理で、食欲をそそる一品です。
Belacan(ブラチャン)の味がダメかも…という場合は、鬼馬天地(レンコンとウォーターチェスナットの炒め物)が食べやすいと思います。
紅燒茶雞(配)饅頭
肉類にある紅燒茶雞(配)饅頭。
ライチ紅茶で煮込んだスイートチリソースつきの鶏肉料理です。
この料理には揚げミニ饅頭がセットになっています。
紅燒茶雞のソースをつけて食べます。
TEA+はティータイム利用におすすめ
Mid ValleyのThe GardensにあるPurple Cane Tea Restaurant(紫藤茶原)の店舗にはレストランの横にTEA+が併設されています。
TEA+で提供されるドリンクは、Purple Cane Tea Restaurant(紫藤茶原)内で飲むことができますが、お茶だけ飲みたいという時はTEA+の利用がおすすめです。
上記の画像はPurple Cane Tea Restaurant(紫藤茶原)とTEA+の位置関係を示したものです。
TEA+ではドリンクのお持ち帰りも可能で、のんびりお茶を楽しむだけではなく、ドリンクスタンドとして利用することができます。
各種中国茶をはじめ、様々なティードリンク、ちょっとしたデザートもあります。
ライチ紅茶のコールドブリュードリンク。
ノスタルジックテイストのかわいいガラス瓶に入っています。
TEA+で注文するおすすめドリンクはNitro(窒素ガス)シリーズ。
コーヒー業界の近年のトレンドとしてコールドブリューコーヒーに窒素ガスを加えるNitro Coffee(ナイトロコーヒー)を提供するカフェが増えてきていますが、Purple Cane Tea Restaurant(紫藤茶原)にも、
- NITRO HONEY(蜂蜜)
- NITRO LEMONGRASS BLACK TEA(レモングラス紅茶)
…というNitro系メニューがあり、特にNITRO LEMONGRASS BLACK TEAがおすすめです。
口あたりがクリーミーでありながら、さっぱりした後味のドリンクです。
機械を使って、Nitro(窒素ガス)ドリンクを作ってくれます。
窒素ガスを注入中…。
テイクアウトする時は持ち帰り用の容器に入れてくれますが、レストラン内やTEA+でいただく時はグラスに飲料を入れてくれます。
店舗ロケーション
Purple Cane Tea Restaurant(紫藤茶原)はいくつか店舗がありますが、おすすめはMid ValleyのThe Gardensにある店舗。
Mid Valley Megamallでお買い物する予定がある時に便利なお店です。
ガーデンズモールにある店舗
住所:Lot LG-206, Lower Ground Floor, The Gardens, Mid Valley City, Lingkaran Syed Putra, 59200 Kuala Lumpur
公共交通機関でアクセスする場合、最寄駅はKTMのMid Valley(ミッドバレー)駅、またはLRTおよびKTMのAbdullah Hukum駅からもアクセス可能です。
Purple Cane Tea Restaurant(紫藤茶原)の対面に鼎泰豊(ディンタイフォン)の店舗があるので、これを目印にしてみてください。
ちなみに、Mid Valley Megamall内にはPurple Cane(紫藤)のティーアートセンター(Purple Cane Tea Art Centre)があり、こちらの店舗は茶葉や茶器など、お茶関連製品の専門店になっています。
Purple Cane Tea Restaurant(紫藤茶原)にも自社のお茶商品が置いてありますが、試飲してから購入したい場合はPurple Cane Tea Art Centre(パープルケーンティーアートセンター)に足を運んでみてください。
茶葉蛋については、レストランとティーアートセンター、どちらも店先で販売しています。
チャイナタウンにある店舗
クアラルンプールのチャイナタウンがあるJalan Sultan沿いにも店舗(Purple Cane Enterprise)がありますが、こちらはティーレストランではないので注意してください。
Purple Cane Enterpriseの近くには、Purple Cane Tea Houseがあります。
こちらにはフードメニューがあるようですが、上記で紹介したティーレストランのメニューとは少し異なります。
プドゥにある店舗
Puduにも店舗があります。
まとめ:素朴で優しい味を提供するティーレストラン
Purple Cane Tea Restaurant(紫藤茶原)は胃に優しい健康的なグルメを堪能したい時におすすめのレストランです。
また、中国茶はもちろんのこと、Nitroドリンクが飲んでみたい時やちょっとしたティータイムにTEA+を利用する形もおすすめです。
以上、茶葉を活用したヘルシー料理とドリンクが美味しいPurple Cane Tea Restaurant(紫藤茶原)についての紹介でした!