中華圏で多くの人に愛用されている白花油。
その用途は様々で、1つ持っていると便利なアイテムです。
この記事では、白花油の使い方のほか、台湾製造の「萬應白花油」と香港製造の「和興白花油」の違い、台湾における購入場所について紹介します。
白花油とは?
中華圏で広く流通しているハッカ油の白花油。
白花油の読み方
広東語の発音ではPak Fah Yeowと呼びます。
標準中国語の発音にするとbáihuā yóu、読み方はバイホアヨウ(バイフアヨウ)になります。
白花油の歴史
香港の製品というイメージが強い白花油ですが、その起源はマレーシアのペナン。
創業者の顏玉瑩さんが1927年にペナンで発足した会社が白花油の歴史のはじまりになります。
その後、1935年にシンガポールに会社を設立、1950年代に香港に生産場所を移し、1960年代には台湾にも拠点を立ち上げています。
白花油の由来
白花油のパッケージや瓶には、トレードマークである水仙の花が描かれています。
- 水仙のような香りがすること
- 創業者の妻が愛した花であったこと
- 当時の南洋では水仙を白花と呼んでいたこと
これらが「白花油」という商品名の由来になったと言われています。
白花油の成分
白花油の成分はハッカオイルだけではなく、ユーカルオイルやラベンダーオイルなども含まれています。
スッとする爽快感のある香りが印象的なオイルです。
白花油の使い方
基本的には、少量のオイル(2〜3滴)を気になる部分につけるだけです。
- こめかみにつけてマッサージ
- 痒いところに塗る
- そのまま匂いを嗅ぐ
…という使い方もできます。
私は頭が痛いな…という時にこめかみに白花油をぬったり、乗り物酔いして気分が悪い時にオイルの匂いを嗅いだり、虫に刺されて痒い時にオイルを塗るする…という使い方をしています。
また、2歳以下の子供への使用は禁忌となっています。(商品の説明書には、2歳以上の子供に使用する時も注意が必要という記載があります。)
台湾産の萬應と香港産の和興の違い
上の画像にある2つの白花油。
一見同じ白花油に見えますが、名前が微妙に違います。
- 左側:台湾の萬應白花油
- 右側:香港の和興白花油
香港で萬應→和興に変化した経緯
製造拠点を香港に移した当初は萬應白花油として販売されていたものの、1970年代に香港政府の意向で、香港で製造・販売される白花油を「和興白花油(Hoe Hin Pak Fah Yeow)」に変更しています。
「萬應(万応)」という言葉は「萬應萬靈」という言葉が語源になっていて、日本語で言う「万能」に当たります。
白花油は外部専用として使うものであるにも関わらず、
- 万能という言葉を勘違いして誤飲してしまう人がいた
- 白花油が何にでも効果があると信じる人がいた
…このような理由をもとに、誤解を人々に与えることを嫌ったことから、香港政府が「萬應」から「和興」に名称を変更したと言われています。
さらに、創始者の親族間における闘争により、現在は萬應と和興は別会社・別経営になっています。
萬應と和興の白花油に違いはある?
基本的な成分は同じです。
ただし、2つの白花油の匂いを嗅ぎ比べてみると微妙な違いがわかります。
はじめにつけた時の香りを比較すると、鼻に抜けるスッキリ感は「萬應」の方が際立っています。
オイルをつけてから時間が経つにつれて、2つのオイルの香りの差は小さくなりますが、使ってみると「違うな…」と感じています。
「和興」の白花油は香港以外のシンガポールやマレーシアなど東南アジアでも広く流通していて、萬應白花油より少し安く購入することができます。
企業の歴史的背景から和興白花油の方が正統である…という見方が一般的ですが、私はメントール感がより強い萬應白花油の方が好きなので、台湾で白花油を購入することの価値はあると感じています。
ロールオン商品がある台湾の萬應白花油
台湾の萬應白花油には、ロールオンタイプの商品があることも特筆すべきポイントです。
ハローキティ、キキララ、ぐでたまなど、かわいいキャラクターの白花油を購入することができます。
キャラクタータイプのロールオン白花油は、ペパーミントやハニーライムなど、オリジナルと香りが少し異なるものがあります。
白花油は台湾のどこで購入できる?
台湾のCOSMED(康是美)やWatsons(屈臣氏)などの薬局で購入することができます。(台湾のコンビニやスーパーにもありますが、薬局の方が種類が多いです。)
また、白花油には色々な商品があり、湿布も販売されています。
台湾の白花油の価格
どこで購入するかにより多少値段が異なりますが、台湾のCOSMED(康是美)では、
- 5ml=NT$95
- 20ml=NT$290
- 50ml=NT$540
…という値段になっています。(2024年9月時点)
また、ロールオンタイプの白花油(容量15ml)の価格は、NT$169になります。
2024年9月10日時点の為替レート(1TWD=4.46円)で日本円に換算すると、NT$95で販売されている5mlサイズの白花油は424円程度。
数年前と比較して、台湾の白花油自体が値上げされていることに加え、1TWD=3円程度だった時と比較して、格安感は薄れてきていますが、それでもまだまだ安く買えます。
おすすめの白花油のサイズ
白花油は、大容量の商品ほどお得ですが、かなり持ちが良いので、小さいサイズでも十分です。
私が愛用しているものは使い勝手の良いミニサイズのものです。
ポーチに入れても全くかさばらない大きさなので、一番小さいサイズを選ぶと、日常使いに便利です。
白花油と緑油精の違い
台湾で白花油の購入を考えている場合、台湾の緑油精(グリーンオイル)にも興味を持っている方がいると思います。
緑油精(グリーンオイル)は、
- メントール
- サルチル酸
- メチル樟脳
- クローブオイル
- ユーカリリプタスオイル
- 銅クロロフィル
- エタノール
- 流動パラフィン
…が主成分となっていて、独特の緑色は銅クロロフィルによるものです。
白花油と緑油精、どっちがおすすめ?
使い方としては、白花油も緑油精(グリーンオイル)も同じです。
グリーンオイルの方が香りが強く、ニオイが強過ぎる…と感じています。(私は緑油精の香りがダメでした)
香りの持続性もグリーンオイルの方が長く、一旦このオイルをつけると、ずっと香りが取れない感じです。
香りには好みがあるので、グリーンオイルの香りが好きな方は良いと思いますが、クセのない香りは白花油です。
白花油は他のハッカオイルとどう違う?
色々なオイルを使った中で、白花油はクセが強すぎず、使いやすいものであると感じています。
万人受けする理由はそこにあるのかもしれません。
日本に販売店はある?白花油はどこで買える?
- アマゾン
- 楽天市場
- ヤフーショッピング
…経由でオンライン購入することができます。
(ただし、海外で現地購入する時と比較して割高になっています)
日本で白花油をオンライン購入する際の注意事項
オンラインで購入する際のチェックポイントについて簡単に紹介します。
送料はいくら?最終的な価格をチェック!
お店によって送料が無料になっているところがあったり、高い送料が設定されているところもあります。
最終的な価格をチェックして、比較してみてください。
萬應と和興、どちらを販売しているのかをチェック!
萬應白花油を扱っているところ、和興白花油を扱っているところがあります。
こだわりがある方は商品名をチェックしてから購入することをおすすめします。
サイズの確認も忘れないようにしてください。
偽物に注意!
以前、アマゾンで正規品のラベルとは明らかに異なる「これ偽物っぽい…」というものがオンラインで販売されていたことがあります。
(「萬應白花油」または「和興白花油」という名称が記載された商品ラベルが小瓶になく「白花油」のみの表記、またはパッケージがないなど)
白花油は箱入りで販売されているので、もし箱入りではない商品が販売されていたら注意してください。
また、アマゾンなどに記載されている購入した人のレビューを参考にしてみてください。
まとめ:ハッカ油は何かと便利
マルチに活躍する白花油。
ちょっとした不調が気になる時の対処アイテムとして便利です。
以上、白花油についての紹介でした!