マレーシアの飲み物に使われていたり、料理にそっと添えられていることが多いCalmansi(カラマンシー)。
レモンやライムとは異なる、優しい酸味を持つ柑橘類です。
Calamansi(カラマンシー)とは?
マレー語でLimau Kasturi、中国語で桔仔と呼ばれるCalamansi(カラマンシー)。
マレーシアやフィリピンなど、東南アジアで定番の柑橘類です。
Wikipediaの情報によると、四季橘(シキキツ)という名前もあり、沖縄では四季柑(シキカン)と呼ばれています。
Calamansi(カラマンシー)は成熟するとオレンジ色になります。
ただ、マレーシアのスーパーや市場で販売されているカラマンシーは未成熟の緑色のものがほとんどです。
見た目がシークワーサーに少し似ていますが別物になります。
キーライムとカラマンシーの比較&違い
Key Lime(キーライム)はマレー語でLimau Nipisと呼ばれています。
マレーシアではKey Lime(キーライム)もよく使うため、スーパーで一緒に販売されています。
キーライムと比較してCalamansi(カラマンシー)は小ぶりです。
大きさの違いに加え、味にも違いがあります。
キーライムはビターですっきりとした酸味がある一方、カラマンシーはキーライムよりも柔らかな酸味を持ちます。
キーライムはカクテルやモクテルを作る時におすすめの素材です。
レモンとの大きさ比較
レモン・キーライム・カラマンシーを比較してみると、カラマンシーの小ささが際立ちます。
マレーシアでもレモンはスーパーで普通に購入できますが、料理やドリンクに使う柑橘類というと、カラマンシーやキーライムを用いることの方が圧倒的に多いです。
コブミカンとの違い
マレーシアにある柑橘類の1つとして、Kaffir Lime(カフィアライム)との比較についても簡単に紹介します。
日本語でこぶみかんと呼ばれるKaffir Limeは東南アジア原産の植物で、非常に良い香りを持ちます。
キーライム、コブミカン、カラマンシーのなかで、鼻に抜けるような華やかな香りを持つものはコブミカンです。
また、コブミカンの葉は料理の風味づけによく使われている素材になります。
カラマンシーが使われているマレーシアの飲み物や料理
マレーシアにおいて、様々なドリンクや料理に使われているカラマンシー。
定番の飲み物や料理についていくつか紹介します。
飲み物
アイスティーにカラマンシーを入れたTeh O Ais Limau(テー オー アイス リマウ)。
アイスレモンティーとは異なる美味しさを持つドリンクです。
カラマンシーをベースとしたドリンクに酸梅(サワープラム)を入れたLimau Asam Boiも、カラマンシーを使った定番ドリンクです。
Limau Asam Boiを中国語にすると桔仔酸梅。
桔仔酸梅は非常にさっぱりとした味の飲み物であるため、こってりした料理を食べる時におすすめのドリンクです。
料理
Mee Goreng(ミーゴレン)などの炒めた麺のほか、一部のスープ麺などにカラマンシーが添えられていることが多いです。
さっぱり味のMee Siamもカラマンシーをかけて食べる料理です。
焼き魚にかけて食べることも一般的です。
サンバルブラチャン
マレーシアで日常的によく使われているチリソースの一種のSambal Belacan(サンバルブラチャン)。
Belacan(ブラチャン)というシュリンプペーストと、唐辛子、砂糖と塩、カラマンシーで作るソースで、カラマンシーの爽やかな酸味がアクセントになっています。
お菓子
飲み物や料理ほど多くはないものの、お菓子に使われていることもあります。
例えば、ケーキ。
レモンやライムを使ったパウンドケーキ以外に、カラマンシーを使ったパウンドケーキを販売しているお店もたまにあります。
上記画像のカラマンシーライムケーキはUniversal Bakehouseというお店のものになります。
カラマンシーではありませんが、キーライムを使った定番のお菓子のKey Lime Pie(キーライムパイ)を販売しているお店は割と多くあります。
上記画像のキーライムパイはKenny Hills Bakersのものになります。
まとめ
マイルドで柔らかな酸味を持つカラマンシー。
レモンやキーライムとは異なる味があり、カラマンシーでなければ出せない味があります。
そんなカラマンシーはマレーシアの料理に欠かすことのできない名脇役ともいえる素材です。
以上、マレーシアのカラマンシーについての紹介でした!