バナナ=黄色
…という確立されたイメージがありますが、世界には赤色の皮を持つレッドバナナがあります。
この記事ではユニークな風味を持つレッドバナナ(モラードバナナ)の特徴や味、食べ方&食べごろについて紹介します。
レッドバナナとは?その特徴
Musa acuminata(ムサ アクミナータ)という種のAAA栽培品種に属するレッドバナナ。
赤い皮を持つところがその特徴です。
大きさの目安としては11cm〜13cm前後になりますが、これよりやや少し大きめのものもあります。
世界的に最も流通しているキャベンディッシュバナナよりも少しだけ小さいバナナというイメージです。
バナナの皮に関しては、キャベンディッシュバナナと比較して、レッドバナナの方が厚みがあります。
モラードバナナなど様々な呼称を持つ
レッドバナナは東南アジアのほか、インド、中南米、北米、オーストラリアなど、世界の様々な国々で消費されています。
そのため、Morade Banana(モラードバナナ)やRed Dacca(レッドダッカ)など、地域ごとに様々な呼称があります。
赤いのは皮だけ?レッドバナナの実の色
レッドバナナの皮は赤色であるものの、実は真っ赤というわけではなく、一般的なバナナに近いか、やや黄色っぽい色味をしています。
完熟すると黄色く、淡いピンク色が見られることも
熟す前のレッドバナナは、ペールホワイトのような白っぽい色をしています。
完熟すると黄色っぽく変化し、うっすらとした淡いピンクの色味も所々に見られるようになります。
モンキーバナナのような黄色とはやや異なり、ほんのり赤みがかったイエローというイメージです。
ラズベリーの風味がある?!モラードバナナはどんな味?
基本的には普通のバナナと同じ味になりますが、完熟したレッドバナナは「普通のバナナじゃない!」と感じるユニークな風味を持ちます。
ラズベリーのような隠し味を持つ
と形容されることが多く、実際に完熟したレッドバナナには、独特の爽やかな風味があります。
ただ、ラズベリーというよりは、花を思わせるほのかな香りがあると感じています。
甘みは普通のバナナよりも濃い甘さがあり、食感についてはよりクリーミー&ソフトです。
レッドバナナの栄養価は黄色いバナナとどう違う?
一般的な品種の黄色いバナナと比較して、レッドバナナは栄養価が高いと言われています。
特に、
- ビタミンC
- 抗酸化物質
- 食物繊維
…の含有量が多いとされ、さらに低GIであると言われていることから、レッドバナナを好んで選んでいる人もいます。
モラードバナナの食べ方
黄色いバナナと同様に、そのまま食べる生食が一般的です。
ヨーグルトに混ぜたり、お菓子作りなどの料理に使うことができますが、レッドバナナが持つ特別な風味を楽しむためにも、生食する形が一番おすすめです。
レッドバナナの食べ頃&見極め方法
レッドバナナの食べごろを見極めるポイントは、
- 色味
- 触感
…の2つです。
レッドバナナは、黄色いバナナのようにシュガースポットが顕著にあらわれないので、色味と触感で食べごろを確認します。
食べ頃のサインである色味の変化
熟す前のレッドバナナは、紫と緑が混ざったような色をしています。
この状態のレッドバナナの実と皮はカチカチで、手で触った時に「まだ、食べごろではない」と直感的にわかります。
熟すにつれて、バナナの皮の色味が変化します。
緑色だった部分がなくなり、明るい赤色に変わっていきます。
完熟すると、赤色のなかにうっすらとイエローカラーも見られるようになります。
この状態になると、バナナを嗅いだ時に良い香りがあり、手で触れた時に柔らかくなっていて、食べごろになります。
レッドバナナはキャベンディッシュよりもゆっくり熟していくという特徴がありますが、美味しい状態で食べたい時は、赤色になるまでしっかり待つことがポイントです。
赤いバナナの値段
レッドバナナの価格は、お住まいの国で現地栽培しているか、輸入品になるのか、流通量などの諸要素によるところが大きいので、一概にいくらと言うことが難しいものの、マレーシア(クアラルンプール)のスーパーでは1キロあたりRM8程度(日本円で約240円)というイメージです。
マレーシアの市場に行くともう少し安く、1キロRM6程度(約180円)で購入可能です。
黄色いバナナと比較すると、少しだけ高めの値段設定になっていることが多いものの、高級品というわけではなく、手頃な価格で販売されています。
まとめ
黄色いバナナにはない風味と美味しさを持つレッドバナナ。
とても美味しいバナナなので、海外旅行をした際に現地で食べてみる形がおすすめです。
以上、レッドバナナについての紹介でした!