天然素材を上手に利用した商品が多い台湾ローカルコスメ。
台湾の茶籽堂(cha tzu tang)は、伝統と創造性を掛け合わせたユニークな商品開発とビジネスモデルを構築しているブランドで、ナチュラルコスメが好きな方におすすめです。
台湾の茶籽堂とは?
「茶籽堂ってどんなブランド?」
こんな疑問を抱える方のために、公式サイトに掲載されている情報をもとに同ブランドの概要について簡単に紹介します。
ブランドの背景やその商品特性を理解することで、実際に茶籽堂(cha tzu tang)のアイテムを手に取った時に特別な感情が芽生えるはずです。
はじまりは洗剤の販売
茶籽堂(cha tzu tang)の歴史は洗剤の製造からはじまりました。
創業者は趙志明さん。
市販の食器洗い洗剤で手荒れをおこしてしまう奥さんを心配し、手に優しく、そして環境にも優しい洗剤を作ろうと思ったことが元々のスタートです。
会社として正式に設立したのは1992年。
茶籽(茶の実)を使った洗剤を作り、それが消費者の間で評判になりました。
二代目によるビジネスの拡大
2004年に趙志明さんが引退。
会社を受け継いだのは趙志明さんの息子さんである趙文豪さん。
2代目の趙文豪さんは従来の洗剤の販売に加え、様々なヘア&スキンケア商品の販売もはじめ、茶籽堂(cha tzu tang)のビジネスを拡大しました。
苦茶油や様々なハーブ類が使われている
茶籽堂(cha tzu tang)の商品には、苦茶油が使われているということが最大の特徴です。
台湾では主に大果油茶と呼ばれる植物の種子から搾り取って作られるオイルで、その栄養価の高さから昔から親しまれているものです。(苦茶油は台湾のスーパーで普通に販売されています)
茶籽堂(cha tzu tang)は苦茶油が持つその特性や自然の力を利用しつつ、それにハーブや精油を配合し、独自のものづくりを行っています。
理念とビジネスモデル
農家の高齢化に伴う農業の担い手の減少、収入の不安定性など、農家が抱える様々な問題を真摯に受け止め、Sustainable agriculture(サステイナブル アグリカルチャー)、すなわち持続可能な農業を考慮したビジネスモデルになっています。
- 事業を通じ台湾農業の発展に寄与すること
- 農家とWin-Winの関係を築き上げること
これが茶籽堂(cha tzu tang)のビジネスモデルであり、根底にある理念となっています。
2009年以降、台湾農家への訪問をはじめ、2011年には苗栗(ミャオリー)にある農家と直接契約、現在では台湾内に複数の契約農家を抱えています。
自社の製品を販売することで、農家に安定した収入をもたらしつつ、台湾農業の発展に寄与しています。
自然と文化の融合
茶籽堂(cha tzu tang)の商品パッケージには独特のおしゃれ感があり、パッと見ただけで、「これ何だろう?」と興味をひくデザインになっています。
商品のデザイン面にも注力し、実際に様々なデザイン賞を受賞しています。
苦茶油という台湾の伝統的な素材を使いつつ、それにアート性や創造性という現代のエッセンスを加えていることも茶籽堂(cha tzu tang)の特徴です。
まさに自然と文化が融合した商品であると言うことができます。
cha tzu tangの商品カテゴリー
茶籽堂(cha tzu tang)には5つの商品ラインがあり、それぞれ以下のカテゴリーに分類されます。
- 油(オイル)
- 髮(ヘア)
- 身(ボディ)
- 家(ホーム)
- 禮(ギフト)
①は食用のオイル、②と③はヘア&スキンケア、④は洗剤、⑤はギフトセットになります。
上記のカテゴリーの中から、いくつか商品をピックアップして紹介します。
シャンプー
シャンプー商品には数種類あり、それぞれ頭皮の悩みや髪質に応じたものを選ぶ形がおすすめです。
- 肖楠葉抗屑洗髮露(台湾インセンスシダーリーフのシャンプー):フケや頭皮トラブルに悩んでいる人用
- 水芙蓉亮澤洗髮露(水芙蓉のシャンプー):まとまりにくい髪またはノーマルヘア用
- 桑白皮修護洗髮露(桑白皮のシャンプー):ダメージヘア用
- 紫草控油洗髮露(ムラサキのシャンプー):頭皮の油っぽさに悩んでいる人用
- 錦葵豐盈洗髮露(ゼニアオイのシャンプー):軟毛&ノーマルヘア用
- 金盞花潤澤護髮素(キンセンカのシャンプー):ダメージヘア&ノーマルヘア用
売り場にはテスターが置いてあるケースが多いので、香りがチェックできます。
環境に配慮したブランドであるため、シャンプーは詰め替え用もあります。
ボディ系
ボディソープ、ハンドウォッシュ、ボディローションがあります。
ハンドクリーム
ハンドクリームには4種類あり、それぞれ以下のようになっています。
- イエロー:きゅうりと蜂蜜のハンドクリーム
- グリーン:ハスの葉のハンドクリーム
- ブルー:台湾インセンスシダーリーフのハンドクリーム
- ピンク:水芙蓉のハンドクリーム
商品に記載されている12%という数字は苦茶油の含有率になります。
それぞれのハンドクリームには、苦茶油+台湾産の素材+各種エッセンシャルオイルが調合されています。
例えば、イエローのハンドクリームには、雲林(ユンリン)産のきゅうりから抽出したエキス、南投(ナントウ)産の蜂蜜が素材として使用されています。
リップクリーム
ピンクカラーは水芙蓉が使われたリップクリーム、ブルーカラーは台湾インセンスシダーリーフが使われたリップクリーム商品です。
洗剤
洗剤には食器洗い用と洗濯用の商品があります。
洗剤についても詰め替えパックが販売されています。
茶籽堂のおすすめ商品
ここからは、私が実際に使用している商品の使い心地について紹介します。
ハンドクリーム
おすすめのハンドクリームは、肖楠葉修護護手霜。
台湾インセンスシダーリーフのハンドクリームになります。
さらっとした使い心地で、ベタつきを感じず、すごく使いやすいです。
ハンドウォッシュ
肖楠葉純淨洗手露。
台湾インセンスシダーリーフのハンドウォッシュで、しっとりとした洗い上がりです。
Aesop(イソップ)のハンドウォッシュに似た使い心地ですが、茶籽堂(cha tzu tang)のハンドウォッシュの方が手が乾燥せず、優しい使い心地だと感じています。
ボディウォッシュ
ハスの葉を使ったボディウォッシュの荷葉清舒沐浴露。
保湿性の高いボディウォッシュで、身体を洗ったあとは肌がしっとりします。
シャンプー
私が愛用しているシャンプーは紫草控油洗髮露。
泡立ちが非常に良く、気泡も細かく、洗い上がりは爽快、髪がキシキシすることもありません。
地肌のべとつきが気になる時に使っています。
台湾における茶籽堂の販売場所
茶籽堂(cha tzu tang)の直営店があるほか、誠品(Eslite)を中心に取り扱いをしているところがあります。
ここでは台北を中心に、いくつか便利なお買い物スポットを取り上げて紹介します。
永康街概念店
住所:106台北市大安區永康街11-1號
茶籽堂(cha tzu tang)の直営店の中で新しい店舗が、永康街(ヨンカンジェ)にあるコンセプトストア。
最寄駅はMRT東門駅になります。
誠品南西
住所:台北市中山區南京西路14號
最寄駅はMRT中山駅。
誠品松菸にも茶籽堂(cha tzu tang)の直営店があります。
上記以外にも色々な場所で茶籽堂(cha tzu tang)の商品が販売されています。
公式サイト上にエリア別の店舗情報の詳細が掲載されているので、その他の店舗情報について知りたい方はチェックしてみてください。
日本からネット購入も可能
Pinkoiを利用することで、日本でネット購入することも可能です。
まとめ:自然派のスキンケア商品が好きな人におすすめ
茶籽堂(cha tzu tang)は自然派のヘア&スキンケア商品が好きな方におすすめすることができるブランドです。
特にシャンプーの使い心地が良いので、天然素材やハーブが使われたシャンプーを探している時に、ぜひ試してみてください。
以上、茶籽堂(cha tzu tang)についての紹介でした!