中華圏において漢方や薬膳スープ、デザートなどに使われる龍眼。
漢方や料理には乾燥させた龍眼を使う一方、旬の時期に食べることができるみずみずしい生の龍眼は格別な美味しさがあります。
この記事ではドライロンガンとの違いに触れつつ、龍眼(りゅうがん/ロンガン)についてご紹介します。
龍眼(りゅうがん/ロンガン)とは
ランブータンやライチと同じムクロジ科に分類される龍眼。
中国南部や台湾をはじめ、タイ、ベトナム、インドネシアなどの東南アジア諸国が主な生産地として知られています。
日本語ではリュウガンと呼ばれていますが、中国語(標準語)における龍眼の発音はLóngyǎn(ロンイェン)になります。
龍眼は旬の時期になると、市場や露店、スーパーなどで販売されるようになります。
上記画像のように、枝つきの状態のままで販売されているケースも多いです。
龍眼(竜眼)の名前の由来
龍眼のなかには黒い種子が入っています。
この種が龍(竜)の眼のように見えることから、そのまま龍眼と名づけられたと言われています。
龍眼の種子。
龍眼それとも桂圓?
中華圏において桂圓(Guìyuán・グイユェン)と呼ばれることもある龍眼。
では、龍眼と桂圓はどう違うの?と疑問に思うことがあるかもしれません。
桂圓は漢方薬などに使われる乾燥させた龍眼を意味します。
ただ、乾燥させた龍眼は桂圓干や桂圓肉と呼ばれたり、龍眼肉と呼ばれるケースもあります。
フレッシュ!生の龍眼はどんな味?
生の龍眼は水分が多めで甘みが強く、非常にみずみずしい口あたりです。
同じムクロジ科の果物のランブータンはあっさりとした甘みを持っていますが、龍眼はランブータンと比較して甘みが強めです。
生の龍眼の食べ方
殻は手で簡単に剥くことが可能です。
殻を外したら、そのまま食べることができます。
乾燥させた龍眼は生の龍眼とどう違う?
ドライロンガンは殻をつけたまま燻製して作られることから、独特な燻製の香りを持っていることが特徴です。
これが生の龍眼とは異なる点で、好き嫌いが分かれるポイントになります。
ドライロンガンは殻つきのまま販売しているケース、殻なしで販売しているケースがあります。
ドライロンガンはどんな形で使えるの?
乾燥した龍眼はスープに入れたり、糖水などの中華デザートに使ったり、色々な形で活用することができます。
手軽に楽しめるナチュラルドリンク
ドライロンガンを活用する簡単な方法は、コトコト煮込んで作るドリンク。
龍眼の実からしっかりとした甘さが出るため、砂糖なしで楽しめるヘルシードリンクです。
ユニークなアレンジ
一般向けではないものの、ユニークなアレンジとしてはパン。
台湾で最も有名なベーカリーには、乾燥した龍眼を活用したパンがあります。
ドライロンガン特有の燻製の香りがあるものの、東洋と西洋の味が折衷したとてもユニークなパンです。
まとめ
乾燥した龍眼(ドライロンガン)は日持ちするため、色々な形で活用することができる一方、生の龍眼はドライロンガンにはないみずみずしい食感を楽しむことができるところがポイントです。
以上、龍眼についての紹介でした!