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年糕(ニェンガオ)とは?マレーシアの旧正月に欠かせないお餅の特徴と食べ方

マレーシアの年糕(ニェンガオ)

春節(中国旧正月)に欠かせない年糕(ニェンガオ)

この記事ではマレーシアの年糕(ニェンガオ)の特徴と食べ方について紹介します。

年糕(ニェンガオ)とは?

春節(中国旧正月)に食べたりお供えする年糕(ニェンガオ)

春節(中国旧正月)の間に食べたりお供えものに用いる年糕(ニェンガオ)

中国を起源とする食べ物で、香港台湾のほか、中国に祖先のルーツを持つ華人が多い東南アジアの国々でも、春節に欠かせないお餅として位置づけられています。

年糕(ニェンガオ)は中国国内でも北部や南部など地域によって異なるものがあります。

年糕(ニェンガオ)が持つ意味と旧正月に用いられる理由

日本でもお節料理に縁起の良い意味合いや音を持つ食べ物を取り入れるように、春節(旧正月)に準備する食材も縁起の良い言葉をかけたものがたくさんあります。

年糕(ニェンガオ)もその1つです。

年高と同じ音

年糕(Niángāo)は「年高」という言葉と同じ発音であることから、縁起物として春節に取り入れられています。

年高は新たに迎える年がより良い年になる、また年々良い年になるという意味を持つ「年年高升(年年高昇)」という成語に由来します。

春節(中国旧正月)用にデコレーションした年糕(ニェンガオ)

春節に年糕(ニェンガオ)をお供えする時は、赤いテープでお餅のまわりを囲ったり、お餅の表面に「福」「發」など縁起の良い漢字のステッカーが貼ることが多いです。

上記画像は財神のステッカーを貼った年糕(ニェンガオ)になります。

年糕にまつわる言い伝え

年糕(ニェンガオ)を春節に神様へお供えするようになった起源として、

かまどの神様の口を塞ぐため

…という言い伝えがあります。

灶神の口をお餅で封じ、悪いことを言わせないようにする

中国には灶神(または灶君)という、台所やかまどなど火を扱う場所の神様(かまどの神様)を信仰する慣しがあります。

各家庭にいる灶神(灶君)は一家の日頃の行いを見ていて、旧正月の前になると、道教の最高神と言われる天公(玉皇大帝)に会いに天国に行き、その家族の行いを天公に報告すると言われています。

粘りのあるお餅で灶神の口を封じ、天公に悪いことを報告させないためする…というのが、春節に年糕(ニェンガオ)をお供えするようになった起源という説があります。

マレーシアの年糕(ニェンガオ)の特徴

伝統的な製法で作られているマレーシアの年糕(ニェンガオ)

マレーシアの年糕(ニェンガオ)は茶色くて甘い中国南部式がベースになっています。

ちなみに、マレーシアの福建系の人は年糕のことを甜粿と呼んでいて、マレー語ではKuih Bakulと呼ばれています。

Bakulはバスケットという意味を持ちます。

シンプルな材料

マレーシアの年糕(ニェンガオ)は、

  1. もち米粉
  2. 砂糖

基本的にはこの3つで作られています。

これらの材料を混ぜ合わせ、あとは蒸して作ります。

時間がかかる伝統製法

伝統製法で作られる年糕(ニェンガオ)は、白砂糖を使い16時間〜18時間程度(長いもので20時間)の時間をかけて蒸して作られています。

長時間じっくりと蒸すことで、砂糖がキャラメル化し、深いブラウンカラーに変化します。

一方、ココナッツパームシュガーのGula Melaka(グラ マラッカ)を使ったり、あらかじめ砂糖をキャラメル化させておいたものをもち米粉に加える時短レシピもあり、この場合2〜3時間程度で完成します。(家庭で作る場合は時短レシピを用いることが多いです。)

ただ、時間をかけてキャラメル化させたものは長期保存が可能になるというメリットがあります。

キャラメル化の度合いや材料、製法によって色味が異なる年糕(ニェンガオ)
色味が異なる年糕(ニェンガオ)

同じ年糕(ニェンガオ)でも、色味が異なることがあるのは材料や製法(蒸し時間)などの相違によるものになります。

バナナリーフを使う

バナナリーフ(バナナの葉)で包んで作られる年糕(ニェンガオ)

マレーシアの伝統的な年糕(ニェンガオ)の特徴として、バナナリーフ(バナナの葉)で包んで作られている点を挙げることができます。

このタイプの年糕(ニェンガオ)は、現地のKopitiam(コピティアム)や市場などで販売されていることが多いです。

スーパーで販売されている年糕(ニェンガオ)

一方、スーパーで販売されている年糕(ニェンガオ)は、バナナリーフではなくプラスチックの容器に入って販売されていることがほとんどです。

マレーシアのスーパーで販売されている年糕(ニェンガオ)

元寶(元宝)をモチーフにしたデザインの商品もあります。

ただ、バナナリーフを使った年糕(ニェンガオ)の方が香りが良く美味しいので、マレーシアのローカルの人はバナナリーフを使った伝統的な年糕(ニェンガオ)の方を好んで購入しています。

マレーシアで定番の年糕(ニェンガオ)の食べ方

地域によって異なるかもしれませんが、マレーシアでは、

  1. 蒸す
  2. 揚げる

…の2つの方法で年糕(ニェンガオ)を食べることが多いです。

蒸す

蒸してココナッツフレークをまぶした年糕(ニェンガオ)

年糕(ニェンガオ)を蒸して食べる場合、ココナッツフレークと組み合わせる形がマレーシアでは定番です。

作り方は非常に簡単で、一口サイズにスライスした年糕(ニェンガオ)を5分程度蒸し、そこにココナッツフレークをまぶすだけです。(ココナッツフレークは軽く蒸して火を通し、少量の塩を加えて混ぜ合わせたものを使います。塩を加えることで旨みが引き立ちます。)

シンプルな食べ方ですが、すごく美味しいです。

Grated Coconut(成熟したココナッツの胚乳部分を削りとったもの)
Grated Coconut

成熟したココナッツの胚乳を削り取ったフレッシュなココナッツフレーク(Grated Coconut)は、マレーシアの伝統菓子や料理に使われることが多い素材です。

❤︎ココナッツの詳細はこちら↓↓↓

マレーシアのココナッツ

揚げる

年糕(ニェンガオ)を油で揚げた炸年糕
炸年糕

年糕(ニェンガオ)に衣をつけて揚げる食べ方も人気です。

中国語で炸年糕と呼ばれています。

さつまいもとタロイモに挟んで油で揚げた炸年糕
3層タイプの炸年糕

年糕(ニェンガオ)を揚げる時はさつまいもタロイモのスライスと一緒に揚げることが多いです。

上記画像は年糕(ニェンガオ)を紫さつまいもとタロイモでサンドした3層タイプの炸年糕になります。

サクサクの衣に、ねっとりとした年糕とホクホクの芋の食感を楽しむことができます。

クアラルンプールにある炸年糕が美味しいお店

クアラルンプールのICC Puduにある炸年糕が美味しい寛記(Imbi Kuih Bakul)

クアラルンプールのICC Puduにある寬記というお店の炸年糕が美味しいです。

3層タイプの炸年糕に加え、いくつか選択肢があるほか、ピサンゴレン(揚げバナナ)も販売しています。

❤︎ICC Puduの詳細はこちら↓↓↓

阿榮哥海南茶(Ah Weng Koh Hainan Tea )とICC Puduで楽しむグルメ

一般的に、炸年糕は中華系の人が経営するピサンゴレンのお店で販売しているケースが多いです。

クアラルンプールのKLセントラル駅近くで営業している人気のピサンゴレンのお店も、中華系の人が経営していて、炸年糕(揚げ年糕)を販売しています。

❤︎詳細はこちら↓↓↓

マレーシアの揚げバナナのPisang Goreng(ピサンゴレン)

まとめ

甘くて美味しいマレーシアの年糕(ニェンガオ)。

見た目も味も日本のお餅とは異なり、濃厚な甘みねっとりとした食感を楽しむことができます。

以上、マレーシアの年糕(ニェンガオ)についての紹介でした!

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