「紅茶キノコ」として知られるKombucha(コンブチャ)。
砂糖を加えた紅茶や緑茶に、酢酸菌と酵母を共生培養して作られたスコビー(SCOBY, Symbiotic Colony of Bacteria and Yeast)と呼ばれる母株を入れて作られる甘酸っぱい発酵ドリンクです。
この記事ではマレーシアローカルブランドのコンブチャについてご紹介します。
目次
マレーシア ローカルブランドのコンブチャ
クアラルンプール近郊に拠点を持ってビジネス展開している企業が多い、マレーシアのコンブチャブランド。
クアラルンプールにおいては、スーパーで販売されているほか、カフェやレストランのメニューでコンブチャを目にすることが多くなっています。
特にここ数年、ローカルブランドのコンブチャがグッと増えてきているように感じています。
特徴
欧米のコンブチャブランドと同じようなフレーバーから、アジアならではの素材を使ったものやマレーシアの素材を活かしたものなど、一部面白い商品があります。
また、コンブチャのベースは紅茶や緑茶が一般的ですが、マレーシアのローカルブランドのコンブチャの中にはベースに烏龍茶、ジャスミン茶、プーアル茶、白茶などを使っている商品もあります。
価格
クアラルンプールにあるスーパー(Ben’s Independent Grocer、Jaya Grocer、Village Grocerなど)で購入する場合、250ml〜350ml入りのサイズで、RM11〜RM12.90程度で購入できます。
日本円に換算すると、ボトル1本あたり294円〜344円(2021年7月4日の為替レート:1MYR=26.66円で換算した場合)。
手頃な価格で購入できる…という点が魅力です。
以下に代表的なブランドについて紹介します。
Wild Kombucha
個人的に好きなコンブチャブランドがWild Kombucha。
創業2018年。
ケミカルエンジニアのバックグラウンドを持つJason Tanさんが立ち上げたコンブチャブランドです。
紅茶や白茶のコンブチャのほか、マンゴー、ライチ&ローズ、ピーチ、パイナップル、煎茶&洋梨、コーヒー、ブルーベリーアサイー、ラベンダーレモネードなど、フルーツ、植物、スパイス&ハーブなどをブレンドした商品が揃っています。
どれも美味しいものの、面白いなと感じたフレーバーはChrysanthemum Goji。
Chrysanthemum(菊花)とGoji(ゴジベリー)を使ったChrysanthemum Gojiは、菊花茶を思わせるテイストがあり、どこかオリエンタルなフレーバーを持つコンブチャです。
Chrysanthemum Gojiは紅茶と緑茶をベースに、スコビーや水、菊花、ゴジベリー(クコの実)、桑の葉、生姜を加えて作られています。
発酵のために必要な砂糖に関しては、有機きび砂糖を使用しています。
Wild Kombuchaは、ほかのブランドのコンブチャよりも味がしっかりしていて、ライチ&ローズ、ピーチ、パイナップルなど、フルーツフレーバーのコンブチャも美味しいです。
ライチ&ローズのコンブチャにはジャスミン茶がベースに使われています。
WonderBrew Kombucha
創業2018年のWonderBrew Kombucha。
Joseph Porさんが中心になって立ち上げられたブランドです。
オーガニック素材にこだわり、新鮮で自然な素材を使ったコンブチャを製造しています。
パッションフルーツ、ゴジベリー、アサイーを使ったコンブチャのほか、ポメロ(文旦)を使ったユニークな商品もあります。
クアラルンプールのBen’s Independent Grocer、Village Grocer、Jaya Grocerなどのスーパー、フィットネスセンターやカフェなどで取り扱っていることが多く、目にすることが多いコンブチャブランドです。
ブルーカラーのボトルのコンブチャは緑茶をベースにバタフライピーやレモングラスを使ったPurple Pari Pariというブレンドで、鮮やかな紫色が特徴のコンブチャです。
Purple Pari Pariに使われている素材の1つであるバタフライピー。
バタフライピーというと、青いお茶をイメージすることがあるかもしれません。
バタフライピーはマレーシアの料理にも欠かせない素材として知られていて、Nasi Kerabu(ナシクラブ)や娘惹粽(ニョニャの粽)、伝統菓子のクエの青色の色づけに使われています。
❤︎クエの詳細はこちら↓↓↓
❤︎Nasi Kerabuの詳細はこちら↓↓↓
ChaCha Kombucha
創業2018年。
シェフのMatthieu MorissetさんとフィットネスインストラクターのIshaq Vadilloさんによって立ち上げられたChaCha Kombucha。
バニラ、パッションフルーツ、ラズベリー、りんご&人参&セロリ&きゅうり&ほうれん草のブレンド、ジンジャーフレーバーのコンブチャ商品が揃っています。
クアラルンプールにおいて、ChaCha KombuchaもBen’s Independent Grocerのほか、Jaya GrocerやVillage Grocer、カフェや飲食店などで取り扱いがあります。
上記画像のコンブチャはベースがオーガニックのプーアール茶、そして生姜が加えられています。
プーアール茶のテイストはそれほど強くなく、生姜の香りと味が強いテイストになっています。
原材料を見てみると、オーガニックのものが使われていることがわかります。
そのほかのコンブチャブランド
マレーシアで作られているMade in Malaysiaのコンブチャには、zenboochaやBelly Good Kombuchaなど、上記で紹介したブランド以外にも様々なものがあります。
こちらはBoocha。
Boochaのパッションフルーツコンブチャには、パションフルーツがそのまま使われていて、食感も楽しむことができるものになっています。
オーストラリアのRemedyとの比較
オーストラリアの有名なコンブチャブランド、Remedy(レメディー)。
世界的に人気&知名度のあるブランドであるため、上記で紹介したマレーシアのコンブチャ含め、一般的なコンブチャと比較して「なにが違うの?」というポイントについて簡単に紹介します。
Remedy(レメディー)の特徴は…
- 30日間という発酵期間の長さ
- ノーシュガー
コンブチャは通常10日〜14日かけて作られるところ、Remedy(レメディー)は伝統的な手法を採用し、30日間かけて自然発酵させています。
また、Remedy(レメディー)のコンブチャは「No Sugar」という表記があるところも特徴の1つです。
コンブチャを作るためには砂糖が必要であるため、Remedy(レメディ)のコンブチャ製造プロセスにおいても有機砂糖が加えられています。
しかしながら、時間をかけて発酵させることで、砂糖の分解が進み有機酸になり、コンブチャとして完成する頃には砂糖がなくなっていることからNo Sugarという表記になっています。
ただし、甘みを出すためにステビアとエリスリトールが使われています。
Remedy(レメディー)のコンブチャには、ジンジャーレモン、ラズベリーレモネード、マンゴーパッション、ワイルドベリー、ピンクレディアップル、ピーチ、レモンライム&ミント、パッションフルーツなどのフレーバーがあります。
Remedy(レメディ)のコンブチャは、ほんのりした甘みがあり非常に飲みやすいです。
普通のコンブチャはリンゴ酢を飲むような感覚があり、一気にごくごく飲めないものの、Remedy(レメディ)のコンブチャは軽めの口あたりです。(濃縮された感じではなく、普通のコンブチャに水を加えて希釈したような軽さがあります。)
原材料に関してはオーガニックのものが使われています。
まとめ
マレーシアで購入するコンブチャはカロリーは気にならないものが多いものの、糖分についてはブランドや商品によって差があるため、糖分が気になる場合は栄養成分表示ラベルに記載されている内容をしっかり確認することをおすすめします。
以上、マレーシアローカルブランドのコンブチャの紹介でした!
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