新鮮な魚介類や肉、野菜や果物を求めて、ローカルのお客さんが集まるマレーシアの朝市。
そんな活気溢れる朝市に隣接したフードコートで販売されているグルメには、安くて美味しいものが多く、地元の人に混ざってローカルグルメを堪能したい時に楽しい場所です。
この記事では、ペナンにあるMount Erskine Market(白云山巴刹)という朝市で食べるローカルグルメについて紹介します。
ペナンの朝市のMount Erskine Market
ペナンの朝市と言えば、Cecil Street MarketやPasar Chowrastaが有名ですが、Mount Erskine Market(白云山巴刹)も多くの買い物客が集まる場所として知られています。
こちらが市場の部分。
新鮮な魚やお肉を販売しています。
お肉はその場でさばいていて、もも肉、胸肉など、欲しい部位を指定して購入することができます。
同じエリアにある果物屋。
「このバナナは今日のお昼過ぎまで待って食べた方が美味しいよ。」など、的確な食べ頃までお店の方が教えてくれることもあります。
野菜売り場。
生鮮売り場の対面に飲食店が集結したフードコートがあり、その間を繋ぐ部分には路面店が連なっています。
朝は多くのお店が営業しています。
ただし、月曜日は閉店しているお店も多いので、月曜日以外に足を運ぶ方がおすすめです。
夜は営業しているお店の数がかなり減り、「煮炒」として営業しているお店があります。
ペナンの朝市にあるフードコートで食べるローカルグルメ
Mount Erskine Market(白云山巴刹)には、ペナンを代表する美味しいものが勢揃いしています。
その中からいくつかピックアップして紹介します。
炒米粉&麺
炒米粉&麵。
ビーフンとミーをミックスしてソースで炒めた焼きそばのようなものですが、日本円にして40円程度で食べることができる激安グルメです。
昔と比較して少しずつ値上げされているものの、それでも激安感があり美味しいので、行列ができることもよくあります。
ビーフンだけ、ミーだけという選択も可能ですが、ビーフンとイエローヌードルの2種類をミックス(ビーフンミー)したり、ビーフン&麺&粿條の3種類の麺類をミックスしてもらうことも可能です。
どの麺をミックスしても価格は同じで、サイズごとに価格が決められています。
福建麺&雲吞麵
ペナンで食べるべきローカルグルメの一つ、福建麺(ホッケンミー)。
Mount Erskine Marketには、2つの福建麺(ホッケンミー)のお店があり、それぞれお兄さんと弟さんが経営していて、どちらのお店も美味しいです。
こちらが弟さんのお店。
福建麺(ホッケンミー)以外に雲吞麵(ワンタンミー)も販売しています。
雲吞麵(ワンタンミー)。
福建麺と雲吞麵の両方を販売していることから、ちょっとしたアレンジを加えたオーダーも可能です。
例えば、こちらの福建麺(ホッケンミー)に使っている麺は、雲吞麵(ワンタンミー)に使用する麺を加えてもらっています。
一味違う福建麺の楽しみ方ができます。
Mee Jawa
Mee Jawa(ミージャワ)。
イエローヌードルにさつまいもとトマトベースのトロッとしたソースがかかった麺類で、じゃがいも、卵、もやし、鶏肉などがトッピングされています。
インドネシアのジャワスタイルの麺料理で、甘めの味つけが特徴です。
Mee Jawa自体、どのホーカーセンターにも必ずあるというものではないので、見つけたら食べみる形がおすすめです。
滷麵
滷麵(ローミー)。
レンゲに入っているものはたっぷりのすりおろしニンニクとチリソースです。
トロトロとしたグレービーソースが特徴で、ニンニク&チリソースの味がガツンと効いています。
これを食べるとスタミナが強化された気分になります。
こちらが滷麵(卤面・Lor Mee・ローミー)のお店です。
淋麵
淋麵(ラムミー)。
茹でた麺にスープをかけただけのとてもシンプルな料理ですが、あっさりしたものが食べたい時におすすめです。
淋麵はスターチが使われたあんかけタイプもありますが、ペナンではこのようなスープ状の淋麵がポピュラーです。
淋麵(Lam Mee・ラムミー)のお店。
炒河粉
炒河粉は河粉(ホーファン)と呼ばれる平たいライスヌードルを炒め、その上にトロッとしたあんかけをかけた料理です。
こちらが炒河粉のお店。
同店の伊府麺(イーフーミー)もとても美味しいです。
炒粿條
炒粿條(Char Kuey Teow・チャークイティオ)もペナンで有名なグルメです。
粿條角
上記で紹介した炒粿條と似ていて他なる食べ物に炒粿角(Char Kuey Kak)があります。
コロコロっとしたキューブ状のライスケーキが使われています。
Nasi Lemak
朝市では、Nasi Lemakも販売されています。
こんな風に包まれて販売されています。
Kerabu Bihun
こちらはKerabu Bihun(クラブビーフン)。
ビーフンが使われたニョニャスタイルのヌードルサラダです。
非常にさっぱりとしたテイストで、清涼感があります。
Kerabu(クラブ)と言えば、上記のメニューにもあるようにNasi Kerabu(ナシクラブ)が有名です。
サラダ系の具材に魚または鶏肉、そしてバタフライピーフラワーで青色に色付けしたご飯というセットで、Kelantan(クランタン)などマレーシアの東海岸で有名な料理です。
その他の定番ローカルグルメ
上記では紹介していませんが、定番のローカルグルメ、例えばAsam Laksa(アッサムラクサ)や粿條湯(クイティオタン)、Curry Mee(カリーミー)、猪肠粉(チーチョンファン)もあります。
Kuih
朝市にはニョニャクエの他、伝統的なKuih(お餅&お菓子)もあります。
こちらは紅龜粿(アンクークエ)という伝統菓子です。
亀の形をしていることから縁起が良いものとされ、慶事やお供え物としてよく用いられているお菓子です。
ドリンク類
Kopi O(コピオー)。
砂糖入りのコーヒーです。
こちらはお持ち帰りにしたKopi(コピ)、コンデンスミルク入りコーヒーです。
「Kopi Bao」と言うと、お持ち帰り用にプラスチックの袋に入れてくれます。
ちなみに、Baoは中国語でお持ち帰りの意味を持つ単語、打包(dǎbāo)の「包」からつけられています。
ココナッツドリンクを販売しているお店もあります。
お店に並べられているココナッツをその場でカット、フレッシュな状態で飲むことができます。
マーケットにある乾物屋さんもおすすめ
魚介類や肉類を販売するエリアの片隅に乾物を取り扱うお店があります。
おすすめはこちらのお店。
チリソース
ガーリックがたっぷり入っている旨味満点の美味しいチリソースです。
ペナンのローカルブランドのものであるためか、クアラルンプールなどペナン以外ではなかなか見つけることができないものです。
チャーハンなどを食べる時にディッピングソースとして加えると美味しいです。
チリペースト
お店で手作りしているチリペーストもおすすめです。
購入後、冷凍庫に入れておけば長持ちするので、調理をする時に冷凍庫から取り出して使っています。
干しエビ&スルメ
干しエビやスルメ、アンチョビなども充実しています。
千切りになったスルメもあるので、ニョニャ料理のJiu Hu Char(ジューフーチャー)に使うことができます。
Mount Erskine Marketのロケーション&アクセス方法
住所:George Town, 800, Jalan Mount Erskine, George Town, 10470 George Town, Pulau Pinang
朝市を訪れる時に気をつけるべきこと
生鮮食品を扱うウェットマーケットなので、魚介類やお肉を扱うエリアは床が濡れていてナマモノの匂いもします。
苦手だな…と感じてしまう人が多いかもしれないので、ナマモノの独特な匂いがダメという方は無理して訪れる必要はなく、一般的なホーカーセンターやコピティアムに足を運ぶことをおすすめします。
また、市場を訪れる時はサンダル履きがおすすめです。
また、朝市であるため10時過ぎなど少し遅めに行くと既に売り切れで営業終了になっているお店もあることから、少し早めに足を運ぶことをおすすめします。
食事をする時の注文方法
朝市内で食事をする時は座るテーブルを確保、自分のテーブル番号を確認の上、お店の人に欲しい商品とテーブル番号を伝えます。
ものによって、麺の種類はどれが良い?チリはいる?など聞かれることがあります。
テーブルまで運んでもらう料理の場合、会計はテーブルで行います。
まとめ:安くて美味しいグルメがある朝市としておすすめ
Mount Erskine Marketは激安の焼きそばがあるということ、ジャワミーを含めローカルグルメが充実している朝市としておすすめです。
RM4〜RM5程度(100円〜130円)のものが多いため、ドリンクと合わせて150円程度で朝食を食べることができます。
ただ、ペナンを観光で訪れる方には、コムタの近くにあり観光客も多いCecil Street Marketの方が便利だと思います。
もし、Cecil Street MarketやPasar Chowrastaに足を運んだことがあり、他の朝市にも行ってみたいという時にMount Erskine Marketをチョイスしてみるという形がおすすめです。