冬の台湾の街を歩いていると、路上や夜市でコウモリのような形をした黒い物体を販売しているお店を見かけることがあります。
その正体は、菱角(リンジャオ)。
その真っ黒で怪しげな見た目に、
何これ、怖い!
…とびっくりしている観光客の姿を見かけることも多いのですが、食べてみると素朴な味でとても美味しい食べ物です。
菱角(リンジャオ)ってどんなもの?
黒い色とその奇抜な形に思わず目を奪われる菱角(リンジャオ)。
日本語ではヒシの実と呼ばれています。
ヒシは一年草の水草で、ヒシの実は水中で育った種子になります。
台湾で菱角を購入する方法
- 一袋あたりいくら?
- NT$◯◯分ください
- ◯◯グラム分ください
上記のような感じで、具体的な価格や重量をお店の人に伝える形で大丈夫です。
「一袋あたりいくら?」は、中国語で「一袋,多少錢?(Yī dài, duōshǎo qián)」と言います。
これは一袋NT$100で購入したものです。
寧夏夜市で購入しました。
コウモリのように黒い!ヒシの実の食べ方
菱角をまじまじと見ていると、想像力が膨らんで色んなものに見えてくる、そんな不思議な外観です。
コウモリやバッファローなど、色々な形容をされることがあります。
じっと見ているとだんだんと人の顔に見えてくるような、ちょっと怖さもありつつ、興味を引く魅力を持っています。
食べ方は簡単で、外側の皮を剥いていきます。
少しだけ硬いですが、あらかじめ切り目を入れておいてくれるお店が多いので、手で剥くことができます。
完全に皮を剥いた状態です。
このまま食べることができます。
温かい状態で食べる方がホクホク感が増してより美味しいです。
菱角(リンジャオ)はどんな味?
淡白な栗というイメージです。
栗ほどの甘さはないものの、適度な歯ごたえとホクホク感があり、食べだすと止まらなくなります。
栗に近いものであるものの、どことなくナッツ感もあり、栗やナッツが好きな方はハマる味です。
菱角とシログワイ(ウォーターチェスナット)の違い
菱角(ヒシの実)と混同されがちなものに荸薺(シログワイ)があります。
シログワイは英語でwater chestnuts(ウォーターチェスナッツ)と呼ばれているのですが、菱角(リンジャオ)とは別物になります。
こちらが荸薺(シログワイ)。
菱角(ヒシの実)とは形も食感も異なります。
荸薺(シログワイ)は色々な使い方ができますが、水餃子を作る時に刻んで入れると、シャキシャキと食感のアクセントになって美味しいです。
まとめ
一年中見かけるものではないので、台湾旅行中に菱角を運良く見つけたら、ぜひ食べてみてください。
見た目は良くないですが、優しい味のする美味しい食べ物です。
以上、菱角(リンジャオ)についての紹介でした!