高級リゾートでのんびりする、そんな過ごし方が定番のランカウイ島。
少し変わった異文化宿泊体験がしたい時は、
ボントンリゾートランカウイ
…という選択もおすすめです。
60年〜120年の歴史を持つマレー伝統高床式家屋に泊まることができるリゾートで、ランカウイの素朴な雰囲気や自然を思いっきり堪能できる場所です。
この記事ではボントンリゾートランカウイの宿泊体験について紹介します。
ボントンアンティークウッドゥンヴィラズの概要
ボントンリゾートはランカウイ島のPantai Cenang(パンタイ チェナン)エリアにあるリゾートホテルです。
ボントンリゾートのはじまり
BON TONの起源はBon Ton Restaurant Kuala Lumpur。
オーストラリア人オーナーのNarelle McMurtrieさんが1987年にクアラルンプールに開店したレストラン兼ブティックです。
1994年、ランカウイ島にもBon Tonレストランをオープン、その後、レストランにリゾートを併設し、BON TON RESORT LANGKAWI(ボントンリゾートランカウイ)として誕生しました。
(*クアラルンプールのレストランは売却済み)
100年以上の歴史あるマレー伝統家屋を利用したユニークなリゾート
ボントンの宿泊施設は8つのマレー伝統高床式家屋で構成されています。
各家屋(ヴィラ)には、それぞれ以下の名前がつけられています。
- Blue Ginger
- Yellow Orchid
- Black Coral
- White Frangipani
- Palm
- Silk
- Chahaya
どれも60年〜120年前に建てられた古い歴史を持つ家屋で、Kedah州をはじめマレーシア国内にあった家屋を分解の上、リゾート内に搬送して再建したものになります。
敷地内にはNam Restaunrantというレストラン、お土産などを販売するギャラリー、プールがあります。
Temple Tree(テンプルツリー)
ボントンリゾートのすぐ近くには、同じくBON TONにより経営されているTemple Tree(テンプルツリー)というリゾートがあります。
Temple Tree(テンプルツリー)にはマレー式の他、中華・インド・コロニアル・ユーラシアンなどの伝統家屋があり、ペナンを中心にマレーシア国内の様々な場所から搬送して組み立てられた宿泊施設になります。
BON TONサイドとは異なる魅力を持つエリアです。
BON TONとCHINA HOUSE
世界遺産として2008年に登録されたペナンのジョージタウン。
古いショップハウスを活用したカフェやレストランが多いエリアですが、ジョージタウンエリアにおけるリノベカフェのパイオニアとも言えるのがCHINA HOUSE(チャイナハウス)。
2011年にオープンしたCHINA HOUSE(チャイナハウス)は瞬く間にローカルの人の間で人気になり、現在では観光客も溢れるスポットになっています。
そのCHINA HOUSE(チャイナハウス)を手がけたのはBON TONオーナーのNarelle McMurtrieさん。
Narelle McMurtrieさんはジョージタウンの世界遺産をはじめマレーシアの古き良きものを再生、地域を活性化する手腕の持ち主として、Seven Terracesなどを手がけたChristopher Ongさんと並び非常に有名な方です。
Bon Ton Antique Wooden Villasはどんなところ?
ボントンリゾートランカウイは少し奥まったところにあります。
大通りから1本奥に入った小道を進んでいくと…
リゾートの方向を示す標識があります。
さらに奥に進んで行くと、入口に到着します。
入口すぐのエリアはギャラリーになっていて、さらに奥に進むとそこにNam Restaurantがあります。
宿泊客以外の人も多く利用しているレストランです。
チェックインはこちらのスペースで行い、スタッフの方がリゾートの概要について丁寧に説明してくれた後、各ヴィラに移動します。
リゾートに到着すると、ウェルカムドリンクでもてなしてくれます。
各種フレッシュフルーツジュース、コーヒーなど、好きなものを選ぶことが可能です。
緑溢れる中庭。
バリ島に似た雰囲気を持つエリアです。
中央にはプールがあります。
White Frangipani
こちらは80年以上の歴史を持つWhite Frangipani。
ちなみに…リゾート内の至るところに猫がいます。
BON TONは動物愛護活動にも力を入れていて、リゾートには保護動物のシェルターがあります。
こちらがWhite Frangipaniの室内。
ピンクカラーがベースになっているかわいいテイストのヴィラです。
メインベッドの他、サイドベッドがあります。
ベッドの前にテーブルと椅子があります。
インテリアにはアンティーク品が使われています。
室内にシャワー、屋外にバスタブがあります。
Palm
Palmは120年以上の歴史を持つヴィラです。
目の前がプールという、眺めの良いロケーションにあります。
Palmヴィラのベッド。
自然な環境にあるヴィラであるため、蚊が多いものの、蚊帳を降ろせば、蚊を気にすることなく就寝することができます。
夜はとても静かになります。
静寂な夜が明けると、朝は鳥のさえずりで目を覚ます、そんなリラックスした時間を過ごすことができます。
Palmの中にあるテーブル席。
バスルームにある洗面台。
お手洗いは奥にあります。
室内にあるバスタブ。
アメニティとしてバスソルトやシャンプー類が揃っています。
アメニティの一部のなまこクリーム。
切り傷や日焼け、虫刺されなどに使うことができるクリームです。
ヴィラにあるヘアドライヤー。
虫除け対策キットも置いてあります。
マレー伝統の布地、Batikが客室内にあり、自由に着用することができます。
朝食
朝食は各ヴィラでいただく形になっています。
夕方になると、スタッフの方が翌日の朝食を冷蔵庫の中に補充してくれるので、客室にあるトースターや電子ケトルを使って朝食を準備します。
パンとヨーグルト。
牛乳とジュース。
フルーツもあります。
デザートのチョコレートケーキ。
ヴィラによっては上記のようなデッキがあり、外の風景を眺めながら朝食をいただくことも可能です。
フォトジェニックなTemple Tree
BON TONのすぐ近くにあるTemple Tree(テンプルツリー)も素敵な場所です。
自由に行き来することができるので、是非散策を楽しんでみてください。
Temple Treeと呼ばれる通り、敷地内にはお寺があります。
お参りできる場所になっています。
ここからはTemple Treeにある建物について、いくつかピックアップして簡単に紹介します。
100年以上も前に建てられたCHINESE HOUSE。
マレーシアのジョホールから運ばれてきた中華式の建物です。
1940年代に建てられたマレー式の家屋。
元々はクアラルンプール郊外のNegri Sembilanにあったもので、カラフルな窓がアクセントになっています。
コロニアルハウスは1920年代にペナンのジョージタウンに建設された家屋で、アラブ人の商人が住んでいたものになります。
ペナン島で最も有名な屋台があるGurney Drive(ガーニードライブ)の近くにあった建物です。
1930年代に建てられたもので、当時の典型的なデザインが取り入れられていると言われています。
Temple Treeエリアにあるプール。
Bon Tonの宿泊客も自由に利用することができます。
Temple Treeには他にもEstateやPlantationという建物や、レストランやバーがあるStraits Clubがあり、これらの建物もそれぞれ独自の歴史を持つものになっています。
ボントンリゾートのギャラリーとお土産アイテム
ボントンリゾートにはギャラリーがあり、ちょっとしたお土産アイテムを購入することができます。
センスの良いもの&かわいいものが販売されています。
マレーシアのSarawakやブルネイで暮らす先住民、Penanの女性たちによる手作りかごバッグ。
消費者がバッグを購入することで、Helping Hands PenanやPenan Women Projectなどの団体を通じPenanコミュニティに還元される形になっていて、Penan女性の自活やその子供たちの教育の一助になります。
限られた場所でしか購入することができないバッグですが、ボントンリゾートでも一部の商品の取り扱いがあります。
色々なカラーがあります。
ボントンの宿泊料金
私が宿泊した時(2019年6月)は1泊あたり約RM430でした。(日本円にして1万円程度)
直前に予約すると宿泊料金がかなり高くなっていることがあるので、少し余裕を持って予約することをおすすめします。
ボントンを予約する際の注意事項
ボントンリゾートはランカウイで定番の高級リゾートホテルとは異なる趣旨を持つホテルであるため、その特性を理解してから予約することをおすすめします。
自然溢れる環境にあるリゾートであることから、虫、ヤモリ、猫が多く、いずれかが絶対無理!という方にはおすすめしません。
ただし、フレンドリーなスタッフがいる雰囲気の良いリゾートで、ユニークな体験をする場所としては面白い宿泊スポットです。
同じエリアに似たようなリゾートがあるので、伝統家屋型のリゾートに滞在することに興味がある人は周辺のリゾートもリサーチすることをおすすめします。
ボントンリゾートのロケーション
住所: Pantai Cenang, 07000 Langkawi
ランカウイ国際空港から車で約10分です。
まとめ:ランカウイでユニークな宿泊体験がしたい時におすすめ
無難なホテル滞在がしたい場合は、迷わず高級リゾートを選択することをおすすめしますが、少しユニークな体験がしたい!という時はボントンリゾートを選択肢の一つにしても良いと思います。
以上、ボントンリゾートランカウイについての紹介でした!