一度見たら忘れないその特徴的なテキスタイルやファブリック雑貨を販売する台湾の印花楽。
ときめきを覚えずにはいられない不思議な魅力を放っています。
ただ単純にかわいいブランド…というだけではなく、そのブランドコンセプトには社会的意義があり、それはデザインにも反映されています。
台湾の印花楽(inBlooom)
印花楽(inBlooom)のはじまりは2008年。
大学で芸術を専攻した3人の友人が、共同創業者として立ち上げた台湾のローカルブランドです。
inBlooomが意味するもの
印花楽の英語のブランド名であるinBlooom。
花が咲き誇る時に用いられる満開の意味を持つ英語表現、in full bloomが由来になっていますが、本来の”bloom”ではなく、3つの”o”を使った“blooom”という言葉が使われている点にも意味があります。
3つの”o”には、
- 3人の創業者
- 英語の”o”の形が漢字の「口」の形に似ていることから、起業プロセスにおいて3人が熱心に討論している様
- オリジナルの意味
…という思いが込められています。
また、印花(yìn huā)という中国語は、布地に模様(パターン)を印刷する「テキスタイルプリンティング」という意味を持ちます。
ものづくりに対する考え方
環境を考慮したエコフレンドリーなものであること
…これが印花楽(inBlooom)が手がけるデザインの根底にある考えです。
布という繰り返し何度も使える素材にこだわってものづくりを続けている理由もここにあります。
現代社会において、廃プラスチックの問題は世界的な社会問題として深刻化していますが、印花楽はプラスチックの代替え品となる商品を作り続けることで、この問題に立ち向かっています。
まさに、サステナビリティを考慮したブランドであると言えます。
印花楽と台灣八哥(ハッカチョウ)
印花楽の商品には鳥・モザイクタイル・窓ガラス・花火など定番のデザインパターンがあり、それぞれ作り手の思いが込められています。
その中でもブランドのトレードマーク的存在になっているものが台灣八哥(ハッカチョウ)。
なぜ、デザインパターンにハッカチョウを採用しているのか?
これにも理由があります。
台湾在来のハッカチョウは外来種の侵入が原因となり数が減少し続けているという問題を抱えています。
ハッカチョウのパターンを使い続けることで、ハッカチョウが絶滅の危機に瀕しているというメッセージを社会に対して発し、問題提起を行っています。
印花楽(inBlooom)の商品
印花楽(inBlooom)には非常にたくさんの商品がありますが、ここではその一部について紹介します。
ドリンクホルダー。
デザインモチーフは烏秋(オウチュウ)という鳥。
烏秋が連なって円形状を形成していることから、烏秋圈圈(Black Drongo Circles)と呼ばれるデザインパターンになります。
ボトルホルダー。
がま口財布。
革製品のお財布。
前列の右側にあるデザインパターンは、台湾伝統の古い建物に使われているモザイクタイルがモチーフになっているものになります。
ペンケース。
パソコンケースやバッグ。
洋服もあります。
スタイなどのベビーグッズ。
マスキングテープや付箋。
付箋はNT$50程度で購入可能です。
テキスタイル。
裁縫が好きな方は印花楽(inBlooom)で布地を購入して、DIYする方法もおすすめです。
印花楽の一番人気はランチョンマット
印花楽(inBlooom)の一番人気商品はランチョンマット。
価格はスプーンとフォークがセットになってNT$390。
ランチタイムに活躍するアイテムです。
色々なデザインのランチョンマットがあります。
気がつくと新商品が出ているので、お店に足を運んで最新のデザインをチェックしてみてください。
台北にある印花楽の店舗情報
2019年末時点では台北の大稻埕に3店舗(本店・2号店・3号店)ありましたが、2023年11月時点で、印花作夥のみが営業している状態です。
印花作夥(inBlooom Together)
住所:台北市大同區迪化街一段248號
印花作夥へのアクセスは、MRT大橋頭駅利用が便利です。
日本からオンライン購入が可能
Pinkoiを利用することで、日本からオンライン購入が可能です。
まとめ:台湾でファブリック雑貨を購入したい時におすすめ
何度お店に足を運んでも飽きないくらい、かわいいものがいっぱいの印花楽(inBlooom)。
印花楽(inBlooom)はどの店舗を訪れても、店員さんがとっても優しく、感じの良い人が非常に多いです。
それゆえ、店内がとても心地良い空間になっているので、ゆっくり店内を見て回ってお気に入りのものを探してみてください。