様々な伝統中華菓子を販売する鍾漢元餅舖(Ching Han Guan Biscuits)。
長い歴史を持つ中華菓子のお店で、世界的に有名な人も訪れたことがあるお店です。
イポーにある鍾漢元餅舖(Ching Han Guan Biscuits)
創業1949年。
イポーの鍾漢元餅舖(Ching Han Guan Biscuits)は、創業者一族で世代を超えて伝統の味を守り続けている中華菓子の老舗です。
今から100年以上前、一族の曽祖父が中国広東省の潮陽(Chaoyang)で作っていた潮州式伝統菓子のレシピを受け継ぎ、潮州スタイルのお菓子を中心に販売していましたが、商売の拡大とともに、広東式や西洋式のお菓子も販売するようになったという歴史を持ちます。
世界的な物理科学者が訪れたことがあるお店
ローカルメディアに取り上げられたこともある鍾漢元餅舖ですが、とんでもなく著名な方がお店を訪れています。
それは世界的な物理学者であるスティーブン・ホーキング(Stephen Hawking)さん。
SAYS.comの記事によると、1994年にマレーシアを訪れた際に、鍾漢元餅舖に立ち寄ったと報道されています。
世界的学者がお店を訪れた理由
なぜ世界的な学者がイポーにあるお菓子屋さんを訪れたのか?
その理由は、イギリスでスティーブン・ホーキングさんの看護師をつとめていた方が、鍾漢元餅舖オーナーの娘さんであったためです。
スティーブン・ホーキングさんがマレーシアを訪問するにあたり、看護師として一緒に付き添い、実家があるイポーにスティーブン・ホーキングさんを連れていったという背景があります。
鍾漢元餅舖の伝統中華菓子
店内には非常にたくさんのお菓子がありますが、看板メニューについて紹介します。
看板メニューは香餅(Hiong Piah)と呼ばれるビスケットと核桃軟糖(胡桃のソフトキャンディー)。
香餅(Hiong Piah)
香餅にはオリジナルフレーバーのほか、パンダンフレーバー、卵黄入りのものなど色々な商品がありますが、看板商品は肉絲蓮蓉餠(ミートフロス+蓮の実ペースト入りビスケット)。
香餅自体はクアラルンプール、ペナン、イポーなど、マレーシアの色々なところで購入することができるものですが、一般的には日本人の口にはあまり合わないことの方が多く、好き嫌いが分かれるかもしれません。
ただ、ローカルの人は手土産などに購入する人が多いです。
鍾漢元餅舖(Ching Han Guan Biscuits)には数種類の香餅があるので、気になる方は試してみても良いと思います。
パイナップルジャム入りのビスケット
パイナップルジャム入りのビスケット。
パイナップルジャムをクラッカーで挟んだものになります。
こんな感じでパイナップル餡がサンドされています。
クセがなく食べやすいお菓子です。
その他の商品
香餅よりも比較的食べやすいものが多いのは、洋菓子のクッキーに近いタイプのものです。
芋頭(タロイモ)が使われたクッキー。
上の画像にあるカラフルなIced Gemsというクッキーは、クセがなくパクパク食べることができます。
「子供の頃によく食べた!」というローカルの人も多いクッキーで、見た目もサイズもかわいいお菓子です。
鍾漢元餅舖(Ching Han Guan Biscuits)のIced Gems。
小ぶりのビスケットにアイシングシュガーが乗っています。
とっても素朴な味で個人的に大好きなお菓子です。
老婆餅(Wife Biscuit)。
一般的な老婆餅は生地が柔らかく厚みがあり、中に冬瓜の甘い餡が入っていますが、鍾漢元餅舖(Ching Han Guan Biscuits)で販売されている老婆餅はパリパリっとした食感で、おせんべいのようです。
味については少しクセがあるので、食べにくいと感じる人がいるかもしれません。
牛耳餠。
牛の耳の形をしたビスケットです。
鍾漢元餅舖のロケーション
住所:145, Jalan Sultan Iskandar, Taman Jubilee, 30000 Ipoh, Negeri Perak
旧正月など大型の連休時は変則的な営業になる可能性もあるので、最新の情報は公式サイトまたはお店のFacebookで確認することをおすすめします。
まとめ:手頃な価格で中華菓子を購入できる場所
伝統中華菓子は日本人の口に合わないものもあるので、どれもおすすめ!というわけではありませんが、素朴でシンプルに美味しいものもあります。
鍾漢元餅舖(Ching Han Guan Biscuits)の付近には伝統中華菓子を販売するお店がたくさんあるので、イポーに立ち寄った際にはいくつかのお店をまわってみてください。