子供の頃に食べた懐かしいあの味。
…このように感じる駄菓子には色々なものがありますが、マレーシアの人々にとって幼少期に食べた懐かしい定番スナックと言われる商品の1つがPoPo Muruku IKan。
コスパの良いお菓子で、日本円でわずか数百円で購入できる大容量のパック商品は最強のばらまき土産になります。
マレーシアのPoPo Muruku Ikanとは?
魚味のフィッシュムルクのPopo Muruku Ikan。
インドのMurukku(ムルク)というスナックをベースに作られたもので、マレーシアで定番のスナック菓子になります。
インド系の人ではなく中華系の人が作ったPoPo Muruku Ikan
インドで定番のMurukku(ムルク)。
マレーシアのムルクもインド系の移民を通じて伝播したものになりますが、Popo Muruku Ikanはインド系の人が作ったムルク商品ではありません。
PoPoのムルクを作ったのは、中華系マレーシア人のFoong Chek Lungさんになります。
ペナンで生まれた商品
PoPo Muruku Ikanを製造&販売するメーカーの天祥(Thien Cheong)。
Foong Chek Lungさんが1950年代に創業した天祥は、日用品を訪問販売する事業からはじまった企業になります。
1960年代にマンゴーやパパイヤのピクルス、カタクチイワシのIkan Bilis(イカンビリス)などの加工品を手がけるようになり、やがてIkan Bilisの加工事業からヒントを得て、試行錯誤を経たのち魚を使ったムルク商品が誕生、これがPoPo Muruku IKanです。
1975年に誕生したPoPo Muruku IKanは48年以上の歴史を持ち、今でも愛されているロングセラー商品になります。
赤ちゃんのロゴが目印
PoPo Muruku IKanのトレードマークである赤ちゃんのロゴ。
独特なタッチで描かれているため、はじめてPoPo Muruku IKanを見た時に、
「この赤子…。怪しい…。」
…と警戒してしまうかもしれません。
しかしながら、ロゴには創業者の思いが込められています。
赤ちゃんのロゴに込められた創業者の思い
PoPoの語源となっている言葉は、中国語で赤ちゃんを意味する寶寶。
標準中国語でBǎobǎo(バオバオ)と発音する言葉になります。
創業者のFoong Chek Lungさんが「一人目の息子や家族のために一生懸命働こう!」と決意した初心を忘れないよう、ロゴとして採用されたと言われています。
赤ちゃんのロゴは昔から使われているもので、一度見たら忘れられないようなシュールなタッチであるものの、見慣れてくると「かわいい…」と思える不思議な魅力があります。
最近の商品は「NEW LOOK!」と書かれたものになっていて、パッケージデザインが刷新されていますが、大きな変更はなく、赤ちゃんのロゴはそのままです。
ポポフィッシュムルクはどんな味?美味しい?
サクサク感の強い食感に、優しい豆の味がします。
魚の味はほとんどせず、あくまで豆の味がベースになっています。
原材料は、Kacang Dhall(Yellow Dhall)やパームオイル、タピオカスターチ、フィッシュソースなどで、PoPo Muruku IKanが持つ豆の味はダール(ダル)作りに使う定番の豆がベースになっています。
インドのムルクとの味の違い
Popo Muruku Ikanは、インドの典型的なムルクとは異なります。
インドのムルクにも色々なものがありますが、スパイスがしっかり使われたものが多いことに対し、Popo Muruku Ikanは辛さが全くない非常に優しい味です。
原材料表示を見ると、チキンカレーパウダーが使われていますが、カレーのスパイシーな風味はなく、小さいお子さんでも食べることができる味に仕上がっています。
PoPo Muruku Ikanの商品の種類と値段
ムルク商品には、
- PoPo Fish Muruku Original
- PoPo Seaweed Muruku
- PoPo Sweet & Spicy
- PoPo Spicy Chicken Flavoured Muruku
…があります。
ただ、一番よく目にする商品はオリジナルです。
色々なサイズの商品がありますが、安いもので1パックあたりRM1.50程度(日本円で約50円)で購入できるものがあります。
こちらは大容量のパック商品。
それでもRM6(日本円で180円程度)という安さです。
ばらまき土産にしやすいお得用パックがおすすめ
大容量のPoPo Muruku Ikanは、マレーシアで購入するお手頃価格のばらまき土産としておすすめでです。
上記画像は24個入りの商品。
12gの分量の小分けになったパッケージが入っています。
個装になっているので、ばらまき土産としてたくさんの人に配りたい時に便利です。
マレーシアのスーパーでRM6.50(日本円で195円程度)したものなので、個装1個あたり約8円という驚きの安さです。
ポポムルクイカンはマレーシアのどこで売っている?
マレーシアのスーパーで購入できます。
ポテトチップスがあるようなスナックコーナーで販売されていることが多いです。
また、観光客が多いお土産屋さんで扱っていることもあります。
まとめ
安くて美味しいPoPo Muruku Ikan。
すごく手頃な価格で購入できるスナック菓子なので、マレーシアで無難なお土産を探している時におすすめのアイテムの1つです。
本格的なムルクが食べたい場合は、インド系のお店で購入するムルクの方がおすすめですが、辛いものが苦手…という場合は、PoPo Muruku Ikanをおすすめします。
以上、マレーシアのPoPo Muruku Ikanについての紹介でした!