台湾の桃園国際空港と台北駅を繋ぐ快適な電車、桃園メトロ(桃園MRT)。
桃園国際空港から特定のエアラインを利用する場合は、台北駅でインタウンチェックインのサービスを活用して桃園メトロに乗車する形がおすすめです。
いくつかルールや注意点がありますが、インタウンチェックインの手続き自体はとても簡単です。
インタウンチェックインとは?
インタウンチェックインは英語でIn-Town Check-in。
空港カウンターでの通常のチェックインではなく、市内(In-Town)の主要駅などでチェックイン手続きをすることを意味します。
インタウンチェックインのメリット
インタウンチェックインの大きなメリットとしては以下の2つ。
- チェックイン手続きと共に荷物の預け入れができ、空港まで重たいスーツケースを運ぶ必要がなくなる
- 空港のチェックインカウンターに並ぶ必要がなくなり、保安検査場に直行できる(空港のカウンターが混み合っている時は時短に繋がる)
台北駅でインタウンチェックインできる条件
桃園国際空港を利用する人が誰でもインタウンチェックインのサービスを利用できるわけではなく、一定の条件があります。
また、当然ですが台北市内にある松山空港を利用する方も対象外です。
大まかなチェック項目としては、
- 利用するエアライン
- フライトの出発時刻
- サービス時間
- 荷物の大きさなどその他の条件
それぞれの項目についての詳細を説明します。
利用するエアライン
インタウンチェックインは全てのエアラインを対象にしているものではなく、特定のエアラインのみ可能です。
A1台北駅でチェックインできるエアライン
- チャイナエアライン
- マンダリン航空
- エバー航空
- ユニー航空
- キャセイパシフィック航空
- スターラックス航空
A3新北産業園区駅でチェックインできるエアライン
- チャイナエアライン
- マンダリン航空
- エバー航空
- ユニー航空
- タイガーエアー台湾
- エアアジア(AK/D7/FD/Z2)
上記は2024年6月時点の情報に基づきます。
インタウンチェックイン対象のエアラインは今後増加する可能性もあるので、最新の情報は桃園国際空港インタウンチェックイン公式サイトで確認することをおすすめします。
フライトの出発時刻
インタウンチェックインは搭乗するフライトの3時間前までの手続き完了が必須です。
サービス時間
- 台北駅:6:00〜21:30
- 新北産業園区駅:9:00〜16:00
当日のフライトのみが対象となっていることに注意が必要です。
荷物の大きさやその他の条件
以下の場合はインタウンチェックインが不可となっています。
- 同伴者なしで旅行する12歳以下の子ども
- 団体で旅行する場合
- ペットを同行する場合
- 大型手荷物がある場合
- カナダへのフライト
荷物については、長さ・幅・高さの合計の寸法が158センチを超えるもの、最も長い辺の長さが70センチを超える場合はインタウンチェックインサービスの対象外となります。
台北駅でインタウンチェックインできる場所
桃園メトロA1台北駅インタウンチェックインカウンターで手続き可能です。
桃園メトロA1台北駅は上の画像の地図にある紫色で囲まれた部分です。
A1台北駅は、
- 台北MRTの台北駅
- 台鉄の台北駅
- 高鉄の台北駅
- バスの台北駅
- 台北MRTの北門駅
上記の駅と地下通路で繋がっています。
その中でも北門駅からのアクセスが近くて一番わかりやすいです。
道に迷いやすい人ほど、MRT北門駅からのアクセスがおすすめです。
インタウンチェックインの手続き方法
ここからは実際のインタウンチェックイン手続きの手順について紹介します。
A1台北駅でのチェックイン方法には以下の2つの方法があります。
- オンライン/モバイルチェックイン
- A1駅セルフチェックイン機
オンライン/モバイルチェックイン
パソコンやスマホを使ってオンラインでチェックイン手続きを済ませ、チェックイン後にスマホに送られてくる搭乗券のQRコードを使って、A1駅にある自動手荷物預け入れ機で荷物の預け入れをする形になります。
A1台北駅セルフチェックイン機
A1駅にある自動チェックイン機でチェックイン手続きし、印刷された搭乗券と荷物用タグを使って自動手荷物預け入れ機で荷物の預け入れをする形になります。
キオスクを使ったインタウンチェックインの流れ
本記事では、台北駅にあるキオスクを使ったセルフチェックインの流れについて紹介します。
チェックインする
駅でセルフチェックインする時は自動チェックイン機(キオスク)を使います。
自分が搭乗するエアラインを選択の上、パスポートを使って本人確認して搭乗券を発行します。
もし困った時は近くにいるスタッフが丁寧に操作方法を説明してくれる上、手続き自体はとても簡単なので、心配する必要はありません。
操作画面も日本語表示に変更可能です。
荷物の預け入れ
セルフチェックインしたら次は荷物を預け入れます。
自動荷物預け入れ機があるコーナーに行、荷物を所定の場所に入れます。
ここからは画面に表示される案内に沿って操作をします。
操作メニューには日本語があるので必要に応じて切り替えてください。
内容に問題がなければ「同意します」ボタンを押します。
搭乗券のバーコードをスキャンします。
危険物がないかなど、預け入れに関する注意事項についての説明画面です。
問題なければ「認識」を押します。
上記で「認識」を押すと、手荷物ラベルが印刷されます。
印刷された手荷物ラベルのシールを剥がして自分の荷物に取り付けた上で、スーツケースを上記のスペースに入れます。
荷物にラベルを取り付けたか?についての確認画面が表示されます。
ラベルを取り付けたら「確認」ボタンを押します。
自分の荷物をモニターでチェック
荷物を入れたスペースのシャッターが閉じると、ベルトコンベアに乗ってX線検査に移行します。
上にモニターがあるので、そこから自分の荷物がX線検査を通過したかを確認します。
必ず通過するところまで確認するようにしてください。
X線検査を通過していない荷物は規定により空港に送られないことになっているので注意が必要です。
こちらがモニターです。
問題があった場合は係の人に呼ばれて、スーツケースを開けて荷物のチェックが入ります。
荷物のチェックは「行李複檢區(Baggage inspection)」で行われます。
タグを受け取る
荷物の預け入れの手続きが完了した時に機械から上記のようなClaim tag(クレームタグ)が発行されます。
荷物が紛失した時など何か問題があった時に必要となるものなので、必ず受け取ってください。
自分のスーツケースのX線検査が完了したことを確認した後にこのクレームタグを持って、今度は「行李査詢機」という機械があるエリアに行きます。
タグに印刷されたQRコードをスキャンして全ての手続きが完了です。
基本的にはセルフの手続きですが、インタウンチェックインのサービスを利用する人が少ないせいか、係の人が付きっきりで対応してくれるケースが多いです。
自動荷物預け入れ機は誰でもどんなケースでも利用できるのではなく、様々な注意事項があります。規定は変更される可能性があるので、サービスを利用する前にご利用の航空会社の規定に目を通してみてください。注意事項に特に該当しない場合は自動荷物預け入れ機を使って、荷物の預け入れの手続きをセルフで行います。
台北駅でインタウンチェックインすることのデメリット
インタウンチェックインが必ずしも便利というわけではなく、場合により不便な面もあります。
ネックに感じている点はフライトの当日3時間前に手続きを終える必要があるという点です。
例えば朝8時など早朝発のフライトに乗る場合はサービス対象時間外となり、インタウンチェックインが利用できないことがデメリットであると感じています。
まとめ:台北駅のインタウンチェックインは非常に便利!
台北駅でのインタウンチェックインサービスは、ホテルをチェックアウトした後に台北駅でチェックインをして荷物を預け、身軽になってフライトまでの観光を楽しむという使い方ができるという意味において、とても便利なサービスです。
インタウンチェックインが可能なフライトに搭乗する場合は、ぜひ利用してみてください。
以上、桃園国際空港でインタウンチェックインする方法についての紹介でした!