優れたアイテムがたくさんある台湾の石鹸ブランド。
でも…
どんなブランドがあって、どの石鹸がおすすめ?
…こんな疑問を抱えている方も多いはずです。
この記事では、私が台湾生活の中で出会った大好きなコスメブランドの中から、人気石鹸商品のレビューを交えつつ、それぞれの特徴について紹介します。
台湾のコスメブランドの石鹸
色々なコスメブランドがありますが、本記事ではナチュラル志向のコスメブランドという観点から以下の3つのブランドをピックアップして紹介します。
- 阿原肥皂(ユアンソープ)
- 薑心比心(ジャンシンビーシン)
- 大春煉皂(ダーチュンソープ)
ナチュラル志向という意味においては、ブランドとして歴史のある艋舺肥皂(モンガ石鹸)も非常におすすめです。
ただし、ユアンソープと系統が似ているため、今回は比較対象から除外しています。
阿原肥皂(ユアンソープ)
台湾の人気コスメブランド&手作り石鹸の知名度No.1、阿原肥皂(ユアンソープ)。
特徴
天然成分をふんだんに使い、それらの効能や香りを活かした手作り石鹸が特徴です。
天然成分の中でも中華圏ならではの漢方成分を取り入れた石鹸もあり、オリエンタルな要素を感じることができるブランドです。
天然成分の効能や香りを壊さないように、熱を加えることを避け機械を作わずにコールドプロセス製法を採用し、手作りで丁寧に作られています。
他の2つのブランドと比較して、石鹸の種類が豊富です。
何十種類とあるユアンソープの中から選んだ石鹸は、一番人気と言われるヨモギの石鹸。
ユアンソープの店員さんにニキビや敏感肌に悩んでいると言うと、まずヨモギ石鹸をおすすめされます。
- 主成分:オリーブオイル、水、ヨモギ、緑茶(エキス)、水酸化ナトリウム、パチョリ、レモングラス、クマツヅラ(精油)
ヨモギ石鹸のレビュー
- 香り:ハーブの香りが少し強め
- 泡立ち:泡立ちは悪くないが、泡の粒子が若干粗めでサラサラしている
- 洗浄力:強過ぎず程良い(マイルド)
- 洗い上がり:さっぱり感がありつつ、しっとり感もある
泡だてネットを使ってしっかり泡を作っても、時間が経つと泡がへたって小さくなっていきますが、ここが「ユアンソープは自然」だと感じることができる点でもあります。
ヨモギ石鹸はこんな人におすすめ
- ハーブ感やハーブの力をしっかり感じることができる石鹸を探し求めている人
- 自然なものが好きな人
- 「石鹸洗顔って乾燥しない?洗浄力強過ぎない?」と不安を感じつつ、石鹸洗顔に興味をもっている人
デメリット
- 水分の多いところに置いておくと石鹸が溶けてドロドロになる
- 石鹸が小さくなるほど使いにくくなる(最後まで綺麗に使うことが難しい)
総評
石鹸が溶けやすいので扱いに少しだけ注意が必要ですが、石鹸の使い心地は抜群に良いです。
ユアンソープの石鹸は非常に種類が多く、幅広い肌質や肌の悩みに対応した石鹸があります。
ヨモギ以外にも口コミで評判の高い石鹸がたくさんあるため、自分の好みに合うものを見つけることができるはずです。
台湾で購入する石鹸として一番おすすめのブランドです。
薑心比心(ジャンシンビーシン)
薑心比心(ジャンシンビーシン)もナチュラルコスメ志向の女性に支持されている人気コスメブランドです。
特徴
生姜の力に着眼、生姜を使った商品開発に特化したちょっとユニークなコスメブランドです。
石鹸商品に関してはユアンソープほどの商品バリエーションはないものの、生姜とその他の天然成分や素材を組み合わせた面白い石鹸があります。
例えば…
- 生姜+ミルク
- 生姜+コーヒー
- 生姜+ラベンダー
- 生姜+オレンジ
- 生姜+ミント
「えっ、こんな組み合わせ?!」という石鹸商品が多いところが特徴です。
今回選んだ石鹸はバタフライジンジャーフラワーという石鹸。
全ての肌質に適した石鹸になっています。
- 全成分:生姜、蜂蜜、アロエベラオイル、アボカドオイル、ホホバオイル、パームオイル、パーム核油、ココナッツオイル、ステリアリン酸、ひまし油、水酸化ナトリウム、グラニュー糖、エチルアルコール、グリセリン、ソルビトール、パフュームオイル、オーツ、バラフライフラワージンジャーオイル
生姜の小さな塊が石鹸の中に入っています。
バタフライジンジャーフラワー石鹸のレビュー
- 香り:ほどんどない。香りに敏感な人も使いやすい
- 泡立ち:泡立ちが良く、泡に弾力がある
- 洗浄力:強め
- 洗い上がり:かなりさっぱり感がある
泡立てた時の泡の弾力は今回紹介する石鹸の中で一番あり、香りについては最もクセのない石鹸です。
泡の粒子も細かく、クリーミーでモコモコした泡を作ることができます。
バタフライジンジャー石鹸はこんな人におすすめ
- ハーブや香りが強いものは苦手という方も抵抗感なく使うことができる
- 石鹸の価格が他ブランドより安めに設定されているので、お手頃価格のナチュラル石鹸を探している人におすすめ
デメリット
- バタフライジンジャーフラワー石鹸は、ハーブ感を求めている場合に少し物足りなさを感じてしまう
- バタフライジンジャーフラワー石鹸は乾燥肌や混合肌には少し洗浄力が強め
混合肌や乾燥肌の方はバタフライジンジャーフラワー石鹸よりも、それぞれの肌質に適した石鹸を選ぶことをおすすめします。
総評
薑心比心(ジャンシンビーシン)では、石鹸よりもハンドクリームや入浴・アロマ関連のアイテムの方が人気です。
これらの商品の方が、生姜の力やそれぞれのハーブの香りがより上手に取り込まれています。
特に、ハンドクリームは香りが非常に良いです。
大春煉皂(ダーチュンソープ)
大春煉皂(ダーチュンソープ)は、上記で紹介した阿原肥皂や薑心比心よりも歴史ある石鹸メーカーです。
特徴
大春煉皂も天然成分を石鹸作りに取りれている上、商品に「台湾感」や「独特のおしゃれ感」があるブランドです。
例えば、台湾ならではの素材である「紅藜(レッドキヌア)」を使ったちょっと珍しい石鹸を販売していたり、デザイン性の高い石鹸もあります。
プレゼントにすると喜ばれそうな石鹸が多いです。
手作り石鹸ではなく、機械を使って石鹸を作っていることもあり、石鹸自体はとてもしっかりしています。(ここが手作り石鹸とは違うな…と感じている点です。)
今回選んだ商品は、大春煉皂(ダーチュンソープ)で一番人気のきゅうりの石鹸。
パッケージのデザインが素敵で、かなりしっかりした素材の箱に入っています。
- 主成分:オリーブオイル、アミノ酸、有機シアバター、スイートアーモンドオイル、ヨモギパウダー、きゅうり抽出液
ちなみに、大春煉皂(ダーチュンソープ)のきゅうりの石鹸はこんなセットになっています。
中に泡だて用のネットが付いています。
石鹸自体にもロゴマークが刻印されています。
シュールなかわいさがあるところも、大春煉皂(ダーチュンソープ)のおすすめポイントです。
きゅうり石鹸のレビュー
- 香り:ほんのりとしたきゅうりの香り
- 泡立ち:泡立ちが良く、ふわふわの泡が作れる
- 洗浄力:マイルド(ユアンのヨモギよりも若干強め)
- 洗い上がり:さっぱり感がありつつ、つっぱらない
上記2つの石鹸と比較すると、大春煉皂(ダーチュンソープ)のきゅうり石鹸は、香り・泡立ち・洗い上がりの各項目において中間的な位置づけです。
適度な香り、適度な泡立ち感、適度な洗い上がり感。
他の2つの石鹸は長方形ですが、丸型のきゅうり石鹸はすごく使いやすいです。
きゅうり石鹸はこんな人におすすめ
- ハーブ感が強すぎない使いやすい固形石鹸を探している人
- 台湾っぽいデザイン、台湾土産用の石鹸を探している人
きゅうり石鹸にはヨモギパウダーが使われていますが、ユアンソープのヨモギ石鹸のようなクセがなく、きゅうりの香りの方が強いです。
例えば言うなら、きゅうりパックをしているような感覚で使うことができます。
石鹸が型崩れすることなく最後まで綺麗に使いきれるので、今回紹介する石鹸の中で最も使いやすいです。(薑心比心の石鹸も型崩れしません。ユアンソープだけ取り扱いに注意が必要です)
デメリット
- 手作り石鹸ではないので、ユアンソープほどのナチュラル感がない
ナチュラル感をより求めている方はユアンソープの方が満足感が高いと思います。
総評
大春煉皂(ダーチュンソープ)はパッケージや石鹸のデザインにも作り手のこだわりを感じることができ、誰かにプレゼントするというシチュエーションで使えるブランドです。
レトロだけどモダン、大春煉皂(ダーチュンソープ)の石鹸商品にはそんな不思議な魅力があります。
石鹸自体の使いやすさという面においては一番です。
まとめ:定番人気のユアンソープが一番おすすめ
それぞれのブランドの看板商品とも言える商品を比較してみました。
成分が異なるものを比較しているため、単純に「これが良い」とは言いにくい面がありますが、「どれを購入すればいいのか迷う…」という時のためにポイントを簡潔にまとめます。
- ハーブの香りが好き&ハーブの効能を享受したい→阿原肥皂(ユアンソープ)
- ジンジャーコスメに興味がある→薑心比心(ジャンシンビーシン)
- 適度にハーブ感がありつつ普通に使いやすい石鹸が欲しい→大春煉皂(ダーチュンソープ)
個人的に一番好きな石鹸は阿原肥皂です。
モンガ石鹸も気分に応じて使っていますが、ナチュラル志向の方にはこの2つのブランドから石鹸をチョイスすると、満足度の高いお買い物に繋がると思います。
以上、台湾の人気コスメブランドのおすすめ石鹸についての紹介でした!